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ホールド My Hand 二
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近くの公園まで歩いて、よごれを…ううう…うんちを落とす。
まだ吹き出すのをやめない、隣の人物を桜太朗はみる。
お口チャック、とジェスチャーをするが、伝わらない。
逆に、口の前で人さし指を立てた姿をみて、それだ…、と間違いを認め、いそいそと靴を洗う。
「ねえ、今日おーたろうさんに会えて良かった」
「この状況で…?」
桜太朗の片足は今、すぐそばにいる人物のキレイで高そうなスニーカーの上に置かせてもらっている。
しかも、水飲み場で靴を洗う桜太朗の服が濡れないように、後ろにひっぱってくれている。
「足ここ…服濡れるから」と自然にやるとこが、気遣いのかたまり…。
まあ、でも会えて良かったって……アレか、…溝にハマってうんちを踏んだ所みたんだもんな。
その考えを見透かしたように、控えめな笑い声がした。
「ふ…うん、ひさしぶりに笑った」
「…よかったね」
「また、会いたいんだけど」
急なストレートな物言いに現代っ子が…と照れた心の中の荒んだ親父が言う。
「それは…」
どういう意味で?
……おれも、と言いたい所だが、言ってもいいのか?なんだか言うとヤバい気がするんだよな…後戻り不可みたいな、そんな気が。今更だけど…
いや、そこまで深く考えすぎても、と桜太朗は思った。
動けなくなるのは…つらい。
『おれも、おれもー』
軽い感じで返すか…、
『へえー、うれぴー』
流すか、
『わかる…おれら何か繋がってる感じするもんな…!こう、ハートと、ハートで!』
………………。
えええええい
「俺もそう、思ってた。友だちになってください」
いったあああおーたろうくん!!!
「……」
……無言、……、乙。
もう1人の自分が、肩に手を乗せ、首を振りながら、なぜか慰めてくる。
「あ、もう靴洗い終わったわ、足と服ありがとうな」
無かったことにした。
たった今おれの人間関係も……
「ごめん、…」
唐突に謝られた。
「なにが…?」
さっきの友だちになって下さい発言に…?
「…なんでも、…連絡先、交換しない?」
「…おう」
気のせいか一色くんのテンションが下がった。
しかし、すぐ戻った。
「おーたろうさんって桜ってかくんだ…?」
「そう、サクラくんも?」
「オレはこう」
「…へえ、紗来良。キレイいい名前」
「ありがと」
「さー坊って呼んでも」「それ以外」
何で?
「そう呼ぶやつがいるから……他のがいい」
「…くら坊、…さっくー、くらさく、さら坊…、いっさ……いっさく…?」
「……」
「なにがいい?」
◇
それから連絡先を交換した後わかれた。
アイアム カムバック 現実に
なんか夢から現実に戻ってきた…って感じだ。
しかし届いたメッセージが夢じゃない事を告げています。
〔次、いつ会いますか?〕
さっそくか…さっそくなのか
無意識に嬉しさと浮き立つ心を抑えようとする。
と同時に、ニヤけきった顔も物理的に手で抑えた。
なんと返すか悩みながらも桜太朗の目尻はさがっている。
またメッセージがきた。
〔おーたろう、スルーすんな〕
そういえば返事、していなかった。
と、友とのやりとりを見返す。
前半のくだらないやり取りの先。
〔この占いガチ当たるんだけど…おまえらコレみろ〕
占い好きの友にうながされリンク先を開いてみる。
普通の星座占いと……
生年月日を使って簡単に計算して、出た数字で自分のタイプがわかるらしい…
とりあえず今日の運勢があるので、桜太朗は見てみる。
〔今日のラッキーアイテム ★靴★〕
〔冒険を恐れず、素直にじぶんの心の行きたい先へ一歩踏み出しましょう。どこに行きたいか内面を深く見つめてみることも◯〕
まだ吹き出すのをやめない、隣の人物を桜太朗はみる。
お口チャック、とジェスチャーをするが、伝わらない。
逆に、口の前で人さし指を立てた姿をみて、それだ…、と間違いを認め、いそいそと靴を洗う。
「ねえ、今日おーたろうさんに会えて良かった」
「この状況で…?」
桜太朗の片足は今、すぐそばにいる人物のキレイで高そうなスニーカーの上に置かせてもらっている。
しかも、水飲み場で靴を洗う桜太朗の服が濡れないように、後ろにひっぱってくれている。
「足ここ…服濡れるから」と自然にやるとこが、気遣いのかたまり…。
まあ、でも会えて良かったって……アレか、…溝にハマってうんちを踏んだ所みたんだもんな。
その考えを見透かしたように、控えめな笑い声がした。
「ふ…うん、ひさしぶりに笑った」
「…よかったね」
「また、会いたいんだけど」
急なストレートな物言いに現代っ子が…と照れた心の中の荒んだ親父が言う。
「それは…」
どういう意味で?
……おれも、と言いたい所だが、言ってもいいのか?なんだか言うとヤバい気がするんだよな…後戻り不可みたいな、そんな気が。今更だけど…
いや、そこまで深く考えすぎても、と桜太朗は思った。
動けなくなるのは…つらい。
『おれも、おれもー』
軽い感じで返すか…、
『へえー、うれぴー』
流すか、
『わかる…おれら何か繋がってる感じするもんな…!こう、ハートと、ハートで!』
………………。
えええええい
「俺もそう、思ってた。友だちになってください」
いったあああおーたろうくん!!!
「……」
……無言、……、乙。
もう1人の自分が、肩に手を乗せ、首を振りながら、なぜか慰めてくる。
「あ、もう靴洗い終わったわ、足と服ありがとうな」
無かったことにした。
たった今おれの人間関係も……
「ごめん、…」
唐突に謝られた。
「なにが…?」
さっきの友だちになって下さい発言に…?
「…なんでも、…連絡先、交換しない?」
「…おう」
気のせいか一色くんのテンションが下がった。
しかし、すぐ戻った。
「おーたろうさんって桜ってかくんだ…?」
「そう、サクラくんも?」
「オレはこう」
「…へえ、紗来良。キレイいい名前」
「ありがと」
「さー坊って呼んでも」「それ以外」
何で?
「そう呼ぶやつがいるから……他のがいい」
「…くら坊、…さっくー、くらさく、さら坊…、いっさ……いっさく…?」
「……」
「なにがいい?」
◇
それから連絡先を交換した後わかれた。
アイアム カムバック 現実に
なんか夢から現実に戻ってきた…って感じだ。
しかし届いたメッセージが夢じゃない事を告げています。
〔次、いつ会いますか?〕
さっそくか…さっそくなのか
無意識に嬉しさと浮き立つ心を抑えようとする。
と同時に、ニヤけきった顔も物理的に手で抑えた。
なんと返すか悩みながらも桜太朗の目尻はさがっている。
またメッセージがきた。
〔おーたろう、スルーすんな〕
そういえば返事、していなかった。
と、友とのやりとりを見返す。
前半のくだらないやり取りの先。
〔この占いガチ当たるんだけど…おまえらコレみろ〕
占い好きの友にうながされリンク先を開いてみる。
普通の星座占いと……
生年月日を使って簡単に計算して、出た数字で自分のタイプがわかるらしい…
とりあえず今日の運勢があるので、桜太朗は見てみる。
〔今日のラッキーアイテム ★靴★〕
〔冒険を恐れず、素直にじぶんの心の行きたい先へ一歩踏み出しましょう。どこに行きたいか内面を深く見つめてみることも◯〕
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