宝石の呪いで逆ハーになりましたが、やっぱり嬉しくありません!

一花カナウ

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【脚本風】xxxしないと出られない密室に閉じ込められたCPの反応

その4【完結】

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 #セックスしないと出られない密室に閉じ込められたCPの反応


すっかり陽が暮れて暗くなった時間。
ひかり将人まさとが並んで歩いている。(※二人は幼なじみ。恋仲ではない)

光「本当にすみません。こんな時間に付き合ってくださる方が他にいなくて……」

将人「気にすんな。大事なもん落としたってあんたに言われたら、手伝ってやるさ。こんな真っ暗な中、一人で外をうろつかせるわけにはいかねぇし」

光「将人くんは優しいですね」

将人「別に優しくなんかねぇよ」ぶっきらぼうに。「――で、心当たりがあるって言っていたが、どの辺なんだ?」

光「あの扉の向こうです。昼にこうちゃんを探し出して、その後から見かけないような気がするので」指し示す。

将人「ふぅん。じゃあ、さっさと見つけて帰ろうぜ」扉を開けて、中の様子をざっくり確認する。「紅はなんでこんな場所にいたんだ?」暗いので、スマホにつけられたライトを利用する。中を見て、一歩踏み出す。

光「白浪しらなみ先輩にさらわれたみたいですよ」将人の後ろをついて中に入る。

将人、ピタリと止まる。「ちょっと待て、それじゃあ――」

扉の閉まる音。続いて鍵がかかる音が響く。
部屋の明かりがつく。

将人、頭を抱える。「これ、トラップじゃないのか?」スマホをしまって、光に向き直る。

光「そのようですね」平然と。

将人「……わざとか」むすっとして。

光「違いますよ。ヒドいです」しょんぼりとして。「あ」床に落ちている手のひら大の巾着袋を見つける。「ほら、あったじゃないですか」拾いに行き、中身を確認する。

将人「中身は?」疑いの目。

光「お守りのムーンストーンですよ。紅ちゃんのおばあちゃんからいただいた大切なものなのです」中身を取り出して将人に見せる。親指の爪ほどの大きさの見事なムーンストーンの裸石ルースだ。

将人「千晶ちあきばぁの、か」目を眇めて見つめる。

光「形見になってしまったからというわけではありません。もともと大事に持ち歩いているものなのです。自分や紅ちゃんに何か危険が迫っていると、必ず知らせてくれますから」

将人「確かに、ムーンストーンにはそういう言い伝えがあるからな」

光「あら、詳しいのですか?」首を傾げる。

将人「たまたま聞いたことがあるっつーだけだ」「……今、その石、何つってる?」

光、きょとんとして「わたくしのピンチを知らせているようですが」

将人「……だろうな」小さくため息。そして指で壁に書かれた文章を示す。

光、近付いて読む。「…………」みるみるうちに真っ赤になる。

将人「その反応を見るに、知っていたわけじゃなさそうだな」

光「当然です!」扉に手をかけて、開くかどうか確認。びくともしない。焦る。

将人「あんたはこの部屋、どんなトラップだと思ってこんなくだらない小細工したんだよ?」遠目で見ながら。

光「そんなこと、この際どうでもいいではありませんか」狼狽えている。

将人、小さく笑って「あんたが取り乱すところ見るの、初めてかもな」

光、将人の方を向いたあとに「将人くんはこのままでも良いんですか?」はっとして「―― そ、それとも、あの……」手を胸元に当てて、目を泳がせる。

将人、喉の奥でくつくつと笑って「相手が紅だったら美味しくいただいちまうところだが、あんたに手を出すことはねぇよ。心配するな」

光「…………」少し膨れる。

将人、周囲の様子を窺いながら「あんたが昼に来た時には、紅を助けたんだろ? ってぇことは、脱出方法は他にあるわけだ。慌てるほどのことじゃねぇさ」

光「そ、それもそうですね。外部からならこの扉は開くようでしたし、助けを呼びましょう」

将人、冷静に「いや、ここ、圏外だから通じない」さっきライトを使う時に確認済み。

光「…………」項垂れて、しゃがみ込む。「ご……ごめんなさい」

将人「謝ることじゃないだろ、別に」光の正面にしゃがみ込む。

光、ぼそりと「わたくしが、将人くんと二人きりになりたいなんて思ってしまったから……」

将人「? それが、どうしたって? 結構おれはあんたと一緒にいると思うんだが」

光、視線を外して膝を抱え込み「……鈍感」

将人、頭を掻いて「わけわかんねぇな」小さくため息。「さてと。あんたと一晩過ごすのもやぶさかじゃねーけど、家族と連絡できないのは困るだろ」

光「そうですね……」不安げな顔。

将人「んな顔すんなよ」光の頭をポンポンと撫でる。「おれに考えがある。ちょっと目をつぶってろ」

光「……目を?」真意を探るために顔を上げて将人を見る。

将人「いいから、黙って従っておけ。悪いようにはしないから」

光「は、はい」目を閉じる。ドキドキ。

将人、光の前からそっと移動し、閉ざされた出入り口の前へ。小声で「これを見られるわけにはいかねぇからな」ポケットから黒曜石のペンデュラムを取り出す。



数分後。


将人「もういいぞ」

光「ん?」目を開けると、扉が外されている。

将人「これで出られるだろ」先に外に出る。

光、慌てて追いかけて「え、あの、どうやって? 音も特にしなかったと思うのですが」将人に並んで、彼の顔を見上げる。

将人「企業秘密」光の手を取る。「――これに懲りたら、妙なマネするな。次は襲うぞ」

光、将人の大きな手を握り返しながら「はい。……ありがとう、将人くん」ふふふ、と満足げに微笑む。

将人(――白浪先輩が使ったってことは、アイツも紅を狙って使いかねないからな。光を家まで送り届けたら、徹底的に破壊しておこう)


二人が脱出した一時間後。
このトラップ付きの部屋は将人によって修復不可能なレベルまで破壊し尽くされるのであった。


終わり♪
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