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友人からの誘いをやんわりと断り、念の為に冷えピタや解熱剤、レトルトのお粥、アイスなどを買って、早足に千鶴の家に向かう
もう何度も訪れたマンションの一室
勝手に合鍵を作って、好き勝手に部屋に入り浸っていた

部屋の中は簡素で、本当にこの4年間、ここで生活しているのかと疑わしくなる
大学のノートや教科書などは少しは置いているが、趣味のものなど一切置いていない

コップなども、100均などで買ったような白色の何処にでもありそうな食器しか使わない

俺用のコップを置いておこうとすれば、全力で拒否された
付き合って3年目になるはずなのに、千鶴はどこか素っ気ない態度を取ろうとする

何回頼んでも灰皿を置いてくれない
まぁ、これはタバコ嫌いな千鶴だから仕方ないかもだけど…

俺用の食器やアクセサリーをこっそり置いて帰ったら、翌日すごい剣幕で突き返してきた

俺が何かプレゼントであげてもその場で拒否してくるし、酔い潰れて終電なくしたってのに泊めてもくれなかった…
まぁ、あの時は千鶴を連れて朝までホテルで楽しんだけど…


本当に俺たち付き合ってるのか不安になる時はある
それでも、こうやって身体の関係もあるし、SEXの時は素直に甘えて何度も縋ってくる千鶴がめちゃくちゃ可愛い

だからこそ、俺用のコップくらい置いてくれてもいいだろ?って思ってしまう


ただ、この部屋を見ると、ソレは千鶴にとっては重要なことらしい
どうしても俺の私物というか、特定の人が分かる物は置きたくないらしい
誰かにノートを借りた時も、わざわざラウンジで内容を写したり、コピーしてすぐ返しているのを見た

それくらい徹底して、この家には何も置きたがらない




静かに鍵を開けて部屋に入るも、室内は静かだった
ただ、部屋端に置かれたベッドの上にこんもりとシーツが盛り上がっており、息苦しそうな寝息を立てている
顔を見ようとしたが、頭までシーツに潜り込んでいて何も見えない

「ちぃ?大丈夫か?」
声を掛けて手を差し入れると、通常よりも熱い手が握り返してきて、もそもそと顔を覗かせた
「……冷たい…夢、良いのも見れるんだ…」

熱があるのか、赤くなった顔で、珍しくふにゃあっと笑みを浮かべる千鶴が可愛くて、自分まで顔を真っ赤にしてしまう
「海斗の手…冷たくて好きだ…」
俺の手に無防備に頬を擦り寄せて甘える仕草が可愛くて仕方ない

「ちぃ、熱出てるな?冷えピタ買って来たから貼ろ?」
擦り寄ってくる姿が可愛過ぎて離れ難い気持ちがあるものの、明らかに高熱を出している様子の千鶴に、冷えピタを貼ってやろうと手を離そうとすると
「やだ…離れ、ないで…一人に、しないで…」

普段のツンツンした姿とは明らかに違う、弱って涙目で訴えてくる姿に胸がギュウゥっと締め付けられ
「す、す、すぐ戻るから。一瞬だから」
声を掛けるも、イヤイヤというように首を横に振る千鶴にどうしたものかと頭を抱える

「ん、ちぃ…おいで」
ダメ元で腕を広げてみると、だるそうな身体でモソモソと動き、シーツの山から這い出てきた
そのまま倒れ込むように俺に抱き付いてきたのをギュッと抱きしめてやる

熱く火照った身体は沢山汗をかいてるのか、Tシャツがじっとりと重い

「ちぃ、しんどいのに一人でずっと我慢してたんだな…」
千鶴を膝に乗せて、向かい合わせに抱き締めてやると安心したように微笑み
「海斗が…居る…海斗、側に居て…オレの、側に居て…」
頬を猫のようにすり寄せてくる姿につい下半身が反応してしまう

「…っ……ちぃ、冷えピタ貼ろう。おでこと、首にも貼った方が良さそうだな…」
買って来た冷えピタを貼ると冷たさにホッとした顔をする千鶴に安堵する

「あと、薬だけど…わかんなくて坐薬買って来ちゃったんだよな…」
袋に入っていたもう一つの箱
解熱剤と書かれた坐薬の箱を開け、薬を取り出す

「とりあえず、ジェル…はいるよな…」
ベッド横のいつもの引き出しを開けると、当然のようにジェルと俺用のゴムが入っていた
「唯一置くのを許されたモノがコレって……」
ついハハッと乾いた笑いが出てしまい、自分で言ってて落ち込んでしまうものの、慣れた手付きでキャップを開け、人差し指と中指にジェルを絡める


「ちぃ、腰上げれる?ズボン下ろしてお尻出して」
耳元で囁くと、熱で頭が働いていないのか子どものようにコクンと素直に頷き、ズボンとパンツを膝まで下ろして膝立ちになる
熱でフラフラしているのを、俺の頭に抱き付いてなんとか倒れるのを堪えているのが可愛過ぎて、イタズラしたい気持ちになるも何とか堪える
「ちぃ、良い子だね。ちょっと解すからこのままじっとしてて」

坐薬を入れるだけのはずなのに、いつもよりも素直な千鶴が可愛すぎて、ゆっくり優しくナカを解すように指を挿し入れる
「んぁっ…つめ、た…」
俺の頭に抱き付きながらビクビクと震え、ペニスが緩く勃起するのが見える
いつも俺のペニスを咥えて散々奥まで犯しているせいか、簡単に指を飲み込んでいく
もっと奥に欲しいと誘うようにひくつき、キュッと指を締め付けてくる

「んっ…はぁ、ぁっ…もっとぉ…」
ぬちゅっ、くちゅっ…と濡れた音が室内に響く
「ちぃ、ココ気持ち良い?」
指を拡げたり、ナカを擦り上げるとその度に甘い声が漏れるのが嬉しくて、つい声を掛けてしまう
コクコクと素直に頷きながら、甘い声で喘ぐ姿に俺自身も身体が熱くなってくる

ペニスは勃起はしているのに、何故か柔らかく、ずっと先走りを垂らしており
「ちぃ、熱が高いから…ココもいつもより熱いね」
白いTシャツの上からでもわかるくらい、乳首がツンッと勃ち触って欲しそうに主張している
シャツの上から唇で喰むとビクッと震えたと同時にイッたのか、タラタラと精液が垂れ流されていた

「んんっ…、かいとぉ…もっと…かいとの、欲しい…」
熱で潤んだ目で哀願され、腰を揺らして催促してくる千鶴の姿に、プッツンと理性が切れる音がした

ぬぷっと指を引き抜き、もっととひくつくアナルに自身のペニスを挿れる為に急いでズボンの前を寛げる
慌てて引き出しを開け、中にあるはずのゴムを探してガサゴソとしていると、ジレてしまったのか、不満げに唇を尖らせて千鶴がキスをしてきた
「んっ…海斗、好き…も、早く挿れて…かいと、海斗…好き…」

ゆっくりと俺のペニスに手を当てがい、自分から腰を下ろしてズプズプと飲み込んでいく
「んぁあぁっ!かいと、の…あっん…夢、なのに…熱い…」
いつもよりもずっと熱い千鶴のナカに、俺のペニスが千鶴の自重で奥に飲み込まれていく
「ぁっ、あっ…かいと、好き、好きっ…」

「クッ…ちぃ…あつっ」
自分から挿れたくせに、ピクピクと痙攣しながら達している千鶴をギュッと抱き締め、馴染むまで動かずにいてやる


「はぁ…ちぃ、動いていい?」
千鶴の荒い呼吸が落ち着き、やっとナカに馴染んだのを感じる
いきなり挿れられたせいで、余りの気持ち良さにそれだけでイきそうになってしまった
やっと、落ち着いたのを感じ、動いて良いかの確認をするも、返事がない
俺の肩に頭を預けてグッタリしている千鶴を確認するも、聞こえるのはすぅー、すぅーという規則正しい寝息で…


「え…ちぃ?ちぃちゃん?ま、マジ…?」
俺の息子をガッツリ飲み込んだまま、すよすよと穏やかな寝顔で眠る彼に俺は目の前が暗くなるのを感じた
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