271 / 309
【脚本風】xxxしないと出られない密室に閉じ込められたCPの反応
その4【完結】
しおりを挟む
#セックスしないと出られない密室に閉じ込められたCPの反応
すっかり陽が暮れて暗くなった時間。
光と将人が並んで歩いている。(※二人は幼なじみ。恋仲ではない)
光「本当にすみません。こんな時間に付き合ってくださる方が他にいなくて……」
将人「気にすんな。大事なもん落としたってあんたに言われたら、手伝ってやるさ。こんな真っ暗な中、一人で外をうろつかせるわけにはいかねぇし」
光「将人くんは優しいですね」
将人「別に優しくなんかねぇよ」ぶっきらぼうに。「――で、心当たりがあるって言っていたが、どの辺なんだ?」
光「あの扉の向こうです。昼に紅ちゃんを探し出して、その後から見かけないような気がするので」指し示す。
将人「ふぅん。じゃあ、さっさと見つけて帰ろうぜ」扉を開けて、中の様子をざっくり確認する。「紅はなんでこんな場所にいたんだ?」暗いので、スマホにつけられたライトを利用する。中を見て、一歩踏み出す。
光「白浪先輩にさらわれたみたいですよ」将人の後ろをついて中に入る。
将人、ピタリと止まる。「ちょっと待て、それじゃあ――」
扉の閉まる音。続いて鍵がかかる音が響く。
部屋の明かりがつく。
将人、頭を抱える。「これ、トラップじゃないのか?」スマホをしまって、光に向き直る。
光「そのようですね」平然と。
将人「……わざとか」むすっとして。
光「違いますよ。ヒドいです」しょんぼりとして。「あ」床に落ちている手のひら大の巾着袋を見つける。「ほら、あったじゃないですか」拾いに行き、中身を確認する。
将人「中身は?」疑いの目。
光「お守りのムーンストーンですよ。紅ちゃんのおばあちゃんからいただいた大切なものなのです」中身を取り出して将人に見せる。親指の爪ほどの大きさの見事なムーンストーンの裸石だ。
将人「千晶ばぁの、か」目を眇めて見つめる。
光「形見になってしまったからというわけではありません。もともと大事に持ち歩いているものなのです。自分や紅ちゃんに何か危険が迫っていると、必ず知らせてくれますから」
将人「確かに、ムーンストーンにはそういう言い伝えがあるからな」
光「あら、詳しいのですか?」首を傾げる。
将人「たまたま聞いたことがあるっつーだけだ」「……今、その石、何つってる?」
光、きょとんとして「わたくしのピンチを知らせているようですが」
将人「……だろうな」小さくため息。そして指で壁に書かれた文章を示す。
光、近付いて読む。「…………」みるみるうちに真っ赤になる。
将人「その反応を見るに、知っていたわけじゃなさそうだな」
光「当然です!」扉に手をかけて、開くかどうか確認。びくともしない。焦る。
将人「あんたはこの部屋、どんなトラップだと思ってこんなくだらない小細工したんだよ?」遠目で見ながら。
光「そんなこと、この際どうでもいいではありませんか」狼狽えている。
将人、小さく笑って「あんたが取り乱すところ見るの、初めてかもな」
光、将人の方を向いたあとに「将人くんはこのままでも良いんですか?」はっとして「―― そ、それとも、あの……」手を胸元に当てて、目を泳がせる。
将人、喉の奥でくつくつと笑って「相手が紅だったら美味しくいただいちまうところだが、あんたに手を出すことはねぇよ。心配するな」
光「…………」少し膨れる。
将人、周囲の様子を窺いながら「あんたが昼に来た時には、紅を助けたんだろ? ってぇことは、脱出方法は他にあるわけだ。慌てるほどのことじゃねぇさ」
光「そ、それもそうですね。外部からならこの扉は開くようでしたし、助けを呼びましょう」
将人、冷静に「いや、ここ、圏外だから通じない」さっきライトを使う時に確認済み。
光「…………」項垂れて、しゃがみ込む。「ご……ごめんなさい」
将人「謝ることじゃないだろ、別に」光の正面にしゃがみ込む。
光、ぼそりと「わたくしが、将人くんと二人きりになりたいなんて思ってしまったから……」
将人「? それが、どうしたって? 結構おれはあんたと一緒にいると思うんだが」
光、視線を外して膝を抱え込み「……鈍感」
将人、頭を掻いて「わけわかんねぇな」小さくため息。「さてと。あんたと一晩過ごすのもやぶさかじゃねーけど、家族と連絡できないのは困るだろ」
光「そうですね……」不安げな顔。
将人「んな顔すんなよ」光の頭をポンポンと撫でる。「おれに考えがある。ちょっと目をつぶってろ」
光「……目を?」真意を探るために顔を上げて将人を見る。
将人「いいから、黙って従っておけ。悪いようにはしないから」
光「は、はい」目を閉じる。ドキドキ。
将人、光の前からそっと移動し、閉ざされた出入り口の前へ。小声で「これを見られるわけにはいかねぇからな」ポケットから黒曜石のペンデュラムを取り出す。
