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彼と過ごす夜 後編
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「じゃあ、次は俺ね」
「え?」
彼が意地悪な笑みを浮かべて俺を見る。
「俺もイキたい」
「それって・・・俺が?」
「うん!」
うん!って・・・。そんな元気に言われても・・・。
俺は自分以外のペニスが勃起したところも初めて見たくらいだ。勿論、これでも男だし中学生の頃に覚えてからこれまで、自慰行為をしたことは数えきれない程だ。自分で射精に至ることは容易い。
でも、他人の場合は全く違う。どこが気持ちがいいとかそういうことは同性だからわかるとしても、悦ばせるとなると淫靡な雰囲気をつくるとかそういったテクニックが必要だ。事実、彼も甘い愛撫で俺を絶頂まで至らせた。俺に彼と同じことができるのだろうか・・・。
「嫌?」
「え、い、嫌じゃないよ!」
嫌がっていると思われて彼を不快な気持ちにしないように、俺は慌てて否定する。否定すると同時に、俺は起き上がり彼の性器に触れる。
こうして触れてみると、やはり大きい。改めて彼のペニスが逞しく思われて、俺は興奮してきていた。でも、どうすればいいのだろうか・・・。
「口でできる?」
「え? それって・・・」
口でするというのは、つまりその・・・いわゆるフェラチオというものだろうか。性器を口内に含み愛撫して欲しいということだろうか。
自分にそんな芸当が果たして本当にできるだろうか。自分以外のペニスに触れるのも初めてなのに、俺にそんなことができるのだろうか。とても彼のことを満足させる自信がない。こういったことに対する経験不足がものすごく恥ずかしくて情けない。
「したことないよね?」
「うん。ない」
「できればでいい」
彼は強引なところがあるのに、こういったところでは決して無理強いをしたりしない。相手が嫌がることを無理にさせたりはしないのだ。彼の優しさを感じ、俺のことを気遣ってくれる気持ちが嬉しい。嬉しいけど、本当はして欲しいということも彼の表情から感じ取れる。彼のことを喜ばせたい。彼に喜んで欲しい。何ができるかわからないけど、俺にできることならなんでもしたいのだ。
俺は覚悟を決めた。
「する」
「え、マジ?」
「うん」
彼の逞しいペニスを手に取り、顔を近づける。
「あのさ・・・」
「ん?」
「どうすればいいか、教えて?」
「うん、いいよ」
彼は優し気な表情で俺を見つめる。
「じゃあ、まず俺のこれ、口に入れて」
「うん」
俺は恐る恐る彼の屹立を口に含む。彼の大きなペニスを間近で眺め、それを口いっぱいに頬張り俺は初めての行為にとてつもない興奮状態にあった。まさか、俺がこんなことをするなんて。それもこんなにも大きくて太いペニスを。
彼のペニスの温かさが口内から伝わってくる。それはとても太く大きく、想像以上に口を大きく開けなければならなかった。俺はそれを懸命に頬張ろうとする。
「歯立てないようにね」
彼は優しくそう告げて、温かな眼差しを俺に向ける。それを視界の片隅に捉えて俺は一層熱心に行為に取り組む。
「舌を這わせて、そのまま上下に動いて」
ぎこちない動きで俺は彼のペニスを口内で慰めていく。大きすぎて、すぐに顔が疲れてしまう。それでも、彼に喜んで欲しくて俺は愛撫を続けた。
「これで、合ってる・・・?」
「うん、気持ちいい」
彼が言葉にしてそれを伝えてくれる。彼が喜んでくれていること、それを言葉で示してもらえることが嬉しかった。
俺の口からは既に唾液が垂れ始め、彼の性器を酷く濡らしていた。俺が顔を動かす度に、室内には淫靡な水音が響く。彼の屹立も俺の口内で大きさと固さを増し、脈打っている。
「そろそろイキそう」
「うん」
彼の昂りから口を離し、彼を見上げる。彼のペニスは俺の唾液と彼の先走りでとろとろに濡れていて糸を引いていた。
「どこに出す?」
彼はうっとりとした表情で俺を見つめていた。早く果てたくて、その快感を味わいたくてたまらないという様子だ。その表情を見て、俺もまた酷く興奮していた。
「このままでいい」
「口に出していいの?」
「うん」
精液を口にすることも言うまでもなく初めてのことだ。体液を口に受けるという行為は躊躇われるが、同時に彼から放たれる雄の色香をもっと味わいたいという欲求も強く感じていた。彼の体をもっと味わいたい。精液であっても味わいたい。この機会を逃したくない。彼のことをもっと感じていたかった。
「無理しなくていい」
「大丈夫。その、飲んでみたいし」
「飲んでみたいって・・・。まぁ、いいけど」
俺は再び彼の昂りを口に含んだ。彼から教わったように歯を立てずに下を這わせて彼の勇ましいペニスを慰めた。彼に喜んで欲しくて、気持ちいいと思って欲しくてねっとりとしたフェラに勤しんだ。すぐに唾液が溢れてきて俺が顔を動かす度にくちゅくちゅという音がした。絶頂が近づいてきたからか、彼の口からは色っぽい溜息が漏れ、ペニスはびくびくと脈打ちさらにその固さと太さを増していた。
「もう、出る・・・、んっ」
びくっびくっと彼の屹立が震え、俺の口の中に熱い精液を吐き出した。その量は多く、すぐに俺の口の中を満たした。あまりの多さと吐き出される勢いに驚いたが、何とか彼の白濁を全て受け止めた。
「大丈夫?出していいよ」
彼はすかさずティッシュの箱を差し出してくれるが、俺は彼の精液を全て飲み込んでいた。
「大丈夫」
「ごめん」
「大丈夫だよ。気持ちよかった・・・?」
「うん。やばかった」
彼が俺の稚拙なフェラで感じてくれた、絶頂に至ってくれたことが嬉しくてとても満たされた気分だった。どこか申し訳なさそうな彼の可愛い顔を見つめ、俺は彼に抱き着く。彼の肉体と肌を重ね合わせるのがとても心地いい。彼もまた俺の背に腕を回し俺を受け入れてくれる。彼が年下だということも疾うに忘れ、俺は彼の逞しい肉体に体を預け甘えた。
「え?」
彼が意地悪な笑みを浮かべて俺を見る。
「俺もイキたい」
「それって・・・俺が?」
「うん!」
うん!って・・・。そんな元気に言われても・・・。
俺は自分以外のペニスが勃起したところも初めて見たくらいだ。勿論、これでも男だし中学生の頃に覚えてからこれまで、自慰行為をしたことは数えきれない程だ。自分で射精に至ることは容易い。
でも、他人の場合は全く違う。どこが気持ちがいいとかそういうことは同性だからわかるとしても、悦ばせるとなると淫靡な雰囲気をつくるとかそういったテクニックが必要だ。事実、彼も甘い愛撫で俺を絶頂まで至らせた。俺に彼と同じことができるのだろうか・・・。
「嫌?」
「え、い、嫌じゃないよ!」
嫌がっていると思われて彼を不快な気持ちにしないように、俺は慌てて否定する。否定すると同時に、俺は起き上がり彼の性器に触れる。
こうして触れてみると、やはり大きい。改めて彼のペニスが逞しく思われて、俺は興奮してきていた。でも、どうすればいいのだろうか・・・。
「口でできる?」
「え? それって・・・」
口でするというのは、つまりその・・・いわゆるフェラチオというものだろうか。性器を口内に含み愛撫して欲しいということだろうか。
自分にそんな芸当が果たして本当にできるだろうか。自分以外のペニスに触れるのも初めてなのに、俺にそんなことができるのだろうか。とても彼のことを満足させる自信がない。こういったことに対する経験不足がものすごく恥ずかしくて情けない。
「したことないよね?」
「うん。ない」
「できればでいい」
彼は強引なところがあるのに、こういったところでは決して無理強いをしたりしない。相手が嫌がることを無理にさせたりはしないのだ。彼の優しさを感じ、俺のことを気遣ってくれる気持ちが嬉しい。嬉しいけど、本当はして欲しいということも彼の表情から感じ取れる。彼のことを喜ばせたい。彼に喜んで欲しい。何ができるかわからないけど、俺にできることならなんでもしたいのだ。
俺は覚悟を決めた。
「する」
「え、マジ?」
「うん」
彼の逞しいペニスを手に取り、顔を近づける。
「あのさ・・・」
「ん?」
「どうすればいいか、教えて?」
「うん、いいよ」
彼は優し気な表情で俺を見つめる。
「じゃあ、まず俺のこれ、口に入れて」
「うん」
俺は恐る恐る彼の屹立を口に含む。彼の大きなペニスを間近で眺め、それを口いっぱいに頬張り俺は初めての行為にとてつもない興奮状態にあった。まさか、俺がこんなことをするなんて。それもこんなにも大きくて太いペニスを。
彼のペニスの温かさが口内から伝わってくる。それはとても太く大きく、想像以上に口を大きく開けなければならなかった。俺はそれを懸命に頬張ろうとする。
「歯立てないようにね」
彼は優しくそう告げて、温かな眼差しを俺に向ける。それを視界の片隅に捉えて俺は一層熱心に行為に取り組む。
「舌を這わせて、そのまま上下に動いて」
ぎこちない動きで俺は彼のペニスを口内で慰めていく。大きすぎて、すぐに顔が疲れてしまう。それでも、彼に喜んで欲しくて俺は愛撫を続けた。
「これで、合ってる・・・?」
「うん、気持ちいい」
彼が言葉にしてそれを伝えてくれる。彼が喜んでくれていること、それを言葉で示してもらえることが嬉しかった。
俺の口からは既に唾液が垂れ始め、彼の性器を酷く濡らしていた。俺が顔を動かす度に、室内には淫靡な水音が響く。彼の屹立も俺の口内で大きさと固さを増し、脈打っている。
「そろそろイキそう」
「うん」
彼の昂りから口を離し、彼を見上げる。彼のペニスは俺の唾液と彼の先走りでとろとろに濡れていて糸を引いていた。
「どこに出す?」
彼はうっとりとした表情で俺を見つめていた。早く果てたくて、その快感を味わいたくてたまらないという様子だ。その表情を見て、俺もまた酷く興奮していた。
「このままでいい」
「口に出していいの?」
「うん」
精液を口にすることも言うまでもなく初めてのことだ。体液を口に受けるという行為は躊躇われるが、同時に彼から放たれる雄の色香をもっと味わいたいという欲求も強く感じていた。彼の体をもっと味わいたい。精液であっても味わいたい。この機会を逃したくない。彼のことをもっと感じていたかった。
「無理しなくていい」
「大丈夫。その、飲んでみたいし」
「飲んでみたいって・・・。まぁ、いいけど」
俺は再び彼の昂りを口に含んだ。彼から教わったように歯を立てずに下を這わせて彼の勇ましいペニスを慰めた。彼に喜んで欲しくて、気持ちいいと思って欲しくてねっとりとしたフェラに勤しんだ。すぐに唾液が溢れてきて俺が顔を動かす度にくちゅくちゅという音がした。絶頂が近づいてきたからか、彼の口からは色っぽい溜息が漏れ、ペニスはびくびくと脈打ちさらにその固さと太さを増していた。
「もう、出る・・・、んっ」
びくっびくっと彼の屹立が震え、俺の口の中に熱い精液を吐き出した。その量は多く、すぐに俺の口の中を満たした。あまりの多さと吐き出される勢いに驚いたが、何とか彼の白濁を全て受け止めた。
「大丈夫?出していいよ」
彼はすかさずティッシュの箱を差し出してくれるが、俺は彼の精液を全て飲み込んでいた。
「大丈夫」
「ごめん」
「大丈夫だよ。気持ちよかった・・・?」
「うん。やばかった」
彼が俺の稚拙なフェラで感じてくれた、絶頂に至ってくれたことが嬉しくてとても満たされた気分だった。どこか申し訳なさそうな彼の可愛い顔を見つめ、俺は彼に抱き着く。彼の肉体と肌を重ね合わせるのがとても心地いい。彼もまた俺の背に腕を回し俺を受け入れてくれる。彼が年下だということも疾うに忘れ、俺は彼の逞しい肉体に体を預け甘えた。
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