232 / 309
White Day's Rhapsody
★7★ 3月14日金曜日、11時過ぎ
しおりを挟む
三月十四日金曜日、十一時過ぎ。伊豆高原桜まつりの影響と思われる多少の渋滞には捕まったが、概ね定刻通りに最初の目的地、伊豆稲取駅に到着した。
「今回の任務って、町にある石を見て回り、魔性石化が進んでいるようなら浄化するってことね」
シートベルトを外しながら、紅が抜折羅に訊いてくる。
「そういうことだ。たくさんの人間に接した石は人間が持つ魔性の力の影響をどうしても受けてしまう。一定量を溜め込めば、魔性石になるわけだ。今回は魔性石にしないための処置とも言える」
抜折羅はさらさらと答えた。これまで魔性石を集めたり浄化を施したりといったことは紅とともにやってきたが、魔性石になりかけている石に触れるのは初めてのはずだ。
「こんなところにあるの?」
「見ればわかるんじゃないかな」
車の外に出た紅の疑問に答えたのは遊輝だった。
「南伊豆って土地は伊豆石と呼ばれる石が産出される地域なんだよ。その伊豆石のひとつで、建材として使われる凝灰岩が取れたんで、あぁいうものを使って紹介しているようだね」
簡単に説明して、遊輝は駅前の小さな広場――江戸城築城石ふるさと広場に置かれた直方体の岩を指差す。その岩は縄が付けられていて引っ張れるようになっていた。観光客らしいおばさんたちが写真を撮っているのが目に入る。
「引っ張ってみるかい? 六人くらいで試してみるものらしいけど、本気を出せば軽く動かせそうだね」
「面白そうだけど遠慮しておくわ」
「観光も兼ねて楽しんでも罰は当たらないよ」
紅が断るので、遊輝は肩を竦めて残念そうに言った。
「挑戦したいなら、一人でやってみたら良いんじゃないですか?」
遊輝の意図を察した抜折羅はすかさず問う。綱を引っ張る体勢となれば自然と紅のそばに寄ることができる。それが彼の狙いなのだろう。
抜折羅の台詞に、彼は観念したみたいな表情を浮かべた。
「それは何かの罰ゲームかい? 寂しい人間みたいじゃないか。せっかく三人で旅しているんだから、仲良く楽しもうよ」
「仕事は仕事だ。楽しむ要素などいらない」
直方体の岩――築城石は今回の任務の対象ではないようだ。念のために近付いてみるが、特に変わった様子はない。
「抜折羅くんは本当に堅物だなぁ。この世に生を受けたからには、全力で楽しまなきゃ損でしょ?」
「白浪先輩はいささか楽しみすぎじゃありませんか? いつか手痛い竹篦返しに遭うんじゃないですかね」
「紅ちゃんが振り向いてくれないだけで充分すぎるよ」
さり気なく紅に手を伸ばしたのを、抜折羅は瞬時にはたき落とす。
「――今日の抜折羅くんはいつもよりおっかないね」
遊輝の顔に苦笑が浮かぶ。
「白浪先輩の同行を許可した数時間前の俺を許せないだけだ」
喋り方に注意を払う余裕がない。冷たく言い放つと、遊輝は苦笑に困った表情を加えた。
「それが本当なら、この行為はとばっちりってことだね」
「…………」
指摘がもっともだと思えてしまったため、抜折羅は反論できない。
黙っていると、紅が何かに気付いたらしく声を掛けてきた。
「ねぇ、抜折羅。フレイムブラッドが駅の中も見てみろって言うんだけど、行ってもいい?」
「中?」
抜折羅がそちらに意識を向けると、確かに魔性石特有の気配が僅かながらする。紅の台詞からすると、彼女が持つ魔性石フレイムブラッドが感知したのだろう。
「――そうだな。見てきた方が良さそうだ」
「んじゃ、行ってくるね」
紅の足取りは軽い。楽しげに彼女の束ねた髪が揺れる。
「ふふっ、紅ちゃんの感度も良くなっているみたいだね」
先を行く紅の後ろをのんびりついて行きながら、遊輝が楽しげな様子で告げる。
「あんまり喜ばしいことじゃないですがね」
正直なところ、抜折羅は面白くない。できることなら、彼女を巻き込みたくなかったからだ。
「抜折羅くんの力になろうって頑張っているんだから、健気じゃない。僕は好きだよ、そういう姿勢」
「俺は望んでいない」
感情が口調に表れる。
「彼女は守られるだけの女の子じゃいられない質なんだよ。わかっているんでしょ?」
「――わかっているから、苛つくんだ」
「ふふっ、抜折羅くんもだいぶ素直に自分の気持ちを吐き出せるようになったね。紅ちゃんの影響かな?」
「どうだか」
「……僕は彼女の影響を受けないみたいだから、ちょっと羨ましいんだけどな」
そう告げた遊輝の横顔にはいつもの笑顔はなく、どことなく寂しげに映った。
「先輩は――」
「――二人とも、見てよ。大きなレッドジャスパーがあるわよ!」
抜折羅の台詞は、駅の建物から顔を出した紅の呼ぶ声で中断された。話はここまでのようだ。
「赤石だね。金鉱のそばで見つかることが多いんだっけ」
紅がいる駅舎に歩み寄りながら遊輝が解説する。
「詳しいですね。そこの説明書きにも載ってましたよ」
遊輝に尊敬の眼差しを向けて紅が誉める。
「今回は予習してきたんだよ。解説の出番を抜折羅くんに取られたくなくてね」
抜け目がない人間だな、と抜折羅はつくづく思う。努力は嫌いだと公言している遊輝だが、本人が努力だと思っていないだけで、あれこれ考えてはよく動く。サービス精神が高く、何かと張り合いたがる性格がそうさせるのだろう。
「詳しいデータは譲るよ、抜折羅くん」
譲られても嬉しくないのだが、紅の期待が込められた瞳に見つめられると黙っているわけにはいかない。看板に載っている説明文にはない範囲の補足をする。
「レッドジャスパーは大きな括りで言えば水晶の仲間だ。その中でも不純物を二〇パーセント以上含んだ不透明な石をジャスパーと呼ぶ。ここで紹介されているように、ジャスパーは日本でも採れ、赤いものであれば佐渡の赤玉石が有名だ。宝石としての価値は低く、水石として鑑賞されることが多い」
「さすがは資格持ちね」
記憶している情報をさらさらと述べると、抜折羅は石に触れる。温かな大地のエナジーが手のひらからじんわりと伝わってくる。
「ちなみにパワーストーンとしてなら、ジャスパーは安定した石でそうそう暴走することはない。この石も魔性を伴ってはいるが、危険性はないだろう」
ずいぶんと大きなレッドジャスパーだ。数人の手のひらを充分に置けるサイズである。溜め込めるエナジーも大きいのだろう。温もりを感じる優しいエナジーは、悪い方向に進むことはなさそうに思えた。
「そうだね。危険性がないってのは僕も同感だよ」
遊輝が頷くと、紅もレッドジャスパーに手を置いた。
「うん。あたしもそう思う」
「次の場所に行くか。そしたら昼食だ。平日でも並ぶ店らしいから、時間がかかると思うが」
抜折羅は石から手を離すと、二人に告げる。
「何のお店?」
「金目鯛で有名な店だ」
紅の問いに答えてやると、遊輝が愉快そうに笑った。
「地元の魚が食べられる場所を探しておくとは、旅行を楽しむ用意もあるんじゃん」
「この近辺にある店をリサーチした結果だ。他意はない」
つい彼の台詞を否定したくてむすっとしてしまう。ですます調で喋る気も失せてくる。
「ふーん。そういうことにしてあげるよ。――ねぇ、もし時間があるようなら、文化公園に寄ってくれない?」
「何かあるんですか?」
遊輝の依頼に、紅が興味を示す。
「日本三大つるし飾りの一つ、雛のつるし飾りが展示されているんだよ。祭りの開催期間中なんだし、見に行こうよ」
言って、遊輝は置いてあったチラシを取ると抜折羅たちに向ける。
「む……」
「あたしも見たいなぁ。駄目かしら?」
言いよどんでいた抜折羅だったが、紅に上目遣いで訊かれてはノーと言えない。しぶしぶ頷いた。
「仕方がないな。あまり長居はできないから、そのつもりで」
「うん、了解。ありがと」
紅の笑顔には勝てない。熱を少し感じて視線を外し、歩き始める。
「――のんびりしていては時間が勿体ない。行くぞ」
「はーい」
そして抜折羅たちは伊豆稲取駅を出たのだった。
「今回の任務って、町にある石を見て回り、魔性石化が進んでいるようなら浄化するってことね」
シートベルトを外しながら、紅が抜折羅に訊いてくる。
「そういうことだ。たくさんの人間に接した石は人間が持つ魔性の力の影響をどうしても受けてしまう。一定量を溜め込めば、魔性石になるわけだ。今回は魔性石にしないための処置とも言える」
