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本編

第9話 素敵な人を紹介します…(残り11日)③

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第9話  素敵な人を紹介します…(残り11日)③




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※(ジンジャーside)

ちょっと訳あって
アッサムさんに謝っている途中…

ルクシ「そうだよ 舞踏会に行けば
おねえちゃんの好きなシルク魔王が
いるんだから!」

とんでもない言葉が聞こえてきた。

は?!今なんて…
驚いて魔王様とオーロラさんをの方を
振り向いたら…

魔王様は子供の様にキラキラとした
視線をオーロラさんに向け、

オーロラさんの方は…

オーロラ「…ほわっ?! シルク魔王?!」

何故、シルク魔王の名前が?!と
驚きで固まっていた。

ルクシ「…だって、お姉ちゃん
『シルク魔王の事が大好き』って
言ってたじゃん
僕のお洋服を買いに行く時!!」

オーロラ「えっー…とそれは……
大好きって言うのは…」


「ルクシ君は魔王様の事が
本当に大好きなんですね」

彼女が「憧れで…」と言いそうになった所、
俺は2人の会話をぶった切った。 

魔王様の「大好き」は
絶対 恋愛感情の意味で

多分…魔王様に「憧れの意味合いでの好き」と彼女が言ってしまったら
まずいと気がする…

ルクシ「………………」(じとー…)

…魔王様…会話を遮られたからって
そんな人を殺しそうな目で
睨まないでくださいよ

怖いです  

アッサム「シルク魔王様って…
たしか…お嫁さん候補が100人いるって
言う噂を聞いた様な…」

ルクシ「えっ?!……いや いなっ…」

アッサムさんの一言で
慌てていたオーロラさんは、
顔を輝かせて…


まずい…何か嫌な予感…


オーロラ「そうそう!
お嫁さん候補100人もいるんだし
選び放題よ その上、私が101人目として
入ったりしたら、皆んなに迷惑よ
そうだよね!!ねえアッサムさん!」
(ありがとう アッサムさん
噂を言ってくれて  もう少し、
シルク魔王の噂話を暴露してくれないかな)

アッサム「ええ!そう言えば
…シルク魔王様って人間の女性と 
妖精の女性は興味がない、嫌いだって
魔族のお嬢様方が教えてくれたわ」
(…どういたしまして? えっと
私の知っている噂を言えばいいかしら) 

オーロラ「残念だけど、ルクシ君
私はどうやら駄目みたいだよ
シルク魔王様の嫌いなタイプだし
ごめんね折角 教えてくれたのに
あぁ残念だったなぁ~(棒読み)」


…嫌な予感が的中……

魔王様の噂話が
本人がいる目の前で聞かされるなんて…

この噂話は以前魔王様が
女避けとして、放ったお言葉だ

なので実際は、この噂話は嘘だ。
お嫁さん候補100人なんていない。

…女に興味がないっと言う噂も
肉付けされ、人間と妖精の女には
興味がないと言う風に変わってしまって…

可哀想…と言うよりか…

魔王様……どんまい!!
ご自身で放った噂話ですし…
ご自身でなんとかして下さい

ルクシ「……シルク魔王はそんな 
人じゃないもんっ…」

「ルクシ君…」


……あぁ、魔王様が今にも泣きそうだ

295歳! たったそれだけで泣くんじゃない

…いや、泣きそうだな
好きな女性に「私は嫌いなタイプだから駄目みたい」って言われたら

…なんだか魔王様が少し、
可哀想になってきた

「……………」

仕方がないこのジンジャーが
助け船を出しますか

……なんだかんだ 魔王様に甘いな
俺は…


「アッサムさん  オーロラさん、
その噂話、実は嘘なんですよ」

オーロラ・アッサム「「えっ?!」」

「元は魔王様が魔族のご令嬢方に
傷つけない様する為に
放ったお言葉でして…
それを聞いて…怒りに狂ったお嬢様方が
後々 肉付けされ、今の噂話になってしまったようですね」

オーロラ「そうだったんですね…
私達、変な勘違いをしてしまったんですね
ごめんなさい」

アッサム「では、人間と妖精の女性は
嫌いって噂話も嘘…」

「はいっ 魔王様は嫌いな種族なんて
いませんよ  ご安心を…
そうそう…」

俺はシルク魔王の印象をさらに
上げる為、オーロラさんに向けて
こう言った。

「魔王様はこう言っておりました
もし、好きな女性が出来たら
その人だけを愛すると…
妃もその愛する女性ただ一人だけ
他の女は娶らないと…

オーロラさん もし、魔王様に
興味がおありのようでしたら
一度、会ってはいかがでしょうか
魔王様、きっと喜びますよ」

魔王…これで1つ借りは出来ましたらね
次は自分で頑張って下さいよ


ルクシ「ジンジャーお兄ちゃん…」
(ありがとう!ジンジャー  
オーロラに僕の印象を上げてくれて!!)

オーロラ「…魔王様にお時間があれば
私は喜んで  あっ…私1人では
不安なので、アッサムさんも一緒に…」

うーん…本当はアッサムさんには
会わせたくない

魔王様…物凄い美貌の持ち主だから
オーロラさんは良いとして…

アッサムさんまで惚れられたら
俺がとても困る!!

なら……

「そうだ! でしたら俺も加わります
知っている方が多い程
賑やかになるのではないでしょうか」

俺が加わって、
アッサムさんには絶対
魔王様に惚れさせない様にしなくては

オーロラ「ありがとうございます!
アッサムさん よろしくね それに……」
(ジンジャーさんとの約束もゲットだよ
やったね!頑張ってねアッサムさん!)

アッサム「うっうん!オーロラさん
ジンジャー様、私までありがとうございます」
(ジンジャーさんとの約束…嬉しい!!
私、頑張るよオーロラさん)


ペコリと頭を下げる
アッサムさんを見て、
俺は和かに

「いえいえ、どういたしまして」

と言った裏腹に

アッサムさんが魔王様に
惚れない様にする為、
頭の中で作戦を考え始めた。



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