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戦場の処女はカラダをひらく
戦場の処女はカラダをひらく・7
しおりを挟む「……落ち着いてきたな?」
「ルビさんだって、最初から落ち着いていらっしゃるじゃないですか」
「……そうだな」
軽くキスをして、繋がったまま互いの唇を食む。ルビに胸を揉まれるとくすぐったい。だが次第にむずむずが快感に変わっていく。
「激しくするが……許せ」
返事をする前に、腰が動く。前後に長いストローク。抽挿が徐々に速くなった。
マーティナは短い嬌声を上げるのに精一杯で、他の言葉なんて浮かばない。呼吸と声と、それだけで頭もいっぱいで、ただただルビにしがみつくように回した腕に力を込めた。
水音が響く。内臓をかき混ぜられるような衝撃。苦しいはずなのに、それが不思議といとおしい。
やがて熱が爆ぜた。
「あっ」
「くっ……」
最奥に擦り付けられるようにされると、身体が甘く震えた。快感が全身に広がる。
「すごい……」
「……抱きつくな。離れたいんだが」
心地よさで弛緩するかに思われたが、官能の波が押し寄せたり引いたりするたびに体が反応してしまい、マーティナはルビの体にしがみついてしまう。
「や、やだ」
「ほら、最後までしたんだから、な? マーティナも休んだほうがいいだろうし」
ルビに促される。マーティナはしがみつきながら首を横に振った。
「身体が冷えちゃうから」
「汗は拭ってやる。それで、服を着るんだ」
「ルビさんのほうが温かいから」
「服を着たあとに抱きしめておいてやる」
「触れ合っていたいの」
あきれたように、ルビが息を吐き出した。
「わがままを言うな。迎えもくるのに、こんな格好じゃまずいだろ?」
「私は構わないの」
「俺が構うんだ」
突き放すようなきつい物言いに悲しくなって、マーティナはルビの顔を覗き込む。
「ルビさんには、パートナーはいないのでしょう?」
話題を変えると、ルビが戸惑う表情を浮かべた。適切な答えを探すように彼は視線を逸らす。
「いたら、君を応援に呼ばないからな……」
「私とパートナーになってくださいよ。身体の相性もいいんですから」
中が彼の形を確認するようにうねる。ルビが困ったような顔をした。
「オパールが困るだろ」
「オパールさんには、申し訳ないですけど、新しいパートナーを探してもらって、ですね――」
「そうはいかないだろうが」
マーティナの言葉を遮るようにルビに否定された。
「でも、ルビさんも特殊強襲部隊で活動するなら、パートナーが必要なはずです。私、強くなりますから。だから、私を選んでください」
「そうはいかないんだ」
「なんでですか?」
「どうしても、だ」
ルビの思いは揺るがないようだ。
マーティナは首を傾げる。
「私を抱いても、気が変わらないんですか?」
「説得のために、俺を煽ったのか?」
責めるような口調に、マーティナの腕の力が弱まった。
――そんな言い方……
胸がチクッと痛む。
「違う」
「そういうことだろう?」
怯んだ隙をついて、ルビはマーティナの拘束から逃れた。まだ硬いままの自身を引き抜く。泡立つものに赤い色が混じっていた。
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