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【番外編】不機嫌なブルーサファイア(R-18)
*8*【B】
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肌が伝えてくる感触に馴染みがない。
意識を取り戻した紅がもぞもぞと動くと、背後からぎゅっと抱き締められた。
「んっ!?」
背中に当たる温かくて弾力のある感触が何なのかわからない。不思議だ。
――何があったんだっけ……。
思い返して、紅は目をパチリと開ける。ここが星章邸の一室であることを確認した。
――あたし、兄様に好きなようにされて、眠ってしまったんだった。
暖かな毛布の下にある自分の身体がほとんど裸であることを認める。ドレスを着る前に着替えさせられた下着は身に付けているようだが、それ以外は何も着ていない。
「目が覚めたようですね」
耳元で声がする。蒼衣の穏やかな声だ。やはり背後から抱き締めてきたのは蒼衣だった。
「兄様、何をしていらっしゃるのです?」
不思議な感触の正体を理解する。同じベッドの毛布の中で、肌を触れ合わせているのだ。彼は上半身だけ脱いでいるらしい。
「貴女の身体を清めて差し上げたのですが、どうしても衝動を抑えられなくて」
腰に回された腕に力が込められる。逃れるために動くが、びくともしない。
「襲わないのではなかったのでは?」
どっちが嘘吐きなのだと非難するつもりで言ってやる。約束は守る人だと信じていたのに裏切られたのだ。もっときつい言い方でも良かったのかも知れない。
「犯してはいないですよ。眠っている貴女に手を出すなんて」
「この状況は同じことでしょう? 離してくださいっ!」
身を捩ると、彼の片方の手が上ってきて胸を撫でた。
「やっ……」
先端を執拗に攻められて、身体を電流のようなものが駆け抜けていく。同時に、蒼衣にされた行為を思い出した。
「ダメです、兄様……はぁっ……触らないで」
手を退けようと、彼の手に自分の手を重ねて引き剥がそうとしてみるが、力が入らない。
「気持ち良さそうな声を出しているのに、つれないのですね」
言いながらも、蒼衣は敏感になって硬くなった先端を指の間に挟み、胸の膨らみを丁寧に揉む。緩急をつけられた行為に、紅の意識は翻弄される。
「あぁんっ……もうやめてっ……んんっ……」
動く度に甘い痺れが生じて、紅の唇はいやらしい声を漏らす。せめてこの感覚から逃れようと身体を動かすが、腰を振るような動きにしかならなくて焦った。
耳元で、クスッと笑う蒼衣の声がする。
「紅はいやらしいですね。腰を振ってしまうなんて。待てないのですか?」
「何を言って……あぁんっ……」
「何って、もうたっぷりと濡れていらっしゃるのでしょう?」
腰を押さえていた大きな手が、そろりと下に移動する。どこを目指しているのか察知して、紅は先回りをした。まだ誰にも触れられたことのない場所だ。
――えっ……?
濡れて――彼が告げた意味を理解する。だが、自分の身に何が起こっているのかわからない。
先回りして押さえた場所が、しっとりとしていた。
「おや? ご存知なかったようですね」
身体が強張ったからだろう。蒼衣は紅への愛撫をやめると身体を起こす。紅を横向きから仰向けに返すと、上から見下ろした。
「女性は気持ちよくなると濡れるのです。そこに相手を受け入れるために、潤滑液を自ら出すのですよ」
「違うっ……こんなの、あたしじゃないっ……」
頭を振って否定する。蒼衣にそうさせられたことも認めたくなかった。涙が零れる。
「……本当にご存知ではなかったのですね」
困ったような、意外そうな声で呟くと、蒼衣は長い指先で涙を優しく拭ってくれた。
意識を取り戻した紅がもぞもぞと動くと、背後からぎゅっと抱き締められた。
「んっ!?」
背中に当たる温かくて弾力のある感触が何なのかわからない。不思議だ。
――何があったんだっけ……。
思い返して、紅は目をパチリと開ける。ここが星章邸の一室であることを確認した。
――あたし、兄様に好きなようにされて、眠ってしまったんだった。
暖かな毛布の下にある自分の身体がほとんど裸であることを認める。ドレスを着る前に着替えさせられた下着は身に付けているようだが、それ以外は何も着ていない。
「目が覚めたようですね」
耳元で声がする。蒼衣の穏やかな声だ。やはり背後から抱き締めてきたのは蒼衣だった。
「兄様、何をしていらっしゃるのです?」
不思議な感触の正体を理解する。同じベッドの毛布の中で、肌を触れ合わせているのだ。彼は上半身だけ脱いでいるらしい。
「貴女の身体を清めて差し上げたのですが、どうしても衝動を抑えられなくて」
腰に回された腕に力が込められる。逃れるために動くが、びくともしない。
「襲わないのではなかったのでは?」
どっちが嘘吐きなのだと非難するつもりで言ってやる。約束は守る人だと信じていたのに裏切られたのだ。もっときつい言い方でも良かったのかも知れない。
「犯してはいないですよ。眠っている貴女に手を出すなんて」
「この状況は同じことでしょう? 離してくださいっ!」
身を捩ると、彼の片方の手が上ってきて胸を撫でた。
「やっ……」
先端を執拗に攻められて、身体を電流のようなものが駆け抜けていく。同時に、蒼衣にされた行為を思い出した。
「ダメです、兄様……はぁっ……触らないで」
手を退けようと、彼の手に自分の手を重ねて引き剥がそうとしてみるが、力が入らない。
「気持ち良さそうな声を出しているのに、つれないのですね」
言いながらも、蒼衣は敏感になって硬くなった先端を指の間に挟み、胸の膨らみを丁寧に揉む。緩急をつけられた行為に、紅の意識は翻弄される。
「あぁんっ……もうやめてっ……んんっ……」
動く度に甘い痺れが生じて、紅の唇はいやらしい声を漏らす。せめてこの感覚から逃れようと身体を動かすが、腰を振るような動きにしかならなくて焦った。
耳元で、クスッと笑う蒼衣の声がする。
「紅はいやらしいですね。腰を振ってしまうなんて。待てないのですか?」
「何を言って……あぁんっ……」
「何って、もうたっぷりと濡れていらっしゃるのでしょう?」
腰を押さえていた大きな手が、そろりと下に移動する。どこを目指しているのか察知して、紅は先回りをした。まだ誰にも触れられたことのない場所だ。
――えっ……?
濡れて――彼が告げた意味を理解する。だが、自分の身に何が起こっているのかわからない。
先回りして押さえた場所が、しっとりとしていた。
「おや? ご存知なかったようですね」
身体が強張ったからだろう。蒼衣は紅への愛撫をやめると身体を起こす。紅を横向きから仰向けに返すと、上から見下ろした。
「女性は気持ちよくなると濡れるのです。そこに相手を受け入れるために、潤滑液を自ら出すのですよ」
「違うっ……こんなの、あたしじゃないっ……」
頭を振って否定する。蒼衣にそうさせられたことも認めたくなかった。涙が零れる。
「……本当にご存知ではなかったのですね」
困ったような、意外そうな声で呟くと、蒼衣は長い指先で涙を優しく拭ってくれた。
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