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2章:冒険者として
封印された場所 ☆1☆
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シュエの言葉に、大人は子どもの腕を離し、代わりに首に腕を回した。
ナイフを取り出し、子どもの首元に突き付ける。
「……なにをしておる?」
「こ、これ以上近付くな! こいつを刺すぞ!」
よく見ればナイフを持つ手が震えている。子どもが「ううっ」と苦しそうに呻き、全身を使って暴れる。シュエはその様子に瞳を鋭くさせた。
「人質を取るとは、さては卑怯者じゃな?」
腕を組んで呆れたように口にする彼女に、大人は「なんだと!?」と声を荒げる。
「リーズ!」
シュエが、リーズの名を力強く叫んだ。
その瞬間、大人が壁に打ち付けられ、壁にヒビが入る。
あまりの速さに、追うことすらできず、ただ呆然と立ち尽くす子どもに、シュエは近付いていった。
「お主、無事か?」
「う、うん……えっと、助けてくれてありがとう……」
子どもは茶色のフードを取って、顔を見せる。そこでシュエは、はて? と首を傾げた。この顔、とても見覚えがある、と。
「リアム!?」
「おや、知り合いか?」
シュエは壁に刺さった扇子を抜いて、パッと開いて口元を隠し、こちらを窺っていたエリオットたちもおそるおそる彼女のもとに行く。
エリオットの姿を視界に入れ、シュエは子どもと彼を交互に見やる。
「割と似ておるの」
「遠縁だからね。でも、どうしてリアムがここに……?」
アルフォンスも不思議そうな表情をしていた。どうしてこの子がここにいるか、わからないからだろう。
じっと彼らの容姿を見比べる。二人とも薄茶色の短髪で、水色の瞳を持っていた。とはいえ、リアムのほうが年上のようで、エリオットよりも背が高い。
「どうしてこんなところに?」
「わかんない、なんか、あの人が急に……」
気絶しているのか動かない、茶色のフードを被った大人。
シュエはその人に近付いて、そのフードを取った。
薄灰褐色の髪は汗で額に張り付き、指には変に光沢している指輪を何個もはめている中肉中背の男性の姿。
ルシアンが顔を覗き込んで、怒りの炎をその紫灰の瞳に宿した。
「お主の知り合いか?」
「ギュスターヴ……依頼人だ」
ぱちくり、と目を瞬かせて、シュエはルシアンとギュスターヴを交互に見て、エリオットに問いかける。
「なんと、この鉱山でさっくり会ってしまうとは!」
「でも、どうしてリアム坊ちゃんと彼が一緒に……?」
「なんだか、オレの血が必要って言っていたけれど……あっ、ねえ、アルフォンス、ここにくるまでに誰かに会わなかった!?」
おそらくリアム自身も、なぜ自分が巻き込まれたのかを理解していない。彼の首元にはエリオットが持っているようなアクアマリンのペンダントがあり、シュエはふむ、と小さくつぶやいた。
ナイフを取り出し、子どもの首元に突き付ける。
「……なにをしておる?」
「こ、これ以上近付くな! こいつを刺すぞ!」
よく見ればナイフを持つ手が震えている。子どもが「ううっ」と苦しそうに呻き、全身を使って暴れる。シュエはその様子に瞳を鋭くさせた。
「人質を取るとは、さては卑怯者じゃな?」
腕を組んで呆れたように口にする彼女に、大人は「なんだと!?」と声を荒げる。
「リーズ!」
シュエが、リーズの名を力強く叫んだ。
その瞬間、大人が壁に打ち付けられ、壁にヒビが入る。
あまりの速さに、追うことすらできず、ただ呆然と立ち尽くす子どもに、シュエは近付いていった。
「お主、無事か?」
「う、うん……えっと、助けてくれてありがとう……」
子どもは茶色のフードを取って、顔を見せる。そこでシュエは、はて? と首を傾げた。この顔、とても見覚えがある、と。
「リアム!?」
「おや、知り合いか?」
シュエは壁に刺さった扇子を抜いて、パッと開いて口元を隠し、こちらを窺っていたエリオットたちもおそるおそる彼女のもとに行く。
エリオットの姿を視界に入れ、シュエは子どもと彼を交互に見やる。
「割と似ておるの」
「遠縁だからね。でも、どうしてリアムがここに……?」
アルフォンスも不思議そうな表情をしていた。どうしてこの子がここにいるか、わからないからだろう。
じっと彼らの容姿を見比べる。二人とも薄茶色の短髪で、水色の瞳を持っていた。とはいえ、リアムのほうが年上のようで、エリオットよりも背が高い。
「どうしてこんなところに?」
「わかんない、なんか、あの人が急に……」
気絶しているのか動かない、茶色のフードを被った大人。
シュエはその人に近付いて、そのフードを取った。
薄灰褐色の髪は汗で額に張り付き、指には変に光沢している指輪を何個もはめている中肉中背の男性の姿。
ルシアンが顔を覗き込んで、怒りの炎をその紫灰の瞳に宿した。
「お主の知り合いか?」
「ギュスターヴ……依頼人だ」
ぱちくり、と目を瞬かせて、シュエはルシアンとギュスターヴを交互に見て、エリオットに問いかける。
「なんと、この鉱山でさっくり会ってしまうとは!」
「でも、どうしてリアム坊ちゃんと彼が一緒に……?」
「なんだか、オレの血が必要って言っていたけれど……あっ、ねえ、アルフォンス、ここにくるまでに誰かに会わなかった!?」
おそらくリアム自身も、なぜ自分が巻き込まれたのかを理解していない。彼の首元にはエリオットが持っているようなアクアマリンのペンダントがあり、シュエはふむ、と小さくつぶやいた。
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