6 / 11
再び孤独の旅
しおりを挟む
再び孤独な旅人に。
アルトは辺境伯から付与魔法陣の功労という名目で、名誉男爵という爵位をもらった。
この爵位は王国に多大な貢献をした者などに与えられる爵位のようで、特に義務はないとのことであった。
しかも旅をするのに各領地や他国を通過する際も、貴族と同じ扱いを受けられる特別な権限を与えられている。
旅を目的とするアルトにはもってこいな贈り物だった。
しかもエステルの街に屋敷を頂いたので、その屋敷の管理を任せるため孤児院の子供達に仕事を与えたのであった。
これよりこの屋敷を街では、[アルト男爵の家]と呼び孤児院を卒院した子供達の宿舎として利用されるのであった。
街を出て1週間後。
アルトは今、険しい山を登っていた。
街道をまっすぐ王都方面に旅をすれば、今頃とっくに王都に着いているのだが。
アルトは旅の途中で旅の仲間を拾ったのだった。
拾った、そう仲間になったや出会ったではなく拾ったのだった。
それは卵だった。
エステルの街を出て2日後、野宿のために少し街道から入った場所にテントを設置したのだ。
すると更に奥の方で争う声が聞こえてきた、どうやら盗賊たちが仲間割れしている様子。
「何時も何時も俺たちばかり冷飯ぐらいはもう我慢ならね!」
4人ほどの柄の悪い男が一回り大きな男に武器を向けて叫んだ。
「なんだそんなことか。今回の仕事は実入がいい、取引が済めばお前らにも大金が入るそれでいいだろう。」
落ち着いた声で大きな男が言う。
しかし4人は首を横に振り
「そんな甘い言葉にもう騙されねえ!」
「俺たちだけでこれから仕事をする、これが最初の仕事になるんだ。」
興奮気味の男らが叫ぶ。
「お前ら本当に俺に逆らって無事で済むと思っているのか?」
大知の男が不適な顔で言いながら大剣を抜き男らに向ける。
しかしその時大きな男の膝が崩れて地面に腰を落とす。
「なんだ?・・・毒か!俺としたことがしてやられたな。」
その様子に4人が剣を抜き一斉に切り掛かった。
大きな男は毒に侵された体を必死に動かし4人と戦う。
本当なら大きな男が軽く4人を上回る戦力なのだろうが、毒に侵された体は四肢の動きを極めて鈍くしたようだ。
大きな男は身体中をなますのように切り刻まれても抵抗を続け、結局は4人を切り倒していた。
「ふーっ。俺もこれまでか。」
と最後の言葉を残すと仰向けに倒れて息を引き取った。
そのそばにアルトは近づくと5人の死体を確認し穴を掘ると埋葬してやった。
「死ねば仏かな。」
独り言を呟き盗賊らの荷物を改める。
すると一抱えもある卵が現れた。
鑑定の結果、目の前に見える山脈の一つ黒龍山に棲む黒龍の卵だと分かった。
「この卵は親に返したほうがいいだろうな。多分なくなったことに気づけば、親は人里に現れて暴れるだろうから。」
そう言いながらアルトは、黒龍山に進路を変えて歩き出したのだった。
黒龍山
その山脈は中央の黒龍山を中心に聳え立つものだった。
標高はおよそ5000メートルといったくらいで頂には万年雪が積もっている。
深い森を抜けて山裾に辿り着いた後、アルトは道なき道を登っていた。
「もうそろそろ黒龍の棲むエリアのはずだが・・・!おっと!」
油断をしていなかったが鋭い風魔法の見えない刃がアルトを襲う。
「どうやらお出ましのようだ。」
アルトは身体強化と魔法・物理耐性を最大限に上げると飛翔で飛び上がる。
すると遙か上空に黒い影が現れた、黒龍だ。
「我が子の匂いをつけた人間よ、天罰をくれてやろう。」
頭に血が昇っていると思われる黒龍は問答無用で襲いかかる。
ヒラリヒラリと攻撃をかわしながら黒龍の高さまで辿り着いたアルトは、雷攻撃の最上級の
「雷神」を黒龍に浴びせる。
「ガガガガガーーーン!」
世界が割れたかと思うような雷鳴と稲光が周囲を染める。
