初対面の悪魔に「君の快楽を味わわせて」と言われて断ったら家に居付かれ、定期的に美味しく戴かれて困ってます(悪魔×少年/R-18)

宇晴ハル(原稿中)

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[X(Twitter)再録]

甘い契り、苦い罰(R-18)

甘いジュースが飲みたい。
無性にそう感じたのは二時間ほど前に済ませた食事の直後だ。

ここ数日の猛暑からくる疲れなのか。一度意識した欲はそう簡単に薄れることはなく、やがて渇望へと変わっていく。
嗜好品を買いに行くか否かで葛藤するのも馬鹿らしい話だが、たまには自分を甘やかすのも悪くはないと宰は己に言い聞かせて、天秤が傾くまま、おもむろにソファーから立ち上がった。
ローテーブルの上に置いていたスマートフォンを上着のポケットにしまうと、隣で一緒にテレビを見ていた麻葉が不思議そうにこちらを見遣る。

「どうかした?」

魔界出身の悪魔特有の瞳。光を宿さない虚無なグリーンには純粋な疑問が顕著に見られ、青年を一瞥した宰は「ただの散歩だ」と告げて壁伝いにゆっくりと玄関へ向かう。

「こんな時間に? 夜の外出は青少年健全ナントカって条例に反するんじゃないの?」

何気ないトーンで少年の背にかけられた言葉。
それはまるで罪を意識させる呪言のようで、宰はピタリとその場に立ち止まると、冷ややかな眼差しのまま振り返った。

「未成年の性を喰い物にして行為に及ぶお前がヒトの規則を語るとはな。まず自分の行いを省みてから言え」
「何かおかしいこと言ったかな。悪魔のオレに人間のルールが意味を成さないことはキミも分かっているだろう?」
「………」

まったく、なんて自分勝手な言い分か。
悪魔退治を生業とする祓魔師にとって、己の罪を暴かれることは致命傷に繋がりかねない。
言い換えれば、清く正しく生きることが対悪魔における最大の防御策であり、日常の過ごし方からして気を付けなければ低級の悪魔にすら遅れを取ることになる。
だからこそ、敵に付け入られないよう社会で定められたルールは徹底的に守り、破らないことが祓魔師としてあるべき姿なのだが。

「悪魔の下僕に成り下がった僕に、今さら祓魔師のルールが通用するはずもないだろう」

一応は未だに祓魔師の一員として協会に属している身ではあるけれど。
この時間の外出が些細なものと捉えられるくらいには、目の前にいる悪魔に関してすでに大罪を犯しているのだ。――条例に背くことが清く正しい道から外れる行為だと指摘されようと、もはや躊躇の情すら抱かないほどに。

「まったくキミは、ああ言えばこう言う……。ある意味で潔い開き直りだから罪を罪として認識しないんだろうね」
「隙が少なくて良いじゃないか」
「あっはは、本国のかつての祓魔師たちが聞いたら怒髪天を衝きそうなセリフだ」
「生憎僕は現代を生きる日本の祓魔師だ。異国の先人たちの怒りに触れようが関係ない」
「フフ。一理ある」

いやはや実に頼もしいね、とクスクスと笑う悪魔はテレビの電源を切って腰を上げる。
完全に外出モードに切り替えた彼へ、少年は小首を傾げながら問うた。

「何だ、お前も行くのか」
「当然さ。キミは自分の手足を置いていくつもりだったのかな?」

それが同行の本当の理由でないことは数ヶ月の付き合いであろうとすぐに察せる。
何て白々しいセリフなんだと半眼で相手をジトリと睨んで「たかが数分の距離だろう」と返せば、麻葉は笑いながら廊下で立ち止まる宰の背を後押しした。

「たまには夜風に当たるのも悪くないからね」
「……2日に1回の頻度をとは言わない」

夜遊びに明け暮れている男の言葉にいよいよ呆れが勝り、小さな溜息が自然と零れ落ちる。
靴を履き替えて杖を受け取ると、こちらを見下ろすグリーンと視線が絡んだ。口元を緩めた表情にまだ続きがあるのかと無言で見つめれば、彼は穏やかに微笑む。

「夜風に当たりながら、キミと散歩がしたいのさ」
「……わけが分からない」

尚のこと理解が及ばないのも当然だろう。
祓魔や巡回を行うのは基本的に夜なのだ。宰の仕事に毎回同行している麻葉にとっても帰路が散歩道になるのだから、わざわざそのような誘いをする必要がない。

(本当に意味不明なことばかり言う奴だな)

外に出て玄関の施錠したことを確認し、マンションの共用の廊下を歩む。
エレベーターに乗ってエントランスを目指す最中、ふと彼の発言が〝理由なんてない〟可能性もあると思考を掠めた。
――宰が行くから、自分も行く。
世話焼きに見えて気紛れなところがある悪魔の本音は、意外と極めて単純明快なのかもしれない。どことなくそう感じた宰は答え合わせをすることなく、心に秘めておくのだった。


 * * *


「それで、どうして急に散歩なんて言い出したのかな」

マンションから出て目的地へと向かう宰と肩を並べて歩む麻葉。
ただの散歩にしては確かな足取りで進む少年から目的があることを察したらしい悪魔は、こちらの横顔を覗きながら不思議そうに問う。
話題は先程と同じで、少年が条例を無視してまで起こした行動の動機についてだ。家を出る前の罪の話と関連付けたいのか、真意に隠されている反骨精神を探ろうとする質問に、宰は面倒臭いと思いつつも「別に」とひとまず相槌を打った。

「甘いものが飲みたくなっただけだ」
「へぇ、珍しい。明日も待てないほどだったんだ?」
そんな日があってもいいだろう」
「フフ、たまには、ね。オレの気持ちが少しは理解してもらえたかな」
「それはない」

数日ごとの頻度と年に数回あるかないかを比べられたところで同じと答えるはずもない。
口角を上げてニヤつく隣の悪魔の言葉を跳ね除け、少年はひたすらに前へ進む。

「まだまだ夜風がぬるいね。帰るころには汗ばんでそうだなー」

春夏秋冬、常々涼しい顔をしているこの男も、暑い寒いの感覚はあるらしい。
昼の名残を感じさせる夜の空気は未だに多湿で、服に覆われていない素肌にじっとりと絡みつく。気温が下がっているとはいえ、散歩をするには未だ適さない環境であることは言うまでもなかった。

「……まあ、同意だな」

あらゆる家から煌々と灯りが漏れている住宅街。
寝静まるにはまだ早い時間帯だが、やはり各々、冷房の効いた部屋でゆったりと過ごしたいのだろう。人とすれ違うこともほとんどなく、二人は徒歩10分足らずの場所にある、一際眩い光を放つコンビニに着いた。自動ドアが開いた瞬間の、店内へ誘う冷気が心地好く感じられた。

「何を買うか決めてある?」
「いいや何も。見て決める」

炭酸を飲みたい気分だが、フレーバーまで決まっているわけじゃない。
陳列棚からピンと来たものを直感で選ぼうと、宰はドリンクコーナーへと足を運ぶ。お茶、紅茶、コーヒーときて、ケースの端の方に並ぶ炭酸飲料。スポーツドリンクもいいなと決めかねていると、カゴを手にした麻葉が後ろから覗き込んできた。

「どう? 気になるものあった?」
「二択で悩んでいるところ――ったく、またそんなに甘い物ばかり買い込んで……」

カゴの中を見遣れば、ケーキにシュークリーム、それにホイップクリームのたっぷり乗ったカップのデザートまで。手当り次第買い漁るにも程がある(しかもご丁寧に2個ずつ入れられていた)。
サッパリした味覚が好きと公言する青年も生まれ持った本質は他の悪魔と違わないらしく、甘い物には目がないようだ。

「真夜中の罪作りな時間があると思うと堪らないよねぇ」
「……意味が分からない」

理解する気も起きないので呆れの溜息で留める宰。
すると、夜の楽しみが待ちきれないらしい麻葉はにこやかに笑んで「せっかくだから」と悩むことなくショーケースを開ける。

「水分補給は欠かせないんだし、悩んでるなら2つとも買っていいんじゃない?」
「お前のその唆しは後に強欲だなんだと言いがかりをつけられそうだな。罪を認めさせる流れに持っていかれそうで素直に頷けない」
「あっはは、確かに。さっきの今じゃそう思われてもおかしくないね。――なら〝欲張りなオレ〟が2つとも買ってあげよう」
「……………」

しかと感じる上機嫌に宰は閉口する。
よく言えばマイペース、歯に衣着せぬ表現を用いるならば人の主張をコントロールし始めた彼の調子に、何故か胸騒ぎがしたのだ。
善意の押し付けなんて生ぬるいものでは到底なくて。少年が抱えるべき欲を肩代わりしてまで自分自身にメリットがあると判断した悪魔の考えは宰には分からないけれど。
彼の何らかのスイッチが入ったことを悟ったと同時に、宰もまた、通常の態度を装いつつも警戒モードに切り替えたのだった。


 * * *


コンビニの往復で汗ばんだ肌をシャワーで軽く洗い流し、肩にフェイスタオルをかけたままソファーに腰を下ろした宰。
風呂上がりにクーラーの効いた部屋で飲むドリンクは格別で、体が求めるままにゴクゴクと飲めば冷たい飲料が胃に下りていくのを感じた。

「いい飲みっぷりだね。おいしい?」
「悪くない」

氷を入れたグラスに追加で炭酸を注ぐ。
音を立てて浮き上がって弾ける気泡は夏の夜の特別感を演出しているようで、何だか不思議な気分だ。普段はお茶か紅茶しか飲んでいないからそう感じるだけかもしれないけれど、わざわざ買いに行ってまで得られた時間であることを思えば妙な達成感が湧いて、もう一度グラスに口をつけた。

「宰」
「ん? ぉぃ――ん、っ」

飲み干すタイミングで名前を呼ばれ、目線だけを向けようとしたそのとき。
空になったグラスが奪われ、代わりに唇で塞がれる。
弾力のある感触を楽しむように啄んで、表面に残る味を掬うように舐めて。浅く繰り返されるキスに宰は不快を訴えるべく眉間に皺を寄せてみせた。

「――うん。シトラスな風味とキミの法力の味がマッチしてていいね」
「いいね、じゃない。急に何なんだ」

グラスをローテーブルに置く仕草を視界の端に捉えながら目の前の悪魔に苦言を呈すると、彼はさらにこちらに詰め寄って、少年の背を支えながらゆっくりと押し倒す。

「ここで一つクイズを出そう。《契約の締結エンゲージ》のとき、キミはオレの主人として何と答えた?」

部屋の灯りで逆光になった悪魔の瞳は依然として虚無を映したまま。しかし、細められた目と僅かに上がった口角、そして何より浮ついた声音からこの状況を楽しんでいることが伝わってくる。
俗世では「悪魔の契約」として知られている《契約の締結エンゲージ》とは、悪魔がヒトの願いを叶えたあと、確実に代償を払ってもらうための担保だ。しかしながら、この家に居付いた彼は最上位級という、祓魔師のエリートでも簡単には祓えない実力を持っている悪魔だというのに、何故か自らと下僕の立場を対等にするという不可解な選択を取った――らしい。
というのも、宰の理性が蕩けている最中に《契約の締結》を受け入れてしまったせいで、自分自身がどのような役割を担っているのか、麻葉から聞いた情報しか判断材料がないのだ。
彼が正しい答えを宰に教えているかどうかはともかくとして、現状で認識しているままの言葉を返してみる。

「そのときの記憶は定かじゃないが、僕は《脳》と《采配者》と答えたと――そうお前が教えてきたんだろう」
「そうだね。オレが宰の《手足》になることを先に定めたからキミもそう答えたんだろう。ここでオレが唱えたいのは互いの役割のことさ」
「役割?」

宰と麻葉――祓魔師と悪魔が結んだ関係はとても複雑だ。
多様な選択肢の中から先に《契約の締結》に関する情報を挙げたということは、彼が求めている回答もその中に含まれているはずで。
宰を《脳》とするならば、麻葉は《手足》だ。それが意味するものは――。

「脳が甘い物を欲するなら、手足もまた然り。――そうじゃない?」
「……はぁあ???」

それは一個体で例えたときの役割の話であって。
互いの感覚がダイレクトに繋がっているわけでもないのだから、そんな理屈が通用するはずもないと宰は素っ頓狂な声を上げる。

「デタラメにも程がある。それが罷り通ったら僕が糖分を摂取するたびにお前に抱かれることになるだろう」

約束が破綻すると指摘すれば、麻葉は一瞬キョトンとした表情をして――それから突然、満面の笑みで「そういうことになるね」と肯定してみせた。

「約束なんてものは互いが不利益を被らないための単なるルール付けであって、絶対的な効力はない。オレみたいな悪魔がヒトの取り決めに大人しく従っている方が稀なくらいなんだ。それに――」

小柄な体躯の上に覆いかぶさった悪魔の重みを全身で受ける。
今にも鼻先が触れそうなほど近付いた彼のグリーンの瞳はこちらを嘲笑うように細められ、弧を描いた口元から小さな囁きを落とされた。

「外に居るときから期待してたよね?」
「期待? バカを言え、僕はこうなるんじゃないかと警戒していたんだ」
「なるほど、物は言いようってやつだね。どちらにせよ意識していたならオレにとっては同じことだ」
(頭沸いてんな)

やっぱり話が通じないというか、思考回路が常軌を逸しているというか。
即座に発しかけた暴言を呑み込んだ宰は、次に齎される行為を受け入れるべく体の力を抜いた。
下手に暴れて抵抗しようものなら手酷くされることは目に見えているし、頑なに拒否を続ければ自分以外の誰かが害を被る。これからの時間帯、少年に求められるものは下僕エサとして快楽を提供する役割だ。

「……手短に済ませ」
「そう言われると長く楽しみたくなっちゃうな」

声音こそ穏やかだが、微笑むことのない麻葉の表情はもはや捕食者のそれだ。
ゆるりと頭を撫でた手はそのまま後頭部を支えるようにすべり込む。この後の行為に多少の面倒くささを覚えながら宰がゆっくりと目を閉じると、柔らかな口付けがひとつ落とされた。

「……ん…、っ」

唇の隙間から差し込まれる舌。ぬめりを纏ったソレの感覚に体が反射的に強張る。
手短にしろと言ったからだろうか。無遠慮に忍び込んだ麻葉の舌は滑らかに擦れ、慣れた仕草で絡めるように裏から掬い上げては宰の先端を外へと誘う。

「っ……は、…っ」

キスの合間に開けた口から吐息が零れ、薄く目を開けるとどこか真剣な眼差しのグリーンとかち合う。それが素面なままの自分には幾分気恥ずかしく、慌てて視界を閉じるとクスリと笑いながら軽く歯を立てられた。

「んん゛っ…、――ぁむ、ぁ!」
「キスは食感も楽しまないとね」
「んむ」

眉を顰め「噛むな」と主張したのが通じたのか、彼は一度離れてから角度を変えて再び口付ける。何が食感だ、なんてツッコミは残念ながらキスに奪われて潰えた。

「ん、……ぅ」

肉の厚みを楽しむように甘く食まれて。それからまた深く互いが絡み合って。
やがて訪れた息苦しさで目尻には薄く涙が溜まり、口の端から混ざり合った唾液が零れる。

「ぅ…、ん゛っ……は、」
「息が上がってきたかな。その少し蕩けた表情、なかなかそそるよ」
「……る、さ…ぃっ」

上着の裾からすべり込んだ手が優しく腹を撫でる。
突然の新たな刺激に一瞬息を呑むと、麻葉はこちらの唇をペロリと舐めながら少年の脇腹を体のラインに沿ってなぞってみせた。下から上へ。感度を高める手付きにぞわぞわとした感覚が込み上げ、反射的に発しそうになった声を意地で押し殺す。

「我慢はダメっていつも言ってるのに……。まあ、それも今のうちだからいいか」

体内に秘められた快楽が少しずつ呼び覚まされていく。
一度認めてしまえば甘美の深淵にどこまでも堕ちていきそうなこの瞬間は、いつだって自らの情欲が底から這い上がることを理性が拒む。
悪魔から与えられるまで、単なる自己処理で終わらせていた行為の先にある悦び。それを知ってしまったいま、宰の体は回数を重ねるごとに欲望に抗う術を徐々に失いつつあった。

「手短にって言われたら――仕方がないよね。要求を呑んであげてるんだから文句は受け付けないよ」
「っ――」

下着ごとスラックスを下ろされ、ゆるく勃ちあがった自身が外気に晒される。
体の位置をずらした麻葉はそこを優しく握ってやんわりと揉み始めた。急所に触れられた防衛反応で再び体が小さく跳ねる。

「…、ぅ……っん」
「時々思うよ。手短に済ませるってことはその分大きな快楽を受け入れることになる。プライドの高いキミは、自分が酷く乱れることを良しと思っていないはずなのに、どうしてそんな選択をするのかってね」
「っ、そんなの――ッ」

あられもない姿を晒してでも、この行為を早く終わらせたいからに決まっている。
理性と本能の瀬戸際で葛藤すればするほど、体に刻まれた快楽が、残された理性にも影響を及ぼしている気がしてならないのだ。ならばいっそのこと、ドロドロに蕩かされてでも早々に快楽に堕ちて、熱が落ち着いたころに理性を取り戻す方が都合がいい。
それに、この悪魔も喰うもの喰えれば大抵満足するのだから、長い時間をかけて行為に及ぶ必要がないのだ。
上体を起こして答えようとした宰の縹色の瞳は、下腹部に近付いた彼の視線に留められる。

「オレの結論は2つ。一つはキミが少しずつ色狂いに変わりつつあるから。もしくは、サービス精神が旺盛で濃度の高い精を提供しようと考えているから」

不敵に笑んだ表情に嫌な予感が背筋を奔る。
これから進められる行為が、麻葉の唱える後説に向けた――極上の快楽を引き出すものと分かれば、その味を知る者なら誰だって抵抗の一つや二つをしてみせるだろう。

「ゃ、待て……」
「優しいご主人様は待遇も良いって言うからね。宰はオレのような下僕にも至極の食事を用意してくれるってわけだ」
「ちが――ッ…ぅ、あっ」

今の主導権はそっちが握っているくせに何が下僕だ。そう反論したいのに、唾液たっぷりの生温かい口腔に包まれて情けない声が出る。

「ん゛ッ……ん、…っ、ッ」

水気を多く含んでいるせいで、時折じゅぷ、と厭らしい音が下半身から響く。
手の甲で口元を抑える宰だったが「喉を痛めるからダメ」と麻葉に腕を掴まれて、座面の端に縫い留められた。

「ッ…く、……ん゛、ぅっ」

深く咥えられると彼の舌が絶妙な加減で裏筋を擦る。
上下に動く口淫で互いの粘液が複雑に絡み合い、宰は己の中心に熱が集まるのを感じて、ビクつきそうになる感覚を堪えながらふるふると顔を横に振った。

「も……、ぃぃ、から…」
「んん?」

硬く張り詰めた芯を扱きながら先端をちゅる、と吸われる。
舌技に長けた悪魔の攻め手は中断を求めても止められることはなく、むしろ薄く敏感なそこをざらついた表面でなぞるのだ。

「それ、ぃゃ、だ……」
「嫌なわけないよね。こんなにトロトロ溢れさせてるんだから。――ほら」
「ぁ、ッ……!」

細められた舌の先で窄まりをグリグリと穿られて、宰の空いた手は反射的に彼のラテ色の頭を掴む。くしゃりと髪を一束握り締めても彼は気にも留めず、少年を高みへとひたすらに導き続けていく。
呼吸が乱れ、熱い吐息が零れることすらもはや止められない。

「ッ…めだ……も、…ィ、く……ッ」

溜まった熱が開放に向けて脈打つのが分かる。
髪を掴む手にはいっそうの力が籠り、下肢が意思とは無関係に強張ってしまう。
押し寄せる快楽の衝撃に備えて目を瞑ってしまうのはごく普通の反応だ。「どうぞ」と応えるようにきつく吸われて射精を促されれば、我慢も虚しく瞬く間に爆ぜた。

「――うん。やっぱり甘味を隠した苦味は美味しいね」

口内に放った白濁を余すことなく呑んだ麻葉。
理性と欲望を精力の味として例える彼はただの一滴も残さないよう自身の唇の端をペロリと舐めながら、宰からズボンを完全に引き抜く。

「ここ、自分で押さえていて」

膝から爪先にかけて麻痺が残る足。その膝がソファーの背もたれに引っ掛かるように持ち上げられ、少年は渋々指示を聞き入れる。

「……これでいいのか」
「そう。で、左足はこっちね」
「……………」

彼が宰の両足の間に体を割り込ませると、今度は左足を膝を曲げつつ青年の体に沿う位置に立たせた。
悪魔の前で秘部を見せびらかす開脚をするのは初めてではないが、本来晒されるはずのない場所を見下ろす視線が気恥ずかしくて宰は正面から視線を逸らす。

「ん…、っ」

不意に声が漏れたのはぬめりを纏った指が後孔に触れたからだ。
指先が窄まりに重なっただけでヒクついたのが分かる。
欲しかった?と問われるも、宰はゆるゆると首を横に振った。これは続きを待ち望んでいるのではなくて、ただの生理現象にすぎない――そう主張しようと考えたけれど、こちらの言い分を都合よく解釈する悪魔に何を唱えても無駄であることは言うまでもなかった。

「う、ぁ……っ」

催淫効果を含む麻葉の唾液は通常と比べてほんの僅かに粘度が高く、乾きにくい。それを絡ませた指がいよいよ体内に侵入する感覚に宰は小さく声を上げた。

「あっはは、すぐに吸い付いてきて可愛いね」
「ちが、う…」
「いくら口で否定しようと体は正直みたいだよ。こんなに歓迎して奥に誘ってるのに自分じゃ分からないのかな」
「んッ…ぁ、っ……それ、嫌だ……ッ」
「ハイハイ。同じセリフをさっきも聞いたよ」

固い筋肉を解すようにつぷ、つぷ、と第一関節までの抽挿を繰り返され、刺激が生じた信号を明らかな快感と脳が捉える。
異物の侵入を拒む動きが〝歓迎〟であるはずがないのに。指摘されるとどうにも意識が向いてしまって、そんな自覚を示すように後孔の筋肉が収縮する。

「ッ……!」
「そんなに締め付けてると後が大変だよ」
「お前、が…っ、そんなとこ…ばっかり、弄るから…ッ――!」

締め付けた矢先。細く骨ばった指がさらに奥まで沈められ、咥え込んだはずみで宰は息を呑む。
直前までの慣らす行為とは別の目的を持ったそれはある一点を探っているらしい。腹側を擦る指はすぐに敏感なポイントを見つけ、ぐ、と力を増して押し上げた。

「ごめんね。たくさん弄られるならこっちの方がよかったね」
「ちが、――ッ、ん゛ッ……ぅ゛…ッ」
「だから声を抑えちゃダメだって」

快感を封じる扉が吐精によって開け放たれたいま、内側からのダイレクトな刺激を堪えることは至難の業だ。
腰を退いて逃れようにも悪魔の口淫によって達した自身が再び緩く勃ち始め、反応を露わにしたそこが感じていることを主張する。

「手短に済ますんだろう? キモチイイのを受け入れないと早く終わらせてあげられないよ」
「わか、ってる……!」

〝甘い物〟を欲する麻葉が求めるのは、快楽に堕ちた宰の精力だ。
いつまでも理性を保ったままでは苦味が残る。できるものなら今この瞬間に手放してみせたいが、己を律する最後の砦なだけあってそう簡単にはいかない。
吐息とともに小さな声を何度も零しながらナカを解される感覚を受け入れていると、唾液を帯びた新たな指が加わり沈められていく。

「――ぁ、ッく…っ」
「いいよ、その調子」

相手を受け入れる準備の時間は、とにかく理性と本能がせめぎ合って居たたまれない。
彼の指が3本入る程度に解されたころ。ようやく宰の欲の比率が理性と対等になり、四肢に張っていた緊張の糸が弛む。

「そろそろいいかな」

滑りの良くなった指がまとめて抜かれると、催淫の唾液を塗りこめられたナカが熱く蕩けているのが分かる。鼻に抜けた小さな喘ぎに準備万端と判断したらしい麻葉は自身のズボンの前を寛げて逞しい逸物を取り出した。

(デカすぎ……)

毎度の如くそう思うが、事後に理性が戻ると宰は本番中の感覚を大体忘れてしまうのだ(悪魔と敵対する祓魔師としての性なのかもしれない)。
翳されたそれが自分の中に収められるなんて到底信じられない。けれども、熱い楔を蕩けた後孔に宛がわれると、もう後には退けなくなって。

「痛かったら言うんだよ」

緊張と不安が思い切り顔に出ていたのだろう。心配そうに見つめていた宰の頬を優しく撫でた麻葉。
口元を引き結び、覚悟を決めて一つ頷いてみせれば、彼は静かに挿入を始めた。

「ん……ッ、――ぁ゛、…ぅ…」
「ゆっくり息を吸って、吐いて……。――そう、いい子だ」

言われた通りに落ち着いて呼吸を整える。
出口として使用されるべき秘孔はどうにか先端まで呑み込むものの、少年の負担を考えて一旦留まったカリを無意識に締め付けてしまう。

「こら、急かさない」
「そんな…、つもりじゃ……ッ」

収縮は広がりきった筋肉が元に戻ろうとしてるのであって、決して催促しているわけではない。宰が頭を振って否定するも、麻葉は適当にあしらいながら両手で腰を掴み、奥へと進んでいく。

「あ…ッ、……は、ぁ……っ、…く、るし……ッ」

指では届かなかった箇所に差し掛かると、彼の先端が肉を強引に押し広げて苦しさが増す。
内壁が擦れて気持ちいいはずなのに迫り上がる感覚に胃が違和感を訴える。上と下でアンバランスな感覚が対立していることを正直に伝えると、彼は「そう」と相槌を打って、ナカを穿つ先端から熱い何かを注いだ。

「そ、れ……、おかしく、なる…やつ…ッ」
「もっと気持ちよくなれるだけだよ」
「ひぅ、…ぁ……あッ!」

深い抽挿を繰り返されると、柔らかく解れた内壁全体が擦れて嬌声が溢れる。
あつい。きもちいい。声にならない言葉が脳内で響く。
カリにちょうど良いところを擦り上げられると腰が浮き、一瞬の隙すら逃すまいと麻葉は執拗にその一点を攻め立てた。

「あ、っん、ぅ゛――あ、ぁッ」
「全身をビクビクさせて、ナカはうねって……。おまけに表情までそんな蕩けてるんだから苦しさは和らいだのかな」
「し、らな…っ――ぅ、あ…ああ…ッ♡」
「自分のカラダのことなんだから知らないはずないよ」

火照りの冷めない体が、摩擦で新たな熱を生んで、全身を駆け巡る。
こりゅ♡こりゅ♡と前立腺ばかりを弄ばれて腰が宙で踊るのを止められない。今の自分にできることと言えば、少しでも理性を残すためにいやいやと首を振って無意味な抵抗を示すだけ。しかし、少年の体内で次々に生じる快楽を貪っているこの男にそんな誤魔化しが通用するはずもなくて。

「キモチイイね。イきたかったらイっていいよ」

優しい小声で囁かれただけなのに。悪魔の言葉を素直に聞き入れる段階に入ったこの身体は、どういうわけか嬉しそうに相手を締め付けてしまう。
再び熱を持った芯を扱かれ、とめどなく滴る体液を指に絡めてはそのぬめりで鈴口を擦られる。

「ん゛…ッ……、っは…、ん、ん゛……っ」

ただ一心に思うのは「果ててはならない」ということ。
どんな醜態を晒したって構わない。けれども、快楽の境地に達した瞬間に自分が欲に溺れてしまうのが怖いのだ。浅ましく相手を求めるなんてことはしたくない。したくないからこそ、頑なに拒否を示し続けているのだが。

「強情だなあ」

くつくつと笑った麻葉は動きを止めて宰の背中に両腕を差し込む。
優しく抱き留められたかと思えば繋がったまま上体を起こされ、彼と向かい合う体勢で腿の上に座らされた。自重に従って結合部から内壁にかけて擦れ、蕩けきった秘孔は悦びを露わにする。

「ぁ…ま、待って……ッ、それ以上は、ダメだ…」
「ダメって何が? 宰のナカはもっと欲しいって誘ってるけど?」
「奥、くる…と、ヘンになる…から……っ」
「なら問題ないね」
「…ッ! ――ぁ、ああッ!」

麻葉の肩に両手をつき、麻痺のない左足もソファーに膝をつけて三点で自身の体を支え、どうにか彼の楔の先端を浅い位置で留めていたのに。最奥に到達させてはならないと脳内で警鐘が鳴るなか、残る力を振り絞って耐えていたのに。
容赦のない緑の悪魔に腰を押さえこまれ、無慈悲に突き上げられると歓喜に震えた体が弓なりにしなる。

――だめだっていったのに。おかしくなるから受け入れてはならないのに。

指では届くことのない箇所まで侵入を許した体はこの先に待ち受ける快楽を求めて激しく収縮を繰り返す。よりいっそう浮き彫りに感じられたナカに収まる造形に息が乱れ、いやらしく腰が揺れるのを止められない。

「ぁ、あッ……だめ、って…ぃった、のにっ……! ――ん、く…ッ」
「ダメって言ったって……。キミ、ここをトントンされるのが好きでしょ?」
「すき、じゃな…ッ――ひ、ぁッ♡」

恐れていた場所を、とちゅん♡と一突き。
力なく支えていた体は快楽に正直で、いとも簡単に仰け反ってしまう。
少年の目には涙が溜まり、嬌声は止まらず、与えられる振動は脳にまで快感を齎す。

(この…ままじゃ――だめ、なのに…ッ)

溢れ出るリビドーが止まらない。悪魔の求める本能の欲が理性の壁を越えて放たれる。
相手の律動に合わせてリビングに響く艶かしい声。潤んだ瞳から雫が零れて頬を伝い、汗ばんだ首筋に溶けて消える。

「あッ♡ ――ん゛、ッ…う♡ は、…っ♡ ん、ぁッ♡」

普段は素っ気ない態度ばかりとる少年の喘ぎに気を良くしているのか、麻葉の口元は緩んでいた。

「こんなに甘いキミの精力は久しぶりだ」

美味しいよ、と耳元で囁く声音もまた甘美に感じられて。
そんなもの知らない、言わなくていいと唇を引き結んで首を左右に振ると、必死に快楽を逃していると捉えたのか最奥を突く腰つきが激しくなる。
暴力的に与えられる快感にいよいよ堪えきれなくなった宰は麻葉の首に腕を回して縋りついた。

「も…、でる……っ、…ィく、から……ッ」
「うん、いいよ。感じた分だけ、たくさん出して」

麻葉は頬に張り付いた金糸を緩やかな手付きで耳にかけ、顕になった肌を愛おしそうに撫でる。

「……っ、は…」

宰が潤む瞳で見上げると情欲を孕んだ視線が交差した。それからどちらともなく唇を重ね、互いに貪るようなキスを交わす。

「ん…っ、…ふ、ぁ♡ ぁ゛、ん゛ん…ッ♡」
「……ん」

上も下も深くまで繋がり、思考までグズグズに溶けていく。
悪態も吐かなければ茶化されることもなくて。真剣に伸ばされた舌が情熱的に絡み合って、粘液の擦れ合った表面がジンジンと新たな熱を生む。

「ごめん、宰……。もっと欲しい」

苦しそうに発せられた麻葉の声が鼓膜を震わせて。そんな些細な刺激にさえ、敏感になった宰の体は悦びを覚えて昂ってしまう。

「ん゛、ッ――ん゛んッ……ぅ、ぁあッ!?」

少年からさらなる快楽を得ようと麻葉は尾てい骨を抑え込み、下から突き上げるように全身を揺さぶる。何度も最奥を抉られると反動で宰の弱い箇所にピンポイントで当たり、その度に喉の奥で殺した声が鼻を抜けていく。

――ゾクゾクとした感覚が湧き上がって止まらない。

快楽が精力の味としてではなく直接相手へ伝わりそうなほどに全身を駆け巡る。
エサとして食事を提供しているだけのはずなのに。ナカを突かれるのも、抱き留められるのも、舌を絡め合うのも気持ち良くて。肌がぶつかり合う音も、互いの息遣いも、この瞬間のすべてが、宰を高みへ導いている。

「ぅ、ぐ…ッ♡ っ、は♡ …、く…♡」

一度花開いた熱は止まらない。欲の解放を望む自身もトロトロと零しながら限界を主張し、口の端から伝う銀の糸がさらに劣情を煽る。

「とけ、る゛…ッ♡ ヘンに゛、なる……ッ」

もう長くは保たないと訴えると、麻葉は射精を促す手付きで再び少年の芯を扱き始めた。
前と後ろの両方から攻められ、辛うじて残っていた理性が儚く霧散してしまう。

「……ィ、く…っ、……イ、~~~ッ!♡♡♡」

じゅぷじゅぷと淫らな音を立てたのは上か下か。
下品な水音が響くなかで宰は強く麻葉に縋りながら絶頂に達し、同時に律動も止まってナカに悪魔の熱が注がれる。

「ぁ…ふ…、…っ、は…、ぁ……っ」

どっと押し寄せる疲労感はあるのに、法力と精力を一緒に吸われながら果てたせいかオーガズムの余韻が消えない。早く治まれと念じつつ小さな痙攣を繰り返したまま、力なく麻葉に凭れて呼吸を整えた。

「ムリさせちゃったかな。……でも、すごく美味しかったよ」
「ん、……」

満足気に告げる麻葉は最後に一つ軽いキスを落とした。
皿に残ったケーキのクリームをフォークで掬うように、てらついた唾液を舌は優しく拭う。

「もっと食べたいって言ったら怒る?」
「……当たり前だ。甘い物ならさっき買ってきたデザートで凌げ」
「あちゃー。やっぱりすぐ素面に戻っちゃうか」

あわよくば第二回戦を目論む誘いは一蹴だ。
理性を取り戻して睨みを利かせる宰は火照った体が少しずつ冷めていくのを感じて上体を起こす。
シャワーを浴びたくて己から麻葉をゆっくりと引き抜くと、トロリと零れ落ちそうな感覚がして思わず眉を顰めた。

「あの、なけなしの理性が程よい苦味でいいアクセントになってたなー。明日は気分転換にアフォガートを作ってみようか」
「……好きにしろ」

抱いたばかりだというのにもう食の話かと宰はほとほと呆れてしまう。
塩対応に戻った少年がソファーから離れようとしているのを見た麻葉は、脱ぎ捨てた衣類を拾って、次に少年の体躯を軽々と抱き上げる。

「やっぱり、たまにはこういうのもいいね」
「どこがだ。いつもと同じだろう」

普段と何が違うのか、宰には皆目見当もつかない。
けれども、好みの下僕を味わって上機嫌な麻葉はニッコリと笑むだけで、それ以上は何も言わなかった。
大事なことは伏せられた――そう思いつつも、宰は深く詮索するのをやめて、汗ばんだ体を彼に寄せる。
シャワーを浴びたあと、冷房の効いた部屋で飲み直す一杯に何を選ぼうか考えながら。




===以下、宣伝(近況ボードと同じです)===
「初対面の悪魔に「君の快楽を味わわせて」と言われて断ったら家に居付かれ、定期的に美味しく戴かれて困ってます」をお読みいただきありがとうございます。

10/28にBOOTHの手数料が変更になる関係で、現在ご案内している一部の頒布物も価格を見直させていただくことになりました。
「快刀祓魔譚」としてご案内している同人誌は以下の2点ございまして、そのうち本編にあたる『青檸邂逅の章』のみ値上げさせていただきます。

***同人誌一覧***
■快刀祓魔譚 青檸邂逅の章(本編)
 (変更前)¥750→(変更後)¥800
■快刀祓魔譚 Lime is better than Sweet(2025年麻葉BD 短編)
 ¥250(変更なし)

***変更時期***
■10月下旬(28日より前倒しの可能性もあります)

※その他、別創作の価格変更につきましてはX(旧Twitter)のお知らせをご確認ください。
※イベント時の頒布価格につきましては価格変更はございません。


===通販(BOOTH)をご希望の方へ===
・手数料の関係で、イベント頒布時と異なる価格設定になっています。
・イベントへの参加は不定期ですが、参加が決まり次第X(Twitter)で告知いたします。
・配送はすべて匿名配送(互いに住所や氏名が分からない)で設定しております。
・通販ページは「プロフィール>Webサイト」から飛べます。タイトルに「快刀祓魔譚」とあるものがこちらで載せているものとなります。
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