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おまけ ふたりの約束
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テーブルの上には、なんとも言えないビジュアルの朝食が並んでいた。
珈琲のカップからは、ほのかに香るけど味はほぼ水みたいな液体が湯気を立てている。
パンは一枚が真っ黒で、もう一枚がほぼ生のまま。
どうやったらこんな極端な焼き加減になるんだ?
キッチンに立つ海斗の背中を見ながら、思わず笑いがこみ上げてくる。
ただ、海斗が卵焼きを作ろうとしているのを見て、慌てて中止させた。
海斗がコンロを使うとなんか起こりそうな予感がしたんだ……
ホント、こんな不器用な奴が、昨晩あんなに情熱的にオレを愛してくれたなんて、なんか信じられない。
「海斗……本当はオレのこと、嫌いなんじゃないのか?」
ジト目で海斗を見ながら、心の底から考えてしまった疑念を口にする。
「そんなわけないだろ!俺だって頑張って作ってみたけど……やっぱ、ちぃみたいに上手くできなかっただけで……。ちぃ、動けそうなら朝飯はやっぱどっか食べに行こう」
怒られたゴールデンレトリーバーのようにしょんぼりとしている海斗を見ると、怒るに怒れなくなる。
「はぁ……別に食べれないことはないから。次から料理はオレが作るから、海斗は美味しい珈琲がちゃんと淹れれるように練習しといて」
溜息交じりに珈琲を淹れる練習をするように声をかけて、ほぼ焼けていないパンを頬張る。
パンにはなにも塗ってない。
朝食を食べるなんていつぶりだろ……
ひとりでいると、朝は飲み物だけにして、大学に行くことの方が多かったから……
海斗が一緒に朝食を食べてるってこと自体が、ちょっと新鮮で恥ずかしい。
パンを噛むたびに、海斗の視線がオレの顔に注がれているのを感じる。
アイツの目は、まるでオレの些細な表情を見逃したくないって言ってるみたいだ。
こんな何気ない時間なのに、なんでこんなに心が温かくなるんだろう。
いつもなら朝なんて適当に済ませて、すぐに大学に向かうのに、こうやって二人でテーブルを囲んでるだけで、なんか……幸せだなって思ってしまう。
「ちぃ、嬉しそうだね。後で俺専用のコップとか食器、見に行こうね」
オレの顔を眺めながら嬉しそうに言ってくる海斗に、自分が無意識に笑っていたことに気付く。
「……べ、別に……嬉しいのは……しかたないだろ……」
ついいつもの癖で否定の言葉が口から出そうになるのを、何とか抑えて素直に気持ちを伝える。
オレの言葉を聞いて、海斗は一瞬驚いた表情を浮かべていたけれど、すぐに嬉しそうな笑みを浮かべて頭を撫でてくれた。
「ちぃ、ちゃんと素直に言えていい子。帰って来たら、いっぱいご褒美あげるね」
オレの手を取って、慣れた手付きでオレの指先にキスをしてくる。
ただ指先に海斗の唇が当たっただけなのに……
ただ、それだけなのに……胸がとぅんくと高鳴るのを感じた。
海斗の指先がオレの手をそっと包み込む感触が、妙にリアルで心に残る。
こんな小さな仕草でも、アイツの気持ちが伝わってくるからズルい。
指先に残る彼の唇の温もりを、つい何度も思い返してしまう。
珈琲のカップからは、ほのかに香るけど味はほぼ水みたいな液体が湯気を立てている。
パンは一枚が真っ黒で、もう一枚がほぼ生のまま。
どうやったらこんな極端な焼き加減になるんだ?
キッチンに立つ海斗の背中を見ながら、思わず笑いがこみ上げてくる。
ただ、海斗が卵焼きを作ろうとしているのを見て、慌てて中止させた。
海斗がコンロを使うとなんか起こりそうな予感がしたんだ……
ホント、こんな不器用な奴が、昨晩あんなに情熱的にオレを愛してくれたなんて、なんか信じられない。
「海斗……本当はオレのこと、嫌いなんじゃないのか?」
ジト目で海斗を見ながら、心の底から考えてしまった疑念を口にする。
「そんなわけないだろ!俺だって頑張って作ってみたけど……やっぱ、ちぃみたいに上手くできなかっただけで……。ちぃ、動けそうなら朝飯はやっぱどっか食べに行こう」
怒られたゴールデンレトリーバーのようにしょんぼりとしている海斗を見ると、怒るに怒れなくなる。
「はぁ……別に食べれないことはないから。次から料理はオレが作るから、海斗は美味しい珈琲がちゃんと淹れれるように練習しといて」
溜息交じりに珈琲を淹れる練習をするように声をかけて、ほぼ焼けていないパンを頬張る。
パンにはなにも塗ってない。
朝食を食べるなんていつぶりだろ……
ひとりでいると、朝は飲み物だけにして、大学に行くことの方が多かったから……
海斗が一緒に朝食を食べてるってこと自体が、ちょっと新鮮で恥ずかしい。
パンを噛むたびに、海斗の視線がオレの顔に注がれているのを感じる。
アイツの目は、まるでオレの些細な表情を見逃したくないって言ってるみたいだ。
こんな何気ない時間なのに、なんでこんなに心が温かくなるんだろう。
いつもなら朝なんて適当に済ませて、すぐに大学に向かうのに、こうやって二人でテーブルを囲んでるだけで、なんか……幸せだなって思ってしまう。
「ちぃ、嬉しそうだね。後で俺専用のコップとか食器、見に行こうね」
オレの顔を眺めながら嬉しそうに言ってくる海斗に、自分が無意識に笑っていたことに気付く。
「……べ、別に……嬉しいのは……しかたないだろ……」
ついいつもの癖で否定の言葉が口から出そうになるのを、何とか抑えて素直に気持ちを伝える。
オレの言葉を聞いて、海斗は一瞬驚いた表情を浮かべていたけれど、すぐに嬉しそうな笑みを浮かべて頭を撫でてくれた。
「ちぃ、ちゃんと素直に言えていい子。帰って来たら、いっぱいご褒美あげるね」
オレの手を取って、慣れた手付きでオレの指先にキスをしてくる。
ただ指先に海斗の唇が当たっただけなのに……
ただ、それだけなのに……胸がとぅんくと高鳴るのを感じた。
海斗の指先がオレの手をそっと包み込む感触が、妙にリアルで心に残る。
こんな小さな仕草でも、アイツの気持ちが伝わってくるからズルい。
指先に残る彼の唇の温もりを、つい何度も思い返してしまう。
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