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1.進化がしたい
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こんにちわ。
こんばんは。
中沢日秋です。
10話くらい書ければ良いかなーと思っているので、よろしくお願いします。
更新ペースは3日に1話ぐらいです。
――――――――――――――――――――――――
始めまして。多分爬虫類かなんかに生まれ変わった、多分前世は人間の自分です。
記憶はもうほとんどなくなったけど、まあ、性格までそんなに変わるわけではなかったみたいだな。
何で多分爬虫類に生まれ変わったのか分かるのは、昼間になるとなんか動いてるみたいで揺れるからだ。
そして、殻っぽいのに体が当たるからだ。
ゆーらゆーらゆーらゆーら、って感じで。
今まさにそうだし。
で、ゲームとか小説とかでよくあるステータスとかあるのかなーってダメ元で念じてみると、頭の中に表示?された。
これを見て分かった。
あ、ここ別の世界だな。って。
名前 無し
種族 モンスターサーペント・エッグ
年齢 0歳
状態 通常
Lv 1/10
HP 3/3
MP 1/1
物攻力 1
物防力 2
魔攻力 1
魔防力 2
機動力 0
ランク F-
究極スキル
【究極進化Lv--】【究極突破Lv--】
種族スキル
【変温生物Lv--】【嗅覚発達Lv--】【振動感知Lv--】【温熱感知Lv--】
【蛇族言語Lv-1-】【蛇の鱗Lv--】
固有スキル
【情報詳細観覧Lv--】【情報通知Lv--】【スキル継承Lv-1-】
称号スキル
【転生者Lv--】【蛇神の選定者Lv--】
それがこれだった。
とってもよわーい、超よわーい。
蛇は体内で卵を孵化させることもあるらしいけど、孵化したら真っ先にこの親から逃げ出してやる。
にしても、さっきから動いてたのにいきなり止まったな。
あー、そういえば、種族の詳細見てなかったな。今のうちに確認したい!!?
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああ!!!??
い、いきなり何!?なんかものすごい速さで流されて殻はとっくに破って出てきてるけどぉ!!?
まさか出産!?孵化!?とにかくなんか光が見えてきたから早くそこまで行かせてくれエエエエエエエエ!!
勢いよく地面へと激突した。体中がジンジンした。
うわぉ!?
やっと出たあ!!
そんな誕生の喜びは一瞬で崩れ、眼前の惨状に恐怖した。
喰らいあう生まれたての蛇の子達。
親の体にかじりつき殺そうとする蛇の子達の群れ。
バラバラになり飛び散った蛇の子達だった臓物、脳味噌、血肉。
そこで一瞬気付いた。喰らい合っている蛇の子達よりも、親に喰らいつく蛇の子達のほうが死体が少ない。
よし、ゴメンナサイ!!
母親は何故かあまり抵抗しなかったが、その母親の身体に押しつぶされたり、他の子蛇に噛み付かれたりで数は減っていった。
その後、母親に喰らいつき殺した。
顔の高さは30cmぐらいで威圧感の強い顔だった。
すると、頭の中に無機質な自分の声が聞こえた。よく分からないけど。
【通常スキル【噛み付きLv-4-】を得ました。】
【通常スキル【吸血Lv-2-】を得ました。】
【耐性スキル【惨状耐性Lv-2-】を得ました。】
うう。何かきこえるぅ。
今この場で生き残っているのは俺を含めた10数匹ほど。
最初は100匹くらい居た気がしたのにな。
そして、また無機質な自分の声が聞こえた。
【通常スキル【穴掘りLv-1-】を継承しました。】
【通常スキル【丸呑みLv-1-】を継承しました。】
【通常スキル【絡み付きLv-1-】を継承しました。】
【通常スキル【骨砕きLv-1-】を継承しました。】
【通常スキル【威嚇Lv-1-】を継承しました。】
【魔法スキル【ポイズンボール‐1-】を継承しました。】
【魔法スキル【ポイズントラップ‐1-】を継承しました。】
【魔法スキル【マジックボール‐1-】を継承しました。】
【魔法スキル【ファングパワー‐1-】を継承しました。】
【耐性スキル【物理耐性‐1-】を継承しました。】
【耐性スキル【魔法耐性‐1-】を継承しました。】
うへぁ。何これ?これが【スキル継承】の効果か?
ここってゲームの世界なの?いや、ゲームなら体中が痛くなることは無い、か。
【経験値を得ました。】
【レベルアップしました。】
【レベルが9になりました。】
ああ~。その前に脱出。
今更になって回りを確認する。
洞窟のような洞穴。大きさは、直径50cm位かな?
