【R-18】ザマァされた悪役令嬢ですが、腹癒せにドラゴン(ラスボス)退治に行ってきます!

一花カナウ

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腹癒せにドラゴン退治に行ってきます!

王太子サマの命令 1

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 かなり強力な魔法である。アーデルベルトがやたらと丁寧に練っていただけあって、魔法を封じられて丸腰である現状の私ではさすがにどうにもならない。ゆっくりと自分の意思に反して動き始める手足を見ているのは、かなりの恐怖だ。

「い、いやぁっ……」
「フン、オレにしては優しい命令だろう? 素直に従って気持ちよくなっておけよ」

 愉悦にひたる表情が私に向けられる。これからここで起こることに期待をしているのだ。

 これが優しい命令だなんて、その上があるってことっ⁉︎

 アーデルベルトを見ていると寒気がする。悪寒と表現したほうが正確だろうか。ここから逃げ出したくてもできない歯がゆさに、自分ができることはないかと懸命に模索する。
 身体の自由はほぼ奪われているものの、喋る自由は残されているようで、私は必死に交渉を試みる。

「で、ですが、私は――」

 声が自然と震える。最強の魔女と呼ばれている私としては情けない姿だが、これが彼との力の差でもある。魔力を使えなければ、ただの小娘ということだ。

 この状況で、名前を知らないから教えられないって言って、信じてもらえるもの?

 私はマッチョさんの本名を知らない。それどころか、呼ぶときのためのニックネームすら名乗られていない。このまま命令に従ったところで、おそらくアーデルベルトが望むような展開にはならないだろう。
 そう考えると、アーデルベルトへの怒りしか湧いてこない。

 まあ、私への嫌がらせとしては充分かもしれないけどねっ‼︎

 気丈にアーデルベルトをにらみつけてはいるが、手錠をつけられた私の手は秘所へとゆっくり伸びていく。足を閉じたままでいられたのは、私が閉じたままでもできると考えているからだろう。誰があんたの見世物になってやるもんか。
 私ができる限りの抵抗をして時間を引き延ばす努力をしていると、アーデルベルトがイラっとした表情を浮かべた。

「ほら、早くしろ。できるだろう? そこの壁に背を預けて、オレに見えるように両脚を大きく開くんだ。そして、お前の秘めた場所を眼前に晒せ。指で開いて、よく見せるんだ。できるな?」

 マジかっ⁉︎ この変態王太子、そういう注文をこの場で追加するかっ⁉︎

 ビクンと身体が反応する。命令が追加されたのがそれでわかった。どうもアーデルベルトの言動に従って遂行するまでが魔法の効果の適用範囲のようだ。

 この世界の魔法、クッソ便利すぎるだろっ!
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