魔導学園Eクラスの大罪者

アイト

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一話 魔導学園

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俺・・・イクスは今魔導学園の長である魔導王の一人である婆さんと対面に座っている。学園長室と呼ばれているこの部屋は魔導学園の最上階にあり内装は何故か和室である。

「・・・イクスさんですね。手元にあるお手紙でお分かりでしょうが貴方にはこれから魔導学園で生活していただきます。拒否権はありません」
「そうですか・・・・・・ちなみにこの手紙を書いたのはどなたでしょうか?とても面白い文面で一度会ってみたいなと・・・・・・」

そう、とても面白い文面だった。

『イクス様へ‪w‪w

ヘイヘイヘイヘイイクスさん?‪w
耳の穴かっぽじってよく聞きなぁ!!
貴方に魔導学園への入学案内だゼ☆
もちろん強制じゃねぇ来たくなければ来なくていいぜ(運悪くイクスさんの家に暗殺者が大量に来るかもしれねぇけど‪w‪w)!!
日時と場所については後で送ってやる‪w‪w
すっげー美人さんを案内人にしてやっけど非モテ童貞が夢見るなよ‪w‪w
んじゃあ次の手紙でなイクス童貞さん‪w‪w‪w‪w

                                          ☆魔導学園より☆』

喧嘩売ってるよね?
それに俺童貞じゃないしとっくの昔に逆レ○プされて童貞散らしてるし一緒にすんな。
これ書いた人に会ったら取り敢えず腹パンは食らわしてやる。

「貴方の隣にいるアルナ様ですよ」

婆さんにそう言われたのでアルナに視線を向けるとそっぽ向きながら出されたお茶を啜っていた。

「空港ではあんなに俺の事見てたのになんで今は見ないの?お話してるんだからこっち見てよ」
「アイタタタ・・・・・・少しお腹が痛くてここでお暇させていただきます」

そんなことを言い出し部屋を出ていこうとするアルナに腹パンを食らわすイクス。イクスは男女平等主義者である。

「お・・・・・・乙女のお腹に躊躇なく腹パンだと・・・・・・?」

倒れ込んでいるが言う程痛くは無いはずだ。確かに当たったが少し後ろに飛んでいやがったからな。威力が緩和されている。

「さてと・・・イクスさん。貴方の配属されるクラスはEクラスとなるのですが」
「Eクラス・・・・・・?」
「はい・・・Eクラスは学園パンフレットにも載っていないので分からないと思いますし、そもそも魔導都市並びに魔導学園の事はあまりご存知ないご様子ですのでそちらからお話していきましょうか」
「助かります」

出されたお茶をあ互いに飲み時間を開けてから説明が始まった。二時間休みなくただただずーっと正座で話を聞いていた。取り敢えず今必要なことを話そう。

クラスはSクラスから順にA・B・C・Dとなっており一度配属されたクラスが変わることは無い。クラスは上から強い順であり例えばAクラスがSクラスに勝ったらAクラスだったクラスがSクラスにとクラスの名前が変わっていく。

ちなみにクラスの順位が決まる戦いは年に三回しか行われず今年はもう一回やってしまっているので残り二回しかできないようだ。

「・・・・・・さて、この学園について色々とお話しましたが最後にEクラスについてお話します」

婆さんがそう言った。
この学園についてたくさんの話を聞いたがEクラスについては殆ど語られていなかった。何か裏があるようで少しワクワクするイクスに気づいているのか婆さんはすぐに話し出した。

「まず・・・・・・Eクラスは他のクラスのほとんどの生徒が劣等生の集まりだと思っております。改善しようとは思っておりますが中々根強く・・・・・・」
「そうですか・・・ですがその件にに関しては安心してください。・・・・・・慣れていますから」
「・・・・・・そうですか」

この婆さん実は結構良い奴なのかもしれない。そう思ったイクスだったがアルナが余計な一言を言う。

「改善しようっていうかこうなったの元を辿れば学園長先生のせいじゃないですか」
「・・・・・・・・・・・・たしかにそうかもしれませんね」
「そうなんですか」

詳しくは知らないがとても興味がそそられる話だ。それに「劣等生の集まりだと思っている」って事は思われてるだけで実際は別だということか。

パンフレットには載っていないEクラス。
Eクラスの生徒に選ばれる条件。俺がここに来る理由になった大元となにか関係が・・・・・・・・・ん?

「・・・・・・気づきましたね。Eクラスはあなたと同じ大罪者の紋章を持つ者たちの事。貴方と同様・・・禁忌を侵し神の怒りを買いその身に呪印として紋章を刻まれた子供達を集めたのがEクラス」

禁忌・・・・・・それは神が侵してはならないと定めた禁書目録に記された魔法。禁忌を侵したものは忌み嫌われ誰も近づこうとしなくなる。禁忌を侵したものに与えられる紋章はそばにいる人間の魔力を少しずつ吸い上げてしまうから。

俺も禁忌を侵した身だ。
背中に黒い羽の紋章がある。
禁忌を侵したのに後悔は無いし今のこのままの状態で俺は構わないと思っている。

「貴方が何の禁忌を侵したのか私も存じ上げませんがEクラス。このクラスならあなたの居場所もあるかもしれません」

婆さんは最後にそう言った。
お礼を述べアルナと共に学園長室を出る。婆さんが最後に言った言葉、居場所があるかもしれない・・・・・・か。その言葉はイクスの心にほんの少しだけ響いた。





♢  ♢  ♢  ♢  ♢  ♢





アルナに連れられ校舎から少し離れた学生寮に案内された。学生寮は当然ながら男子寮と女子寮に別れており外装は見たらすぐわかる通り和室であった。

自分の部屋に案内され自分の部屋の魔法陣を記録してもらった。これが無いと自分の部屋に入ることは出来ない。ちなみに魔法陣は手に描き消えても効果は永続される優れ物である。

「・・・・・・見事に部屋も和室だな。嫌いじゃないけど」
「そうなんだ」

部屋も和室だった。
ちなみにここは俺の部屋。所々にダンボール箱があるのは今来たばかりでまだ一度も触れてないからだ。明日やろうと思っている。

「それで・・・何でアルナが俺の部屋にいるんだ?」
「イクス君夜ご飯食べてないしお腹空いてるでしょ?食堂まで一緒に行こう」
「・・・・・・分かった」

確かにお腹は空いていたのでイクスはアルナに着いていく。財布がポケットに入っているかの確認も済んでいる。

その後の流れは普通だった。
イクスはラーメンを食べアルナは牛丼と親子丼、定食と約三十品程の料理を食べていた。アルナは大食いなのだろう。それに食うのも早い。俺と同時に食い終わっていたからな。

その後は露天風呂(もちろん男湯と女湯に別れている)にも入り今は自分の部屋で布団を引いてその上で寝そべっていた。時刻は十一時。寝る時間にはちょうどいい。あれ?そう言えば何時登校か聞いてなかったな。つーか学校着いたらまずどこに行くんだ?

まぁ、いいや。
今は流されるままに眠るだけ。
そう思ったイクスは静かに目を閉じた。

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