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悠久の時を微睡む
妊娠って?
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僕は多分青褪めていたに違いない。そんな僕をなだめる様に、ロクシーはうっとりした眼差しで言った。
「竜人の僕と番うと、マモルは妊娠して赤ちゃんを産める様になるんだ。素晴らしいでしょ?」
僕は何を言われたのか分からなくて呆然としてしまった。思わず、ロクシーに反論していた。
「ロクシー、僕は男だよ?人間の男は妊娠できる様な身体の構造をしてるわけじゃない。いくら竜人が魔法の力を使えても、それは有り得ないんじゃない?」
するとロクシーは少し悲しげな表情になって僕に尋ねた。
「…マモルは僕との子供が欲しくないの?僕の魔力の篭った逆鱗をマモルが取り込むと、正確にはマモルは人間とは違う生命体になると言えるかもしれない。…嫌だった?」
僕はハッとして、悲しげなロクシーに抱きついて、憂いを帯びた金箔の飛び散った琥珀色の瞳を覗き込んで言った。
「嫌じゃないよ!ただ考えもしなかったから、びっくりしただけだよ。…ふふ。今だって僕は正確には普通の人間では無いよ。だって年を取らないんだから。そうだね、僕たちずっとこれから長い時を過ごすんだ。子供だって産まれてもいいかもしれない。ちょっと考えもしなかったから怖いけど。」
そう言った僕に、ロクシーは嬉しそうに笑って優しく唇を合わせた。
「マモルが不安になる事は無いよ。前例はあるし、竜人の谷の国で子供も育てられるから。」
僕は初めて聞く竜人の谷の国の話に目を見開いた。ロクシーは困った様に眉を下げると、湯船のお湯を揺らして言った。
「…マモル。僕期待で胸もドキドキしているし、アソコだってはち切れそうなくらい張り切っているんだよ?今は僕に集中して欲しいな。」
僕は現実が押し寄せてきて、ロクシーに跨った身体に当たるソレを、急にありありと感じてしまった。
ゾクゾクする様な興奮と戸惑いを感じながら、僕はロクシーのすっかり僕より大きくなった両手で頬を包まれて、ロクシーの柔らかな唇を楽しんだ。顔を離したロクシーがうっそりと微笑んで言った。
「マモルの唇は、いつ口づけても甘くて美味しい。…初めて出会った時に、僕はマモルの甘い匂いにクラクラしたんだ。僕はまだ本当に小さな竜だったけれど、本能でマモルが僕のものだって分かった。マモルは人間で、番とか分からなくて、でもそれでも僕はマモルの側にずっと居ようと決心していた。
だからようやくマモルを僕のものにする事が出来る今夜、僕は本当に幸せを感じる。愛してるよ、マモル。」
「竜人の僕と番うと、マモルは妊娠して赤ちゃんを産める様になるんだ。素晴らしいでしょ?」
僕は何を言われたのか分からなくて呆然としてしまった。思わず、ロクシーに反論していた。
「ロクシー、僕は男だよ?人間の男は妊娠できる様な身体の構造をしてるわけじゃない。いくら竜人が魔法の力を使えても、それは有り得ないんじゃない?」
するとロクシーは少し悲しげな表情になって僕に尋ねた。
「…マモルは僕との子供が欲しくないの?僕の魔力の篭った逆鱗をマモルが取り込むと、正確にはマモルは人間とは違う生命体になると言えるかもしれない。…嫌だった?」
僕はハッとして、悲しげなロクシーに抱きついて、憂いを帯びた金箔の飛び散った琥珀色の瞳を覗き込んで言った。
「嫌じゃないよ!ただ考えもしなかったから、びっくりしただけだよ。…ふふ。今だって僕は正確には普通の人間では無いよ。だって年を取らないんだから。そうだね、僕たちずっとこれから長い時を過ごすんだ。子供だって産まれてもいいかもしれない。ちょっと考えもしなかったから怖いけど。」
そう言った僕に、ロクシーは嬉しそうに笑って優しく唇を合わせた。
「マモルが不安になる事は無いよ。前例はあるし、竜人の谷の国で子供も育てられるから。」
僕は初めて聞く竜人の谷の国の話に目を見開いた。ロクシーは困った様に眉を下げると、湯船のお湯を揺らして言った。
「…マモル。僕期待で胸もドキドキしているし、アソコだってはち切れそうなくらい張り切っているんだよ?今は僕に集中して欲しいな。」
僕は現実が押し寄せてきて、ロクシーに跨った身体に当たるソレを、急にありありと感じてしまった。
ゾクゾクする様な興奮と戸惑いを感じながら、僕はロクシーのすっかり僕より大きくなった両手で頬を包まれて、ロクシーの柔らかな唇を楽しんだ。顔を離したロクシーがうっそりと微笑んで言った。
「マモルの唇は、いつ口づけても甘くて美味しい。…初めて出会った時に、僕はマモルの甘い匂いにクラクラしたんだ。僕はまだ本当に小さな竜だったけれど、本能でマモルが僕のものだって分かった。マモルは人間で、番とか分からなくて、でもそれでも僕はマモルの側にずっと居ようと決心していた。
だからようやくマモルを僕のものにする事が出来る今夜、僕は本当に幸せを感じる。愛してるよ、マモル。」
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