黒龍は頭からブスブスと煙を出しながら失神状態で地面へと落下した。
「ズドーーーン!」
黒龍山の中腹に落下した黒龍は頭だけあげて自分を倒した男を見た。
「無念、子供を攫われ更に己まで・・・。」
恨めしそうな目で見つめる男は、トドメでも刺すのかゆっくりと黒龍に近づき。
「パーフェクトヒール」
と唱えた。
全身の傷が癒える黒龍、意味がわからなかった。
「お前は何者だ!」
男は卵をとり出して
「俺はアルト、この卵を拾ったので届けに来た者だ。」
と言った。
「・・・それは・・・ありがとう。」
黒龍は思わず礼を言いながら頭を下げた。
[黒龍をティムしました。]
メッセージが流れる。
黒龍が負けを認めアルトの下についた為ティムされたと認識されたようだ。
すると黒龍が姿を人形に変えた。
黒髪の美女だ。
「ご主人、我は黒龍。息子ともどもよろしく頼む。」
と頭を下げた。
どうやら黒龍はアルトと共に旅をするようだ。
「ご主人か、それよりは友がいいな。黒龍も名をリュウーに改名しよう、僕はアルトだ。」
と返すと、黒龍改めてリュウーは
「分かりました。アルトの友リュウーはこれより貴方の半身となりましょう。」
と答えて頭を下げた。
その時、持っていた卵が割れ雛が姿を現した。
「おお我が愛子よ、其方の母リュウーと其方の父アルトであるぞ。」
と雛ドラゴンに声をかけた。
「ええ!僕が父!」
「そうであろう。先ほどの雷撃の魔力を受けて孵ったこの子は我と其方の魔力で生まれたのだから。」
そう言うと名前をくれと言い出した。
「名前か・・・雷神から生まれたんだ、ライリュウーでいいだろう。」
「ライリュウーか良い名だ。」
雛龍もそれを喜んだようであるとの頭にヒシっと捕まった。
アルトは辺境伯から付与魔法陣の功労という名目で、名誉男爵という爵位をもらった。
この爵位は王国に多大な貢献をした者などに与えられる爵位のようで、特に義務はないとのことであった。
しかも旅をするのに各領地や他国を通過する際も、貴族と同じ扱いを受けられる特別な権限を与えられている。
旅を目的とするアルトにはもってこいな贈り物だった。
しかもエステルの街に屋敷を頂いたので、その屋敷の管理を任せるため孤児院の子供達に仕事を与えたのであった。
これよりこの屋敷を街では、[アルト男爵の家]と呼び孤児院を卒院した子供達の宿舎として利用されるのであった。
街を出て1週間後。
アルトは今、険しい山を登っていた。
街道をまっすぐ王都方面に旅をすれば、今頃とっくに王都に着いているのだが。
アルトは旅の途中で旅の仲間を拾ったのだった。
拾った、そう仲間になったや出会ったではなく拾ったのだった。
それは卵だった。
エステルの街を出て2日後、野宿のために少し街道から入った場所にテントを設置したのだ。
すると更に奥の方で争う声が聞こえてきた、どうやら盗賊たちが仲間割れしている様子。
「何時も何時も俺たちばかり冷飯ぐらいはもう我慢ならね!」
4人ほどの柄の悪い男が一回り大きな男に武器を向けて叫んだ。
「なんだそんなことか。今回の仕事は実入がいい、取引が済めばお前らにも大金が入るそれでいいだろう。」
落ち着いた声で大きな男が言う。
しかし4人は首を横に振り
「そんな甘い言葉にもう騙されねえ!」
「俺たちだけでこれから仕事をする、これが最初の仕事になるんだ。」
興奮気味の男らが叫ぶ。
「お前ら本当に俺に逆らって無事で済むと思っているのか?」
大知の男が不適な顔で言いながら大剣を抜き男らに向ける。
しかしその時大きな男の膝が崩れて地面に腰を落とす。
「なんだ?・・・毒か!俺としたことがしてやられたな。」
その様子に4人が剣を抜き一斉に切り掛かった。
大きな男は毒に侵された体を必死に動かし4人と戦う。
