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僕を成すもの
そのお話は承諾しかねます
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年末に知り合った溝渕君の彼氏の早川さんと僕、そして先輩と三人で気まずいテーブルを囲んでいる。早川さんが僕に何か話があるという事だったので、先輩が勿論僕らを二人にする事に承知する筈もなかった。
僕もどんな話なのか予測がつかなかったから、他人の彼氏であるアルファと二人きりになるのは避けたくて、三人でこうして顔を突き合わせている。
ホテルのラウンジの様な静かな店内は広々としてクラシックが流れているし、テーブル同士に距離が有るせいでお互いの会話は聞こえない。なんとも場違い感が凄い。パーカーを着てる僕の身にもなって欲しい。
「急ですみません。私も時間が取れなくて、たまたま約束のキャンセルが出たので、ダメ元で大学まで押しかけてしまいました。…そちらのアルファは田中君の彼氏ですか?もしかして私が面識ある人と同一人物だったりしますか。」
「…桐生省吾だ。陽太と付き合ってる。あんたには昔肋骨折られそうになったけどね。もし記憶があればだけど。」
僕は先輩と早川さんが面識あるのに驚いたけど、ある意味アルファの世界は狭いのでお互いに見知っているものなのだと最近は理解し始めていた。
早川さんは少しの間の後、口元を緩ませてから小さく頷くと僕を見つめて口を開いた。
「なるほど。昔の私はまだ血の気が多かったのを思い出しました。ところで時間も無いから率直に田中君と話をしても構いませんか。田中君はケイSコンサルの経営陣に参加するつもりはあるのですか?もし後継を考えているなら、私との結婚も視野に入れるって事になりますけど、それは承知の事なんでしょうか。」
「は?陽太一体どういう事なんだ。こいつと結婚?というかケイSコンサルの後継って…!」
先輩が景色ばんだ表情で早川さんを睨みつけた。何だか空気がピリピリしてる。
眉を顰めた早川さんが、肩のほこりを祓うそぶりでスーツを撫でて呟いた。
「関係ない人は少し黙っててくれませんか。不躾に攻撃的なオーラ出されると流石に私も苛つく。」
僕はハッとしてテーブルの上の先輩の手を握って宥めた。
「先輩、ちょっと僕も話が見えないから早川さんにちゃんと説明してもらいたいんです。だから先輩も落ち着いてくれる?ね?それより早川さんは溝渕君と婚約してるじゃないですか。いきなり僕と結婚とか訳わからないんですが。」
顰めた顔をさっきまでのポーカーフェイスに戻した早川さんは、先輩をチラッと見てから僕を見つめた。
「こんな躾の悪いアルファをよく抑えてますね、君。桐生グループの後継が誰なのかまだはっきりしてないけど、目の前の男じゃないことを祈りますよ。ああ、話がそれました。
私は確かに隼也くんと婚約してます。それも啓介社長の思惑通りという意味でね。ただし、君という存在が急にこの後継にまつわる話の中に急浮上してきたんです。甥っ子がオメガだとか聞いてなかったから正直私も驚いてます。
社長は君をどうしても会社の後継者に組み入れたいようです。でもそうなると色々暗黙の了解が違ってきます。」
早川さんの話を聞きながら、僕は色々分かってきた。要は僕が横入りした形で色々決まっていた事を覆し始めているって事かもしれない。でもそもそも僕は後継者になるかどうかも決めてない。
「僕も年末年始に啓介叔父さんにそれっぽい事をチラッと聞いただけで、そんな急ぐ様な話だとか感じませんでしたけど。確かに叔父さんの会社はいい会社だと思いますけど、僕はまだ大学一年でこれから色々学んで将来のことを考えるって段階なんです。
いきなり会社の後継をするかしないかって言われても、何も言えません。それにどうして早川さんと結婚って話になるんですか?」
「…陽太には分からないかもしれないが、俺たちアルファは学生だろうがそうでなかろうがいつだって将来の事を背負って生きてるんだ。俺は桐生グループから逃れたいと思ってもそれは決して許されない。
だからそのプレッシャーから解放されたくて馬鹿やったりしてたけどな。
俺らみたいに継続するものが無くて生まれたアルファは、早川サンの様に有力なアルファの後継として引きがあるんだ。要はそういう事だろう?」
先輩の解説に肩をすくめた早川さんは僕を真っ直ぐに見つめて、さっきよりも言葉を選ぶ様にして話し出した。
「私は君の叔父さんの後継者の一番の有力候補です。勿論自分が駄目なら他にも数人候補は用意してるでしょうけど。あの人は普段にこやかですけど、抜け目は無いですからね。
…私はケイSコンサルを引き継ぎたい。自分にはそれが出来ると自負もある。だから君の立ち位置をはっきり知りたいんです。君次第では私は早めに婚約破棄する必要があるでしょうからね。」
僕はギョッとした。少なくとも僕の見た限りでは溝渕君と早川さんは惹かれあっていると感じた。なのに僕がもし後継になると言ったら早川さんは溝渕君を捨てて僕と結婚するって、そう言っているんだ。
「はいはい、話はそこまで。陽太には俺が居るからね。少なくとも他の誰かと結婚なんてしない。だろう?」
先輩が口を挟んできて、僕は二度見してしまった。
…今先輩がとんでもない事を口走った気がする。僕が誰と結婚するって?