目測だから確かではないけれども。
身体をうねらせて地面を這って光の見えるほうへと急ぐ。
外はまだ暗く、周りに気をつけながらいろんなところを見ていた。
とりあえずこっそり脱出すると、自分のサイズは生まれたばかりにもかかわらず、落ちてた錆びた剣と同じくらいの長さだということが分かった。
錆びた剣が落ちてるとか、物騒な世界に生まれ変わったものですなあ。
とりあえず、母親が作った穴は崖に作られていたので、少し離れたところに自分なりに穴を掘った。
にしても、自分が入ってからもう一匹入っても大丈夫なくらいの深い穴を掘ったけど、めちゃくちゃ疲れた。
たった一つの穴を掘るのにかなり時間がかかった。
いや、初めてだしそりゃ時間もかかるか。
鼻の先が擦り剥けてメッチャ痛かった。
もうすぐ夜が明けるし、気温も下がって体がだるくなってきた。
【通常スキル【穴掘りLv-2-】に上がりました。】
あ、うん。はい。
そういえば、ここら辺に俺以外の蛇系統のモンスターっているの?
【範囲を10kmに指定します。】
【以下三種です。】
【モンスターサーペント・ベビー F。7体。】
【モンスターサーペント・ジュニア『亜種』 E+。2体。】
【モンスターサーペント・アースジュニア E。3体。】
【キラーサーペント・ジュニア『亜種』 D-。1体。】
うん。分からん!ついでに俺の種族と他の三種を上から説明お願いします。
【モンスターサーペント・ベビー。】
【Fランクモンスター。】
【将来巨大で凶悪なモンスターになる可能性が極めて高い為、人型種族に発見即排除される。】
【体色は白、模様は青いラインが二本。常に笑っているように見えるその顔はあらゆる種族から恐怖され、あるいは危険視される。】
【モンスターサーペント・ジュニア『亜種』。】
【E+ランクモンスター。】
【体色は薄紫。麻痺毒などを持つ為、捕らえられたそのときが命の終わり。】
【人型生物の肉が大好物。特に幼い子供など。】
【無邪気に愛想を振りまくような行動をし、真に無垢な子供を誘い込み喰らう。】
【モンスターサーペント・アースジュニア。】
【Eランクモンスター。】
【体色は土色。遅効性の麻痺毒を複数もつ。先に手を出さなければ基本的に温厚。】
【使い魔などに最適。魔物使いからの人気は高い。】
【キラーサーペント・ジュニア『亜種』。】
【Dランクモンスター。】
【体色は真っ黒。体に日が当たるとそれに反応し全身真っ白になる。複数の猛毒を持つ。】
【夜の黒い姿は死神の使い、昼の白い姿は天使の生皮を被った姿。・・・という言葉が今も根強く広く知られている。】
【奇襲・暗殺・惨殺などの殺傷能力が高い。】
【備考。】
【サーペント種などの大蛇系のモンスターは凶悪なタイプが多く、『亜種』などに進化しやすいが、様々な種族に危険視されている為殆どが殺される。】
【碌な性格にならず、神々にさえ嫌悪される固体が現れたこともある。】
うーん?んー。一番危険なのはキラーサーペントかな?毒を持っているし、ランクが一番高い。
全く分からない。うん、会ったら負ける!絶対!
がんばって進化を目指そうとは思うけど、できるかなー。まあまずはレベルアップからしていこうか。そうじゃないと話にならない。
ん?俺の掘った穴にカエルが入ってきた。
黒に近い深緑でのっそりと動いている。目は肉に埋もれて小さくて前が見えていなさそうだ。
口を開ければ入ると思うけど、はいるかな?
「ゲルォルォ!?」
よっしゃー!入ったー!
一口サイズの小さなカエルでよかった。これくらいでも十分満足するし、おいしい。
ちょっと口の中がピリピリするけど。
ああ、眠たくなってきたな。
【経験値を得ました。】
【種族スキル【蛙族言語Lv-1-】を継承しました。】
【レベルアップ、その後に進化を推奨します。】
んー。無理無理。レベル上げるっていっても、あの母親50匹くらいで襲ったのにぜんぜん倒れなかったぞ?
