召喚聖女は早くお家に帰りたい!

一花カナウ

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召喚聖女は早くお家に帰りたい!

真夜中の侵入者 1

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「ああ、可愛い聖女。ずっと貴女がここに戻ってくるのをお待ち申し上げておりました」

 恍惚とした声は、神官長のもので間違いない。
 私はゾッとした。

「儀式をするためには清い存在でないといけませんからね。人も魔物も祓っておく必要がありましたが、もう我慢の必要はありません」

 ――な、何言ってるの、この人⁉︎

 彼の大きな手が私の肩に触れて仰向けに転がされる。私の頭を優しく撫でると、そのまま手は下がって頬をさする。

 ――ええっ、待って。本気で、そういう……⁉︎

 目を閉じたままで魔法をかけられてしまったから、視覚から様子を窺えない。これは正直ピンチだ。

 ――ってか、なんで金縛りの魔法なんてかけるのよっ⁉︎ フェアに接しなさいよ‼︎ って言っても、私は全力でお断りしますけどね‼︎

 神官長のルックスは悪くはない。むしろ、私がゲームで好んだキャラクターたちにどことなく似ていて優男風の美男子。
 サラサラの銀髪は私よりも長くて、長いといえばまつ毛もフサフサで長い。最初に会ったときは女性だと思ったくらいのスレンダーなボディを持っている。神官長だと名乗ったこともあってひ弱な人物なのかと思ったら、魔法のエキスパートで超強い。
 肉体的には他の男性よりは非力のように感じられたが、大概のことを魔法で解決できるのだから体力はそんなに必要としていないのだろう。後方支援系キャラなんだろうな、と思っていた。

 そんな彼が、夜這いですか?

 頬をさすっていた手が首筋をなぞる。その後にベッドが軋んだ。私にまたがるように身体を移動させ、そして首筋を舐めた。下から上に向かって。

「ひっ……」

 声になりきらない音が口から漏れた。服の上から胸を揉まれる。やわやわと優しく。

 ――やっ! こ、こんな形でハジメテを奪われるのは嫌っ‼︎

 抵抗したくても動けない。それがどれほどの恐怖なのか。
 唇を唇で塞がれて、舌が差し込まれる。服がはだけて、小ぶりな胸に直接触れられた。

「んんっ……」
「ああ、愛しい聖女。こうして触れ合えることに感謝します。もう二度と会えないと思っていた……僕とは互いに愛を誓っていたはずなのに、アイツの元に行ってしまうから……。でも、もう邪魔はさせません。僕との子どもを作りましょう。家庭をもうけて、幸せになるのです」

 耳元で囁かれたと思うと、その流れで耳を舐めしゃぶられた。正直、気持ちが悪い。

 ――嫌、イヤッ! 神官長には恩はあるけど、こんなのはっ‼︎

 身体をまさぐる手の感触が、虫に這いずり回られるみたいに思えて鳥肌が立つ。太腿を撫でられるとなおさらゾッとした。

「今度こそ、僕たちは結ばれますよ。大丈夫、みんな祝福してくれます。この世界を救った英雄たちが結ばれるのですから、祝福しないわけがありません。貴女が望むものは全て与えてくれることでしょう。ですから、貴女はここに残り、僕とともにこの世界の行く末を見守りましょうね」

 ――ナンジャソリャ! 今の私の意志なんて無視ですかいっ!

 逃げ出したいのに身体はちっとも動かない。首筋をきつく吸われ、彼の手は私の秘部をいじり始める。当然ながら濡れるわけがない。気持ちよくなんてないのだから。

「――おかしいですね……。僕たちは相思相愛のはず。これだけ愛撫すれば受け入れる気になると思うのですけど。――ああ。処女だから緊張なさっているのですね」

 ――その前に、魔法を解けっ‼︎

 神官長の思い込みと勘違いは甚だしい。宗教は思い込みだと考えている私だが、ここまで実害を与えられるとは。

 彼は身体の位置を変える。私の足下に移動したかと思えば、膝を左右に開かされた。

 ――こ、この体勢はっ‼︎

「濡れないなら濡らして差し上げましょう」

 ――む、無理っ! ムリムリムリッ‼︎

 秘部に吐息がかかり、顔が近づいてくるのが伝わってくる。未だに身体には力が入らないので逃れるすべはない。もう神頼みくらいしか。

 ――いやぁっ! 誰でもいいから助けてっ! せめて、この魔法だけでも解いてよっ‼︎
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