僕がアイツに捕まった話

コプラ

文字の大きさ
上 下
6 / 32
始まる関係

リョウside俺をメロメロにする可愛い人※

しおりを挟む
身体をビクつかせて、俺の腕にしがみつくたっくんはヤバかった。まだキスしかしてないのに。

俺がたっくんの弱い上顎を舌先でそっと撫でるだけで、たっくんは閉じた瞼を震えさせて頬を赤らめている。

俺についてラブホテルに入って来る時点で、たっくんは俺の事だいぶ受け入れてるって自分で気づいてないのかな。こんな時に、たっくんの恋愛偏差値が低くて本当に良かったと思う。

俺に煙に巻かれて、抱きしめられてる素直なたっくんが愛おしくて堪らない。俺はたっくんを逃すつもりは全然ないんだ、ごめんねたっくん。


俺は優しくたっくんの唇を喰んだ。薄くて小さめの唇はプリッとしていて、愛撫すればする程気持ちが良かった。
たっくんの小さな口に俺の厚目の舌を押し込むと、小さな喘ぎ声が耳を掠める。俺はゾクゾクと腰を撫でつけるような快感を感じて戸惑うほどだった。

あぁ、こんなに興奮させられる。好きな人との触れ合いが、こんな爛れた俺を痺れさせる事に俺は戸惑いを感じるほどだった。

思わず口から出た言葉は何度でも言いたい正直な気持ちそのものだった。駆け引きとかそんなものは何処かに置いてきた。


「…たっくん、好きだよ。」

たっくんは俺の目を見つめて更に顔を赤らめてボソッと言った。

「リョウはずるい…。そんなカッコいい顔でそんな事言うなんて。」

俺はクスクス笑いながら、たっくんを胸の中に抱きしめて言った。

「たっくんがそれで俺に落ちてくれるなら、この顔でよかったと思うよ。ふふ。」


もうひとしきり、たっくんを蕩けさせてバスルームに連れて行くと、俺の裸を見てたっくんはため息をついた。あれ、もしかして怖くなっちゃったかなと焦ってると、たっくんの口から意外な言葉が出てきた。

「僕、リョウの身体すき…。三角マッチョ憧れる。」

そう言うと、手を伸ばしてゆっくりと俺の胸から腹へと指先を這わした。予想外の仕草に、俺は既に昂っていたタオルの下のブツをビクリと震わせた。
たっくんはそれに気づくと、顔を赤らめて俺の顔を見上げて言った。

「…リョウも気持ちイイの?」


俺はたっくんを引き寄せると、タオル越しに兆しているお互いの昂りを押し付けて、ゆっくりと揺さぶり続けた。

「好きな人が目の前に裸でいたら、何したって、されたって気持ちいいよ。俺、たっくんが色々心配にならないようにちゃんとするから、一緒にシャワー浴びよう。ね?」

たっくんは喘ぎ声とも、返事とも取れるような甘い声をあげて、でもコクリと頷いた。

はぁー、ほんと滾る。何でこんなに可愛いんだ。たっくんは。
俺はもう脳内は簡単な言葉しか出てこないくらいたっくんにメロメロだった。それなのに、たっくんは囁いた。


「僕、ちょっと調べた…。男同士の…。自分じゃ無理そう、だから…。」
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

沈むカタルシス

BL / 連載中 24h.ポイント:326pt お気に入り:31

尽くすことに疲れた結果

BL / 完結 24h.ポイント:1,391pt お気に入り:3,014

悪役令息の七日間

BL / 完結 24h.ポイント:434pt お気に入り:1,644

表向きだけはいつも通り (前・中・後編)

BL / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:5

夏の終わりに、きみを見失って

BL / 連載中 24h.ポイント:340pt お気に入り:3

TwitterXの広告収益で月六千円、お小遣い稼ぎの作法

エッセイ・ノンフィクション / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:8

嫌われ変異番の俺が幸せになるまで

BL / 完結 24h.ポイント:15,612pt お気に入り:1,459

生き直し?伯爵令息の甘い日常

BL / 完結 24h.ポイント:149pt お気に入り:2,389

処理中です...