「先輩、何言ってるんですか?そ、そんな事言い切れますか?僕たち付き合い始めたばかりで、どうしてそんな…。」
嬉しさと戸惑いに僕もパニックだ。どうしてそんなに話が飛躍したんだろう。
僕を見ていた早川さんが、気の毒そうに先輩を見つめてから納得した様に口を開いた。
「…なるほど。田中君はどうも普通のオメガとは色々違うみたいですね。大抵のオメガは20歳前半で結婚、つまり20歳ぐらいで婚約してるものですからそんなに驚く様な話でも無いんですが。
分かりました。話を急いでも答えは直ぐに得られない様ですね。…田中君、出来れば早めにご自分の立ち位置を決めていただけるこちらとしても助かります。」
なんでも無い様にそう言う早川さんに、僕は思わず言い募っていた。
「早川さんは溝渕君が好きでしょ?溝渕君は素直じゃ無いけど、早川さんの事を好きなのは恋愛に疎い僕が見たって分かります。その溝渕君を捨てるって言うんですか?」
するとさっきまで冷静でいた早川さんが、少し苛立った様子で僕と先輩を見つめた。
「私はそこの彼の様に何か持って生まれたアルファではありません。両親は平凡なベータで、親戚にも誰一人としてアルファもオメガも居なかった。そんな状況でアルファが生まれたらどうなるか想像できますか?
…とにかく私はケイSコンサルの後継者候補となった今のチャンスを掴みたいんです。…それ以上に何か大事なものはありません。これ以上話をしていても何の進展も無いでしょうから、また近いうちにお話ししましょう。
では、お先に失礼します。」
僕らに口を挟ませる隙を作る事もなく、早川さんは席を立つと店から出ていってしまった。僕はこの色々整理がつかない状況に呆然としてその後ろ姿が消えるのを目で追った。
「まったく、何だあいつ。妙に焦ってるな。それより陽太には色々聞いてないことがあるみたいだから、これからゆっくり尋問タイムとしますか。」
先輩の言葉に我に返った僕は、自分でも整理のつかないあれこれを先輩に弁明する事が決定したみたいだった。でも僕だって先輩に言いたい事はある。
「僕も先輩があんな…、あんな事言うからびっくりして、冗談でも言います?ほんとに!」
先輩が僕との結婚を仄めかした事を言葉にできなくて、そう言葉を濁して睨みつけると、先輩はまるで当然の様に言い放った。
「え?俺と陽太が結婚するって話の事か?するだろ?結婚。まさかしないのか!?」
…先輩僕たち付き合い始めたばかりで、同棲もお試しでするってところなんですよ?なのに更に結婚?もう僕パンクしそう!
★【深窓令嬢シリルの秘密】6話では終わりませんでしたぁ!多分7話で完結です!
お気に入り300⤴️ありがとうございます😭
連載の息抜きに書いたのですが、中々シチュエーションが違うと気分展開になりますね。
楽しんでいただけたら嬉しいです💕
僕もどんな話なのか予測がつかなかったから、他人の彼氏であるアルファと二人きりになるのは避けたくて、三人でこうして顔を突き合わせている。
ホテルのラウンジの様な静かな店内は広々としてクラシックが流れているし、テーブル同士に距離が有るせいでお互いの会話は聞こえない。なんとも場違い感が凄い。パーカーを着てる僕の身にもなって欲しい。
「急ですみません。私も時間が取れなくて、たまたま約束のキャンセルが出たので、ダメ元で大学まで押しかけてしまいました。…そちらのアルファは田中君の彼氏ですか?もしかして私が面識ある人と同一人物だったりしますか。」
「…桐生省吾だ。陽太と付き合ってる。あんたには昔肋骨折られそうになったけどね。もし記憶があればだけど。」
僕は先輩と早川さんが面識あるのに驚いたけど、ある意味アルファの世界は狭いのでお互いに見知っているものなのだと最近は理解し始めていた。
早川さんは少しの間の後、口元を緩ませてから小さく頷くと僕を見つめて口を開いた。
「なるほど。昔の私はまだ血の気が多かったのを思い出しました。ところで時間も無いから率直に田中君と話をしても構いませんか。田中君はケイSコンサルの経営陣に参加するつもりはあるのですか?もし後継を考えているなら、私との結婚も視野に入れるって事になりますけど、それは承知の事なんでしょうか。」
「は?陽太一体どういう事なんだ。こいつと結婚?というかケイSコンサルの後継って…!」
先輩が景色ばんだ表情で早川さんを睨みつけた。何だか空気がピリピリしてる。
眉を顰めた早川さんが、肩のほこりを祓うそぶりでスーツを撫でて呟いた。
「関係ない人は少し黙っててくれませんか。不躾に攻撃的なオーラ出されると流石に私も苛つく。」
僕はハッとしてテーブルの上の先輩の手を握って宥めた。
「先輩、ちょっと僕も話が見えないから早川さんにちゃんと説明してもらいたいんです。だから先輩も落ち着いてくれる?ね?それより早川さんは溝渕君と婚約してるじゃないですか。いきなり僕と結婚とか訳わからないんですが。」
顰めた顔をさっきまでのポーカーフェイスに戻した早川さんは、先輩をチラッと見てから僕を見つめた。
「こんな躾の悪いアルファをよく抑えてますね、君。桐生グループの後継が誰なのかまだはっきりしてないけど、目の前の男じゃないことを祈りますよ。ああ、話がそれました。
私は確かに隼也くんと婚約してます。それも啓介社長の思惑通りという意味でね。ただし、君という存在が急にこの後継にまつわる話の中に急浮上してきたんです。甥っ子がオメガだとか聞いてなかったから正直私も驚いてます。
社長は君をどうしても会社の後継者に組み入れたいようです。でもそうなると色々暗黙の了解が違ってきます。」
早川さんの話を聞きながら、僕は色々分かってきた。要は僕が横入りした形で色々決まっていた事を覆し始めているって事かもしれない。でもそもそも僕は後継者になるかどうかも決めてない。
「僕も年末年始に啓介叔父さんにそれっぽい事をチラッと聞いただけで、そんな急ぐ様な話だとか感じませんでしたけど。確かに叔父さんの会社はいい会社だと思いますけど、僕はまだ大学一年でこれから色々学んで将来のことを考えるって段階なんです。
いきなり会社の後継をするかしないかって言われても、何も言えません。それにどうして早川さんと結婚って話になるんですか?」
「…陽太には分からないかもしれないが、俺たちアルファは学生だろうがそうでなかろうがいつだって将来の事を背負って生きてるんだ。俺は桐生グループから逃れたいと思ってもそれは決して許されない。
だからそのプレッシャーから解放されたくて馬鹿やったりしてたけどな。
俺らみたいに継続するものが無くて生まれたアルファは、早川サンの様に有力なアルファの後継として引きがあるんだ。要はそういう事だろう?」
先輩の解説に肩をすくめた早川さんは僕を真っ直ぐに見つめて、さっきよりも言葉を選ぶ様にして話し出した。
「私は君の叔父さんの後継者の一番の有力候補です。勿論自分が駄目なら他にも数人候補は用意してるでしょうけど。あの人は普段にこやかですけど、抜け目は無いですからね。
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僕はギョッとした。少なくとも僕の見た限りでは溝渕君と早川さんは惹かれあっていると感じた。なのに僕がもし後継になると言ったら早川さんは溝渕君を捨てて僕と結婚するって、そう言っているんだ。
「はいはい、話はそこまで。陽太には俺が居るからね。少なくとも他の誰かと結婚なんてしない。だろう?」
先輩が口を挟んできて、僕は二度見してしまった。
…今先輩がとんでもない事を口走った気がする。僕が誰と結婚するって?
「先輩、何言ってるんですか?そ、そんな事言い切れますか?僕たち付き合い始めたばかりで、どうしてそんな…。」
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僕を見ていた早川さんが、気の毒そうに先輩を見つめてから納得した様に口を開いた。
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「早川さんは溝渕君が好きでしょ?溝渕君は素直じゃ無いけど、早川さんの事を好きなのは恋愛に疎い僕が見たって分かります。その溝渕君を捨てるって言うんですか?」
するとさっきまで冷静でいた早川さんが、少し苛立った様子で僕と先輩を見つめた。
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「まったく、何だあいつ。妙に焦ってるな。それより陽太には色々聞いてないことがあるみたいだから、これからゆっくり尋問タイムとしますか。」
先輩の言葉に我に返った僕は、自分でも整理のつかないあれこれを先輩に弁明する事が決定したみたいだった。でも僕だって先輩に言いたい事はある。
「僕も先輩があんな…、あんな事言うからびっくりして、冗談でも言います?ほんとに!」
先輩が僕との結婚を仄めかした事を言葉にできなくて、そう言葉を濁して睨みつけると、先輩はまるで当然の様に言い放った。
「え?俺と陽太が結婚するって話の事か?するだろ?結婚。まさかしないのか!?」
…先輩僕たち付き合い始めたばかりで、同棲もお試しでするってところなんですよ?なのに更に結婚?もう僕パンクしそう!
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お気に入り300⤴️ありがとうございます😭
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楽しんでいただけたら嬉しいです💕
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