宝石の呪いで逆ハーになりましたが、やっぱり嬉しくありません!

一花カナウ

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【脚本風】ハッピーハロウィン

ハッピーハロウィン1

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十月三十一日、抜折羅宅。

紅「ハロウィンだからって、白浪先輩が衣装を空輸してくれたよ!」そこそこ大きなダンボール。

抜折羅(また手の込んだ悪戯を……)

紅「誕生日プレゼント、気に入ったからお礼だって」

抜折羅「着るかどうかは別として、何の衣装なんだ?」

紅、ダンボールを開けて中身を取り出す。「ん?」

抜折羅、紅の様子が気になって覗く。「これはまたすごい凝っているな……」

紅「手作り……なんだよね?」

抜折羅「おそらく……」

紅、淡いピンク色のドレスを引き出して身体に当てる。「む……。さすがは白浪先輩のセンス。デコルテがずいぶん見えるのね……」

抜折羅「あの人の趣味だからな」

紅「抜折羅は、似合うと思う?」

抜折羅「さぁ……着て見ないとわからんが」←素。

紅「じゃあ、着てみるね!」ドレスを握って、廊下に出ようとして振り向く。「抜折羅もせっかくだから、それを着て見せてよ。白浪先輩の見立てだから、バッチリだと思うよ!」

抜折羅、気が乗らない顔で「そ、そうだな……」





紅、さっと着替えを済ませて「抜折羅ー入るよー」ドアを開ける。息を飲む。

抜折羅「ど……どうだ? こういう服は着慣れないからよくわからないんだが」ドラキュラの衣装を身に纏って立っている。手袋もつけて、所在なさげ。

紅「思ったより……ものすごく格好良い……!」駆け寄って、まじまじと足先から頭の先まで見つめる。「似合う!」

抜折羅「そうか」「さすがは白浪先輩。サイズがぴったりすぎて驚くな」牙まで用意してあったぞ。

紅「ねぇねぇ! せっかくだし、ドラキュラごっこしよう!」自分の首筋を抜折羅に向けて晒し「ほらほら、ちょうどあたしの首良い感じに出てるし、抜折羅が背後に回ってカプッとしてる感じの写真撮りたい!」

抜折羅「は?」

紅「つ、冷たい反応……」いじける。

抜折羅「う、うるさいな。そういうごっこ遊びに馴染みがないから、お前が期待するような反応ができないんだっ」拗ねる。(それに、そんなポーズをされたら、俺の理性が……)

紅「ふふー。じゃあ、やぶさかではない、と?」上目遣いで迫る。

抜折羅、赤面して「わ、わかった。真似するだけだし、写真撮ったら着替えるからな!」

紅「あ、その前に抜折羅単体の写真も欲しい! 待ち受けにする~♪」スマホを取り出しパシャリ。

抜折羅(拒否権なしか……)あきれ。

紅「じゃあ、さっそくお願いします! 左側からカプッと」抜折羅の前に回って、首を出す。

抜折羅、しぶしぶ紅の肩に手を置いて……(少し意地悪するか)思い直して紅の腰に片手をまわす。ぐっと引き寄せて固定。密着。

紅「へ? あの……抜折羅?」

抜折羅「弱点を俺に見せているんだから、振りだけで済むと思うなよ?」
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