46 / 309
翠玉の女王は微笑まない
★9★ 9月5日木曜日、放課後【♭】
しおりを挟む
九月五日木曜日。
下校しようと昇降口を出たところで上から何かが降ってきた。気付いた抜折羅《ばさら》は紅《こう》の手を引いて抱き留める。地面にぶつかった落下物は英和辞典で、当たっていればそれなりの怪我になったはずだ。
抜折羅は素早く見上げ、窓が締められるところを把握する。
「紅、俺は犯人を追う。しばらく離れるぞ」
「うん……」
この期を逃すわけにはいかない。三階の窓に見えた人影は体育館方面に移動する。抜折羅は急いだ。
下校しようと昇降口を出たところで上から何かが降ってきた。気付いた抜折羅《ばさら》は紅《こう》の手を引いて抱き留める。地面にぶつかった落下物は英和辞典で、当たっていればそれなりの怪我になったはずだ。
抜折羅は素早く見上げ、窓が締められるところを把握する。
「紅、俺は犯人を追う。しばらく離れるぞ」
「うん……」
この期を逃すわけにはいかない。三階の窓に見えた人影は体育館方面に移動する。抜折羅は急いだ。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
145
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる