悪役令嬢 エタった小説の主役の座をヒロインから奪い返します!

青井りか

文字の大きさ
1 / 16

悪役令嬢ってなんですかー?

しおりを挟む
 仕事終わった!今から秋の11連休です!
 私、鹿野愛里24才職業SEは地獄の消費税残業を終え、今日から夏休みいや、秋休みをとらせていただきます。晩御飯のお弁当と明日からの大量のパンやお菓子、ジュースを購入して、1Kの愛しの我が家へ!さあ、Amazon prime で恋愛映画を見まくるぞー。
 家に到着。部屋の電気をつけて、テレビをつけて、あれ?部屋の電気消えた。そして急に寒気を感じた。振り返ると白いもやってしたものが見えて・・・・・・ストーカー!?
 逃げようとした瞬間、足を滑らせて倒れる時になにかに頭をぶつけたようだ。いたい――

 真っ暗な空間に私は立っていた。夢ですか?死んだのですか?
「ありちゃん、ありちゃん。」
 声がする方を向く。ベリーショートにメガネの女性。えーと、見たことあるぞー。えーと。
「きた先輩!」
「わあ!覚えててくれたんだ。嬉しい。」
 喜多里さんは高校時代、二つ上の先輩。文芸部で一緒でした。
「6年前に電車でばったり以来ですね!」
「うんうん。今日はありちゃんに頼みがあってきたの。」
「先輩、今は何されてるんですか?」
「会社員しながらweb小説書いてたの。」
「わあ、すごいですね。」
 コトバだけ。私、そっち方面、まるで興味ないから。
「あのね、ありちゃん、私、死んだみたいの。」
「えっ!」
「でね、web小説がエタって困ってるの。」
「エタ?」
「続きが更新されなくて、数少ない読者さんから続きを要望されて、それが心残りで成仏出来ないの。」
「私、文才ありませんがー。」
 だって文芸部に入ったのも部室目当てだもん。多くの部室は部室棟にあるのに、文芸部は本館図書室横、100年の歴史のある広い部屋に少ない部員。昼休みや放課後まったり過ごして、教科書等の荷物置き場に最適なので入りました。
「続きは恵都けいとちゃんに頼んだんだけど、恵都ちゃん、流行りの悪役令嬢ものがよく分かってなくて、話を変な方向に進めたから行き詰まっちゃってね。」
「けいと先輩、なつかしいー。話の続きを一緒に考えるんですか?」
「ううん?あのね。私の知り合いの中でコミュ力高くて、コミケ行ってない知り合いってありちゃんだけなの。」
 はあ、そうですよねー。文芸部ってアニ研に入るの恥ずかしいって人が多かったです。私はそんな部でうきそうでうかなかったコミュ力持ちだった。
「ありちゃん、お願い。悪役公爵令嬢になって。あなたのオタクじゃない感性が必要なの。話を立て直してー。」
 はいー?それはなんですかー?

 次の瞬間、私は天蓋付きのベッドに寝てた。ベッドサイドには小説のプロットが置いてあった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     地球滅亡・・・じゃなかった
     弾劾裁判まであと14日
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

拾った年上侯爵が甘え上手すぎて、よしよししてたら婚約することになりました

星乃和花
恋愛
⭐︎火木土21:00更新ー本編8話・後日談8話⭐︎ 王都の市場で花屋をしているリナは、ある朝―― 路地裏で倒れている“美形の年上男性”を拾ってしまう。 熱で弱っているだけ……のはずが、彼はなぜか距離が近い。 「行かないで」「撫でて」「君がいると回復する」 甘えが上手すぎるうえに、褒め方までずるい。 よしよし看病してあげていたら、いつの間にか毎日市場に現れるようになり、 気づけば花屋は貴族の面会所(?)になっていて―― しかも彼の正体は、王都を支える侯爵家の当主だった!? 「君は国のために必要だ(※僕が倒れるから)」 年上当主の“甘え策略”に、花屋の心臓は今日ももたない。 ほのぼの王都日常コメディ×甘やかし捕獲ラブ、開幕です。

