【本編完結済】巣作り出来ないΩくん

こうらい ゆあ

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巣作り出来ないΩくん

19.*

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 僕が耳元で囁いた瞬間、士郎さんの顔が耳まで真っ赤になってしまって、一瞬怒られるのかって不安になってしまった。
 でも、僕のことを横抱きにして、そのまま寝室のベッドに運んでくれた。

 今までにもいっぱい身体を重ねてきた場所だし、昨日もいっぱいここで愛してもらった。
 発情期になる度に、この場所でたくさん愛してもらった。
 それなのに、今はいつもよりもドキドキしてしまう。
 初めて士郎さんに抱いて貰った時みたいに、胸が張り裂けそうなくらいドキドキする。

 僕の上に覆いかぶさるように士郎さんさんが見つめてくる。
「雪兎、本当にいいんだな?今なら……」
 士郎さんが何か言いかけるのを、彼の頬を包み込んで唇を被せて言葉を奪う。
「我儘、言ってもいいって……士郎さんが、言ってもいいよって、言ってくれたから……」
 勢いで士郎さんを押し倒して位置を逆転する。

 今すぐ、士郎さんと繋がりたい。
 舐めたい……。全身で、士郎さんを感じたい。

 身体をずらしていき、彼の股間にまで辿り着く。
 ズボンのチャックを下ろし、下着からペニスを取り出そうとすると、勢いよく勃起した彼のペニスが出てきた。
「僕で、こうなってくれるの?」
 愛おし気に勃起したペニスを掴み、頬擦りしながら士郎さんを上目遣いで見上げる。

「雪……、そんなの、どこで覚えてきたんだ?」
 ゴクリと士郎さんの喉が鳴るのがわかり、嬉しくなってくる。
 先程よりも硬く大きくなったペニスに、ゆっくり見せつける様に舌を這わせ、根元から先端へと舐め上げていく。
 熱くて、雄の匂いがいっぱいするそれを、いつもして貰っているのを真似るように舐め、口に含む。

 大きすぎて、全部を咥えることが出来ない。
 亀頭を舌で丁寧に舐め上げ、先端から出てくるしょっぱい味を口いっぱいに堪能する。
「んっ……ふ、ぁっ……」
 鼻腔を抜ける雄の匂いで頭のナカまで犯されているな感覚に、まだ触れていないのに、アナルが濡れてヒクつく。
「雪兎、腰が揺れてる……。こっちは俺が可愛がってあげるよ」

 いつの間にか、パジャマのズボンと下着を脱がされ、士郎さんの長い指が濡れたアナルに挿ってくる。
「ンンッ……んくっ、ん、んふっぁっ……」
 指がどんどん増やされ、3本の指がバラバラにナカで動かされる。
 グチュグチュっと卑猥な濡れた音が響き、咥えているのも辛くなるほど快楽に必死に抗う。

「ぁっ……んっ、ふあっ」
 士郎さんの手が、僕の頭を撫でてくれるけど、ナカのダメなところも擦られるから、咥えていられない。
「ンぁっ、ャァッ……みゃって……」
 根本に指を絡ませ、舌を時々出して舐めるだけで精一杯で、僕も舐めて喜んで欲しいのに、喘ぐことしか出来ない。
 クチュッ、クチュッと音と共に、前立腺を押しつぶされたり、挟まれる度にペニスから止めどなく先走りが溢れてしまう。
「やぁっ……ぃ、イクっ……らめっ、しょこ…らめ」
 首を横に振って、射精してしまうのを必死に耐えているのに、士郎さんは嬉しそうに笑い。
「雪兎、可愛い。頑張ってフェラしようとしてるのに、ココ、気持ちいいもんね」

「――ッ!!」
 前立腺をトントンと執拗に指で押されるせいで、声にならない嬌声を上げて呆気なく射精してしまった。

 クチュンっ

 滴るほど濡れたアナルから指を抜かれ、糸が引く指を見せられる。
 脚は痙攣したようにガクガクと震えてしまい、頭もボーっとしてしまう。

 無意識に士郎さんの指に手を添え、僕のナカを虐めていた指をピチャピチャと水音を立てながら綺麗にするよう舐める。
「雪兎、いつもより濡れてるね。子宮も指で届きそうなくらい下がってる。俺の、欲しい?」

 いつも優しい目が、獰猛な獣みたいにギラギラしていて、僕を捕食したいって顔をしてる。
「しろ、さん……僕のナカ、いっぱい満たして」
 自ら四つん這いになり、脚を開いて挿れてもらいやすい体勢を取る。
「しろぅ、さん。来て」
 人差し指と中指で穴を拡げるように見せつける。

「ホントに……どこで覚えてきたんだっ」
 士郎さんの熱い塊が一気に奥まで押し込まれ、内臓を突き上げてくる。
「んっ、んっ……あ゙っんぅ……」
 ナカを押し広げるように何度も抜き差しされ、時々奥を抉るように突き上げてくる。
「ぁっ、ア゙っん、しろ、う……さん、もっとぉ……奥まで、きて……」

 言った瞬間、僕の膝裏を抱えたと思った瞬間、士郎さんの上に座らされ、自重のせいでいつもより深く繋がってしまう。
「ア゙!あ゙っ、あ゙ぁ――」
 奥に響く程の衝撃で目の前がチカチカして、汚い喘ぎ声しか出ない。
 逃げようにも、脚を抱えられているせいで身動きも取れず、士郎さんの揺さぶられる度に精を吐き出すことしかできない。
「ア゙、ン゙ッ……ま……てぇ……」
 いつもとは違う貪るような繋がり方に、痛いくらいの衝動なのに、身体が歓喜してしまう。

「雪兎……、ゆきとっ……」
 士郎さんの余裕のなさそうな声と荒い息遣いが嬉しい。
 ナカを抉るように打ち付けてくる士郎さんのペニスのコブが膨れているのがわかる。
 僕のこと、孕ませたいって……思ってくれるんだ……

「しろっ……しゃ、すき……しゅき……」
 強いαが、最愛のΩを逃がさず、確実に孕ませる為のコブ。
 ナカに出した精液が溢れ出ないように、ナカで栓をするように膨らんでいるのがわかる。

 首を反らし、何度もキスを強請る。
 噛みつくような激しい口付けに、頭が真っ白になりそうだ。
 時々、乳首を抓られるとナカをキュッと締め付けてしまい、その度に激しくナカを突きあげられる。
「んあっ、あっ……ぁっ、あっ、ひゃっ」
 手で口を押さえても、声を抑えることなんて出来ない。
 イッてるのに、何度も射精しているのに、士郎さんは動きを止めてくれない。

「んやぁあっ!もっ、イクッ、いっちゃ……」
 潮を噴き出しながらイクと同時に、士郎さんもナカでイッたのか、奥に士郎さんの熱いモノがドクドクと注がれるのを感じる。
「くっ……、雪兎っ」
 少し苦し気に眉を顰める士郎さんの顔を見て、カッコよくて思わずキスをした。

「雪兎、愛してる」
 うなじにチュッとキスをした後、ガリッと犬歯が食い込む感覚に息を詰める。

 全身に電流が走るような痛みと同時に、今まで感じたことのないような甘美な甘い痺れを感じ、ガクガクと震えながら甘イキしてしまった。
「……ぁっ……」

 意識が飛びそうな程、身体がふわふわして気持ちいい。
 今すぐ、このまま眠ってしまいたいのに、僕のナカにまだ挿ってる士郎さんのペニスがまた大きく勃起しているのを感じる。
「ゆき、雪兎……愛してる。もっと、雪兎のナカをいっぱいにしたい」
 さっき出された精液を擦り付けるように腰を揺すられ、お腹を撫でられるだけでも声が出てしまう。

「んぁ……しろ、さん……愛して、ます。もっと、いっぱい注いで」
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