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【番外編】Happy Happy Valentine's Day !!
*9* 2月14日金曜日、17時過ぎ
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陽が陰ってきている。夕暮れの時間も過ぎようとしていた。
――華代子っちの馬鹿っ!! あのタイミングであたしを捕まえるっ!? 信じらんないっ!! だからアラサーになっても恋人がいないのよっ!
担任教師に腹を立てながら、火群紅はスマートフォンを取り出して待ち受けを見る。一七時を回っていた。
――二人から催促の連絡がないのは、良いことなのか悪いことなのか……。
心配してくれているだろうとは思う。信頼されているからこそ、電話もメールもないのだろう。
――抜折羅は良いとして、問題は蒼衣兄様か……。
自転車に跨がり、星章邸まで飛ばす。宝杖学院の隣とはいえ、敷地が広いので距離がある。
――どうか怒っていませんように。
彼から誕生日プレゼントとして貰ったスターサファイアの魔性石〝アイススフィア〟が埋まる髪飾りに祈りを捧げながら、紅は通い慣れた道を進む。
屋敷の門の前にようやくたどり着くと、一人の少女が出てくるのに気付いた。ソバージュをかけた髪、真っ白なリボンの彼女は見覚えがある。星章蒼衣のファンクラブ代表、白金ほのかだ。
「ごきげんよう、火群さん。蒼衣様は待ちくたびれているようでしたわよ」
自転車から降りた紅に気付いたらしく、ほのかは優しく微笑んで声を掛けてきた。
「お久し振りです、白金先輩。今年のバレンタインを届けに来たんですか?」
「えぇ。こちらの用事は済みましたから、ごゆっくりどうぞ。――失礼致しますわ」
上品そうに頭を下げると、ほのかはその場を立ち去った。
――ゆっくりしている余裕が果たしてあるかしら……。
星章邸の敷地内。玄関の前に自転車を停めると、紅は残りのクッキーから一袋を前籠に残してチャイムを鳴らした。
間もなくしてドアが開く。
「ようこそ、紅。お待ちしておりました」
ドアを開けたのは、サファイアブルーの眼鏡を掛けた背の高い少年、星章蒼衣だった。優しげな笑顔を浮かべ、中に入るように促す。紅はそれに従った。
「すっかり陽が暮れちゃったわね。お待たせしてごめんなさい、蒼衣兄様」
指定校推薦であっさりと大学進学を決めた蒼衣であったが、大学からレポートを求められているとのことで、決して暇ではないはずだ。彼の時間を意図せず奪ってしまったことを紅は申し訳なく思う。
「貴女の顔を見られて嬉しく思いますよ。なかなかこちらにいらっしゃらないので、誰に捕まっているのかと心中穏やかではありませんでしたよ」
優しげな笑顔の下に嫉妬の炎がちらちらと見える。〝誰に〟と告げながらも具体的な顔を浮かべているのがすぐにわかった。
「遅くなったのは、あたしのクラス担任の所為よ。ちょっとしたお使いを頼まれて、時間を取られてしまったわ」
無実なのに恨まれては、遊輝と将人が可哀想なので弁解しておく。
「――で、これが今年のバレンタインクッキーね。これが蒼衣兄様の分、こっちが蒼次くん。この大きいのは家族で適当に分けてね」
青地に細い白のストライプの紙袋にはルビー色のリボンが掛けられている。それが蒼衣用のラッピングだ。蒼次用のは青地に白のアスタリスクがドット柄で並ぶ紙袋にルビー色のリボンを掛けた。家族用は袋が二人のものより大きく、青一色の紙袋にルビー色のリボンを巻いた。ここに運ぶバレンタイン用クッキーのラッピングには細心の注意を払ったが、その甲斐もあって見た目は綺麗だと紅は思う。
「おや、今年はずいぶんと頑張ったのですね。ラッピングはサファイアとルビーのイメージでしょうか?」
「えぇ。みんなに合わせて探すの、大変だったのよ」
