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戦場の処女はカラダをひらく
戦場の処女はカラダをひらく・6
しおりを挟む「続けて」
「ここでやめるようなことはしないさ」
口づけを受ける。舌が絡んだところで、腰が動く。ゆっくり、でも確実に奥へと穿たれる。
体を引き裂かれるような痛みに襲われるが、マーティナは怖くなかった。ルビを身体の中に感じるのが、とても嬉しい。
マーティナはルビの背中に手を回した。
「……痛いだろう?」
「だいじょぶ、です」
「もう少し、しっかりほぐさないといけなかったな……狭いとは思ったんだが……」
「慣れますから、気にしないで」
前後に動く腰に合わせて、マーティナも逃げないように構えた。痛みはあるけれど、だんだんと蜜のおかげで動きが滑らかになってくる。
「はぁ……」
奥に入れば入るほど苦しくなってくる。初めて開かれるので、体が慣れないのだ。自然と涙が溢れてくる。
その涙をルビはそっと指の腹で拭ってくれた。
「……時間をかけるべきだったな」
「いいの、これで」
「あのまま君に任せていたら、君をもっと傷つけることになりそうで……選ぶ余裕がなかった」
ぐっと奥に熱が届いた。その刺激でぎゅっと締めつけてしまい、ルビが小さくうめく。
「こ、こら、締めるな。少しリラックスしてくれ」
「そう言われても……どうしたらいいのかわかんないの」
「全部入ったから、な? しばらく動かないから、身構えなくていい」
――全部、入った?
どういう状況かわからなくて、マーティナはルビの腰に手を伸ばし、彼の臀部を撫でる。ビクッと反応したが、ルビは耐えたようだ。
「くっ……マーティナ。俺を触ると緊張が解けるというのはわかったんだが……触る場所を考えてほしい」
「あ、あの……興味本位で、つい」
返事をして、今度はルビの引き締まった脇腹から腹筋のあたりに指先を滑らせた。
「だ、だから、そういうところを触るのは……ッ」
「ひゃんっ!」
中に収まっている熱が動いた。思わぬところに刺激がきて、マーティナはビクビクと震える。
「ほら、おとなしくしてろよ。初めてなんだろ?」
どこを触るのが正解なのかわからなくて、最終的にマーティナはルビの首に手を回した。
「キス、してください」
「したら、動くが?」
「それでいいです。終わりにするんですよね?」
空が明るくなりつつある。事後処理班の到着までに準備しないといけないことも残っているので、のんびりと互いの体を貪っているわけにはいかないのだ。
――名残惜しいけれど、仕方がないもの。
ルビがふっと笑った。
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