本当なら大きな男が軽く4人を上回る戦力なのだろうが、毒に侵された体は四肢の動きを極めて鈍くしたようだ。
大きな男は身体中をなますのように切り刻まれても抵抗を続け、結局は4人を切り倒していた。
「ふーっ。俺もこれまでか。」
と最後の言葉を残すと仰向けに倒れて息を引き取った。
そのそばにアルトは近づくと5人の死体を確認し穴を掘ると埋葬してやった。
「死ねば仏かな。」
独り言を呟き盗賊らの荷物を改める。
すると一抱えもある卵が現れた。
鑑定の結果、目の前に見える山脈の一つ黒龍山に棲む黒龍の卵だと分かった。
「この卵は親に返したほうがいいだろうな。多分なくなったことに気づけば、親は人里に現れて暴れるだろうから。」
そう言いながらアルトは、黒龍山に進路を変えて歩き出したのだった。
黒龍山
その山脈は中央の黒龍山を中心に聳え立つものだった。
標高はおよそ5000メートルといったくらいで頂には万年雪が積もっている。
深い森を抜けて山裾に辿り着いた後、アルトは道なき道を登っていた。
「もうそろそろ黒龍の棲むエリアのはずだが・・・!おっと!」
油断をしていなかったが鋭い風魔法の見えない刃がアルトを襲う。
「どうやらお出ましのようだ。」
アルトは身体強化と魔法・物理耐性を最大限に上げると飛翔で飛び上がる。
すると遙か上空に黒い影が現れた、黒龍だ。
「我が子の匂いをつけた人間よ、天罰をくれてやろう。」
頭に血が昇っていると思われる黒龍は問答無用で襲いかかる。
ヒラリヒラリと攻撃をかわしながら黒龍の高さまで辿り着いたアルトは、雷攻撃の最上級の
「雷神」を黒龍に浴びせる。
「ガガガガガーーーン!」
世界が割れたかと思うような雷鳴と稲光が周囲を染める。
黒龍は頭からブスブスと煙を出しながら失神状態で地面へと落下した。
「ズドーーーン!」
黒龍山の中腹に落下した黒龍は頭だけあげて自分を倒した男を見た。
「無念、子供を攫われ更に己まで・・・。」
恨めしそうな目で見つめる男は、トドメでも刺すのかゆっくりと黒龍に近づき。
「パーフェクトヒール」
と唱えた。
全身の傷が癒える黒龍、意味がわからなかった。
「お前は何者だ!」
男は卵をとり出して
「俺はアルト、この卵を拾ったので届けに来た者だ。」
と言った。
「・・・それは・・・ありがとう。」
黒龍は思わず礼を言いながら頭を下げた。
[黒龍をティムしました。]
メッセージが流れる。
黒龍が負けを認めアルトの下についた為ティムされたと認識されたようだ。
すると黒龍が姿を人形に変えた。
黒髪の美女だ。
「ご主人、我は黒龍。息子ともどもよろしく頼む。」
と頭を下げた。
どうやら黒龍はアルトと共に旅をするようだ。
「ご主人か、それよりは友がいいな。黒龍も名をリュウーに改名しよう、僕はアルトだ。」
と返すと、黒龍改めてリュウーは
「分かりました。アルトの友リュウーはこれより貴方の半身となりましょう。」
と答えて頭を下げた。
その時、持っていた卵が割れ雛が姿を現した。
「おお我が愛子よ、其方の母リュウーと其方の父アルトであるぞ。」
と雛ドラゴンに声をかけた。
「ええ!僕が父!」
「そうであろう。先ほどの雷撃の魔力を受けて孵ったこの子は我と其方の魔力で生まれたのだから。」
そう言うと名前をくれと言い出した。
「名前か・・・雷神から生まれたんだ、ライリュウーでいいだろう。」
「ライリュウーか良い名だ。」
雛龍もそれを喜んだようであるとの頭にヒシっと捕まった。
21
あなたにおすすめの小説
大人のためのファンタジア
深水 酉
ファンタジー
第1部
泉原 雪(いずはら ゆき)22歳。会社員。仕事は大変だけれど、充実した毎日を送っていました。だけど、ある日突然、会社をクビになり、ショックのあまりに見知らぬ世界へ送られてしまった。
何でこんなことに?!
元の世界に未練や後悔、思い出や大事なものとか一切合切捨ててきた人を「影付き」と呼ぶのだとか。
私は、未練や後悔の塊なのにどうして送られて来てしまったのだろう?
運命を受け入れられずに、もがいてもがいて行き着いた先は…!?
----------------------------------------------------------
第2部
記憶を奪われた雪。
目が覚めた場所は森の中。宿屋の主人に保護され、宿屋に住み込みで働くことになった。名前はキアと名付けられる。
湖の中で森の主の大蛇の贄と番になり、日々を過ごす。
記憶が思い出せないことに苛立ちや不安を抱きつつも、周りの人達の優しさに感謝し、自分らしく生きる道を探している。
異世界帰りのハーレム王
ぬんまる兄貴
ファンタジー
俺、飯田雷丸。どこにでもいる普通の高校生……だったはずが、気づいたら異世界に召喚されて魔王を倒してた。すごいだろ?いや、自分でもびっくりしてる。異世界で魔王討伐なんて人生のピークじゃねぇか?でも、そのピークのまま現実世界に帰ってきたわけだ。
で、戻ってきたら、日常生活が平和に戻ると思うだろ?甘かったねぇ。何か知らんけど、妖怪とか悪魔とか幽霊とか、そんなのが普通に見えるようになっちまったんだよ!なんだこれ、チート能力の延長線上か?それとも人生ハードモードのお知らせか?
異世界で魔王を倒した俺が、今度は地球で恋と戦いとボールを転がす!最高にアツいハーレムバトル、開幕!
異世界帰りのハーレム王
朝7:00/夜21:00に各サイトで毎日更新中!
スキル【幸運】無双~そのシーフ、ユニークスキルを信じて微妙ステータス幸運に一点張りする~
榊与一
ファンタジー
幼い頃の鑑定によって、覚醒とユニークスキルが約束された少年——王道光(おうどうひかる)。
彼はその日から探索者――シーカーを目指した。
そして遂に訪れた覚醒の日。
「ユニークスキル【幸運】?聞いた事のないスキルだな?どんな効果だ?」
スキル効果を確認すると、それは幸運ステータスの効果を強化する物だと判明する。
「幸運の強化って……」
幸運ステータスは、シーカーにとって最も微妙と呼ばれているステータスである。
そのため、進んで幸運にステータスポイントを割く者はいなかった。
そんな効果を強化したからと、王道光はあからさまにがっかりする。
だが彼は知らない。
ユニークスキル【幸運】の効果が想像以上である事を。
しかもスキルレベルを上げる事で、更に効果が追加されることを。
これはハズレと思われたユニークスキル【幸運】で、王道光がシーカー界の頂点へと駆け上がる物語。
最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。
【魔女ローゼマリー伝説】~5歳で存在を忘れられた元王女の私だけど、自称美少女天才魔女として世界を救うために冒険したいと思います!~
ハムえっぐ
ファンタジー
かつて魔族が降臨し、7人の英雄によって平和がもたらされた大陸。その一国、ベルガー王国で物語は始まる。
王国の第一王女ローゼマリーは、5歳の誕生日の夜、幸せな時間のさなかに王宮を襲撃され、目の前で両親である国王夫妻を「漆黒の剣を持つ謎の黒髪の女」に殺害される。母が最後の力で放った転移魔法と「魔女ディルを頼れ」という遺言によりローゼマリーは辛くも死地を脱した。
15歳になったローゼは師ディルと別れ、両親の仇である黒髪の女を探し出すため、そして悪政により荒廃しつつある祖国の現状を確かめるため旅立つ。
国境の街ビオレールで冒険者として活動を始めたローゼは、運命的な出会いを果たす。因縁の仇と同じ黒髪と漆黒の剣を持つ少年傭兵リョウ。自由奔放で可愛いが、何か秘密を抱えていそうなエルフの美少女ベレニス。クセの強い仲間たちと共にローゼの新たな人生が動き出す。
これは王女の身分を失った最強天才魔女ローゼが、復讐の誓いを胸に仲間たちとの絆を育みながら、王国の闇や自らの運命に立ち向かう物語。友情、復讐、恋愛、魔法、剣戟、謀略が織りなす、ダークファンタジー英雄譚が、今、幕を開ける。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる