望まぬ運命に、元βは白いフリージアを捧げる。

こうらい ゆあ

文字の大きさ
13 / 15

12.可愛い僕の由良*

しおりを挟む
 そして今、目の前にいる由良は、紛れもなくΩだ。
 僕の愛が、由良を変えたんだ。
「由良、どうしたの?すっごく良い匂いだ。僕のこと……誘ってるの?」
 逃げようとする由良を抱きしめ、首元に口付けを落とす。
 由良の汗とフェロモンが混ざった匂いが鼻腔を満たし、αの本能が疼く。
 とろんとした目で力が抜けていく由良の身体をベッドに押し倒し、赤く腫れた乳首をそっと食むと、由良が甘い声を漏らす。
「んぁっ……た、ひこぉ……」
 その声に、僕のαの本能がさらに熱くなる。
 
 由良の全身を舐め、汗で濡れた肌に舌を這わせ、敏感な首筋に歯を立てる。
 甘い嬌声を上げる由良に何度もキスをした。
 Ωの発情期ヒートを発症しているせいか、いつもよりも敏感な様子にイタズラ心が湧いてくる。
「僕が居ないのに巣作りするなんて……お仕置き、しなくちゃね」
 僕の言葉に怯えた表情を浮かべる由良が可愛くてしかたない。
 たくさん、お仕置きしてあげなきゃ……

 先端から蜜を溢れさせる由良のペニスを口に含み、舌で尿道口を軽く突くと、由良がビクッと腰を跳ね上げる。
 裏筋から先端にかけてゆっくりと舐め上げ、音を立てて強く吸ってやる。
 絶頂寸前まで昂らせ、イきそうになった瞬間口を離す。
「ひぁっ……な、で……?」
 急にやめられたせいで、イクことができなかったのか、小刻みに痙攣している様子につい笑みが溢れてしまう。

「ヤぁっ……ィきた……な、んで……」
 イきたいと啼く由良の姿が、あまりにも愛おしくて、由良のペニスの根元をキュウっと強く握り、射精できないようにする。
「ィッ……たつ、ひこっ?やぁっ、ヤダ……手、とってぇ……」
 根本を抑えたまま、ペニスの先端を舌先でイジメるように舐め、全体を手で擦ってやる。
 気持ち良いのか腰が揺れる様が可愛い。
 でも、またイキそうになった瞬間、愛撫を止めたせいで、また絶頂することができなかった。

 まだイかせてもらえないのがわかり、目を見開いて驚く由良の顔が、見る見るうちに涙でぐちゃぐちゃになる。
 その表情が、可愛くてたまらない。
「ぃ、や……ァッ、やぁあっ……」
 何度も絶頂寸前まで昂らせ、イきそうになったらキュッと根元を握って我慢させる。
 数回繰り返すだけで、由良はボロボロ泣きながら哀願してきた。

「も゙、やらあぁ゙っ……んぅっ、ゔッ――!んひぃっ、ひぃっ……」
 射精せずにイってるのか、長い絶頂感に苦しそうに泣き喚く姿が可愛い。
 涙とヨダレで顔はベタベタだし、甘イキだけで射精してないせいか、顔は真っ赤になっている。
 本当、由良は可愛い。

「ひもひい?」
 由良のペニスの根本を握っていた手を解き、僕が由良のを咥えながら聞くと、我慢しきれず僕の口の中で果てた。
「アッあぁっ――ッ!ひぃあぁぁっ――ッ!」
 脚をガクガクと痙攣させながら、絶頂する由良。
 いっぱい我慢させちゃったから、僕の口の中に由良の薄い精子がいっぱい吐き出される。

 可愛い可愛い、僕の由良。

 いっぱい我慢させちゃったから、ビクビクと痙攣している由良の腰を持ち上げ、脚を僕が開いてあげる。
 由良のアナルはまだ触ってもいないのに、物欲し気にヒクついていた。
 そんな可愛い場所に、僕の口の中に吐き出した精液を由良のアナルに注ぎ込む。
 由良のアナルは、僕がいない間にいっぱい自慰をしたのか、縁は赤く腫れてしまっていた。

 可哀想なアナルを労わるように、僕の舌を差し入れて優しく塗り込むように解していく。
 腫れた場所に沁みるのか、由良が微かに震えている。
 舌先でアナルの縁を愛撫し、熱い愛液が滴る中を掻き混ぜる。
「ひぅっ、しょこ……ャァッ……」
 アナルを舐められることが恥ずかしいのか、力なく抵抗してくるけど、頭を横に振るだけだった。

 たっぷり由良の精液と僕の唾液をナカに注ぎ込んで濡らしたアナルに指を挿入する。
 クチュンっと音を立てて簡単に指を咥えこみ、指をキュッキュッと締め付けてくるのが愛しくてしかたない。
「ぁっ、アッ……たつ……ひこ、やらぁっ……」
 涙目で訴えてくる由良。
 ワガママな由良が素直になるのは簡単。
 由良のナカにあるぷっくりと膨れた部分、ペニスの裏側を弄ってあげるだけでいい。
 由良の弱点である前立腺を指で撫で、コツコツと突き上げると、由良が声にならない絶頂を迎える。
「ッ――!」
 ここを弄ってあげると、すぐにイってしまうし、声が出るのも僕は知っている。
 さっきイったばかりのせいか、精は出てこなかったけど、ナカで上手にイクことができたみたいだ。

「由良、上手にメスイキできたね。いい子。さっきいっぱい我慢させちゃったから、次はいっぱいイっていいよ」
 フェラをしたときにいっぱい我慢させちゃったから、次は褒めてあげるように前立腺を執拗に撫で、時々コツコツと指先で突き上げてやる。
「――ヒィッ!ッ!?ぁ゙ッ――!」
 言葉にならない嬌声を上げながら絶頂を何度も迎え、メスイキを繰り返す由良。
 イクたびにナカが収縮して僕の指をギュウッと強く締め付ける。
 僕の指が抜けないように吸い付いてきて、本当に可愛いなぁ~
 ナカでバラバラに指を動かしてあげたら、それだけでまたイってしまった。
 お漏らししたみたいに何度も射精とメスイキを繰り返し、イクたびに由良のフェロモンが濃くなっていく。

 僕を求めて溢れ出す甘いフリージアの花に混じったバニラの匂い。
 由良の匂いに理性が抑えられない。
「ンッひぃっ……!ひぁあぁぁっ!?」
 卑猥な水音を立ててナカをたくさん弄り、指が三本余裕で入るほど緩んだころ、悲鳴に近い声をあげて由良は絶頂していた。
 由良の身体は力なく潮を漏らしながら痙攣し、ガクリと意識を手放す姿に興奮が抑えられない。
 
「由良、寝ちゃったの?悪い子だなぁ~。でも、番になるときはちゃんと覚えてて欲しいから、今は寝ててもいいよ」
 意識がないのに、僕の指を咥えて離さない穴をクチュクチュッと指で拡げ、胸の突起に吸い付く。
 意識がなくても、気持ちよさそうに喘ぐ由良の姿に、何度でも犯したくなる衝動を抑える。

「由良……早く目を覚まして」
 涙が零れ落ちる由良の目元に口付けを落とし、触れるたびにビクビク震える身体をギュッと抱き締める。

 今すぐうなじを噛んで、番にしたい。
 でも、由良が自分で「番になりたい」と言ってくれるまで、待つんだ。
 由良が僕を選んでくれるまで、ちゃんと待つからね。
しおりを挟む
感想 5

あなたにおすすめの小説

【完結】運命じゃない香りの、恋

麻田夏与/Kayo Asada
BL
オメガ性のリュカ・レバノンは、王国の第一王子ダイセルが見初めた、彼の運命の番だ。だが、ダイセル王子に無体な真似を働かれ、リュカは婚約の王命を断ろうとする。当然、王宮からの追っ手が来たところで──「そなた、何やら素晴らしい香りをしているな」。その声は、国一番の魔術師兼調香師のマシレ・グラースのものだった。調香師アルファ×不幸めオメガのラブストーリー。

アルファな彼とオメガな僕。

スメラギ
BL
  ヒエラルキー最上位である特別なアルファの運命であるオメガとそのアルファのお話。  

さかなのみるゆめ

ruki
BL
発情期時の事故で子供を産むことが出来なくなったオメガの佐奈はその時のアルファの相手、智明と一緒に暮らすことになった。常に優しくて穏やかな智明のことを好きになってしまった佐奈は、その時初めて智明が自分を好きではないことに気づく。佐奈の身体を傷つけてしまった責任を取るために一緒にいる智明の優しさに佐奈はいつしか苦しみを覚えていく。

やっぱり、すき。

朏猫(ミカヅキネコ)
BL
ぼくとゆうちゃんは幼馴染みで、小さいときから両思いだった。そんなゆうちゃんは、やっぱりαだった。βのぼくがそばいいていい相手じゃない。だからぼくは逃げることにしたんだ――ゆうちゃんの未来のために、これ以上ぼく自身が傷つかないために。

クローゼットは宝箱

織緒こん
BL
てんつぶさん主催、オメガの巣作りアンソロジー参加作品です。 初めてのオメガバースです。 前後編8000文字強のSS。  ◇ ◇ ◇  番であるオメガの穣太郎のヒートに合わせて休暇をもぎ取ったアルファの将臣。ほんの少し帰宅が遅れた彼を出迎えたのは、溢れかえるフェロモンの香気とクローゼットに籠城する番だった。狭いクローゼットに隠れるように巣作りする穣太郎を見つけて、出会ってから想いを通じ合わせるまでの数年間を思い出す。  美しく有能で、努力によってアルファと同等の能力を得た穣太郎。正気のときは決して甘えない彼が、ヒート期間中は将臣だけにぐずぐずに溺れる……。  年下わんこアルファ×年上美人オメガ。

βな俺は王太子に愛されてΩとなる

ふき
BL
王太子ユリウスの“運命”として幼い時から共にいるルカ。 けれど彼は、Ωではなくβだった。 それを知るのは、ユリウスただ一人。 真実を知りながら二人は、穏やかで、誰にも触れられない日々を過ごす。 だが、王太子としての責務が二人の運命を軋ませていく。 偽りとも言える関係の中で、それでも手を離さなかったのは―― 愛か、執着か。 ※性描写あり ※独自オメガバース設定あり ※ビッチングあり

オメガなのにムキムキに成長したんだが?

未知 道
BL
オメガという存在は、庇護欲が湧く容姿に成長する。 なのに俺は背が高くてムキムキに育ってしまい、周囲のアルファから『間違っても手を出したくない』と言われたこともある。 お見合いパーティーにも行ったが、あまりに容姿重視なアルファ達に「ざっけんじゃねー!! ヤルことばかりのくそアルファ共がぁああーーー!!」とキレて帰り、幼なじみの和紗に愚痴を聞いてもらう始末。 発情期が近いからと、帰りに寄った病院で判明した事実に、衝撃と怒りが込み上げて――。 ※攻めがけっこうなクズです。でも本人はそれに気が付いていないし、むしろ正当なことだと思っています。 同意なく薬を服用させる描写がありますので、不快になる方はブラウザバックをお願いします。

知らないだけで。

どんころ
BL
名家育ちのαとΩが政略結婚した話。 最初は切ない展開が続きますが、ハッピーエンドです。 10話程で完結の短編です。

処理中です...