あー、でもたしかにそのほうがいいかもしれない。
前の記憶が殆どなくなってるにしても早死にしたいとは思わないし。
そのためには強くなることが一番手っ取り早い、か。
じゃあ、まずはここらいったいの把握とスキルレベルを上げることかな。
そうすれば戦術にも幅が出るし、レベリング、ついでに戦闘技術を磨いたり戦闘経験を積めるのなら大丈夫だろう。
あーでももうすぐ夜だから爬虫類?の俺が活動できる時間帯じゃあないな。
それなら、おやすみなさーい。
ふあああ。
こんばんは。
中沢日秋です。
10話くらい書ければ良いかなーと思っているので、よろしくお願いします。
更新ペースは3日に1話ぐらいです。
――――――――――――――――――――――――
始めまして。多分爬虫類かなんかに生まれ変わった、多分前世は人間の自分です。
記憶はもうほとんどなくなったけど、まあ、性格までそんなに変わるわけではなかったみたいだな。
何で多分爬虫類に生まれ変わったのか分かるのは、昼間になるとなんか動いてるみたいで揺れるからだ。
そして、殻っぽいのに体が当たるからだ。
ゆーらゆーらゆーらゆーら、って感じで。
今まさにそうだし。
で、ゲームとか小説とかでよくあるステータスとかあるのかなーってダメ元で念じてみると、頭の中に表示?された。
これを見て分かった。
あ、ここ別の世界だな。って。
名前 無し
種族 モンスターサーペント・エッグ
年齢 0歳
状態 通常
Lv 1/10
HP 3/3
MP 1/1
物攻力 1
物防力 2
魔攻力 1
魔防力 2
機動力 0
ランク F-
究極スキル
【究極進化Lv--】【究極突破Lv--】
種族スキル
【変温生物Lv--】【嗅覚発達Lv--】【振動感知Lv--】【温熱感知Lv--】
【蛇族言語Lv-1-】【蛇の鱗Lv--】
固有スキル
【情報詳細観覧Lv--】【情報通知Lv--】【スキル継承Lv-1-】
称号スキル
【転生者Lv--】【蛇神の選定者Lv--】
それがこれだった。
とってもよわーい、超よわーい。
蛇は体内で卵を孵化させることもあるらしいけど、孵化したら真っ先にこの親から逃げ出してやる。
にしても、さっきから動いてたのにいきなり止まったな。
あー、そういえば、種族の詳細見てなかったな。今のうちに確認したい!!?
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああ!!!??
い、いきなり何!?なんかものすごい速さで流されて殻はとっくに破って出てきてるけどぉ!!?
まさか出産!?孵化!?とにかくなんか光が見えてきたから早くそこまで行かせてくれエエエエエエエエ!!
勢いよく地面へと激突した。体中がジンジンした。
うわぉ!?
やっと出たあ!!
そんな誕生の喜びは一瞬で崩れ、眼前の惨状に恐怖した。
喰らいあう生まれたての蛇の子達。
親の体にかじりつき殺そうとする蛇の子達の群れ。
バラバラになり飛び散った蛇の子達だった臓物、脳味噌、血肉。
そこで一瞬気付いた。喰らい合っている蛇の子達よりも、親に喰らいつく蛇の子達のほうが死体が少ない。
よし、ゴメンナサイ!!
母親は何故かあまり抵抗しなかったが、その母親の身体に押しつぶされたり、他の子蛇に噛み付かれたりで数は減っていった。
その後、母親に喰らいつき殺した。
顔の高さは30cmぐらいで威圧感の強い顔だった。
すると、頭の中に無機質な自分の声が聞こえた。よく分からないけど。
【通常スキル【噛み付きLv-4-】を得ました。】
【通常スキル【吸血Lv-2-】を得ました。】
【耐性スキル【惨状耐性Lv-2-】を得ました。】
うう。何かきこえるぅ。
今この場で生き残っているのは俺を含めた10数匹ほど。
最初は100匹くらい居た気がしたのにな。
そして、また無機質な自分の声が聞こえた。
【通常スキル【穴掘りLv-1-】を継承しました。】
【通常スキル【丸呑みLv-1-】を継承しました。】
【通常スキル【絡み付きLv-1-】を継承しました。】
【通常スキル【骨砕きLv-1-】を継承しました。】
【通常スキル【威嚇Lv-1-】を継承しました。】
【魔法スキル【ポイズンボール‐1-】を継承しました。】
【魔法スキル【ポイズントラップ‐1-】を継承しました。】
【魔法スキル【マジックボール‐1-】を継承しました。】
【魔法スキル【ファングパワー‐1-】を継承しました。】
【耐性スキル【物理耐性‐1-】を継承しました。】
【耐性スキル【魔法耐性‐1-】を継承しました。】
うへぁ。何これ?これが【スキル継承】の効果か?
ここってゲームの世界なの?いや、ゲームなら体中が痛くなることは無い、か。
【経験値を得ました。】
【レベルアップしました。】
【レベルが9になりました。】
ああ~。その前に脱出。
今更になって回りを確認する。
洞窟のような洞穴。大きさは、直径50cm位かな?
目測だから確かではないけれども。
身体をうねらせて地面を這って光の見えるほうへと急ぐ。
外はまだ暗く、周りに気をつけながらいろんなところを見ていた。
とりあえずこっそり脱出すると、自分のサイズは生まれたばかりにもかかわらず、落ちてた錆びた剣と同じくらいの長さだということが分かった。
錆びた剣が落ちてるとか、物騒な世界に生まれ変わったものですなあ。
とりあえず、母親が作った穴は崖に作られていたので、少し離れたところに自分なりに穴を掘った。
にしても、自分が入ってからもう一匹入っても大丈夫なくらいの深い穴を掘ったけど、めちゃくちゃ疲れた。
たった一つの穴を掘るのにかなり時間がかかった。
いや、初めてだしそりゃ時間もかかるか。
鼻の先が擦り剥けてメッチャ痛かった。
もうすぐ夜が明けるし、気温も下がって体がだるくなってきた。
【通常スキル【穴掘りLv-2-】に上がりました。】
あ、うん。はい。
そういえば、ここら辺に俺以外の蛇系統のモンスターっているの?
【範囲を10kmに指定します。】
【以下三種です。】
【モンスターサーペント・ベビー F。7体。】
【モンスターサーペント・ジュニア『亜種』 E+。2体。】
【モンスターサーペント・アースジュニア E。3体。】
【キラーサーペント・ジュニア『亜種』 D-。1体。】
うん。分からん!ついでに俺の種族と他の三種を上から説明お願いします。
【モンスターサーペント・ベビー。】
【Fランクモンスター。】
【将来巨大で凶悪なモンスターになる可能性が極めて高い為、人型種族に発見即排除される。】
【体色は白、模様は青いラインが二本。常に笑っているように見えるその顔はあらゆる種族から恐怖され、あるいは危険視される。】
【モンスターサーペント・ジュニア『亜種』。】
【E+ランクモンスター。】
【体色は薄紫。麻痺毒などを持つ為、捕らえられたそのときが命の終わり。】
【人型生物の肉が大好物。特に幼い子供など。】
【無邪気に愛想を振りまくような行動をし、真に無垢な子供を誘い込み喰らう。】
【モンスターサーペント・アースジュニア。】
【Eランクモンスター。】
【体色は土色。遅効性の麻痺毒を複数もつ。先に手を出さなければ基本的に温厚。】
【使い魔などに最適。魔物使いからの人気は高い。】
【キラーサーペント・ジュニア『亜種』。】
【Dランクモンスター。】
【体色は真っ黒。体に日が当たるとそれに反応し全身真っ白になる。複数の猛毒を持つ。】
【夜の黒い姿は死神の使い、昼の白い姿は天使の生皮を被った姿。・・・という言葉が今も根強く広く知られている。】
【奇襲・暗殺・惨殺などの殺傷能力が高い。】
【備考。】
【サーペント種などの大蛇系のモンスターは凶悪なタイプが多く、『亜種』などに進化しやすいが、様々な種族に危険視されている為殆どが殺される。】
【碌な性格にならず、神々にさえ嫌悪される固体が現れたこともある。】
うーん?んー。一番危険なのはキラーサーペントかな?毒を持っているし、ランクが一番高い。
全く分からない。うん、会ったら負ける!絶対!
がんばって進化を目指そうとは思うけど、できるかなー。まあまずはレベルアップからしていこうか。そうじゃないと話にならない。
ん?俺の掘った穴にカエルが入ってきた。
黒に近い深緑でのっそりと動いている。目は肉に埋もれて小さくて前が見えていなさそうだ。
口を開ければ入ると思うけど、はいるかな?
「ゲルォルォ!?」
よっしゃー!入ったー!
一口サイズの小さなカエルでよかった。これくらいでも十分満足するし、おいしい。
ちょっと口の中がピリピリするけど。
ああ、眠たくなってきたな。
【経験値を得ました。】
【種族スキル【蛙族言語Lv-1-】を継承しました。】
【レベルアップ、その後に進化を推奨します。】
んー。無理無理。レベル上げるっていっても、あの母親50匹くらいで襲ったのにぜんぜん倒れなかったぞ?
あー、でもたしかにそのほうがいいかもしれない。
前の記憶が殆どなくなってるにしても早死にしたいとは思わないし。
そのためには強くなることが一番手っ取り早い、か。
じゃあ、まずはここらいったいの把握とスキルレベルを上げることかな。
そうすれば戦術にも幅が出るし、レベリング、ついでに戦闘技術を磨いたり戦闘経験を積めるのなら大丈夫だろう。
あーでももうすぐ夜だから爬虫類?の俺が活動できる時間帯じゃあないな。
それなら、おやすみなさーい。
ふあああ。
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