18 / 26
おまけ ふたりの約束
1.
しおりを挟む
いつもよりも頭がぽやぽやする。
昨晩は、酷い目に遭った。
アイツにとってオレはセフレか、それ以下のオナホ程度と思われていると……ずっと思っていた。
でも、それはオレの勘違いというか……お互い、ちゃんと気持ちを伝えていなかったことがそもそもの原因だったわけで……
朝の光がカーテンの隙間から差し込んで、部屋に柔らかな明るさを広げていた。
窓の外では、どこか遠くで鳥のさえずりが聞こえる。
いつもならこんな時間に目が覚めることなんてないのに、昨晩の出来事が頭から離れなくて、つい早起きしてしまった。
ベッドのシーツは少し乱れていて、隣にいる海斗の体温がまだほのかに残っている。
「んぅ~……ちぃ?」
オレの横で幸せそうに寝ていた海斗が、まだ寝ぼけた様子でオレの名前を呼んできた。
「おはよぉ~。ちぃ、愛してるよ。昨日もいっぱいイってたけど、身体大丈夫?」
起きて早々にオレに抱き着いてきたと思うと、ベッドに押し倒してきてそのまま顔中にキスをしてくる。
「ンッ……ぅる……さぃ」
嬉しいはずなのに、素直になることがまだできず、ついつい文句を口にしてしまう。
海斗の髪がオレの頬をくすぐるたびに、昨晩の甘い囁きがフラッシュバックしてくる。
あの熱っぽい声で何度も「愛してる」と言われたせいで、胸の奥が今もざわついている。
こんな風に朝から抱きつかれるなんて、まるで夢の中にいるみたいだ。
「ちぃちゃん、昨晩は素直だったのに~。まぁ、そこも可愛いんだけどね」
チュッと音を立ててワザとキスをされるとこれ以上文句なんて言えない。
しかも、海斗がオレのことを好きでしかたないって目で見てくるから、昨晩の行為の数々を思い出してしまって顔が火照ってしかたない。
だって、あんなに愛の言葉を囁かれるとは思ってもみなかった。
『ちぃ、大好き』
『千鶴、愛してる』
『ちぃのココ、俺のもっとって吸い付いてくるのわかる?』
『ちぃ、俺が好きって言うたびにキュって締めつけるの可愛い。ここ、気持ちいいね』
『千鶴も俺のこと好き?愛してる?』
あの時の海斗の声は、まるでオレの心を直接撫でるみたいだった。
普段は明るくて少し軽いノリの彼が、こんなにも真剣にオレを見つめるなんて……。
そのギャップにやられて、つい何度も「好き」って口にしてしまった。
あんなの、反則だろ。
「…………」
自分から素直に「好き」とか「愛してる」って言えないでいると、頭の中がぐちゃぐちゃになるくらいイジメられて、イキたいのにイかせて貰えなくて……
泣きながら懇願して、何度も「好き」とか「愛してる」って言わされた気がする。
でも、好きな気持ちに嘘偽りはない。
ただ、ちょっと……言い慣れない言葉が恥ずかしいだけだ。
海斗に「好き」って言うとめちゃくちゃ嬉しそうな顔をされて、それがなんか嬉しくて……
無意識にナカを締めつけちゃうみたいで、何度も身体を求められた。
「ちぃ、俺が珈琲淹れよっか?あと簡単な朝食作ったげる。ちぃは、まだ立てないだろ?」
オレに覆いかぶさったままそっとヘソの下辺りをゆっくりと海斗の大きな手が撫でてくる。
昨晩、何度も突かれ、奥まで挿ってきた位置を撫でられると、ピクンッと身体が反応してしまう。
「ちぃ、可愛い。今すぐちぃのこと抱きたい……。またココまで挿れて、ナカをいっぱいにしてあげたい」
耳元で熱っぽく囁かれると、無意識に身体が期待してしまう。
昨晩出されたモノは、オレが気を失っている間に掻き出してくれたらしい。
ちゃんとゴムはしていたはずなのに、後半はナカも外もベトベトになってた気がする……
「ふふっ……ちぃ、期待しちゃった?けど、今日は一緒に買い物行く約束だから、夕方までお預けね」
チュッと触れあうだけの口付けをして、海斗は早々にお湯を沸かしく行ってしまった。
オレは、海斗のことだから、1回くらいはするんだと思っていた……
「イヤだ」って文句を言っても、無理矢理1回は挿入してくるもんだと思っていた……
それだけに、さっさとズボンだけ穿いて、ベッドから出て行ってしまった海斗に驚きを隠せない。
ポカーンと間抜けな顔で海斗の後ろ姿を見送ってしまった。
って、べ、別に期待なんてしてない!
昨日、散々やったはずなのにまだするのかよ。って、文句を言いたかっただけで、期待なんて一切してない!
慌てて自分の思考を振り切るように頭を左右に振って邪念を振り払う。
そうだよ。昨晩ってか、朝方まで散々泣かされたから、これ以上ヤらなくて正解なんじゃん。
散々奥までアレで突かれたせいで、今もなんか挿ってる感覚がある。
さっきちょっとお腹を撫でられたせいで、昨晩どこまで挿ってたのかを思い出してナカが疼く。
あ……ちょっと勃ってる……
じゃなくて、ただ、色々と言いたいことがあって……
キッチンを勝手に使われるのは何となくまだ嫌だとか……
海斗が料理なんてできるのか?とか……
海斗のためにオレが朝食を用意したかったとか……
もっと一緒にいたかったとか……
海斗に抱きしめられながら、もうちょっとだけ寝ていたかったとか……
べ、別に海斗のためなんかじゃない!
キッチンをアイツが触って無事なのか心配なだけ。
心配だからオレもそろそろ起きて手伝いくらいは……
って思って、ベッドから起き上がろうとしたが無理だった。
海斗が言っていた通り、足腰に力が入らず、立とうにも腰が抜けてしまって動けない。
気合でどうにかしようとしたけど、立とうとしたらペタンとその場に座り込んでしまう始末だった。
「ほら、ちぃ言っただろ?俺が朝食は準備するから、ちぃはここで待ってて」
海斗に抱き上げられ、そのままベッドに戻される。
今まで何度も抱かれたはずなのに、こんな風に立てなくなった自分が情けなくて、海斗に言われるまま朝食ができるのを待った。
キッチンから聞こえる水の流れる音が、なんだか現実感を帯びてくる。
海斗がコーヒーメーカーに水を注ぐ姿を想像すると、普段の彼の不器用さが頭をよぎる。
あいつ、ホントに珈琲ちゃんと淹れられるのか?
なんか不安しかないんだけど……
昨晩は、酷い目に遭った。
アイツにとってオレはセフレか、それ以下のオナホ程度と思われていると……ずっと思っていた。
でも、それはオレの勘違いというか……お互い、ちゃんと気持ちを伝えていなかったことがそもそもの原因だったわけで……
朝の光がカーテンの隙間から差し込んで、部屋に柔らかな明るさを広げていた。
窓の外では、どこか遠くで鳥のさえずりが聞こえる。
いつもならこんな時間に目が覚めることなんてないのに、昨晩の出来事が頭から離れなくて、つい早起きしてしまった。
ベッドのシーツは少し乱れていて、隣にいる海斗の体温がまだほのかに残っている。
「んぅ~……ちぃ?」
オレの横で幸せそうに寝ていた海斗が、まだ寝ぼけた様子でオレの名前を呼んできた。
「おはよぉ~。ちぃ、愛してるよ。昨日もいっぱいイってたけど、身体大丈夫?」
起きて早々にオレに抱き着いてきたと思うと、ベッドに押し倒してきてそのまま顔中にキスをしてくる。
「ンッ……ぅる……さぃ」
嬉しいはずなのに、素直になることがまだできず、ついつい文句を口にしてしまう。
海斗の髪がオレの頬をくすぐるたびに、昨晩の甘い囁きがフラッシュバックしてくる。
あの熱っぽい声で何度も「愛してる」と言われたせいで、胸の奥が今もざわついている。
こんな風に朝から抱きつかれるなんて、まるで夢の中にいるみたいだ。
「ちぃちゃん、昨晩は素直だったのに~。まぁ、そこも可愛いんだけどね」
チュッと音を立ててワザとキスをされるとこれ以上文句なんて言えない。
しかも、海斗がオレのことを好きでしかたないって目で見てくるから、昨晩の行為の数々を思い出してしまって顔が火照ってしかたない。
だって、あんなに愛の言葉を囁かれるとは思ってもみなかった。
『ちぃ、大好き』
『千鶴、愛してる』
『ちぃのココ、俺のもっとって吸い付いてくるのわかる?』
『ちぃ、俺が好きって言うたびにキュって締めつけるの可愛い。ここ、気持ちいいね』
『千鶴も俺のこと好き?愛してる?』
あの時の海斗の声は、まるでオレの心を直接撫でるみたいだった。
普段は明るくて少し軽いノリの彼が、こんなにも真剣にオレを見つめるなんて……。
そのギャップにやられて、つい何度も「好き」って口にしてしまった。
あんなの、反則だろ。
「…………」
自分から素直に「好き」とか「愛してる」って言えないでいると、頭の中がぐちゃぐちゃになるくらいイジメられて、イキたいのにイかせて貰えなくて……
泣きながら懇願して、何度も「好き」とか「愛してる」って言わされた気がする。
でも、好きな気持ちに嘘偽りはない。
ただ、ちょっと……言い慣れない言葉が恥ずかしいだけだ。
海斗に「好き」って言うとめちゃくちゃ嬉しそうな顔をされて、それがなんか嬉しくて……
無意識にナカを締めつけちゃうみたいで、何度も身体を求められた。
「ちぃ、俺が珈琲淹れよっか?あと簡単な朝食作ったげる。ちぃは、まだ立てないだろ?」
オレに覆いかぶさったままそっとヘソの下辺りをゆっくりと海斗の大きな手が撫でてくる。
昨晩、何度も突かれ、奥まで挿ってきた位置を撫でられると、ピクンッと身体が反応してしまう。
「ちぃ、可愛い。今すぐちぃのこと抱きたい……。またココまで挿れて、ナカをいっぱいにしてあげたい」
耳元で熱っぽく囁かれると、無意識に身体が期待してしまう。
昨晩出されたモノは、オレが気を失っている間に掻き出してくれたらしい。
ちゃんとゴムはしていたはずなのに、後半はナカも外もベトベトになってた気がする……
「ふふっ……ちぃ、期待しちゃった?けど、今日は一緒に買い物行く約束だから、夕方までお預けね」
チュッと触れあうだけの口付けをして、海斗は早々にお湯を沸かしく行ってしまった。
オレは、海斗のことだから、1回くらいはするんだと思っていた……
「イヤだ」って文句を言っても、無理矢理1回は挿入してくるもんだと思っていた……
それだけに、さっさとズボンだけ穿いて、ベッドから出て行ってしまった海斗に驚きを隠せない。
ポカーンと間抜けな顔で海斗の後ろ姿を見送ってしまった。
って、べ、別に期待なんてしてない!
昨日、散々やったはずなのにまだするのかよ。って、文句を言いたかっただけで、期待なんて一切してない!
慌てて自分の思考を振り切るように頭を左右に振って邪念を振り払う。
そうだよ。昨晩ってか、朝方まで散々泣かされたから、これ以上ヤらなくて正解なんじゃん。
散々奥までアレで突かれたせいで、今もなんか挿ってる感覚がある。
さっきちょっとお腹を撫でられたせいで、昨晩どこまで挿ってたのかを思い出してナカが疼く。
あ……ちょっと勃ってる……
じゃなくて、ただ、色々と言いたいことがあって……
キッチンを勝手に使われるのは何となくまだ嫌だとか……
海斗が料理なんてできるのか?とか……
海斗のためにオレが朝食を用意したかったとか……
もっと一緒にいたかったとか……
海斗に抱きしめられながら、もうちょっとだけ寝ていたかったとか……
べ、別に海斗のためなんかじゃない!
キッチンをアイツが触って無事なのか心配なだけ。
心配だからオレもそろそろ起きて手伝いくらいは……
って思って、ベッドから起き上がろうとしたが無理だった。
海斗が言っていた通り、足腰に力が入らず、立とうにも腰が抜けてしまって動けない。
気合でどうにかしようとしたけど、立とうとしたらペタンとその場に座り込んでしまう始末だった。
「ほら、ちぃ言っただろ?俺が朝食は準備するから、ちぃはここで待ってて」
海斗に抱き上げられ、そのままベッドに戻される。
今まで何度も抱かれたはずなのに、こんな風に立てなくなった自分が情けなくて、海斗に言われるまま朝食ができるのを待った。
キッチンから聞こえる水の流れる音が、なんだか現実感を帯びてくる。
海斗がコーヒーメーカーに水を注ぐ姿を想像すると、普段の彼の不器用さが頭をよぎる。
あいつ、ホントに珈琲ちゃんと淹れられるのか?
なんか不安しかないんだけど……
116
あなたにおすすめの小説
言い逃げしたら5年後捕まった件について。
なるせ
BL
「ずっと、好きだよ。」
…長年ずっと一緒にいた幼馴染に告白をした。
もちろん、アイツがオレをそういう目で見てないのは百も承知だし、返事なんて求めてない。
ただ、これからはもう一緒にいないから…想いを伝えるぐらい、許してくれ。
そう思って告白したのが高校三年生の最後の登校日。……あれから5年経ったんだけど…
なんでアイツに馬乗りにされてるわけ!?
ーーーーー
美形×平凡っていいですよね、、、、
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
※沢山のお気に入り登録ありがとうございます。深く感謝申し上げます。
長年の恋に終止符を
mahiro
BL
あの人が大の女好きであることは有名です。
そんな人に恋をしてしまった私は何と哀れなことでしょうか。
男性など眼中になく、女性がいればすぐにでも口説く。
それがあの人のモットーというやつでしょう。
どれだけあの人を思っても、無駄だと分かっていながらなかなか終止符を打てない私についにチャンスがやってきました。
これで終らせることが出来る、そう思っていました。
【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる