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1章:旅人として
新たな国 ☆6☆
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「のぅ、おねーさん。冒険者には何歳からなれるのじゃ?」
「あ、ええと……ごきげんよう。お兄さんの付き添い……というわけでは、なさそうですね?」
シュエとリーズを交互に見たのは、眼鏡を掛けた女性だ。問いかけられた内容に驚いたように目を丸くしていた。
「何歳からじゃ?」
「この国では、冒険者は十五歳からです。だから、お嬢さんにはまだ早い――……」
「大丈夫じゃよ。わらわは十五歳以上じゃから。のぅ、リーズ?」
「そうですね。大丈夫です」
目をぱちくりと瞬かせて「え?」と反射的に言葉にする女性に、シュエはにっこりと微笑む。
「冒険者の証が欲しいのじゃが?」
「……少々、お待ちください」
自分では手に負えないと感じたのか、眼鏡を掛けた女性はそそくさと奥の部屋に向かい、屈強そうな男性を連れてきた。
「お嬢ちゃん、どう見ても十五歳以下に見えるんだが……?」
「試してみてもよかろう? わらわの言ったことが本当かどうか」
自信満々のシュエに、男性は戸惑ったように後頭部に手を置く。
リーズが前に出て、男性にだけ見えるように金貨をちらりと見せた。
「試すだけでもよいでしょう?」
とても綺麗な笑みを浮かべるリーズを見て、シュエは呆れたようにジト目になる。
「……大人、汚い」
「交渉といっていください」
ぽつりとつぶやくシュエに、リーズは視線を落として唇に人差し指を立てた。
シュエは小さく息を吐き、肩をすくめて男性を見上げ、「どうするんじゃ?」と問う。
「……仕方ない、奥の部屋で試そう」
「別にここで試してもよいのじゃがなぁ」
ついてこい、と男性が二人を奥の部屋に誘う。彼女たちは黙って彼のあとについていき、奥の部屋に入るとソファに座るように勧められた。
「本当に試すだけだからな?」
男性は苦笑を浮かべながら水晶玉を取り出した。彼の顔くらいの大きさの水晶玉を、ローテーブルの上に置く。
「触ればよいのか?」
「ああ。触るだけで構わない」
早くしろ、と目で急かされ、そっと水晶玉に手を伸ばしてぺたりと触れる。
「お?」
水晶玉が淡く光り、ぽんっと勢いよくなにかが飛び出してきた。カードのようだ。
「……そ、そんなばかな……!」
「ほらぁ、だから大丈夫じゃと言ったじゃろう!」
一緒についてきた眼鏡を掛けた女性に勢いよく顔を向けると、女性は目をまん丸にして「うそぉ」と口元を両手で覆っていた。
「では、ついでに私も済ませますね」
シュエが水晶玉から手を離すと、リーズも触れる。
ひんやりと冷たい水晶玉から、再びぽんっとカードが飛び出た。
「登録完了です」
「これが冒険者の証なのじゃな。さて、用は済んだし街へ行くとするか」
「ま、待ってくれ! ちょっとカードを確認させてくれ!」
男性が慌てたように、立ち去ろうとするシュエとリーズを呼び止めてカードを見せるように手を伸ばす。
シュエとリーズは互いの顔を見てから、すっとカードを彼に差し出した。
「あ、ええと……ごきげんよう。お兄さんの付き添い……というわけでは、なさそうですね?」
シュエとリーズを交互に見たのは、眼鏡を掛けた女性だ。問いかけられた内容に驚いたように目を丸くしていた。
「何歳からじゃ?」
「この国では、冒険者は十五歳からです。だから、お嬢さんにはまだ早い――……」
「大丈夫じゃよ。わらわは十五歳以上じゃから。のぅ、リーズ?」
「そうですね。大丈夫です」
目をぱちくりと瞬かせて「え?」と反射的に言葉にする女性に、シュエはにっこりと微笑む。
「冒険者の証が欲しいのじゃが?」
「……少々、お待ちください」
自分では手に負えないと感じたのか、眼鏡を掛けた女性はそそくさと奥の部屋に向かい、屈強そうな男性を連れてきた。
「お嬢ちゃん、どう見ても十五歳以下に見えるんだが……?」
「試してみてもよかろう? わらわの言ったことが本当かどうか」
自信満々のシュエに、男性は戸惑ったように後頭部に手を置く。
リーズが前に出て、男性にだけ見えるように金貨をちらりと見せた。
「試すだけでもよいでしょう?」
とても綺麗な笑みを浮かべるリーズを見て、シュエは呆れたようにジト目になる。
「……大人、汚い」
「交渉といっていください」
ぽつりとつぶやくシュエに、リーズは視線を落として唇に人差し指を立てた。
シュエは小さく息を吐き、肩をすくめて男性を見上げ、「どうするんじゃ?」と問う。
「……仕方ない、奥の部屋で試そう」
「別にここで試してもよいのじゃがなぁ」
ついてこい、と男性が二人を奥の部屋に誘う。彼女たちは黙って彼のあとについていき、奥の部屋に入るとソファに座るように勧められた。
「本当に試すだけだからな?」
男性は苦笑を浮かべながら水晶玉を取り出した。彼の顔くらいの大きさの水晶玉を、ローテーブルの上に置く。
「触ればよいのか?」
「ああ。触るだけで構わない」
早くしろ、と目で急かされ、そっと水晶玉に手を伸ばしてぺたりと触れる。
「お?」
水晶玉が淡く光り、ぽんっと勢いよくなにかが飛び出してきた。カードのようだ。
「……そ、そんなばかな……!」
「ほらぁ、だから大丈夫じゃと言ったじゃろう!」
一緒についてきた眼鏡を掛けた女性に勢いよく顔を向けると、女性は目をまん丸にして「うそぉ」と口元を両手で覆っていた。
「では、ついでに私も済ませますね」
シュエが水晶玉から手を離すと、リーズも触れる。
ひんやりと冷たい水晶玉から、再びぽんっとカードが飛び出た。
「登録完了です」
「これが冒険者の証なのじゃな。さて、用は済んだし街へ行くとするか」
「ま、待ってくれ! ちょっとカードを確認させてくれ!」
男性が慌てたように、立ち去ろうとするシュエとリーズを呼び止めてカードを見せるように手を伸ばす。
シュエとリーズは互いの顔を見てから、すっとカードを彼に差し出した。
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