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【番外編】不機嫌なブルーサファイア(R-18)
*3*
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「まずは下着を履き替えてくださいませ」
差し出されたものを見て、紅はすぐに理解できなかった。
「えっと……布地が少なくて、ほとんど紐にしか見えないんですが……」
「ええ。こちらをお召しにならないと、ドレスがキレイに収まらないのですわ」
――む……。
星章家での身体測定のために、レースが可愛らしいショーツを選んで身に付けてきたというのに、想定外の要求だ。
「断りたいんですけど……」
「どうせ私しか見ないのですから、恥ずかしがらないでください。ドレスから下着がわかるようなみっともない姿になりたいのでしたら私は止めませんが?」
にこやかに言われてしまった。紅は納得できないまま、しぶしぶ受け取って履き替える。臀部を包む布がない下着を身に着けたのは初めてで、どこか心許ない。ふと目に入った姿見に映る自分の格好に、紅は赤面する。
――って、素っ裸と変わらないじゃないっ!?
綺麗にドレスを着るためだというが、一体どんな格好をさせられるのだろうか。
「ささっ。次はこちらをどうぞ」
言うなり、青葉はさっと紅の目元にスカーフで作った目隠しを施した。
「ちょっ!? いきなり何っ!?」
突然塞がれた視界に、狼狽えないわけがない。裸同然の格好で目隠しなどされて、落ち着いていられるものだろうか。
「紅お嬢様に楽しんでいただくための処置ですよ」
外そうとする紅の手を抑えながら、楽しげな口調で返される。
「あたしはとっても不安ですがっ!?」
「蒼衣お坊っちゃんからの指示なのですから、従ってくださいませ。ドレスを着るだけなのですから。この格好のままでもよろしいのですか?」
蒼衣の名前とこの姿のままで過ごすことを考えると、従っておいた方が後先面倒ではなさそうだと紅はしぶしぶ判断を下した。
「……わかりました」
そのあとは黙ったまま人形の役だ。青葉の指示に従って、衣装をまとう。
――足下まで覆うロングスカートなのは感触からわかるけど、背中に何も当たらないのが気になる……。
首の後ろで柔らかくてすべすべした肌触りの生地がきゅっと結ばれる。それから大きな胸の位置を整えてもらった。布の擦れる感じからすると、首の後ろで結ばれた布は胸部を覆う部分と直接繋がっているようだ。
――どんなデザインなんだろう?
あまり良い予感はしない。
「特に調整は必要なさそうですね」
ヒールのある靴を履かされたあと、スカートの裾を引っ張って様子を確認していたらしい青葉が告げる。
「じゃあ、もう取っても構いませんか?」
早く目隠しを外したかった。自分の格好を確認して、問題がないようなら着替え直して帰宅できる。
紅の問いに、何か作業しているらしい音を立てながら青葉が答える。
「もう少々お待ちくださいませ」
声の聞こえる場所が微妙に遠い。何をしているところなのだろうか。
「……まだダメなんですか?」
待てと言われたので、紅は心の中で三十を数えた後に尋ねる。
その直後にこの部屋の扉が開く音がする。
「あ、もうよろしいですよ。うふふ」
彼女の声は扉がある場所から。続いて扉が閉まる音がした。鍵が掛けられる音までする。
「あの……?」
慌ててスカーフの目隠しを取る。それで正面に人が立っているのに気付いた。
差し出されたものを見て、紅はすぐに理解できなかった。
「えっと……布地が少なくて、ほとんど紐にしか見えないんですが……」
「ええ。こちらをお召しにならないと、ドレスがキレイに収まらないのですわ」
――む……。
星章家での身体測定のために、レースが可愛らしいショーツを選んで身に付けてきたというのに、想定外の要求だ。
「断りたいんですけど……」
「どうせ私しか見ないのですから、恥ずかしがらないでください。ドレスから下着がわかるようなみっともない姿になりたいのでしたら私は止めませんが?」
にこやかに言われてしまった。紅は納得できないまま、しぶしぶ受け取って履き替える。臀部を包む布がない下着を身に着けたのは初めてで、どこか心許ない。ふと目に入った姿見に映る自分の格好に、紅は赤面する。
――って、素っ裸と変わらないじゃないっ!?
綺麗にドレスを着るためだというが、一体どんな格好をさせられるのだろうか。
「ささっ。次はこちらをどうぞ」
言うなり、青葉はさっと紅の目元にスカーフで作った目隠しを施した。
「ちょっ!? いきなり何っ!?」
突然塞がれた視界に、狼狽えないわけがない。裸同然の格好で目隠しなどされて、落ち着いていられるものだろうか。
「紅お嬢様に楽しんでいただくための処置ですよ」
外そうとする紅の手を抑えながら、楽しげな口調で返される。
「あたしはとっても不安ですがっ!?」
「蒼衣お坊っちゃんからの指示なのですから、従ってくださいませ。ドレスを着るだけなのですから。この格好のままでもよろしいのですか?」
蒼衣の名前とこの姿のままで過ごすことを考えると、従っておいた方が後先面倒ではなさそうだと紅はしぶしぶ判断を下した。
「……わかりました」
そのあとは黙ったまま人形の役だ。青葉の指示に従って、衣装をまとう。
――足下まで覆うロングスカートなのは感触からわかるけど、背中に何も当たらないのが気になる……。
首の後ろで柔らかくてすべすべした肌触りの生地がきゅっと結ばれる。それから大きな胸の位置を整えてもらった。布の擦れる感じからすると、首の後ろで結ばれた布は胸部を覆う部分と直接繋がっているようだ。
――どんなデザインなんだろう?
あまり良い予感はしない。
「特に調整は必要なさそうですね」
ヒールのある靴を履かされたあと、スカートの裾を引っ張って様子を確認していたらしい青葉が告げる。
「じゃあ、もう取っても構いませんか?」
早く目隠しを外したかった。自分の格好を確認して、問題がないようなら着替え直して帰宅できる。
紅の問いに、何か作業しているらしい音を立てながら青葉が答える。
「もう少々お待ちくださいませ」
声の聞こえる場所が微妙に遠い。何をしているところなのだろうか。
「……まだダメなんですか?」
待てと言われたので、紅は心の中で三十を数えた後に尋ねる。
その直後にこの部屋の扉が開く音がする。
「あ、もうよろしいですよ。うふふ」
彼女の声は扉がある場所から。続いて扉が閉まる音がした。鍵が掛けられる音までする。
「あの……?」
慌ててスカーフの目隠しを取る。それで正面に人が立っているのに気付いた。
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