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1章
58話:モフモフぷにぷにパーティー! 4
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こうしてわたしたちは、暗くなるまでコボルトたちと遊んだ。最後のほうはお祭りのようになって、音楽で盛り上げてくれたり、コボルトたちとの会話を楽しんだり、ブラッシングしたり(モフモフがツヤツヤになった。とても愛らしかった)、ぷにぷにの肉球を楽しんだり……。なんて幸せな時間だったのだろう。
「アクア、お願いがある」
小さなコボルトがきゅっとわたしの服を掴んだ。わたしはしゃがんでコボルトと目線を合わせる。
「どうしたの?」
「アクア、ココも連れて行って欲しい」
「へ? えーっと、それはルーカス陛下に聞いてからじゃないと……」
「ココも説得する!」
パタパタ、尻尾を振るコボルト。この子はココというのか……。個人名は、ごめん、ほとんど知らない。聖女としてコボルトの村に訪問した時にも、ほとんど長老としか話していなかったし、ああでも、泣いている子にゴーレムあげたっけ……。……あれ、もしかして?
「ココね、アクアの役に立ちたいの!」
目をキラキラと輝かせて、キューンと鳴くココ。お願い、お願いとばかりにわたしを見つめる。ど、どうすれば……。
「ええと……」
困ったように眉を下げて、ディーンたちを見上げると彼らもちょっと困っているようだった。というか、多分ふたりともコボルトの可愛さに、どうにかしてあげたいと思っている……といいな!
「ダメ……?」
目をうるうると潤わせて、耳をぺたんと、尻尾も下げて……あぁああ、今すぐ「いいよ」っていいたいぃぃぃ!
「……ディーン、バーナード、……だめ?」
ココと同じようなことをいうと、ディーンとバーナードは顔を見合わせて肩をすくめ、息を吐いた。
「すっごくだめって言いづらい」
「……まぁ、怒られる時は怒られる時ってことで」
その言葉を了承とみなし、わたしは思わずココを抱っこして立ち上がった。ココは「ココ、がんばる!」と尻尾をブンブン振り回していた。それを見ていたディーンたちの表情が和んでいるのを見て、わたしは抱っこしながらココの頭を撫でた。ああ、手触りいいなぁ……。
「それじゃあ、長老。ココを連れて行ってみるね」
「うむ。ココ、アクアたちに迷惑を掛けぬようにな」
「うん、長老! ココ、お役に立ってみせるよ!」
そしてわたしたちは、コボルトたちにつかの間のお別れを告げて、帝都へと戻った。なんとわたしたちが住んでいる屋敷へと、転移石で移動できるようになったのだ! ……元々設定はされていたらしい。あの場所は大聖女ステラが住んでいた場所だから、設定そのままなんだって。
「それじゃあ、ルーカス陛下の説得に!」
「行ってきまーす!」
軽く手を振ってから転移石を使う。あっという間に移動出来て、あの屋敷へとついた。やっぱり便利だわ、便利すぎるわ……。
「もうついたの?」
「そうよ。それじゃあ、ルーカス陛下にお会いしないとね」
日が暮れたから、少しは時間あるかな? わたしは空に文章を書いて、そっと手の中に包み込む。鳥になった文章は、ルーカス陛下の元へと飛び立った。……この魔法を生み出した人って誰なのかな。アルストル帝国って便利な魔法が多くていいなぁ。これが帝国の力か……。なんて考えていたらすぐに返事が来た。
「陛下はなんて?」
「すぐに会ってくれるって。ココも一緒に」
「ココ、説得する!」
「うん、お願いね」
任せて! とばかりに手を上げるココを見て、癒される……と思いながらルーカス陛下の元へと急いだ。途中、すれ違う人たちがココのことを見ていた。その視線を感じてか、ココは不安そうに耳をぺたんとしたから、ココに「大丈夫よ」と優しく声を掛ける。ココはぎゅっとわたしの腕にしがみついて来た。……そうよね、怖いよね。ココのことを誰も知らない場所だもの。それなのに、ルーカス陛下を説得するために、来てくれた。いい子だなぁ。可愛い子だなぁ。じろじろこっちを見る人たちに視線を向けると、さっと顔を逸らした。……じろじろ見ている自覚はあったのね。好意的かどうかと問われると、興味がある程度の感じだけど……。……あれ、もしかしてコボルトがこの帝都に来るのって初めてだったりするのかな? それで物珍しくて見ているとか……だと、まだいいなぁ!
あ。注目を浴びている理由のひとつに、わたしの格好もあるかもしれない。ドレス姿ではなく、聖職者のローブだもん。着替えてきてからのほうが良かったかな……? でもドレス姿だとココを抱っこするの大変そう。主に、バランス的な意味で。ハイヒール履いたまま、ココを抱っこ出来るのだろうか……。……今度試してみようかな。機会があれば。
そんなことを考えながら歩いていると、あっという間にルーカス陛下の元へ辿り着いた。
「――よし、いくよ」
こくこくとうなずくココ。ディーンとバーナードも、ちょっと緊張しているようだった。
扉をノックして、ルーカス陛下の返事を待つ。
「入れ」
声が聞こえて、ゆっくりと深呼吸をしてから、ルーカス陛下の待つ部屋と足を踏み入れた。
「アクア、お願いがある」
小さなコボルトがきゅっとわたしの服を掴んだ。わたしはしゃがんでコボルトと目線を合わせる。
「どうしたの?」
「アクア、ココも連れて行って欲しい」
「へ? えーっと、それはルーカス陛下に聞いてからじゃないと……」
「ココも説得する!」
パタパタ、尻尾を振るコボルト。この子はココというのか……。個人名は、ごめん、ほとんど知らない。聖女としてコボルトの村に訪問した時にも、ほとんど長老としか話していなかったし、ああでも、泣いている子にゴーレムあげたっけ……。……あれ、もしかして?
「ココね、アクアの役に立ちたいの!」
目をキラキラと輝かせて、キューンと鳴くココ。お願い、お願いとばかりにわたしを見つめる。ど、どうすれば……。
「ええと……」
困ったように眉を下げて、ディーンたちを見上げると彼らもちょっと困っているようだった。というか、多分ふたりともコボルトの可愛さに、どうにかしてあげたいと思っている……といいな!
「ダメ……?」
目をうるうると潤わせて、耳をぺたんと、尻尾も下げて……あぁああ、今すぐ「いいよ」っていいたいぃぃぃ!
「……ディーン、バーナード、……だめ?」
ココと同じようなことをいうと、ディーンとバーナードは顔を見合わせて肩をすくめ、息を吐いた。
「すっごくだめって言いづらい」
「……まぁ、怒られる時は怒られる時ってことで」
その言葉を了承とみなし、わたしは思わずココを抱っこして立ち上がった。ココは「ココ、がんばる!」と尻尾をブンブン振り回していた。それを見ていたディーンたちの表情が和んでいるのを見て、わたしは抱っこしながらココの頭を撫でた。ああ、手触りいいなぁ……。
「それじゃあ、長老。ココを連れて行ってみるね」
「うむ。ココ、アクアたちに迷惑を掛けぬようにな」
「うん、長老! ココ、お役に立ってみせるよ!」
そしてわたしたちは、コボルトたちにつかの間のお別れを告げて、帝都へと戻った。なんとわたしたちが住んでいる屋敷へと、転移石で移動できるようになったのだ! ……元々設定はされていたらしい。あの場所は大聖女ステラが住んでいた場所だから、設定そのままなんだって。
「それじゃあ、ルーカス陛下の説得に!」
「行ってきまーす!」
軽く手を振ってから転移石を使う。あっという間に移動出来て、あの屋敷へとついた。やっぱり便利だわ、便利すぎるわ……。
「もうついたの?」
「そうよ。それじゃあ、ルーカス陛下にお会いしないとね」
日が暮れたから、少しは時間あるかな? わたしは空に文章を書いて、そっと手の中に包み込む。鳥になった文章は、ルーカス陛下の元へと飛び立った。……この魔法を生み出した人って誰なのかな。アルストル帝国って便利な魔法が多くていいなぁ。これが帝国の力か……。なんて考えていたらすぐに返事が来た。
「陛下はなんて?」
「すぐに会ってくれるって。ココも一緒に」
「ココ、説得する!」
「うん、お願いね」
任せて! とばかりに手を上げるココを見て、癒される……と思いながらルーカス陛下の元へと急いだ。途中、すれ違う人たちがココのことを見ていた。その視線を感じてか、ココは不安そうに耳をぺたんとしたから、ココに「大丈夫よ」と優しく声を掛ける。ココはぎゅっとわたしの腕にしがみついて来た。……そうよね、怖いよね。ココのことを誰も知らない場所だもの。それなのに、ルーカス陛下を説得するために、来てくれた。いい子だなぁ。可愛い子だなぁ。じろじろこっちを見る人たちに視線を向けると、さっと顔を逸らした。……じろじろ見ている自覚はあったのね。好意的かどうかと問われると、興味がある程度の感じだけど……。……あれ、もしかしてコボルトがこの帝都に来るのって初めてだったりするのかな? それで物珍しくて見ているとか……だと、まだいいなぁ!
あ。注目を浴びている理由のひとつに、わたしの格好もあるかもしれない。ドレス姿ではなく、聖職者のローブだもん。着替えてきてからのほうが良かったかな……? でもドレス姿だとココを抱っこするの大変そう。主に、バランス的な意味で。ハイヒール履いたまま、ココを抱っこ出来るのだろうか……。……今度試してみようかな。機会があれば。
そんなことを考えながら歩いていると、あっという間にルーカス陛下の元へ辿り着いた。
「――よし、いくよ」
こくこくとうなずくココ。ディーンとバーナードも、ちょっと緊張しているようだった。
扉をノックして、ルーカス陛下の返事を待つ。
「入れ」
声が聞こえて、ゆっくりと深呼吸をしてから、ルーカス陛下の待つ部屋と足を踏み入れた。
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