紅は蒼衣が気付いてくれたのが嬉しくて、満足げに笑む。それぞれの誕生石に合わせたラッピングをしようと考えついたところまでは良かったが、包装紙を手配するのはだいぶ苦戦を強いられた。誰からも感想を貰わなかったが、気付いていた人もいるだろう。
「ラッピングに気合いが入っているのを見ると、中身も楽しみになりますね」
「期待して良いわよ。今年は甘いのが苦手な人が増えたから、チョコクッキーはビター仕上げにしたの。蒼衣兄様はバタークッキーを多めにしてる。――それぞれの好みを把握してるのは良いけど、合わせるのは大変ね。でも、どれも美味しく仕上がってほっとしてるわ。あとは、口に合うかどうかが気掛かりね」
「気持ちは伝わっていると思いますよ」
「そうだと良いけど」
言って、紅は肩を竦める。
「あっ! 紅姉ちゃんっ!」
吹き抜けで見通せる二階の廊下を見上げると、私服姿の蒼次がいた。右側の階段を飛ぶように下りてくると、勢いを殺さずに飛び付いてくる。
「のわっ、蒼次くん!?」
クッキーの袋は蒼衣に預けていたので無事だ。紅は蒼次を受け止めきれずにたたらを踏んだ。
「奇襲成功♪」
蒼次は紅をぎゅっと抱き締めてきた。いつまでも小さいと思っていたが、少し会わない間に随分と背が伸びたようだ。目の高さが紅より僅かに高い。
「紅姉ちゃんってふかふかしてる。良い匂い」
「えっと……蒼次くん。あたしより背丈も伸びたんだし、流石にこういう挨拶はどうかと思うのよ」
不意打ちで避けることさえできなかった。抱き締められた身体は完全に動きを封じられている。
「じゃあ、次に会うときにはキスにする。すぐにキスがしやすい高さになると思うよ? 僕、成長期なんだ」
「あたしをからかうなら、もうちょっと気の利いた台詞を勉強することね」
「その辺で離れていただけませんか、蒼次」
地の底を這っているかのような低い声は蒼衣のものだ。
「弟でも、今の行為は看過できません。いや、弟だからこそ、容赦できません」
「このちょっとした悪戯を寛容に受け止める心を持つことも、星章家を継ぐものに必要な資質じゃないのかな? ねえ」
蒼衣に首根っこを掴まれて、蒼次が引き剥がされる。さながら、ペットが客人に粗相をしたときの対応だ。
「蒼次の言い分はもっともだと思いますが、なにぶん星章家は気の短い家系ですからね。その血を濃く引いているのは確かみたいですよ」
「あおにいのケチ」
むすっとして蒼衣を睨み付けると、紅が用意したクッキーの袋を取る。
「紅姉ちゃん、クッキーありがとうね。ホワイトデーの三倍返し、期待してて」
まだあどけなさが残る顔を綻ばせると、蒼次は階段を勢い良く上っていった。
「蒼次の奴……」
蒼衣が憂鬱そうな顔をして自身の額を抑えている。
「何やら良からぬことを覚えたみたいね。あれはあたし、警戒した方が良いのかしら?」
微笑ましくは思えなかった。怖いとも思わなかったが、見過ごせる言動ではないだろう。
「あとで私から説教しておきますよ。しばらくは貴女に近付けさせません。――全く……。私だって貴女に触れたいと思うのに、あんな……」
前に交わした約束を蒼衣は忠実に守っている。それ故に、蒼衣は気安く紅に触れることができない。
――蒼衣兄様の前では絶対に異性と触れ合わないようにしないと。リミットが外れてしまいかねないわね……。
「以降は気を付けるわ、蒼衣兄様。できるだけ油断しないようにするから」
「是非そうして下さい。でないと、貴女を籠の鳥にしたくなる。貴女の煌めく翼を折り、美しい声を奪い、すべてを永遠にしてしまいたい」
「お兄様、それは犯罪ですからどうか留まって下さい」
――それは籠の鳥ではなく、剥製ではなかろうか……。
宥める気持ちよりも身の危険を感じる気持ちが強く、出てきた台詞は棒読みだった。
「そういう気持ちにさせるのは貴女なのですよ。自覚が足りていないのではありませんか?」
蒼衣の浮かべる笑顔が怖い。
「……しっかりと胸に刻んでおくわ」
引きつった笑顔しか返せない。いつから彼はこれほど嫉妬深くなったのだろう。
――やっぱり、あたしの所為?
