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幸せな時間
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「体洗おうか」
彼に促されるままベッドから降りる。彼は裸のまま俺の手を引いて歩き出した。
既に射精していても俺のペニスは硬く下腹部に張り付くほどに反り返っていた。部屋の中は薄暗かったが、風呂場に向かう最中に彼が廊下の照明を点けたことで俺の裸体は露になる。あれだけのことをしておいて今更なのかもしれないが、そんな恥ずかしい姿を彼の前に曝け出すことには抵抗を感じた。
俺の左手は彼の右手に繋がれていて空いているのは右手しかない。彼のペニス程に人並み外れて大きくないとは言っても、硬く勃起した俺の屹立はそれなりの大きさである。とても片手では隠すことはできない。俺は諦めて潔く前を隠さずに彼の後を着いていく。不意に彼が振り返りその視線は俺の下半身へと注がれた。
「かわいいね」
「え、何が?」
「それ」
彼は悪戯っぽい笑みを浮かべて俺の昂りに視線を送る。触られてもいないというのに、彼の視線をペニスに感じただけで体は一瞬にして熱くなる。暗がりではなく明るい場所で硬く膨張したいやらしい屹立が彼の目に触れて俺はこれ程までにない恥ずかしさを感じていた。これまで誰にもそんな姿を見せたことはないと言うのに、よりにもよって他でもない彼に見られてしまうなんて。
「み、見ないで」
「別にええやん」
彼は俺の手を繋いでいない右手の方で俺のペニスに軽く触れた。彼はいたって普通の様子だが、彼の下半身を覗き見ると彼のペニスもまた固く勃起していた。それはとても大きく重量感があり、俺のペニスのように反り返らず、長く太く勇ましい屹立が体から伸びて真っ直ぐ前を向いていた。それでいても彼は特に気にする風でもなく余裕の表情でいる。表情からは読み取れないが、彼が俺と裸で過ごすということに興奮し体を反応させているということが俺は嬉しかった。恥じらいと嬉しさを感じながら、俺は彼に連れられるまま風呂場へと入る。
彼は風呂場の扉を閉めるとシャワーからお湯を出した。手に当てて確かにお湯が出たことを確認してから俺の体を濡らす。十分に濡れた後、彼は手にボディソープを出しその大きな手で俺の体を洗ってくれる。俺も手でボディソープを泡立て、彼の体を洗い始めた。
彼の大きな手が優しく肌を伝っていきとても心地いい。彼に触れられながら彼の筋肉質な逞しい肉体を泡立った手で触れていると、次第にいやらしい気持ちになってくる。
少しすると彼の手が俺のペニスを手で包み、慰めるような手つきで扱き始めた。俺も彼の屹立に触れ、同じように洗った。二人の間の空気感は徐々に淫靡なものへと変わり始めていた。
彼を見上げると、互いの体を見つめていた目と目が合う。すぐに顔と顔も近づき、俺と彼は唇を重ね合わせた。
「んっ…」
彼の優しく甘い口づけに思わずため息が漏れる。大きく筋肉質な肉体に反して優しく繊細なキスに俺はすっかり虜になっていた。俺は彼の背に手を回し、泡立った肌を彼に密着させて彼の口づけに応えた。彼も俺の腰に手を添え、ゆったりとしたキスを俺の唇に与えてくれる。
もうすっかり互いの体を洗うことなど止めてしまっていた。泡立った泡が体を伝い、風呂場の床へと落ちていく。
しばらくしてから彼は俺から唇を離し再びシャワーを出して俺の体を流してくれる。泡を流し終えるとシャワーを止め、風呂場から出てタオルで俺の体を拭いてくれる。
「自分でできるよ」
「そう?」
彼は俺にタオルを預け、自分も別のタオルで体を拭き始める。彼に体を触られるのはとても好きだが、恥ずかしいようなくすぐったいような感触がして思わず断ってしまった。
体を拭き終えると彼と俺は裸のままリビングへと戻った。
ー - - - - - - - - - - - - - -
家の中とは言ってもさすがに裸のままでいると肌寒く、リビングに戻ると俺はグレーのスウェットとパーカーという部屋着の装いに着替えた。普段自宅で来ている物だが、その中でもまともな見られても変に思われないような物を選んできたつもりだ。高価な物ではないがシンプルなデザインで、最近買った物であるため真新しく清潔さも感じられる。彼に見られると思って昨日から何時間も悩んでこれにしたのだ。彼もその辺に置いてあったスウェットとTシャツを取って着出した。
「喉乾いてるよね?」
「うん。乾いてる」
「待ってて」
彼が果実酒と思われる液体が入った瓶とグラスを二つ持ってきてくれる。彼が注いでくれたそれを受け取り、ベッドの手前に腰かけて口に含む。
「おいしい?」
「うん、おいしいよ」
「よかった。この間貰ったんだよね、これ。まだ飲んでないからどうなのかなって思ってたんだけど」
彼も俺の隣に腰かけ、同じお酒を飲み始める。彼は体を俺に密着させるようにして座り、俺と彼の肩が触れ合う。服越しでも彼の温かな体温と逞しい肉体が心地いい。彼に体重をもたせ掛けてながらお酒を飲んで寛いでいると、不意に彼の手が俺の手に重なる。
彼の大きな手が俺の手を上から包み込む。彼の手は人並み以上に大きくて男らしい武骨な手だが、肌は滑らかで指もきれいで触れる時も優しく繊細だ。雄の色香と同時に優しさを感じさせる彼の手が俺は既に好きになっていた。
「手、大きいんだね」
「俺、ちんこも大きいから手も大きくないときついんだよね」
「なんで?」
「自分でする時に困るやん」
自慰をするのに困るからという理由で性器に合わせて手も成長するなんてことはないと思う。彼が不意に見せる茶目っ気に思わず笑ってしまっていた。俺の体を執拗に求める男性性とそんな可愛さのギャップに俺はたまらなくきゅんとしてしまっていた。
「ちんこだけじゃなくて手も小さいんだね」
「え?」
彼が俺の手を触りながら俺の服の下の性器の方へ眼をやる。
「俺のはいたって普通の大きさだし!そっちが大きすぎるだけだから」
冗談半分、少しムキになって彼に言い返す。
「へぇ」
彼は俺の手から手を離し、俺のペニスに服の上から触れる。優しく感触を確かめるように指を這わせる。いやらしくも優しい手つきに性的な興奮が高まっていく。彼を見つめると彼も俺の顔を見て、自然と顔が近づいていき互いの唇が触れる。
俺にとってキスは特別なものだ。緊張していたしされるがままになっていて余裕もなくて考えられていなかったが、彼とのキスがファーストキスなのだ。俺は童貞というだけでなくキスもしたことがなかった。そんな俺にとって初めてのキスというのは特別でもあり誰にでも許せるような、その場の雰囲気で簡単にできるような行為ではないのである。誰とでもできるわけではない。でも、彼とのキスは全く嫌ではなかった。彼が初めてですごく嬉しい。初めて覚える口づけは優しくて甘くて気持ちよくて温かな気持ちになった。
それに、彼が俺にキスをしてくれたということも嬉しかった。会うまでは本当に不安で、会った瞬間に彼に失望されるのではないかと思っていたというのに、彼は俺を執拗に求めてキスもしてくれた。性欲を処理するだけでなく、キスという特別な行為を俺にしてくれたということが嬉しかった。
彼とこんな関係になれるなんて。ずっと惹かれていた彼との甘い一時が夢のように感じられた。
彼の唇が離れていく。同時に二人の口から甘い溜息が零れる。
彼に抱きつき、彼の顔を見上げる。彼は優しい表情で俺のことを見つめてくれていた。
「そろそろ寝ようか」
「うん」
彼は立ち上がると俺のことをベッドまで引き上げてくれる。いやらしい手つきで触ってくると言うのに、彼は常に俺に優しくしてくれる。そんな些細な仕草で、俺はいとも容易く満たされてしまうのだった。
ベッドの上に乗ると彼の手が俺の衣服を脱がせにかかった。
「え、何?」
「何って?」
「寝るんだよね・・・?」
「寝るけど。一緒に寝るんやし、裸でくっついて寝たい」
彼は戸惑う俺を宥めるように、俺の頬やら背中やらを撫でる。俺が抵抗せず落ち着いた頃を見計らって、優しく俺の服を脱がせていく。俺が服を全て脱いで裸になると彼も服を脱ぎ、逞しい肉体や勇ましいペニスが露になった。
俺が彼の体を憚ることなくじろじろと見ていると彼は俺の上に覆い被さり布団をかぶった。
「もう寝るんやろ?エロい事はもうお終い!」
「そんなんじゃないって!」
「俺の体、エロい目で見てたくせに」
「違うって。ただかっこいいなと思ってただけだよ」
必死で否定する俺を黙らせるように彼は俺を抱きしめる力を強めた。彼の体に包まれ、肌と肌が密着する。裸の体が触れ合って、彼の逞しい体つきが全身で直に肌に感じられてすごく気持ちいい。俺は黙って彼にされるがままになっていた。
「これだと寝づらい?」
彼は俺の体を離し、俺の横に寝転んだ。
「布団から体はみ出てない?俺体デカいから」
「大丈夫」
俺の体が彼の体に押し出されずにちゃんと布団の中に入っているか、そんなことまで気にかけてくれるようだ。彼は本当に優しい。会うまではこんなに優しい人だとは思ってもみなかった。
「おやすみ」
「おやすみ」
彼は俺の手を握り恋人繋ぎで指を絡ませると、横になって目を閉じた。このまま手を繋いだまま寝るらしい。
俺は彼の体と絡ませた大きな手から伝わる温もりを感じながら、満たされた心地で目を閉じた。
彼に促されるままベッドから降りる。彼は裸のまま俺の手を引いて歩き出した。
既に射精していても俺のペニスは硬く下腹部に張り付くほどに反り返っていた。部屋の中は薄暗かったが、風呂場に向かう最中に彼が廊下の照明を点けたことで俺の裸体は露になる。あれだけのことをしておいて今更なのかもしれないが、そんな恥ずかしい姿を彼の前に曝け出すことには抵抗を感じた。
俺の左手は彼の右手に繋がれていて空いているのは右手しかない。彼のペニス程に人並み外れて大きくないとは言っても、硬く勃起した俺の屹立はそれなりの大きさである。とても片手では隠すことはできない。俺は諦めて潔く前を隠さずに彼の後を着いていく。不意に彼が振り返りその視線は俺の下半身へと注がれた。
「かわいいね」
「え、何が?」
「それ」
彼は悪戯っぽい笑みを浮かべて俺の昂りに視線を送る。触られてもいないというのに、彼の視線をペニスに感じただけで体は一瞬にして熱くなる。暗がりではなく明るい場所で硬く膨張したいやらしい屹立が彼の目に触れて俺はこれ程までにない恥ずかしさを感じていた。これまで誰にもそんな姿を見せたことはないと言うのに、よりにもよって他でもない彼に見られてしまうなんて。
「み、見ないで」
「別にええやん」
彼は俺の手を繋いでいない右手の方で俺のペニスに軽く触れた。彼はいたって普通の様子だが、彼の下半身を覗き見ると彼のペニスもまた固く勃起していた。それはとても大きく重量感があり、俺のペニスのように反り返らず、長く太く勇ましい屹立が体から伸びて真っ直ぐ前を向いていた。それでいても彼は特に気にする風でもなく余裕の表情でいる。表情からは読み取れないが、彼が俺と裸で過ごすということに興奮し体を反応させているということが俺は嬉しかった。恥じらいと嬉しさを感じながら、俺は彼に連れられるまま風呂場へと入る。
彼は風呂場の扉を閉めるとシャワーからお湯を出した。手に当てて確かにお湯が出たことを確認してから俺の体を濡らす。十分に濡れた後、彼は手にボディソープを出しその大きな手で俺の体を洗ってくれる。俺も手でボディソープを泡立て、彼の体を洗い始めた。
彼の大きな手が優しく肌を伝っていきとても心地いい。彼に触れられながら彼の筋肉質な逞しい肉体を泡立った手で触れていると、次第にいやらしい気持ちになってくる。
少しすると彼の手が俺のペニスを手で包み、慰めるような手つきで扱き始めた。俺も彼の屹立に触れ、同じように洗った。二人の間の空気感は徐々に淫靡なものへと変わり始めていた。
彼を見上げると、互いの体を見つめていた目と目が合う。すぐに顔と顔も近づき、俺と彼は唇を重ね合わせた。
「んっ…」
彼の優しく甘い口づけに思わずため息が漏れる。大きく筋肉質な肉体に反して優しく繊細なキスに俺はすっかり虜になっていた。俺は彼の背に手を回し、泡立った肌を彼に密着させて彼の口づけに応えた。彼も俺の腰に手を添え、ゆったりとしたキスを俺の唇に与えてくれる。
もうすっかり互いの体を洗うことなど止めてしまっていた。泡立った泡が体を伝い、風呂場の床へと落ちていく。
しばらくしてから彼は俺から唇を離し再びシャワーを出して俺の体を流してくれる。泡を流し終えるとシャワーを止め、風呂場から出てタオルで俺の体を拭いてくれる。
「自分でできるよ」
「そう?」
彼は俺にタオルを預け、自分も別のタオルで体を拭き始める。彼に体を触られるのはとても好きだが、恥ずかしいようなくすぐったいような感触がして思わず断ってしまった。
体を拭き終えると彼と俺は裸のままリビングへと戻った。
ー - - - - - - - - - - - - - -
家の中とは言ってもさすがに裸のままでいると肌寒く、リビングに戻ると俺はグレーのスウェットとパーカーという部屋着の装いに着替えた。普段自宅で来ている物だが、その中でもまともな見られても変に思われないような物を選んできたつもりだ。高価な物ではないがシンプルなデザインで、最近買った物であるため真新しく清潔さも感じられる。彼に見られると思って昨日から何時間も悩んでこれにしたのだ。彼もその辺に置いてあったスウェットとTシャツを取って着出した。
「喉乾いてるよね?」
「うん。乾いてる」
「待ってて」
彼が果実酒と思われる液体が入った瓶とグラスを二つ持ってきてくれる。彼が注いでくれたそれを受け取り、ベッドの手前に腰かけて口に含む。
「おいしい?」
「うん、おいしいよ」
「よかった。この間貰ったんだよね、これ。まだ飲んでないからどうなのかなって思ってたんだけど」
彼も俺の隣に腰かけ、同じお酒を飲み始める。彼は体を俺に密着させるようにして座り、俺と彼の肩が触れ合う。服越しでも彼の温かな体温と逞しい肉体が心地いい。彼に体重をもたせ掛けてながらお酒を飲んで寛いでいると、不意に彼の手が俺の手に重なる。
彼の大きな手が俺の手を上から包み込む。彼の手は人並み以上に大きくて男らしい武骨な手だが、肌は滑らかで指もきれいで触れる時も優しく繊細だ。雄の色香と同時に優しさを感じさせる彼の手が俺は既に好きになっていた。
「手、大きいんだね」
「俺、ちんこも大きいから手も大きくないときついんだよね」
「なんで?」
「自分でする時に困るやん」
自慰をするのに困るからという理由で性器に合わせて手も成長するなんてことはないと思う。彼が不意に見せる茶目っ気に思わず笑ってしまっていた。俺の体を執拗に求める男性性とそんな可愛さのギャップに俺はたまらなくきゅんとしてしまっていた。
「ちんこだけじゃなくて手も小さいんだね」
「え?」
彼が俺の手を触りながら俺の服の下の性器の方へ眼をやる。
「俺のはいたって普通の大きさだし!そっちが大きすぎるだけだから」
冗談半分、少しムキになって彼に言い返す。
「へぇ」
彼は俺の手から手を離し、俺のペニスに服の上から触れる。優しく感触を確かめるように指を這わせる。いやらしくも優しい手つきに性的な興奮が高まっていく。彼を見つめると彼も俺の顔を見て、自然と顔が近づいていき互いの唇が触れる。
俺にとってキスは特別なものだ。緊張していたしされるがままになっていて余裕もなくて考えられていなかったが、彼とのキスがファーストキスなのだ。俺は童貞というだけでなくキスもしたことがなかった。そんな俺にとって初めてのキスというのは特別でもあり誰にでも許せるような、その場の雰囲気で簡単にできるような行為ではないのである。誰とでもできるわけではない。でも、彼とのキスは全く嫌ではなかった。彼が初めてですごく嬉しい。初めて覚える口づけは優しくて甘くて気持ちよくて温かな気持ちになった。
それに、彼が俺にキスをしてくれたということも嬉しかった。会うまでは本当に不安で、会った瞬間に彼に失望されるのではないかと思っていたというのに、彼は俺を執拗に求めてキスもしてくれた。性欲を処理するだけでなく、キスという特別な行為を俺にしてくれたということが嬉しかった。
彼とこんな関係になれるなんて。ずっと惹かれていた彼との甘い一時が夢のように感じられた。
彼の唇が離れていく。同時に二人の口から甘い溜息が零れる。
彼に抱きつき、彼の顔を見上げる。彼は優しい表情で俺のことを見つめてくれていた。
「そろそろ寝ようか」
「うん」
彼は立ち上がると俺のことをベッドまで引き上げてくれる。いやらしい手つきで触ってくると言うのに、彼は常に俺に優しくしてくれる。そんな些細な仕草で、俺はいとも容易く満たされてしまうのだった。
ベッドの上に乗ると彼の手が俺の衣服を脱がせにかかった。
「え、何?」
「何って?」
「寝るんだよね・・・?」
「寝るけど。一緒に寝るんやし、裸でくっついて寝たい」
彼は戸惑う俺を宥めるように、俺の頬やら背中やらを撫でる。俺が抵抗せず落ち着いた頃を見計らって、優しく俺の服を脱がせていく。俺が服を全て脱いで裸になると彼も服を脱ぎ、逞しい肉体や勇ましいペニスが露になった。
俺が彼の体を憚ることなくじろじろと見ていると彼は俺の上に覆い被さり布団をかぶった。
「もう寝るんやろ?エロい事はもうお終い!」
「そんなんじゃないって!」
「俺の体、エロい目で見てたくせに」
「違うって。ただかっこいいなと思ってただけだよ」
必死で否定する俺を黙らせるように彼は俺を抱きしめる力を強めた。彼の体に包まれ、肌と肌が密着する。裸の体が触れ合って、彼の逞しい体つきが全身で直に肌に感じられてすごく気持ちいい。俺は黙って彼にされるがままになっていた。
「これだと寝づらい?」
彼は俺の体を離し、俺の横に寝転んだ。
「布団から体はみ出てない?俺体デカいから」
「大丈夫」
俺の体が彼の体に押し出されずにちゃんと布団の中に入っているか、そんなことまで気にかけてくれるようだ。彼は本当に優しい。会うまではこんなに優しい人だとは思ってもみなかった。
「おやすみ」
「おやすみ」
彼は俺の手を握り恋人繋ぎで指を絡ませると、横になって目を閉じた。このまま手を繋いだまま寝るらしい。
俺は彼の体と絡ませた大きな手から伝わる温もりを感じながら、満たされた心地で目を閉じた。
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