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第17話 地獄の相撲道 八戒ダーVS高校生横綱
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女子トイレにいた数名の女子生徒を払い除けて、とうとう八戒ダーは昼休みの廊下にその神に呪われし姿を現出させた。
廊下に屯した連中は一瞬、目が点になったものの、「おお、八戒ダーだ、八戒ダーだ!」と大騒ぎして、スマホをかざして写メを撮る始末。そんな連中に襲いかかって、次々にスマホを握り潰してゆくのは、脳髄に微かに残された桜井の思念が、--お願い、わたしの恥ずかしい写真を撮らないで! と八戒ダーの人工知能に写真撮影の禁止を働きかけたからだ。
そんな乙女の苦衷など知る由もなく、恐怖に逃げ惑う桜が丘高校の生徒達。
スマホさえ放棄すれば襲われることはないのだが、命懸けの逃亡を繰り広げる生徒たちに、八戒ダーの心理状態を分析する余裕などない。
助けてぇ~! 殺されるぅ~!
阿鼻叫喚の悲鳴が校舎内を横溢して、それは生徒会室で会長代行として、一人黙々と書類整理に励む織美江愛輝の耳元へも届いた。
仕事の手を休めて、--いったい、何事? と廊下へ出た愛輝。
その目の前を男女数名の一団が”赤いマフラー、なびかせて~♪”--いや、違った。マフラーと見えたのは実はネクタイなのだが、ーー全力疾走で駆け抜けていった。そんな生徒の集団が人気温泉街の団体客よろしく、現われては消え現われては消え……。引っ切りなしに続いたのだ。
「皆さん、廊下はお静かに」
そんな愛輝の注意もどく吹く風。
いつもなら唯々諾々と従う生徒たちも、今日ばかりは馬の耳に念仏だ。
何事ですか? と事情を聴こうにも、早瀬ごとき人の流れの中で立ち止まる者はなく、--困りましたわね。とどう対処してよいのやら、戸惑う愛輝であった。
■■■
2-1の生徒、羽山大樹は相撲部員である。
進学校であるにもかかわらず、相撲部があるというのもおかしな話ではあるが、そこはラノベの舞台にして源外の母校。なんでもありのいい加減な学校なのだ。
で、羽山大樹なのだが、--身長185センチ、体重110キロという恵まれた肉体の持ち主で、国体や全高で優勝した実績を買われて、相撲部屋から勧誘が引きも切らないのだが、本人は日大に進学して学生横綱になることが当面の目標という、そんな本篇との関連性が極めて薄い一見さんの経歴をダラダラと書き綴ったのは、彼も一角の実力者であり、校内においては並ぶ者のいない膂力の持ち主であることを、読者諸氏に知ってもらうためである。
三人前の昼食を平然と平らげた羽山。
トイレに向かう途中、脇目も振らずに廊下を疾走する不審な生徒の一群に遭遇した。
その中に同じ相撲部員の2-4の生徒、会田久志を発見して、
「おい、なにがあった?」
「おお、羽山か! いよいよ、おまえの出番だ。後は頼んだぞ!」
「どういう意味だ?」
「出たんだよ。あいつが、八戒ダーが!」
「お、おい、会田!」
速攻で逃げ去る会田の背中を憮然と見送りつつ、--会田のやつ、なに慌ててやがる? と正面に向き直った羽山、--うん? なんだ、あれは? と不気味に佇む漆黒の戦士を視認した。
「おまえが八戒ダーか?」
漆黒の戦士は無言のまま……。こちらの実力が値踏みしているようにも思える。
もし即座に腰の拳銃を引き抜いたなら、羽山も尻尾を巻いて逃げ出しただろう。
だがやつの、頭に大銀杏、腰にまわしの力士形態を見て、羽山の高校生横綱の血が騒いだ。
その闘気に呼応するかのように、八戒ダーも入念に四股を踏み始めた。
よし、やってやる!