――華代子っちの馬鹿っ!! あのタイミングであたしを捕まえるっ!? 信じらんないっ!! だからアラサーになっても恋人がいないのよっ!
担任教師に腹を立てながら、火群紅はスマートフォンを取り出して待ち受けを見る。一七時を回っていた。
――二人から催促の連絡がないのは、良いことなのか悪いことなのか……。
心配してくれているだろうとは思う。信頼されているからこそ、電話もメールもないのだろう。
――抜折羅は良いとして、問題は蒼衣兄様か……。
自転車に跨がり、星章邸まで飛ばす。宝杖学院の隣とはいえ、敷地が広いので距離がある。
――どうか怒っていませんように。
彼から誕生日プレゼントとして貰ったスターサファイアの魔性石〝アイススフィア〟が埋まる髪飾りに祈りを捧げながら、紅は通い慣れた道を進む。
屋敷の門の前にようやくたどり着くと、一人の少女が出てくるのに気付いた。ソバージュをかけた髪、真っ白なリボンの彼女は見覚えがある。星章蒼衣のファンクラブ代表、白金ほのかだ。
「ごきげんよう、火群さん。蒼衣様は待ちくたびれているようでしたわよ」
自転車から降りた紅に気付いたらしく、ほのかは優しく微笑んで声を掛けてきた。
「お久し振りです、白金先輩。今年のバレンタインを届けに来たんですか?」
「えぇ。こちらの用事は済みましたから、ごゆっくりどうぞ。――失礼致しますわ」
上品そうに頭を下げると、ほのかはその場を立ち去った。
――ゆっくりしている余裕が果たしてあるかしら……。
星章邸の敷地内。玄関の前に自転車を停めると、紅は残りのクッキーから一袋を前籠に残してチャイムを鳴らした。
間もなくしてドアが開く。
「ようこそ、紅。お待ちしておりました」
ドアを開けたのは、サファイアブルーの眼鏡を掛けた背の高い少年、星章蒼衣だった。優しげな笑顔を浮かべ、中に入るように促す。紅はそれに従った。
「すっかり陽が暮れちゃったわね。お待たせしてごめんなさい、蒼衣兄様」
指定校推薦であっさりと大学進学を決めた蒼衣であったが、大学からレポートを求められているとのことで、決して暇ではないはずだ。彼の時間を意図せず奪ってしまったことを紅は申し訳なく思う。
「貴女の顔を見られて嬉しく思いますよ。なかなかこちらにいらっしゃらないので、誰に捕まっているのかと心中穏やかではありませんでしたよ」
優しげな笑顔の下に嫉妬の炎がちらちらと見える。〝誰に〟と告げながらも具体的な顔を浮かべているのがすぐにわかった。
「遅くなったのは、あたしのクラス担任の所為よ。ちょっとしたお使いを頼まれて、時間を取られてしまったわ」
無実なのに恨まれては、遊輝と将人が可哀想なので弁解しておく。
「――で、これが今年のバレンタインクッキーね。これが蒼衣兄様の分、こっちが蒼次くん。この大きいのは家族で適当に分けてね」
青地に細い白のストライプの紙袋にはルビー色のリボンが掛けられている。それが蒼衣用のラッピングだ。蒼次用のは青地に白のアスタリスクがドット柄で並ぶ紙袋にルビー色のリボンを掛けた。家族用は袋が二人のものより大きく、青一色の紙袋にルビー色のリボンを巻いた。ここに運ぶバレンタイン用クッキーのラッピングには細心の注意を払ったが、その甲斐もあって見た目は綺麗だと紅は思う。
「おや、今年はずいぶんと頑張ったのですね。ラッピングはサファイアとルビーのイメージでしょうか?」
「えぇ。みんなに合わせて探すの、大変だったのよ」
紅は蒼衣が気付いてくれたのが嬉しくて、満足げに笑む。それぞれの誕生石に合わせたラッピングをしようと考えついたところまでは良かったが、包装紙を手配するのはだいぶ苦戦を強いられた。誰からも感想を貰わなかったが、気付いていた人もいるだろう。