数分後。
将人「もういいぞ」
光「ん?」目を開けると、扉が外されている。
将人「これで出られるだろ」先に外に出る。
光、慌てて追いかけて「え、あの、どうやって? 音も特にしなかったと思うのですが」将人に並んで、彼の顔を見上げる。
将人「企業秘密」光の手を取る。「――これに懲りたら、妙なマネするな。次は襲うぞ」
光、将人の大きな手を握り返しながら「はい。……ありがとう、将人くん」ふふふ、と満足げに微笑む。
将人(――白浪先輩が使ったってことは、アイツも紅を狙って使いかねないからな。光を家まで送り届けたら、徹底的に破壊しておこう)
二人が脱出した一時間後。
このトラップ付きの部屋は将人によって修復不可能なレベルまで破壊し尽くされるのであった。
終わり♪
すっかり陽が暮れて暗くなった時間。
光と将人が並んで歩いている。(※二人は幼なじみ。恋仲ではない)
光「本当にすみません。こんな時間に付き合ってくださる方が他にいなくて……」
将人「気にすんな。大事なもん落としたってあんたに言われたら、手伝ってやるさ。こんな真っ暗な中、一人で外をうろつかせるわけにはいかねぇし」
光「将人くんは優しいですね」
将人「別に優しくなんかねぇよ」ぶっきらぼうに。「――で、心当たりがあるって言っていたが、どの辺なんだ?」
光「あの扉の向こうです。昼に紅ちゃんを探し出して、その後から見かけないような気がするので」指し示す。
将人「ふぅん。じゃあ、さっさと見つけて帰ろうぜ」扉を開けて、中の様子をざっくり確認する。「紅はなんでこんな場所にいたんだ?」暗いので、スマホにつけられたライトを利用する。中を見て、一歩踏み出す。
光「白浪先輩にさらわれたみたいですよ」将人の後ろをついて中に入る。
将人、ピタリと止まる。「ちょっと待て、それじゃあ――」
扉の閉まる音。続いて鍵がかかる音が響く。
部屋の明かりがつく。
将人、頭を抱える。「これ、トラップじゃないのか?」スマホをしまって、光に向き直る。
光「そのようですね」平然と。
将人「……わざとか」むすっとして。
光「違いますよ。ヒドいです」しょんぼりとして。「あ」床に落ちている手のひら大の巾着袋を見つける。「ほら、あったじゃないですか」拾いに行き、中身を確認する。
将人「中身は?」疑いの目。
光「お守りのムーンストーンですよ。紅ちゃんのおばあちゃんからいただいた大切なものなのです」中身を取り出して将人に見せる。親指の爪ほどの大きさの見事なムーンストーンの裸石だ。
将人「千晶ばぁの、か」目を眇めて見つめる。
光「形見になってしまったからというわけではありません。もともと大事に持ち歩いているものなのです。自分や紅ちゃんに何か危険が迫っていると、必ず知らせてくれますから」
将人「確かに、ムーンストーンにはそういう言い伝えがあるからな」
光「あら、詳しいのですか?」首を傾げる。
将人「たまたま聞いたことがあるっつーだけだ」「……今、その石、何つってる?」
光、きょとんとして「わたくしのピンチを知らせているようですが」
将人「……だろうな」小さくため息。そして指で壁に書かれた文章を示す。
光、近付いて読む。「…………」みるみるうちに真っ赤になる。
将人「その反応を見るに、知っていたわけじゃなさそうだな」
光「当然です!」扉に手をかけて、開くかどうか確認。びくともしない。焦る。
将人「あんたはこの部屋、どんなトラップだと思ってこんなくだらない小細工したんだよ?」遠目で見ながら。
光「そんなこと、この際どうでもいいではありませんか」狼狽えている。
将人、小さく笑って「あんたが取り乱すところ見るの、初めてかもな」
光、将人の方を向いたあとに「将人くんはこのままでも良いんですか?」はっとして「―― そ、それとも、あの……」手を胸元に当てて、目を泳がせる。
将人、喉の奥でくつくつと笑って「相手が紅だったら美味しくいただいちまうところだが、あんたに手を出すことはねぇよ。心配するな」
光「…………」少し膨れる。
将人、周囲の様子を窺いながら「あんたが昼に来た時には、紅を助けたんだろ? ってぇことは、脱出方法は他にあるわけだ。慌てるほどのことじゃねぇさ」
光「そ、それもそうですね。外部からならこの扉は開くようでしたし、助けを呼びましょう」
将人、冷静に「いや、ここ、圏外だから通じない」さっきライトを使う時に確認済み。
光「…………」項垂れて、しゃがみ込む。「ご……ごめんなさい」
将人「謝ることじゃないだろ、別に」光の正面にしゃがみ込む。
光、ぼそりと「わたくしが、将人くんと二人きりになりたいなんて思ってしまったから……」
将人「? それが、どうしたって? 結構おれはあんたと一緒にいると思うんだが」
光、視線を外して膝を抱え込み「……鈍感」
将人、頭を掻いて「わけわかんねぇな」小さくため息。「さてと。あんたと一晩過ごすのもやぶさかじゃねーけど、家族と連絡できないのは困るだろ」
光「そうですね……」不安げな顔。
将人「んな顔すんなよ」光の頭をポンポンと撫でる。「おれに考えがある。ちょっと目をつぶってろ」
光「……目を?」真意を探るために顔を上げて将人を見る。
将人「いいから、黙って従っておけ。悪いようにはしないから」
光「は、はい」目を閉じる。ドキドキ。
将人、光の前からそっと移動し、閉ざされた出入り口の前へ。小声で「これを見られるわけにはいかねぇからな」ポケットから黒曜石のペンデュラムを取り出す。
数分後。
将人「もういいぞ」
光「ん?」目を開けると、扉が外されている。
将人「これで出られるだろ」先に外に出る。
光、慌てて追いかけて「え、あの、どうやって? 音も特にしなかったと思うのですが」将人に並んで、彼の顔を見上げる。
将人「企業秘密」光の手を取る。「――これに懲りたら、妙なマネするな。次は襲うぞ」
光、将人の大きな手を握り返しながら「はい。……ありがとう、将人くん」ふふふ、と満足げに微笑む。
将人(――白浪先輩が使ったってことは、アイツも紅を狙って使いかねないからな。光を家まで送り届けたら、徹底的に破壊しておこう)
二人が脱出した一時間後。
このトラップ付きの部屋は将人によって修復不可能なレベルまで破壊し尽くされるのであった。
終わり♪
0
あなたにおすすめの小説
[BL]憧れだった初恋相手と偶然再会したら、速攻で抱かれてしまった
ざびえる
BL
エリートリーマン×平凡リーマン
モデル事務所で
メンズモデルのマネージャーをしている牧野 亮(まきの りょう) 25才
中学時代の初恋相手
高瀬 優璃 (たかせ ゆうり)が
突然現れ、再会した初日に強引に抱かれてしまう。
昔、優璃に嫌われていたとばかり思っていた亮は優璃の本当の気持ちに気付いていき…
夏にピッタリな青春ラブストーリー💕
男が少ない世界に転生して
美鈴
ファンタジー
※よりよいものにする為に改稿する事にしました!どうかお付き合い下さいますと幸いです!
旧稿版も一応残しておきますがあのままいくと当初のプロットよりも大幅におかしくなりましたのですいませんが宜しくお願いします!
交通事故に合い意識がどんどん遠くなっていく1人の男性。次に意識が戻った時は病院?前世の一部の記憶はあるが自分に関する事は全て忘れた男が転生したのは男女比が異なる世界。彼はどの様にこの世界で生きていくのだろうか?それはまだ誰も知らないお話。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
断腸の思いで王家に差し出した孫娘が婚約破棄されて帰ってきた
兎屋亀吉
恋愛
ある日王家主催のパーティに行くといって出かけた孫娘のエリカが泣きながら帰ってきた。買ったばかりのドレスは真っ赤なワインで汚され、左頬は腫れていた。話を聞くと王子に婚約を破棄され、取り巻きたちに酷いことをされたという。許せん。戦じゃ。この命燃え尽きようとも、必ずや王家を滅ぼしてみせようぞ。
クラスのマドンナがなぜか俺のメイドになっていた件について
沢田美
恋愛
名家の御曹司として何不自由ない生活を送りながらも、内気で陰気な性格のせいで孤独に生きてきた裕貴真一郎(ゆうき しんいちろう)。
かつてのいじめが原因で、彼は1年間も学校から遠ざかっていた。
しかし、久しぶりに登校したその日――彼は運命の出会いを果たす。
現れたのは、まるで絵から飛び出してきたかのような美少女。
その瞳にはどこかミステリアスな輝きが宿り、真一郎の心をかき乱していく。
「今日から私、あなたのメイドになります!」
なんと彼女は、突然メイドとして彼の家で働くことに!?
謎めいた美少女と陰キャ御曹司の、予測不能な主従ラブコメが幕を開ける!
カクヨム、小説家になろうの方でも連載しています!
【完結】『大江戸妖怪診療所~奇病を治すは鬼の医者~』
月影 朔
歴史・時代
江戸の町外れ、鬼灯横丁で「玄庵診療所」を営むのは、人間離れした美貌を持つ謎の医師・玄庵。常人には視えぬ妖怪や穢れを視る力で、奇病に苦しむ人間や妖怪たちを癒やしています。ひょんなことから助手を務めることになった町娘のおみつは、妖怪の存在に戸惑いながらも、持ち前の行動力と共感力で玄庵の治療を手伝い、彼と共に成長していきます。
飄々とした情報屋の古狐妖怪・古尾や、言葉を解する化け猫・玉藻など、個性豊かな面々が診療所を彩ります。玄庵の過去にまつわる深い謎、人間と妖怪の間に立つ退魔師・竜胆との衝突、そして世界を混乱に陥れる「穢れ」の存在。様々な事件を通して、人間と妖怪の間に紡がれる絆と、未来への希望が描かれる、和風ファンタジー医療譚です。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる