悪役令嬢 エタった小説の主役の座をヒロインから奪い返します!

青井りか

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風のように水のように ダンスをうまく踊りたい

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 学校が終わって、家で晩餐の後はお兄様のレオとダンスの練習です。晩餐って誰か来たのかって?いいえ、毎日毎日豪華な食べきれないフルコースなのです。2分のチキンラーメンが恋しいです(天気の子より)

 おうちでは専属のピアニストの調べで練習です。公爵家、金持ちだー。
「アリア、ワルツは上手くなったね。」
「ありがとうございます。でもルイ殿下に『風雅に』と注文をつけられているので、まだまだです。」
「風雅に、か。そりゃ大変だね。」
 レオは端に寄せたテーブルの椅子をアリアの為に引いて、ピッチャーの水をグラスに注いで渡してくれた。ちょっとしたことなんだけどね、めっちゃスマートなの。レディファーストに感動です。

「アリア、ルイ殿下とはうまくいってるのかい?」
 私はさあ?と言わんばかりに首を傾けた。
「卒業パーティのパートナーに誘われたかい?」
 それも、さあ?だ。
「ルイ殿下から『私と踊るんだから、風雅なダンスを踊れるようにちゃんと練習しておいてね。』と言われたので、記憶をなくす前に誘われていたんじゃないでしょうか。」
 レオがため息をついた。
「アリアが倒れる前に『卒業パーティのパートナーに誘われないかも』と言ってたのが気にかかっててね。今回、倒れた時も見舞いに来ない、見舞いの品を送ってもこなかっただろう、今は学校ではどうしてるんだい?」
 うーん、これは・・・・・・接触なしですと言った方がいいのか判断出来ないぞ。(汗)
 応えきれずにいると、
「学校でも会話はないんだね。」
 はいそうです。会話どころか無視です無視。
「アリア、婚約を解消するかい?」
 うぉ、それは私では判断出来ない。とりあえず、首を振る。
「アリアがルイ殿下のことが好きなら、私は応援するよ。」
 こくこくと頷く。
 レオ、仕方ないなあって感じで立ち上がり手を差し出す。私はその手に自分の手を添え、またダンスの練習を始める。


 卒業パーティのパートナーに誘われてないんだ・・・・・・
 部屋でアリアの日記がないか探した時、日記はなかったけど、勉強のノートがたくさんあった。世界史にあたるノートだ。縦、横、歴史がまとめてある。王妃教育をまとめたもので、すごく真面目で、王妃になる自覚がある。
 学校に行って感じたこと。ルイが王様で、ルイがマヤといることで、みんなアリアに近づかないように見える。
 生徒会で裏方散々させられて尽くしてたのに。王妃教育、マナー、ダンス、他人ひとより綺麗に見えるよう練習してたのに。

 アリアを思うとやるせない気持ちでいっぱいになった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

     弾劾裁判まであと7日


♪ダンスはうまく踊れない  by井上陽水
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