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第2章
恐怖① ~従者視点~
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殿下が怖い。
コーネリアス殿下が怖い。
俺は、代々城の政務官を務めている侯爵家の一族出身である。
うまい具合にコーネリアス殿下が誕生してくれたおかげで、幼きころから殿下に従者として仕えてきた。
殿下の側近になり彼に気に入られれば、その人間は出世街道まっしぐらとなる。
コーネリアス殿下の側近とは、すなわち未来の国王陛下の側近であり、すなわちうまくいけば国のトップの地位に就くことが出来る。
俺は運が良いのか、家の地位とタイミングによって至極簡単に第一王子の最側近となり、しかも彼は完璧超人男だった。
さらに俺は殿下に気に入られているらしく、殿下には仲の良い友人枠として認識されている。
おかげで俺は将来超有望株として、社交界では引っ張りだこだ。
正直意味わからん狸ジジイにモテるのは嫌だが、可愛い年頃の令嬢たちにキャーキャー言われるのには悪い気がしない。
そう、殿下は俺にとって、色んな意味で素晴らしい人間だった。
――ただ1点を除いては。
あの人は、自分の婚約者であるセレーナ嬢に対し、異常なまでに執着している。
最初のころは、ただ殿下がセレーナ嬢を死ぬほど好きだという認識で、それはまあ良いんじゃないかと思っていた。
「未来の国王が変に色情魔だと、跡取り問題で揉めるからなあ。あれくらいの溺愛ぶりだと、結婚後はすぐに王子も産まれるだろうし。将来の俺の気苦労も減るよ」
そう思っていた。
しかし、俺は事態を甘く見ていた。
あの人の中心は、セレーナ嬢にある。
むろん彼には公務やら何やらという王子特有の大事な仕事がある。
それと同じラインに、国家の大事な部分と同じ列に、自身の婚約者がいる。
彼女を孤立させ、自分しか見えないようにさせる。
定期的に彼女に対し、何かしらのアクションを取る者は即刻排除。
自分は何食わぬ顔をして、セレーナ嬢に優しく接する。
……そう。
ヤンデレだ。
殿下は、今流行りのヤンデレの典型的な例だった。
コーネリアス殿下が怖い。
俺は、代々城の政務官を務めている侯爵家の一族出身である。
うまい具合にコーネリアス殿下が誕生してくれたおかげで、幼きころから殿下に従者として仕えてきた。
殿下の側近になり彼に気に入られれば、その人間は出世街道まっしぐらとなる。
コーネリアス殿下の側近とは、すなわち未来の国王陛下の側近であり、すなわちうまくいけば国のトップの地位に就くことが出来る。
俺は運が良いのか、家の地位とタイミングによって至極簡単に第一王子の最側近となり、しかも彼は完璧超人男だった。
さらに俺は殿下に気に入られているらしく、殿下には仲の良い友人枠として認識されている。
おかげで俺は将来超有望株として、社交界では引っ張りだこだ。
正直意味わからん狸ジジイにモテるのは嫌だが、可愛い年頃の令嬢たちにキャーキャー言われるのには悪い気がしない。
そう、殿下は俺にとって、色んな意味で素晴らしい人間だった。
――ただ1点を除いては。
あの人は、自分の婚約者であるセレーナ嬢に対し、異常なまでに執着している。
最初のころは、ただ殿下がセレーナ嬢を死ぬほど好きだという認識で、それはまあ良いんじゃないかと思っていた。
「未来の国王が変に色情魔だと、跡取り問題で揉めるからなあ。あれくらいの溺愛ぶりだと、結婚後はすぐに王子も産まれるだろうし。将来の俺の気苦労も減るよ」
そう思っていた。
しかし、俺は事態を甘く見ていた。
あの人の中心は、セレーナ嬢にある。
むろん彼には公務やら何やらという王子特有の大事な仕事がある。
それと同じラインに、国家の大事な部分と同じ列に、自身の婚約者がいる。
彼女を孤立させ、自分しか見えないようにさせる。
定期的に彼女に対し、何かしらのアクションを取る者は即刻排除。
自分は何食わぬ顔をして、セレーナ嬢に優しく接する。
……そう。
ヤンデレだ。
殿下は、今流行りのヤンデレの典型的な例だった。
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