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第一章 奔走冒険者編
第二十八話 暇潰し
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「えーっと、まずやってもらいたいのは、それぞれの属性の精霊と妖精を連れてきて欲しい。契約してもいい人たちとは契約するから。OK?」
「お、おーけ?あ、はい。分かりました」
とりあえず今後の指示は出来たな。にしても、
「優秀な仲間が増えたなー。本当にありがたいよー」
この何気ない一言が後々面倒くさいことを引き起こすとは、そのときの俺は知るよしもなかった。
それにしても、何しよっかなー。とりあえず町に戻って・・・・・・いや、たしかギルドマスターが精霊と契約者だったな。精霊女帝の息がかかってるかもしれない。
今後の方針は、世界中を旅することだな。にしても、俺、目標とか無いねー。
【何の・・・ヅヅ為に・・・・・・・ヅヅヅーヅーきて・・・・・ヅー・・・る・・・・ヅヅヅーヅーヅヅヅヅヅヅヅヅー】
・・・・・・またか。
本っ当に何なんだろうな。
『何の為にきてる』。意味が分からん。
「ヒロキー!みっつけたー!」
「ああ、お前か。イエロリ」
黄色いロリ魔王。多分言ったら即死させられるんだろうなー。笑えなさすぎる。イエローロリ、約してイエロリ。
「ねえねえ。これどうすればいい?」
黒い箱。鍵穴に当たる部分は四つのレバーがある。上下左右にニマスずつ動けるレバーだ。これを開けろと言ってるイエロリ。
「そのレバーのついてる金属板をはがせばいいじゃないか」
「あ!そうすればよかったんだ!ありがとヒロキ!」
「お前アホだろもしくはバカだろ」
「おい待て今何つった?」
あー。変な口癖が出てしまった。
ま、いっか。ステータスを考えても大丈夫だろう。
「このこのこのこのこのこのこのこのこのこのこのこのこの!!!」
「おい!ちょ、ちょっと待て!わ、脇は弱いから!は、早く離せ!ぎゃーーー!!」
脳筋かと思ったけど、10分の一くらいは普通に考えられるみたいだった。ちきしょう。不意打ちで脇を狙うのは卑怯だろう・・・・・・!
「で、おふざけはこれくらいにして。ヒロキ。どうやってそんなに強くなったの?」
「極秘だ。それに、その方法をばらしたらやばい事になる。多分世界レベルでコトが動くだろうからな」
そりゃそうだ。
―どこまでも苦労せず延々と強くなれる存在。
―どんなモノも運次第では好きな時に手に入れられる存在。
―どんな液体でも気体でもノーコストで作り出せる存在。
そんな化け物が居たら、始末しようとするか、利用しようとするだろう。
俺でもそうする。そいつがきちんと善悪が判断できるような奴だったら話が違うだろうけどな。
「とりあえず、俺が強くなった方法については秘密だ。もし分かったとしても、自分以外には意味がないらしいからな。それと、俺みたいに努力もせずに強くなろうとするなよ。絶対に後で後悔する事になるからな」
「ハイハイ、分かったよ。でも気をつけてね」
「それだけはいつだってそうだから安心してくれ」
・・・・・・あ。
ぷるぷるぷるぷる
ぷるぷるぷるぷる
ごめん。お前らのことすっかり忘れてた。ほんとごめん。
「す、少しは気に掛けてくださいよ~」
「ひ、ひどいじゃんか~。もうちょっとかまってよ~」
「かまってちゃん?」
「「違う!!」」
ああ、まあ、はい。うーんと、次は帝国とか言ってみようかなー。
「なあな。帝国とか近くにある?」
「ん?あるよ。地帝国っていうのがあるけど」
お、じゃあそこで決まりだな。
準備は必要ないな、まだまだ買い占めた食料がある。最近が娯楽とかでガチャしてないからな。
「と、いうわけで。フレスタさんお願いします」
『わかったわ』
明るい声で返事をするフレスタに何か違うなと広樹は感じたが、杞憂だろうと考えた。
それにしても、俺も気楽になったもんだな。元の世界に居た時なら最低限の警戒は怠らなかっただろうな。あっちはこっちよりも人同士の危険が多いからなー。
帝国はどんなところなのかな?馬鹿でかい城壁に囲まれた王都なんだろうな。面白そうだなあ。
*****
魔獣車に揺られること三日間。
ガチャをするのは最終手段にしようと思っていたが、こうもやることがなくなるともうガチャをしてしまおうと思ってしまった。
「ノーマルガチャ5連発動」
・生ゴミ ☆-5
・生米 ☆1
・生卵 ☆2
・生クリーム ☆3
・生魚 ☆2
ちょ!?
俺は『生』から始まる物でガチャをした覚えはないぞ!?
それに-5ってなんだ!?
本当に俺が何をしたって言うんだ!?
い い か げ ん に し や が れ ・・・・・・。
次はレアガチャで気を取り直してもう一度。
「お、おーけ?あ、はい。分かりました」
とりあえず今後の指示は出来たな。にしても、
「優秀な仲間が増えたなー。本当にありがたいよー」
この何気ない一言が後々面倒くさいことを引き起こすとは、そのときの俺は知るよしもなかった。
それにしても、何しよっかなー。とりあえず町に戻って・・・・・・いや、たしかギルドマスターが精霊と契約者だったな。精霊女帝の息がかかってるかもしれない。
今後の方針は、世界中を旅することだな。にしても、俺、目標とか無いねー。
【何の・・・ヅヅ為に・・・・・・・ヅヅヅーヅーきて・・・・・ヅー・・・る・・・・ヅヅヅーヅーヅヅヅヅヅヅヅヅー】
・・・・・・またか。
本っ当に何なんだろうな。
『何の為にきてる』。意味が分からん。
「ヒロキー!みっつけたー!」
「ああ、お前か。イエロリ」
黄色いロリ魔王。多分言ったら即死させられるんだろうなー。笑えなさすぎる。イエローロリ、約してイエロリ。
「ねえねえ。これどうすればいい?」
黒い箱。鍵穴に当たる部分は四つのレバーがある。上下左右にニマスずつ動けるレバーだ。これを開けろと言ってるイエロリ。
「そのレバーのついてる金属板をはがせばいいじゃないか」
「あ!そうすればよかったんだ!ありがとヒロキ!」
「お前アホだろもしくはバカだろ」
「おい待て今何つった?」
あー。変な口癖が出てしまった。
ま、いっか。ステータスを考えても大丈夫だろう。
「このこのこのこのこのこのこのこのこのこのこのこのこの!!!」
「おい!ちょ、ちょっと待て!わ、脇は弱いから!は、早く離せ!ぎゃーーー!!」
脳筋かと思ったけど、10分の一くらいは普通に考えられるみたいだった。ちきしょう。不意打ちで脇を狙うのは卑怯だろう・・・・・・!
「で、おふざけはこれくらいにして。ヒロキ。どうやってそんなに強くなったの?」
「極秘だ。それに、その方法をばらしたらやばい事になる。多分世界レベルでコトが動くだろうからな」
そりゃそうだ。
―どこまでも苦労せず延々と強くなれる存在。
―どんなモノも運次第では好きな時に手に入れられる存在。
―どんな液体でも気体でもノーコストで作り出せる存在。
そんな化け物が居たら、始末しようとするか、利用しようとするだろう。
俺でもそうする。そいつがきちんと善悪が判断できるような奴だったら話が違うだろうけどな。
「とりあえず、俺が強くなった方法については秘密だ。もし分かったとしても、自分以外には意味がないらしいからな。それと、俺みたいに努力もせずに強くなろうとするなよ。絶対に後で後悔する事になるからな」
「ハイハイ、分かったよ。でも気をつけてね」
「それだけはいつだってそうだから安心してくれ」
・・・・・・あ。
ぷるぷるぷるぷる
ぷるぷるぷるぷる
ごめん。お前らのことすっかり忘れてた。ほんとごめん。
「す、少しは気に掛けてくださいよ~」
「ひ、ひどいじゃんか~。もうちょっとかまってよ~」
「かまってちゃん?」
「「違う!!」」
ああ、まあ、はい。うーんと、次は帝国とか言ってみようかなー。
「なあな。帝国とか近くにある?」
「ん?あるよ。地帝国っていうのがあるけど」
お、じゃあそこで決まりだな。
準備は必要ないな、まだまだ買い占めた食料がある。最近が娯楽とかでガチャしてないからな。
「と、いうわけで。フレスタさんお願いします」
『わかったわ』
明るい声で返事をするフレスタに何か違うなと広樹は感じたが、杞憂だろうと考えた。
それにしても、俺も気楽になったもんだな。元の世界に居た時なら最低限の警戒は怠らなかっただろうな。あっちはこっちよりも人同士の危険が多いからなー。
帝国はどんなところなのかな?馬鹿でかい城壁に囲まれた王都なんだろうな。面白そうだなあ。
*****
魔獣車に揺られること三日間。
ガチャをするのは最終手段にしようと思っていたが、こうもやることがなくなるともうガチャをしてしまおうと思ってしまった。
「ノーマルガチャ5連発動」
・生ゴミ ☆-5
・生米 ☆1
・生卵 ☆2
・生クリーム ☆3
・生魚 ☆2
ちょ!?
俺は『生』から始まる物でガチャをした覚えはないぞ!?
それに-5ってなんだ!?
本当に俺が何をしたって言うんだ!?
い い か げ ん に し や が れ ・・・・・・。
次はレアガチャで気を取り直してもう一度。
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