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楽しさの極み、郊外演習二日目

ケルビンside朝はダメダメパトリック

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腕の中のパトリックはぐっすり眠っている。テディがもうパトリックを起こすのは無理だと諦めて、ミッキーと一緒に片づけに出て行ってしまった。

俺はバートの匂いが強いパトリックにイライラしながら、声をかけていたけれど、全然起きないので抱き起こしたんだ。パトリックは俺の腕の中で無防備に身体を預けている。


こんな風に誰かを抱き抱える事なんて慣れてるはずなのに、俺の心臓はさっきからドキドキと音が聞こえそうだ。顔から匂う縞々野郎の臭いに、昨晩あっただろう事を予想して、無意識に歯軋りをしていた。

ふと、パトリックがボンヤリと水色のトロリとした瞳を覗かせて俺を見つめた。それからグッと伸びをして身体をしならせた。途端に頭を痺れさせる様な独特な甘い匂いが俺の嗅覚を刺激して、俺はますます鼓動を早めた。


あの崖から飛び降りた時と同じくらいのドキドキが、俺を支配した。するとテディがテントの幕を払い除けて、パトリックがまだ起きないのかとぶつぶつ言いながら服を放って寄越した。

え?俺が着替えさせるの?俺は我ながら現金だと思いながらも、寝ぼけたパトリックを横たえた。

「…パトリック、時間がないから着替えさせるぞ?いいな?」


そう言う俺の声はパトリックを起こさないように囁き声で、後でパトリックに何か言われた時に弁明できる様に言っただけだ。プチプチと手早く上着を脱がすと、目の前に柔らかそうな筋肉の、美しい華奢な身体が現れた。

俺は思わず袖を脱がせるふりをして、胸の舐めすすりたい様な可愛い淡い色の印にそっと触れた。自分でも姑息だとは思うけれど、こんなチャンスを生かさないなんて獣人の端くれにも劣らない。


瞼がピクっと動いて、俺は慌てて服を脱がした。俺が触ったせいか、パトリックの胸元は少し尖って、俺は着替えを頭から被せながら、まじまじと見てしまった。

はぁ、目に毒だ。服を下ろしながらそっと指から手のひらで撫でると、くすぐったい様な可愛い突起を感じて俺は犬歯が伸びてきそうになってしまった。


こんなところで興奮し過ぎか、俺。もう一枚着せると、パトリックの下半身に目をやった。少し兆してる気がするのは朝だからか?それにしても可愛らしいサイズに思える。

出来るなら掴んで確認したいところだが、流石にそれをやってバレて嫌われるのはリスクがあり過ぎる。まだ、今日も有るのだから。俺は邪念を振り払うと、諦めてパトリックを揺さぶって起こしたんだ。ああ、役得だった。…たぶん。

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