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事件
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このころの純粋な私は、フランを完全に信じていた。
それはもちろん、彼に恋をしていたし。
まさに、恋は盲目と言うべき現象だった。
フランが勇者一行に加わりたいという打診があったとき、実の母から、
「ちょっと、フランと結婚するの辞めたほうが良いんじゃない?」
と言う、軽いアドバイスがあった。
しかし私は、
「でも私、彼の夢を応援したいし。それに、恋人の夢を応援してあげられない人間になりたくない」
と言って、母親の意見を退けた。
たとえ、勇者パーティと言う危険の伴う仕事であっても。
その勇者が「女」であっても。
彼女がある一定の人間から、
「男を惑わす悪女」
と呼ばれることを知っていたとしても。
結婚する私たちにとっては、そんなことを壁でも何でもないと思っていたのだ。
しかし私は、信じるべきだった。
人間の考え方は、ちょっとしたことですぐ変わることに。
数ヵ月後、もうそろそろ私たちの結婚式がいくばくもない段階に差しかかったころ。
遠い位置にいるフランから1通の手紙が届いた。
そこに書かれている文言に、私は泣き崩れる。
「ジュリアナ、単刀直入に言う。俺と別れてくれ」
話はこうだ。
勇者パーティーに所属したフランは、絶世の美貌の持ち主と謳われる女勇者に出会う。
厳しい戦いの中、共闘したり助け合ったり助けられたりするうちに、だんだんお互いを思うようになったと言う。
「彼女を愛するようになってしまった。ジュリーには、ほんとに酷いことしたと思っている。だが、私は彼女と生きていこうと思っている。だから別れてくれ」
私は目の前が真っ暗になった。
ここでよくいるような女なら、半年くらいは落ち込んで泣き叫ぶだろう。
だが、私は違う。
昔から町で一番の、いわゆる「ガキ大将」と言われていた私。
泣き崩れたのも一瞬の間。
私の心にはすぐに燃え盛るような、マグマのような苛立ちが生まれた。
あの野郎。
特に女勇者。
絶対に、後悔させてやる。
それはもちろん、彼に恋をしていたし。
まさに、恋は盲目と言うべき現象だった。
フランが勇者一行に加わりたいという打診があったとき、実の母から、
「ちょっと、フランと結婚するの辞めたほうが良いんじゃない?」
と言う、軽いアドバイスがあった。
しかし私は、
「でも私、彼の夢を応援したいし。それに、恋人の夢を応援してあげられない人間になりたくない」
と言って、母親の意見を退けた。
たとえ、勇者パーティと言う危険の伴う仕事であっても。
その勇者が「女」であっても。
彼女がある一定の人間から、
「男を惑わす悪女」
と呼ばれることを知っていたとしても。
結婚する私たちにとっては、そんなことを壁でも何でもないと思っていたのだ。
しかし私は、信じるべきだった。
人間の考え方は、ちょっとしたことですぐ変わることに。
数ヵ月後、もうそろそろ私たちの結婚式がいくばくもない段階に差しかかったころ。
遠い位置にいるフランから1通の手紙が届いた。
そこに書かれている文言に、私は泣き崩れる。
「ジュリアナ、単刀直入に言う。俺と別れてくれ」
話はこうだ。
勇者パーティーに所属したフランは、絶世の美貌の持ち主と謳われる女勇者に出会う。
厳しい戦いの中、共闘したり助け合ったり助けられたりするうちに、だんだんお互いを思うようになったと言う。
「彼女を愛するようになってしまった。ジュリーには、ほんとに酷いことしたと思っている。だが、私は彼女と生きていこうと思っている。だから別れてくれ」
私は目の前が真っ暗になった。
ここでよくいるような女なら、半年くらいは落ち込んで泣き叫ぶだろう。
だが、私は違う。
昔から町で一番の、いわゆる「ガキ大将」と言われていた私。
泣き崩れたのも一瞬の間。
私の心にはすぐに燃え盛るような、マグマのような苛立ちが生まれた。
あの野郎。
特に女勇者。
絶対に、後悔させてやる。
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