迷い込んだ場所は異世界の森だった。〜ボランティアに向かった筈なのに。 

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プロローグ

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プロローグ


神門 進(みかど すすむ)16歳、彼は県立の普通科高校にこの春入学した高校1年生である。
地元の神社で宮司をする父親と医者をしている母、それに文武に秀でた姉の4人家族の長男として生まれた。

高校に入学して将来の大学入学などのためにも、今のうちからボランティアや何か社会貢献できる活動をする様にと、担任から説明を受けた彼は、夏休みにボランティア活動をすることにした。

「準備はできた、この荷物を持って自転車や歩いて行くのは・・無理だな。よし、ヒッチハイクをして行こう。」
特に具体的な計画もなくススムは、自宅を早朝に出た。

国道に大きな荷物を持って目的地方面に立つと、通過する車に段ボールの紙を見せる
[ボランティアで被災地に向かいたい。]
数台の車が通りすぎた後一台の車が止まった。
「兄ちゃん乗りな、俺もそこ向かってるんだ。」
とRV車の運転手が助手席のドアを開けてくれた。
「ありがとうございます。助かりました。」
とお礼を言って乗り込むススム。

その頃から空模様が怪しくなってきた。
「一雨降るかもしれんな。カッパなんか持ってきてるのか?」
空を見ながら運転手が言う。
「はい一応、一通りのものは持ってきてるので。」
と答えながらも、空が気になった。

車は快調に目的地に向かう。
後10kmほどのところで、急に雨が降り出した。
「やっぱり降り出したか。後10分ぐらいだったのに。」
運転手の男は、悔しそうにそう言うとラジオをかけた。
~本日の※※地方の天気は、快晴。風もなく過ごしやすいでしょう。~

「天気予報なんて全然当たらないよな。」
と愚痴りながら激しくなる雨を睨んでいた。
大きな雷がすぐ近くに落ちた。
真っ白になる視界と雨にハンドルを取られた運転者は、ガードレールを突き破って海に車ごと突っ込んだ。

幸い高さがあまりなかったことと、砂浜だった事で、怪我もなく済んだが。
「おい!あれ?・・俺誰か乗せてたかな・・。」
男は途中で拾ったススムのことを記憶から無くしていた。


ーー 異世界に迷い込んだ。

「ウ~ン。」身体に必要以上力を入れて衝撃に耐えようとしていたため、ススムは目覚めると手足をほぐしながら周りを見回した。

『海に落ちたと思ったが・・ここはどこなんだろう。』見たこともない森の中にいる自分に理解が追いつかなかった。
周りを見ると自分で準備した大きな荷物がそのままある。
「海は見えないし、一緒に落ちたはずの車もない。でも荷物や段ボールの紙はある。どうしたことだ?」
と呟きながら、ススムは立ち上がると身体の調子を確かめる。

「問題ないが・・背が伸びたそれとも服が縮んだか?」
袖と裾が15cmほど短くなっている、身長が165cmだったので伸びたとすれば・・180cmほどと言うことになる。
「背が伸びていれば嬉しいが、比べるものがないし。」
呟きながら周囲を観察する。
GPS付きの腕時計は「現在地を特定できません。」と表示されている。
森自体がとても大きそうだ。
「まるで異世界転移みたいな話だ。」
と言いながら荷物を担いで歩き出した。
「あれ?いやに荷物が軽いな。」
と思いながら再度荷物を確認するが、全てある様だ・・知らない物まであるみたいだ。
森の中ということもあって、用心にサバイバルナイフを腰に下げ、手斧を手にして歩き出した。

身体が軽い、耳や目まで良くなった気がする。
疲れも知らずにコンパスで南を目標に歩き続けると、突然藪の中から子供くらいの何かが飛び出した。
「グギャギャ」
耳障りな声で鳴くそれは、腰蓑いっちょのいわゆる「ゴブリン」の様な生き物、手に石斧を持って襲い掛かってきた。
現実じゃ夢かわからないが、やられるわけにはいかない。

素早く体を開いて初撃を交わすと、その勢いで手斧を振り抜いた。
「スパン!」
ゴブリン様の生き物の首が勢いよく飛ぶ。
生き物を殺した筈なのに、嫌悪感がない。
「ゴブリンの討伐を確認、レベルが上がりました。」
「ボーナスポイントが付与されました。」
というメッセージが、聞こえてきた。