「ラッピングに気合いが入っているのを見ると、中身も楽しみになりますね」
「期待して良いわよ。今年は甘いのが苦手な人が増えたから、チョコクッキーはビター仕上げにしたの。蒼衣兄様はバタークッキーを多めにしてる。――それぞれの好みを把握してるのは良いけど、合わせるのは大変ね。でも、どれも美味しく仕上がってほっとしてるわ。あとは、口に合うかどうかが気掛かりね」
「気持ちは伝わっていると思いますよ」
「そうだと良いけど」
言って、紅は肩を竦める。
「あっ! 紅姉ちゃんっ!」
吹き抜けで見通せる二階の廊下を見上げると、私服姿の蒼次がいた。右側の階段を飛ぶように下りてくると、勢いを殺さずに飛び付いてくる。
「のわっ、蒼次くん!?」
クッキーの袋は蒼衣に預けていたので無事だ。紅は蒼次を受け止めきれずにたたらを踏んだ。
「奇襲成功♪」
蒼次は紅をぎゅっと抱き締めてきた。いつまでも小さいと思っていたが、少し会わない間に随分と背が伸びたようだ。目の高さが紅より僅かに高い。
「紅姉ちゃんってふかふかしてる。良い匂い」
「えっと……蒼次くん。あたしより背丈も伸びたんだし、流石にこういう挨拶はどうかと思うのよ」
不意打ちで避けることさえできなかった。抱き締められた身体は完全に動きを封じられている。
「じゃあ、次に会うときにはキスにする。すぐにキスがしやすい高さになると思うよ? 僕、成長期なんだ」
「あたしをからかうなら、もうちょっと気の利いた台詞を勉強することね」
「その辺で離れていただけませんか、蒼次」
地の底を這っているかのような低い声は蒼衣のものだ。
「弟でも、今の行為は看過できません。いや、弟だからこそ、容赦できません」
「このちょっとした悪戯を寛容に受け止める心を持つことも、星章家を継ぐものに必要な資質じゃないのかな? ねえ」
蒼衣に首根っこを掴まれて、蒼次が引き剥がされる。さながら、ペットが客人に粗相をしたときの対応だ。
「蒼次の言い分はもっともだと思いますが、なにぶん星章家は気の短い家系ですからね。その血を濃く引いているのは確かみたいですよ」
「あおにいのケチ」
むすっとして蒼衣を睨み付けると、紅が用意したクッキーの袋を取る。
「紅姉ちゃん、クッキーありがとうね。ホワイトデーの三倍返し、期待してて」
まだあどけなさが残る顔を綻ばせると、蒼次は階段を勢い良く上っていった。
「蒼次の奴……」
蒼衣が憂鬱そうな顔をして自身の額を抑えている。
「何やら良からぬことを覚えたみたいね。あれはあたし、警戒した方が良いのかしら?」
微笑ましくは思えなかった。怖いとも思わなかったが、見過ごせる言動ではないだろう。
「あとで私から説教しておきますよ。しばらくは貴女に近付けさせません。――全く……。私だって貴女に触れたいと思うのに、あんな……」
前に交わした約束を蒼衣は忠実に守っている。それ故に、蒼衣は気安く紅に触れることができない。
――蒼衣兄様の前では絶対に異性と触れ合わないようにしないと。リミットが外れてしまいかねないわね……。
「以降は気を付けるわ、蒼衣兄様。できるだけ油断しないようにするから」
「是非そうして下さい。でないと、貴女を籠の鳥にしたくなる。貴女の煌めく翼を折り、美しい声を奪い、すべてを永遠にしてしまいたい」
「お兄様、それは犯罪ですからどうか留まって下さい」
――それは籠の鳥ではなく、剥製ではなかろうか……。
宥める気持ちよりも身の危険を感じる気持ちが強く、出てきた台詞は棒読みだった。
「そういう気持ちにさせるのは貴女なのですよ。自覚が足りていないのではありませんか?」
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