抜折羅はさらさらと答えた。これまで魔性石を集めたり浄化を施したりといったことは紅とともにやってきたが、魔性石になりかけている石に触れるのは初めてのはずだ。
「こんなところにあるの?」
「見ればわかるんじゃないかな」
車の外に出た紅の疑問に答えたのは遊輝だった。
「南伊豆って土地は伊豆石と呼ばれる石が産出される地域なんだよ。その伊豆石のひとつで、建材として使われる凝灰岩が取れたんで、あぁいうものを使って紹介しているようだね」
簡単に説明して、遊輝は駅前の小さな広場――江戸城築城石ふるさと広場に置かれた直方体の岩を指差す。その岩は縄が付けられていて引っ張れるようになっていた。観光客らしいおばさんたちが写真を撮っているのが目に入る。
「引っ張ってみるかい? 六人くらいで試してみるものらしいけど、本気を出せば軽く動かせそうだね」
「面白そうだけど遠慮しておくわ」
「観光も兼ねて楽しんでも罰は当たらないよ」
紅が断るので、遊輝は肩を竦めて残念そうに言った。
「挑戦したいなら、一人でやってみたら良いんじゃないですか?」
遊輝の意図を察した抜折羅はすかさず問う。綱を引っ張る体勢となれば自然と紅のそばに寄ることができる。それが彼の狙いなのだろう。
抜折羅の台詞に、彼は観念したみたいな表情を浮かべた。
「それは何かの罰ゲームかい? 寂しい人間みたいじゃないか。せっかく三人で旅しているんだから、仲良く楽しもうよ」
「仕事は仕事だ。楽しむ要素などいらない」
直方体の岩――築城石は今回の任務の対象ではないようだ。念のために近付いてみるが、特に変わった様子はない。
「抜折羅くんは本当に堅物だなぁ。この世に生を受けたからには、全力で楽しまなきゃ損でしょ?」
「白浪先輩はいささか楽しみすぎじゃありませんか? いつか手痛い竹篦返しに遭うんじゃないですかね」
「紅ちゃんが振り向いてくれないだけで充分すぎるよ」
さり気なく紅に手を伸ばしたのを、抜折羅は瞬時にはたき落とす。
「――今日の抜折羅くんはいつもよりおっかないね」
遊輝の顔に苦笑が浮かぶ。
「白浪先輩の同行を許可した数時間前の俺を許せないだけだ」
喋り方に注意を払う余裕がない。冷たく言い放つと、遊輝は苦笑に困った表情を加えた。
「それが本当なら、この行為はとばっちりってことだね」
「…………」
指摘がもっともだと思えてしまったため、抜折羅は反論できない。
黙っていると、紅が何かに気付いたらしく声を掛けてきた。
「ねぇ、抜折羅。フレイムブラッドが駅の中も見てみろって言うんだけど、行ってもいい?」
「中?」
抜折羅がそちらに意識を向けると、確かに魔性石特有の気配が僅かながらする。紅の台詞からすると、彼女が持つ魔性石フレイムブラッドが感知したのだろう。
「――そうだな。見てきた方が良さそうだ」
「んじゃ、行ってくるね」
紅の足取りは軽い。楽しげに彼女の束ねた髪が揺れる。
「ふふっ、紅ちゃんの感度も良くなっているみたいだね」
先を行く紅の後ろをのんびりついて行きながら、遊輝が楽しげな様子で告げる。
「あんまり喜ばしいことじゃないですがね」
正直なところ、抜折羅は面白くない。できることなら、彼女を巻き込みたくなかったからだ。
「抜折羅くんの力になろうって頑張っているんだから、健気じゃない。僕は好きだよ、そういう姿勢」
「俺は望んでいない」
感情が口調に表れる。
「彼女は守られるだけの女の子じゃいられない質なんだよ。わかっているんでしょ?」
「――わかっているから、苛つくんだ」
「ふふっ、抜折羅くんもだいぶ素直に自分の気持ちを吐き出せるようになったね。紅ちゃんの影響かな?」
「どうだか」
「……僕は彼女の影響を受けないみたいだから、ちょっと羨ましいんだけどな」
そう告げた遊輝の横顔にはいつもの笑顔はなく、どことなく寂しげに映った。
「先輩は――」
「――二人とも、見てよ。大きなレッドジャスパーがあるわよ!」
抜折羅の台詞は、駅の建物から顔を出した紅の呼ぶ声で中断された。話はここまでのようだ。
「赤石だね。金鉱のそばで見つかることが多いんだっけ」
紅がいる駅舎に歩み寄りながら遊輝が解説する。
「詳しいですね。そこの説明書きにも載ってましたよ」
遊輝に尊敬の眼差しを向けて紅が誉める。
「今回は予習してきたんだよ。解説の出番を抜折羅くんに取られたくなくてね」
抜け目がない人間だな、と抜折羅はつくづく思う。努力は嫌いだと公言している遊輝だが、本人が努力だと思っていないだけで、あれこれ考えてはよく動く。サービス精神が高く、何かと張り合いたがる性格がそうさせるのだろう。
「詳しいデータは譲るよ、抜折羅くん」
譲られても嬉しくないのだが、紅の期待が込められた瞳に見つめられると黙っているわけにはいかない。看板に載っている説明文にはない範囲の補足をする。
「レッドジャスパーは大きな括りで言えば水晶の仲間だ。その中でも不純物を二〇パーセント以上含んだ不透明な石をジャスパーと呼ぶ。ここで紹介されているように、ジャスパーは日本でも採れ、赤いものであれば佐渡の赤玉石が有名だ。宝石としての価値は低く、水石として鑑賞されることが多い」
「さすがは資格持ちね」
記憶している情報をさらさらと述べると、抜折羅は石に触れる。温かな大地のエナジーが手のひらからじんわりと伝わってくる。
「ちなみにパワーストーンとしてなら、ジャスパーは安定した石でそうそう暴走することはない。この石も魔性を伴ってはいるが、危険性はないだろう」
ずいぶんと大きなレッドジャスパーだ。数人の手のひらを充分に置けるサイズである。溜め込めるエナジーも大きいのだろう。温もりを感じる優しいエナジーは、悪い方向に進むことはなさそうに思えた。
「そうだね。危険性がないってのは僕も同感だよ」
遊輝が頷くと、紅もレッドジャスパーに手を置いた。
「うん。あたしもそう思う」
「次の場所に行くか。そしたら昼食だ。平日でも並ぶ店らしいから、時間がかかると思うが」
抜折羅は石から手を離すと、二人に告げる。
「何のお店?」
「金目鯛で有名な店だ」
紅の問いに答えてやると、遊輝が愉快そうに笑った。
「地元の魚が食べられる場所を探しておくとは、旅行を楽しむ用意もあるんじゃん」
「この近辺にある店をリサーチした結果だ。他意はない」
つい彼の台詞を否定したくてむすっとしてしまう。ですます調で喋る気も失せてくる。
「ふーん。そういうことにしてあげるよ。――ねぇ、もし時間があるようなら、文化公園に寄ってくれない?」
「何かあるんですか?」
遊輝の依頼に、紅が興味を示す。
「日本三大つるし飾りの一つ、雛のつるし飾りが展示されているんだよ。祭りの開催期間中なんだし、見に行こうよ」
言って、遊輝は置いてあったチラシを取ると抜折羅たちに向ける。
「む……」
「あたしも見たいなぁ。駄目かしら?」
言いよどんでいた抜折羅だったが、紅に上目遣いで訊かれてはノーと言えない。しぶしぶ頷いた。
「仕方がないな。あまり長居はできないから、そのつもりで」
「うん、了解。ありがと」
紅の笑顔には勝てない。熱を少し感じて視線を外し、歩き始める。
「――のんびりしていては時間が勿体ない。行くぞ」
「はーい」
そして抜折羅たちは伊豆稲取駅を出たのだった。
0
あなたにおすすめの小説
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
【完結】『大江戸妖怪診療所~奇病を治すは鬼の医者~』
月影 朔
歴史・時代
江戸の町外れ、鬼灯横丁で「玄庵診療所」を営むのは、人間離れした美貌を持つ謎の医師・玄庵。常人には視えぬ妖怪や穢れを視る力で、奇病に苦しむ人間や妖怪たちを癒やしています。ひょんなことから助手を務めることになった町娘のおみつは、妖怪の存在に戸惑いながらも、持ち前の行動力と共感力で玄庵の治療を手伝い、彼と共に成長していきます。
飄々とした情報屋の古狐妖怪・古尾や、言葉を解する化け猫・玉藻など、個性豊かな面々が診療所を彩ります。玄庵の過去にまつわる深い謎、人間と妖怪の間に立つ退魔師・竜胆との衝突、そして世界を混乱に陥れる「穢れ」の存在。様々な事件を通して、人間と妖怪の間に紡がれる絆と、未来への希望が描かれる、和風ファンタジー医療譚です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる