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1章:旅人として
新たな国 ☆2☆
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◆◆◆
「はー、お腹いっぱいじゃ!」
満腹になったお腹を擦り、ぽんぽんと軽く叩く。
予想通り、朝市が開かれていて、シュエの興味をそそるものが多く並んでいた。
さらに、その近くには新鮮な魚を取り扱う飲食店も多くあり、シュエとリーズは朝食をそこで摂ることにした。食べ歩きをするにはあまりにも人が多かったので、飲食店で座って食べることにしたのだ。
いろいろな料理の名がずらりと飾られていて、見ているだけも楽しかったと恍惚の表情を浮かべるシュエに、肩をすくめるリーズ。
二人は名物と書かれていた、フィッシュフライバーガーを選択した。
ボリュームたっぷりのフィッシュフライバーガーを美味しそうに頬張るシュエに、店主は「良い食べっぷりだ!」とサラダとポテトフライ、炭酸飲料をおまけしてくれて、シュエはお腹いっぱい食べることができて満足そうに微笑む。
「朝から揚げ物とは、胃腸が強いな?」
「うむ! 美味しいものはいつ食べても美味しいのじゃ!」
そんな会話を店主として、シュエのお腹は満たされた。
そして現在、辺りをうろうろとし始めた。
「他にも美味しそうなものがいっぱいあってよいのぅ」
「とりあえず、宿屋を探しますか? それとも別の町に向かいますか?」
リーズの問いにシュエは少し考え込む。
この国のことをもう少し詳しく知りたいので、宿屋を探して情報収集することに決めた。
情報はいろいろとあったほうが便利だ。辺りを見渡して人々の服装を見ると、先日まで自分たちがいた国は違うように見える。
ちろりと自分とリーズの服装を見たが、そこまで浮いている感じはしない。
「多種多様な服装じゃな」
「港がありますからね、いろんな国の人たちが集まっているのでしょう」
シュエが「ふむ」と小さくつぶやいて、自身の服の袖を摘まむ。
「服はこのままでよさそうじゃな。とりあえず、宿屋を探して情報収集が先じゃ。どんな国なのか、さっぱりわからんし」
「かしこまりました」
そんなわけでシュエとリーズはまず宿屋を探すことにした。宿屋っぽい看板を探して、次々と泊まれるか尋ねたが、なかなか空いている部屋がなかった。
今までだって相部屋だったのだし、これからもそれでいいとリーズに伝えたが、彼は「ダメです」ときっぱりと断った。
リーズは旅立つ前に、シュエの兄三人から旅を始めて最初の国では、シュエの様子を見守るために相部屋を許されていたが、二つ目の国からはわけるように言われていた。
実際、シュエは自分がいなくても大丈夫そうだったので、この国からは部屋をわけようと考えていたので、断ったのだ。二つ目の国でも相部屋だったと彼らの耳に届いたら……と苦笑を浮かべる。
長々とした説教は、できれば避けたい。
「ねーねー、泊まるところを探しているの?」
突然声をかけられて、シュエとリーズは振り返る。
リーズは首を傾げたが、シュエがぐいっと彼の手を引っ張ることで、自分の目線よりもかなり下にいる子どもに気付いた。
シュエよりも背が小さい。
「そうじゃ。個室がよいのぅ」
「なら、うちにおいでよ! うち、宿屋なんだ。ちょっと古いけど……個室空いているよ!」
話しかけてきた子どもは、そばかすと二つに結んだ髪が特徴的な子だった。
どうやら宿屋の子どもらしい。
「ほう? ならば案内してもらおうか」
「うん! こっち!」
「……よいのですか、シュエ?」
「どんなところか、行ってみんとわからんじゃろう?」
シュエはにっと白い歯を見せて、「こっちだよー!」と少し離れた場所で手を振る子どもを追いかけた。
「はー、お腹いっぱいじゃ!」
満腹になったお腹を擦り、ぽんぽんと軽く叩く。
予想通り、朝市が開かれていて、シュエの興味をそそるものが多く並んでいた。
さらに、その近くには新鮮な魚を取り扱う飲食店も多くあり、シュエとリーズは朝食をそこで摂ることにした。食べ歩きをするにはあまりにも人が多かったので、飲食店で座って食べることにしたのだ。
いろいろな料理の名がずらりと飾られていて、見ているだけも楽しかったと恍惚の表情を浮かべるシュエに、肩をすくめるリーズ。
二人は名物と書かれていた、フィッシュフライバーガーを選択した。
ボリュームたっぷりのフィッシュフライバーガーを美味しそうに頬張るシュエに、店主は「良い食べっぷりだ!」とサラダとポテトフライ、炭酸飲料をおまけしてくれて、シュエはお腹いっぱい食べることができて満足そうに微笑む。
「朝から揚げ物とは、胃腸が強いな?」
「うむ! 美味しいものはいつ食べても美味しいのじゃ!」
そんな会話を店主として、シュエのお腹は満たされた。
そして現在、辺りをうろうろとし始めた。
「他にも美味しそうなものがいっぱいあってよいのぅ」
「とりあえず、宿屋を探しますか? それとも別の町に向かいますか?」
リーズの問いにシュエは少し考え込む。
この国のことをもう少し詳しく知りたいので、宿屋を探して情報収集することに決めた。
情報はいろいろとあったほうが便利だ。辺りを見渡して人々の服装を見ると、先日まで自分たちがいた国は違うように見える。
ちろりと自分とリーズの服装を見たが、そこまで浮いている感じはしない。
「多種多様な服装じゃな」
「港がありますからね、いろんな国の人たちが集まっているのでしょう」
シュエが「ふむ」と小さくつぶやいて、自身の服の袖を摘まむ。
「服はこのままでよさそうじゃな。とりあえず、宿屋を探して情報収集が先じゃ。どんな国なのか、さっぱりわからんし」
「かしこまりました」
そんなわけでシュエとリーズはまず宿屋を探すことにした。宿屋っぽい看板を探して、次々と泊まれるか尋ねたが、なかなか空いている部屋がなかった。
今までだって相部屋だったのだし、これからもそれでいいとリーズに伝えたが、彼は「ダメです」ときっぱりと断った。
リーズは旅立つ前に、シュエの兄三人から旅を始めて最初の国では、シュエの様子を見守るために相部屋を許されていたが、二つ目の国からはわけるように言われていた。
実際、シュエは自分がいなくても大丈夫そうだったので、この国からは部屋をわけようと考えていたので、断ったのだ。二つ目の国でも相部屋だったと彼らの耳に届いたら……と苦笑を浮かべる。
長々とした説教は、できれば避けたい。
「ねーねー、泊まるところを探しているの?」
突然声をかけられて、シュエとリーズは振り返る。
リーズは首を傾げたが、シュエがぐいっと彼の手を引っ張ることで、自分の目線よりもかなり下にいる子どもに気付いた。
シュエよりも背が小さい。
「そうじゃ。個室がよいのぅ」
「なら、うちにおいでよ! うち、宿屋なんだ。ちょっと古いけど……個室空いているよ!」
話しかけてきた子どもは、そばかすと二つに結んだ髪が特徴的な子だった。
どうやら宿屋の子どもらしい。
「ほう? ならば案内してもらおうか」
「うん! こっち!」
「……よいのですか、シュエ?」
「どんなところか、行ってみんとわからんじゃろう?」
シュエはにっと白い歯を見せて、「こっちだよー!」と少し離れた場所で手を振る子どもを追いかけた。
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