冷酷騎士様の「愛さない」は一分も持たなかった件

水月
恋愛
「君を愛するつもりはない」 結婚初夜、帝国最強の冷酷騎士ヴォルフラム・ツヴァルト公爵はそう言い放った。 出来損ないと蔑まれ、姉の代わりの生贄として政略結婚に差し出されたリーリア・ミラベルにとって、それはむしろ救いだった。 愛を期待されないのなら、失望させることもない。 契約妻として静かに役目を果たそうとしたリーリアは、緩んだ軍服のボタンを自らの銀髪と微弱な強化魔法で直す。 ただ「役に立ちたい」という一心だった。 ――その瞬間。 冷酷騎士の情緒が崩壊した。 「君は、自分の価値を分かっていない」 開始一分で愛さない宣言は撤回。 無自覚に自己評価が低い妻に、激重独占欲を発症した最強騎士が爆誕する。 以後、 寝室は強制統合 常時抱っこ移動 一秒ごとに更新される溺愛 妻を傷つける者には容赦なし宣言 甘さ過多、独占欲過剰、愛情暴走中。 さらにはリーリアを取り戻そうとする実家の横槍まで入り――? 自己評価ゼロの健気令嬢と愛が一分も我慢できなかった最強騎士。 溺愛が止まらない、契約結婚から始まる甘すぎる逆転ラブコメ

辺境に追放されたガリガリ令嬢ですが、助けた男が第三王子だったので人生逆転しました。~実家は危機ですが、助ける義理もありません~

香木陽灯
恋愛
 「そんなに気に食わないなら、お前がこの家を出ていけ!」  実の父と義妹に虐げられ、着の身着のままで辺境のボロ家に追放された伯爵令嬢カタリーナ。食べるものもなく、泥水のようなスープですすり、ガリガリに痩せ細った彼女が庭で拾ったのは、金色の瞳を持つ美しい男・ギルだった。  「……見知らぬ人間を招き入れるなんて、馬鹿なのか?」  「一人で食べるのは味気ないわ。手当てのお礼に一緒に食べてくれると嬉しいんだけど」  二人の奇妙な共同生活が始まる。ギルが獲ってくる肉を食べ、共に笑い、カタリーナは本来の瑞々しい美しさを取り戻していく。しかしカタリーナは知らなかった。彼が王位継承争いから身を隠していた最強の第三王子であることを――。 ※ふんわり設定です。 ※他サイトにも掲載中です。

「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある

柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった 王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。 リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。 「わかりました。あなたには、がっかりです」 微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。

つまらない妃と呼ばれた日

柴田はつみ
恋愛
公爵令嬢リーシャは政略結婚で王妃に迎えられる。だが国王レオニスの隣には、幼馴染のセレスが“当然”のように立っていた。祝宴の夜、リーシャは国王が「つまらない妃だ」と語る声を聞いてしまい、心を閉ざす。 舞踏会で差し出された手を取らず、王弟アドリアンの助けで踊ったことで、噂は一気に燃え上がる――「王妃は王弟と」「国王の本命は幼馴染」と。 さらに宰相は儀礼と世論を操り、王妃を孤立させる策略を進める。監視の影、届かない贈り物、すり替えられた言葉、そして“白薔薇の香”が事件現場に残る冤罪の罠。 リーシャは微笑を鎧に「今日から、王の隣に立たない」と決めるが、距離を取るほど誤解は確定し、王宮は二人を引き裂いていく。 ――つまらない妃とは、いったい誰が作ったのか。真実が露わになった時、失われた“隣”は戻るのか。

私の息子を“愛人の子の下”にすると言った夫へ──その瞬間、正妻の役目は終わりました

放浪人
恋愛
政略結婚で伯爵家に嫁いだ侯爵令嬢リディアは、愛のない夫婦関係を「正妻の務め」と割り切り、赤字だらけの領地を立て直してきた。帳簿を整え、税の徴収を正し、交易路を広げ、収穫が不安定な年には備蓄を回す――伯爵家の体裁を保ってきたのは、いつも彼女の実務だった。 だがある日、夫オスヴァルドが屋敷に連れ帰ったのは“幼馴染”の女とその息子。 「彼女は可哀想なんだ」 「この子を跡取りにする」 そして人前で、平然と言い放つ。 ――「君の息子は、愛人の子の“下”で学べばいい」 その瞬間、リディアの中で何かが静かに終わった。怒鳴らない。泣かない。微笑みすら崩さない。 「承知しました。では――正妻の役目は終わりましたね」

なんども濡れ衣で責められるので、いい加減諦めて崖から身を投げてみた

下菊みこと
恋愛
悪役令嬢の最後の抵抗は吉と出るか凶と出るか。 ご都合主義のハッピーエンドのSSです。 でも周りは全くハッピーじゃないです。 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...