身一つで異世界に。 〜 何も持たない男が成り上がる。

娯楽の伝道者

当然街に立ち寄った者達は
・温泉
・美味く珍しい料理
・美容
・陶器やガラス細工
などの品物を求め満足していたが、付いてきていた子供や男達には少しばかり暇をお持て余すとこた見受けられた。
そこで俺は第二弾として、
・娯楽室
・酒場
・お姉さんのお店
を備えた建物を建てた
ご婦人やお嬢様方が美容に血眼になっている間、子供や旦那や若者に憩いの時間と場所を提供したのだ。
娯楽室には
・各種ボードゲーム
・ボウリング
・ダーツ
・玉突き
を並べて子供用にし、
・カードゲーム
・ルーレット
を大人用に少額ではあるが賭博性のあるゲームに。
コレも当たった、小金を稼いだ者がお姉さんの店や酒場でそれ以上の金を落とすのだ。

その後ギャンブル専門の建物を作り側にそれ専用の宿泊施設と酒場やお姉さんの店を併設させた。
完全にリゾートの街となったが、一過性の可能性もあるのでノウハウだけをしっかりとモノにするように従業員を教育したが、そのせいかその後も客足が途絶えることはなかった。

その為、俺の事を「娯楽の伝道者」と呼ぶ者がで始めた。


ーー　カルメン　　side


私はセントレア国王の第一王女カルメン１４歳。
昨年まで私は兄と2人、いつその生命が途切れるかと言う病に襲われていた。
王国内外の名医と言われた医者や薬師が匙を投げ、もはや生き延びることは叶わないと覚悟してたある日。
「コレを飲みなさい。」
とエルフの薬師が特別な薬を持って来た、それを飲むとそれまでの辛さが嘘のように消えボヤけていた頭までも鮮明になったのを覚えている。
「コレは？」
「それはある男が作った薬、エリクサーだよ。お前達兄弟の命を助けた男の名だけを教えておくね、セブンと言うタイガード辺境伯領から来た若者だ。」
と教えられた。
その日から私はそのセブン様のことを夢にまで見ていました、そして晩餐会でお会いしてダンスのお相手をしてもらったのです。
「思った通りの素敵な殿方。是非此の方の元に嫁ぎたい。」
その思いは燃え上がりお母様を通じてお父様にお願いしたのでした。
「先ずは貴族にして、それからだな。」
と言うお父様の言葉から半年、視察名目で訪れたセブン様の街、恐ろしいほどに美しく快適で楽しい街でした。
「お前の希望通り許そう、ただコレから先はお前次第だ。」
とお父様に許可をいただき私はお母様に相談に向かいました。


ーー　街の名を決めていなかった！


貴族としての名前と街になを登録することにした。
・セブン=サーチ子爵
・ドリームの街
コレが俺の決めた家名と街の名だ。
家紋は中央に剣と杖を持つ男その周りに6つの星、3つの星の中には犬、鳥、蜘蛛を模した模様が入ってる。
従魔が増えるたびに星の中に書き込んでいこう。

その後は、街からの水路だけではなく街道を整備し始めた。
砕石を押し固めて作る舗装道路だ、思い荷馬車でも沈む事なく雨にも強い。
旅がしやすいと言うことは、人が来やすいことでもある。
今まで旅人が野宿していた辺りを整備して柵と丈夫な建物を作り、警備兵を常駐させて旅の安全を図ったり、水や暖をとりやすく薪や食料なども販売した。
コレらの効果は予想以上で他の貴族達も真似をし始めたが、管理が行き届かない場合は逆に盗賊らの根城になったりして逆効果になったりもしていた。

と言うことでドリームの街の名は、安全で快適な移動と宿泊という意味でその名を王国中に広めていったのだ。