羽山もブレザーを脱ぎ捨てネクタイを外すと、四股を踏み蹲踞の姿勢を取った。
八戒ダーも息を合わせる。とは言ってもやつは人造人間なので息はしていないのだが、羽山ほどの歴戦の勇者なら、回路を流れる電流の変動率から気配を読み取ることが可能なのだ。
四つに組んだ瞬間、あっさりと両上手の体勢に持ち込んだ羽山、--脇の甘いやつめ! と心中で吐き捨てて腕を捻ると、得意の上手投げを放った。
これで勝負は決まるはずだった。今までのように高校生力士が相手なら……。
ところが八戒ダーは微動だにしない。
小学生の砌、わんぱく相撲大会で胸を借りた、大横綱白鵬の岩のような肉体を思い出す。
上手投げ、下手投げ、上手出し投げ、下手出し投げ、すくい投げ、突き落とし、下手ひねり、はたき込み、巻き落とし、打っちゃり、内掛け、外掛け、引き落とし、蹴手繰り、とったり、肩透かし、かわず掛け、小股すくい、……猫だまし、猫だまし、猫だまし。
それから五分ほどの間に、羽山は相撲の四十八手すべてを試みたが、八戒ダーは一ミリ足りとも動かなかった。
くっ、くっそ~! 俺は、俺は、ここまでなのかぁああああ~!
八戒ダー、力尽きた羽山を高々と頭上まで持ち上げると、容赦なく床へ叩き付けた。
決まり手は、ーー釣り落としぃ~! 実力差を思い知らされる業だ。
うううっ、
全身の痛みと敗北の無念に耐え兼ねて涙を流す羽山を、無機質な赤い双眼で見下す八戒ダー。
蹲踞して手刀を切ると、恐怖で声も出ない羽山にペコリと頭を下げて、懸賞金代わりだろうか、彼の脱ぎ捨てたブレザーから財布を抜き取ると、ゆうゆうと花道を下がっていった。
わあああああ~~~~~!
起き上がりざま、財布を抜かれた痛みも忘れて、全速力で逃げ出した羽山大樹。
彼もまた立派な桜が丘高校の生徒であった。
■■■
源外の重役出勤は生徒の間ではよく知られた事実であり、経営者の子息でなければ出席日数不足でとうに退学処分になっていたはず。その点において不服を申し立てる生徒も若干名存在したが、彼らはこの世の多くの制度が、--金持ちの、金持ちによる、金持ちのための制度。という大人の事情を多少早く知る機会を与えられて、しぶしぶながらも口を噤むことになる。
だから源外が昼休みに登校したところで、大抵の輩は無視して通り過ぎるのだが、今回だけはいつもと事情が違っていた。
源外が校舎の玄関に足を踏み入れようとした矢先、男女入り乱れた一群が、彼の傍らを走り抜け、我先に校庭へ飛び出していった。
昼間から騒がしいやつらじゃのう。これだから庶民は困るのじゃ。
そこで何を思ったのか、源外、礼服のポケットから自己改造したダイヤル式の携帯を取り出すと、……ジーゴロジーゴロとダイヤルを回し始めた。
で、繋がった先は宝寿司。
どうやら源外、昼食は優雅に寿司と決めたようだ。
「おっ、宝寿司? わし、平賀。特上寿司四人前、桜が丘高校まで……。えっ、高校生に出前はしねえ。いい若いもんが昼間から寿司なんて食べるんじゃねえ? そりゃないよ、松さん。わし、お得意さんじゃろ? たまには昼間から寿司が食いたくなることもあるのじゃ。えっ、だったら回転ずしに行って食え? 俺はぜってえにそんな贅沢は許さねえ? いいのかのう、お得意さんを邪険にして? 客のえり好みをしているとお店が潰れるのじゃ。えっ、先代からの店はぜっていに潰さねえ。しょうがねえから出前してやる? さすがは松さん、そうこなくっちゃ!」
そんなだらだらした通話の最中にも、人の流れは滞りなく続き、彼の目の前を多くの生徒たちが走り過ぎていった。
携帯を切った源外。
おやっ? とようやく異常な人の流れに気が付いた。
その激流に逆らって奇跡的に足を止めた者がいた。
「おい、平賀! おまえ、いったい何やった!?」とすれ違いざま、源外を呼び止めたのは、全身包帯姿で松葉杖の、見るも哀れな相撲部員、羽山大樹だった。
「なにって、わし、いま来たばかりで。やったことと言えば寿司屋に出前を注文したことくらいじゃが……。言っておくが、おまえには絶対分けてやらんぞ」
「そんなことはどうでもいい! それより早く南棟へ行ってくれ! 例の一年生、ええと、桜井か? 彼女が大変なんだ!」
「なんじゃと、桜井が!」
「彼女、とうとうなっちまったんだ。ハ、八戒ダーに!」
「……!」
とうとう来るべき時が来た!
源外、眦を決すると、--うぉおおおお~~~~~! とひと吠え。脱獅子のごとく、たとえるなら草原を駆けるレオのごとく駆け出したから大勇躍! と思ったら階段でバランスを崩してポテッと転んだから大失速。
痛てえなぁ、もう!
ほんと、頼りにならない源外であった。
廊下に屯した連中は一瞬、目が点になったものの、「おお、八戒ダーだ、八戒ダーだ!」と大騒ぎして、スマホをかざして写メを撮る始末。そんな連中に襲いかかって、次々にスマホを握り潰してゆくのは、脳髄に微かに残された桜井の思念が、--お願い、わたしの恥ずかしい写真を撮らないで! と八戒ダーの人工知能に写真撮影の禁止を働きかけたからだ。
そんな乙女の苦衷など知る由もなく、恐怖に逃げ惑う桜が丘高校の生徒達。
スマホさえ放棄すれば襲われることはないのだが、命懸けの逃亡を繰り広げる生徒たちに、八戒ダーの心理状態を分析する余裕などない。
助けてぇ~! 殺されるぅ~!
阿鼻叫喚の悲鳴が校舎内を横溢して、それは生徒会室で会長代行として、一人黙々と書類整理に励む織美江愛輝の耳元へも届いた。
仕事の手を休めて、--いったい、何事? と廊下へ出た愛輝。
その目の前を男女数名の一団が”赤いマフラー、なびかせて~♪”--いや、違った。マフラーと見えたのは実はネクタイなのだが、ーー全力疾走で駆け抜けていった。そんな生徒の集団が人気温泉街の団体客よろしく、現われては消え現われては消え……。引っ切りなしに続いたのだ。
「皆さん、廊下はお静かに」
そんな愛輝の注意もどく吹く風。
いつもなら唯々諾々と従う生徒たちも、今日ばかりは馬の耳に念仏だ。
何事ですか? と事情を聴こうにも、早瀬ごとき人の流れの中で立ち止まる者はなく、--困りましたわね。とどう対処してよいのやら、戸惑う愛輝であった。
■■■
2-1の生徒、羽山大樹は相撲部員である。
進学校であるにもかかわらず、相撲部があるというのもおかしな話ではあるが、そこはラノベの舞台にして源外の母校。なんでもありのいい加減な学校なのだ。
で、羽山大樹なのだが、--身長185センチ、体重110キロという恵まれた肉体の持ち主で、国体や全高で優勝した実績を買われて、相撲部屋から勧誘が引きも切らないのだが、本人は日大に進学して学生横綱になることが当面の目標という、そんな本篇との関連性が極めて薄い一見さんの経歴をダラダラと書き綴ったのは、彼も一角の実力者であり、校内においては並ぶ者のいない膂力の持ち主であることを、読者諸氏に知ってもらうためである。
三人前の昼食を平然と平らげた羽山。
トイレに向かう途中、脇目も振らずに廊下を疾走する不審な生徒の一群に遭遇した。
その中に同じ相撲部員の2-4の生徒、会田久志を発見して、
「おい、なにがあった?」
「おお、羽山か! いよいよ、おまえの出番だ。後は頼んだぞ!」
「どういう意味だ?」
「出たんだよ。あいつが、八戒ダーが!」
「お、おい、会田!」
速攻で逃げ去る会田の背中を憮然と見送りつつ、--会田のやつ、なに慌ててやがる? と正面に向き直った羽山、--うん? なんだ、あれは? と不気味に佇む漆黒の戦士を視認した。
「おまえが八戒ダーか?」
漆黒の戦士は無言のまま……。こちらの実力が値踏みしているようにも思える。
もし即座に腰の拳銃を引き抜いたなら、羽山も尻尾を巻いて逃げ出しただろう。
だがやつの、頭に大銀杏、腰にまわしの力士形態を見て、羽山の高校生横綱の血が騒いだ。
その闘気に呼応するかのように、八戒ダーも入念に四股を踏み始めた。
よし、やってやる!
羽山もブレザーを脱ぎ捨てネクタイを外すと、四股を踏み蹲踞の姿勢を取った。
八戒ダーも息を合わせる。とは言ってもやつは人造人間なので息はしていないのだが、羽山ほどの歴戦の勇者なら、回路を流れる電流の変動率から気配を読み取ることが可能なのだ。
四つに組んだ瞬間、あっさりと両上手の体勢に持ち込んだ羽山、--脇の甘いやつめ! と心中で吐き捨てて腕を捻ると、得意の上手投げを放った。
これで勝負は決まるはずだった。今までのように高校生力士が相手なら……。
ところが八戒ダーは微動だにしない。
小学生の砌、わんぱく相撲大会で胸を借りた、大横綱白鵬の岩のような肉体を思い出す。
上手投げ、下手投げ、上手出し投げ、下手出し投げ、すくい投げ、突き落とし、下手ひねり、はたき込み、巻き落とし、打っちゃり、内掛け、外掛け、引き落とし、蹴手繰り、とったり、肩透かし、かわず掛け、小股すくい、……猫だまし、猫だまし、猫だまし。
それから五分ほどの間に、羽山は相撲の四十八手すべてを試みたが、八戒ダーは一ミリ足りとも動かなかった。
くっ、くっそ~! 俺は、俺は、ここまでなのかぁああああ~!
八戒ダー、力尽きた羽山を高々と頭上まで持ち上げると、容赦なく床へ叩き付けた。
決まり手は、ーー釣り落としぃ~! 実力差を思い知らされる業だ。
うううっ、
全身の痛みと敗北の無念に耐え兼ねて涙を流す羽山を、無機質な赤い双眼で見下す八戒ダー。
蹲踞して手刀を切ると、恐怖で声も出ない羽山にペコリと頭を下げて、懸賞金代わりだろうか、彼の脱ぎ捨てたブレザーから財布を抜き取ると、ゆうゆうと花道を下がっていった。
わあああああ~~~~~!
起き上がりざま、財布を抜かれた痛みも忘れて、全速力で逃げ出した羽山大樹。
彼もまた立派な桜が丘高校の生徒であった。
■■■
源外の重役出勤は生徒の間ではよく知られた事実であり、経営者の子息でなければ出席日数不足でとうに退学処分になっていたはず。その点において不服を申し立てる生徒も若干名存在したが、彼らはこの世の多くの制度が、--金持ちの、金持ちによる、金持ちのための制度。という大人の事情を多少早く知る機会を与えられて、しぶしぶながらも口を噤むことになる。
だから源外が昼休みに登校したところで、大抵の輩は無視して通り過ぎるのだが、今回だけはいつもと事情が違っていた。
源外が校舎の玄関に足を踏み入れようとした矢先、男女入り乱れた一群が、彼の傍らを走り抜け、我先に校庭へ飛び出していった。
昼間から騒がしいやつらじゃのう。これだから庶民は困るのじゃ。
そこで何を思ったのか、源外、礼服のポケットから自己改造したダイヤル式の携帯を取り出すと、……ジーゴロジーゴロとダイヤルを回し始めた。
で、繋がった先は宝寿司。
どうやら源外、昼食は優雅に寿司と決めたようだ。
「おっ、宝寿司? わし、平賀。特上寿司四人前、桜が丘高校まで……。えっ、高校生に出前はしねえ。いい若いもんが昼間から寿司なんて食べるんじゃねえ? そりゃないよ、松さん。わし、お得意さんじゃろ? たまには昼間から寿司が食いたくなることもあるのじゃ。えっ、だったら回転ずしに行って食え? 俺はぜってえにそんな贅沢は許さねえ? いいのかのう、お得意さんを邪険にして? 客のえり好みをしているとお店が潰れるのじゃ。えっ、先代からの店はぜっていに潰さねえ。しょうがねえから出前してやる? さすがは松さん、そうこなくっちゃ!」
そんなだらだらした通話の最中にも、人の流れは滞りなく続き、彼の目の前を多くの生徒たちが走り過ぎていった。
携帯を切った源外。
おやっ? とようやく異常な人の流れに気が付いた。
その激流に逆らって奇跡的に足を止めた者がいた。
「おい、平賀! おまえ、いったい何やった!?」とすれ違いざま、源外を呼び止めたのは、全身包帯姿で松葉杖の、見るも哀れな相撲部員、羽山大樹だった。
「なにって、わし、いま来たばかりで。やったことと言えば寿司屋に出前を注文したことくらいじゃが……。言っておくが、おまえには絶対分けてやらんぞ」
「そんなことはどうでもいい! それより早く南棟へ行ってくれ! 例の一年生、ええと、桜井か? 彼女が大変なんだ!」
「なんじゃと、桜井が!」
「彼女、とうとうなっちまったんだ。ハ、八戒ダーに!」
「……!」
とうとう来るべき時が来た!
源外、眦を決すると、--うぉおおおお~~~~~! とひと吠え。脱獅子のごとく、たとえるなら草原を駆けるレオのごとく駆け出したから大勇躍! と思ったら階段でバランスを崩してポテッと転んだから大失速。
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