そのまま森を進む、腕時計で3時間進んだところで休憩した。
ここまでに「ゴブリン」15体、「コボルト」10体、「ウルフ」8体を仕留めていた。
レベルアップのメッセージも何度か耳にした。

荷物を再度開いて中身を確認しながらおにぎりを頬張る。
「これなんだ?こんな袋知らないぞ。これもだ。」
と言いながら見知らぬ荷物を取り出して脇に置く。

見知らぬ物。
・皮袋~1
・水袋~1
・革の肩掛け鞄~1
・剣~1
・盾~1
・槍~1
・魔法の杖(?)~1
・本~5
・地図~1
・小瓶に入った薬(?)~10
・小綺麗な服~2
・丈夫そうな服~3
・ブーツ~2
・手袋~3
・金貨~100
・銀貨~100
・鉱石~50
で、槍や剣に盾は袋を調べている時に中から取り出した物。
どう考えても大きさや長さが物理的に合わないが、自由に出し入れできる。
本は魔法の書の様で「初級編」「中級編」「上級編」「特級編」「神級編」の5冊だった。

ここまで来ると、流石に異世界だよなここと自覚する。
初級編の魔法書を読みながらおにぎりを食べる。
水袋の水はどんなに飲んでも減ることはない様だ。

荷物を鞄と袋に入れ替えて身軽になる、片手に本もう片手に槍を持って歩く。
腰には新たに剣を吊っている。
地図はこの世界の地図の様で、個別の詳細は書かれていなかった。
ただ国の名と王都の位置だけ記載されていた。

初級の魔法の書を読み終えたススムは、右手を突き出してイメージを固めて
「ファイアー」
と唱えると、拳大の青白い炎が10mほど先の目標の岩に当たり、一部を溶かした。
「かなりの威力だな。」
元の場所に戻り杖を取り出して
「ファイアー」
と唱えると、岩が全て解け消えた。
「杖を使えば、威力が格段に上がるのか。」
納得しながら、次々と実験を行うススム。
「なんだかだるくなったきたぞ、魔力枯渇かな?休憩しよう。」

30ほどの初級魔法を使ったとこでのことだった。
1時間ほど休憩すると、調子が戻った気がした。
また南を目指して歩き出す。

魔物が出た際は、槍と魔法を使いながら倒していった。
食べられそうな魔物は袋に収納してみたがまだ一杯にはならない。


ーー ここはどこ。


午後4時頃になったので、今日の寝床を確保することにした。
折りたたみのノコギリと手斧を使い、適当に木を切り倒し板を作る。
手頃な大木に登り縄を垂らすと、資材を縛り引き上げ出す。ツリーハウスを作っているのだ。

1時間ほどで6畳ほどの板間を作り上げた。
さらに1時間かけて天井と壁板を作る。
上から襲われることを想定する必要があるからだ。

夕食を摂り、中級の魔法の書を読み込む。
ここで「結界魔法」「鑑定魔法」が新たに加わった。
読み終えた僕は、ツリーハウスに結界魔法をかける。
そして空中に手を翳し
「鑑定魔法」
を行使する。
[イシルダー神の管理する世界、東部大深林の南部付近]
と頭に表示された。
今度は自分に鑑定をかける

[ススム=ミカド 16歳  男  種族(?)    レベル 35
 MP~1500      HP~1350      VIT~1000      STR~700
 AGI~600       LUK~300
 スキル  ※※※
 加護   ※※※  ]

これが僕のステータスの様だが鑑定のレベルが低いので、スキルなどは見えない。


地図を広げて、東部大深林を確認する。
東に行けばキグナス王国、南に出ればセラーヌ王国に出れる様だ。

取り敢えず、森を出ることにしよう。
こうして初めての夜は深けていった。

朝、寝袋から這い出た僕は大きく伸びをする。
取り敢えず服を丈夫なものに着替える、森を歩いたために今まで着ていた服は所々が破けたり裂けたりしている。

朝食は水で戻して食べる非常食だ、意外と美味しい。
ツリーハウスを降りて南を目指す。

今日も魔法と槍か剣の練習をしながら進む。
「気配察知」「気配遮断」
というスキルが取れると頭にメッセージが現れ、「はい」を念じると突然世界が変わった様になった。

周りの様子が手に取るようにわかるのだ、しかも僕がそばにいるのに獣など気づかない様だ。
スキルのレベル表示がないということは、全能的かもしれない。

それから僕は気配で見つけた魔物や獣を狩りながら、森を進む。
昼食時、火を焚き狩った鳥を丸焼きにして塩胡椒で味付けする。
「美味いぞ。」
丸鳥1羽食べ尽くした。
香辛料などは、被災地で必要になるかと調味料と共に持ってきていた。

ーー 魔法とはとても凄い。

上級編を読みながら昼食を摂り、食後に新たな魔法
「異空間収納」「重力魔法」「転移魔法」「空間魔法」「時空魔法」
を練習し始めた。
一度発動できれば問題なく使えるので、イメージを出来る限り詳しく思いながら練習すると2時間ほどで全て使える様になった。
「これ凄すぎないか?この上の魔法編は恐ろしいな。」
と呟きながら僕は、鞄を異空間収納する。

後は、「飛行魔法」「雷魔法」「氷魔法」「精霊魔法」「召喚魔法」当たりなのかな、級と種類の因果関係はよく分からないが、特級以上が特別な人しか習得できないのなら考えて使おう。

移動を開始し、今日は早めに寝床を準備する。
地面に手を当てて
「ホール」
と唱えて6畳ほどの穴を掘る、そこに収納していたツリーハウスを置く。
天井部に扉を作り周りを土で囲む。

釜戸を横に作ると火を焚き、フライパンで肉を炒め食べれそうな野菜(草?)を添えて食事を摂る。
焚き火の光で特急の魔法書を読む。
読み終わると何かがいつも通り脳に刻み込まれる。
イメージを高めて雷を発生させる。
「バリバリ、ドン!」
目の前の立木が弾ける。
その調子で氷魔法を使うと一面凍りついた。

召喚魔法と精霊魔法は今度にしよう、飛行魔法は明日の朝でいいだろう。


ーー 


  次の日の朝。

僕は朝食を摂ると、出発の準備をした後、飛行魔法の訓練を始めた。
浮かぶことはすぐにできた、しかし同じ高さで姿勢を制御することが難しかった。

昼までかかってある程度自由に飛べる様になったが、まだまだ自由とは程遠い。
昼食用のドライフルーツを食べながら空に舞い上がる。
コンパスで方向を確認すると、南に向けて空を飛んでいく。

速度的には5・60km/hくらいだろうか、昨日までの速度とは10倍ほど違う。
しかしこの森は大きい、まだ先が途切れないのだ。
向こうから何かが飛んできた!
翼竜の様な・・鑑定でワイバーンと分かった。ブレスを吐く様だ。
射程距離に入ったところで
「ライジン」
と唱えた。
「バリバリ!ドーン。」
一撃で地面に落下したワイバーンを追って地上に降りると、意識を失ったワイバーンが居たので首を刎ねて異空間収納に収納した。
『もう少し強めでないと殺せないか。』と思っていたら
「ワイバーンの討伐を確認しました。レベルが上がります。ボーナスポイントが付与されました。」
とメッセージが流れた。
『ボーナスポイントがよくわからないな。』と思いつつも自分を鑑定する。

[ススム=ミカド 16歳  男  種族(?)    レベル 83
 MP~8800      HP~4300      VIT~3000      STR~2100
 AGI~1800       LUK~300
 スキル  ※※※
 加護   ※※※  
 ボーナスポイント~3000 ]

「お!ボーナスポイントが表示された。後はMPが伸び率が高いな。」
と言いながら、空に舞い上がる。

遠くに山が見えた、今日はあの辺りで休もう。
山は2000メートルほどで、中腹以上には植生はない。
洞窟の様なものを見つけ、降りてみる。
長い間使われていない様だ。ここを今日の寝床にしよう。
「洗浄」「浄化」の魔法で綺麗にすると、出入り口を結界で塞ぐ。

途中で狩った猪の様な魔物を捌いて、ステーキの様にして食べるととても美味かった。
その夜は神級の魔法書を読み込んだ。
新しい魔法は、「生命復活」「生命生成」「死霊魔法」「闇魔法」「光魔法」「時間軸魔法」
「生命消去」であった。
いくつか恐ろしい名前があった。
この世界では闇や光魔法は神が使う魔法なのか?
それなら死神や神が普通に存在する?
時間軸魔法とは過去や未来に行くのか見えるのか?

「暫くは気にせずにいよう。」
と呟くと僕は眠りについた。
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