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第3章 戻りたくない
第3話 ただいま②
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………………………………………………………
第3話 ただいま②
………………………………………………………………
※本来のうさびside
[…………]
もう一人の僕の声が
自分にも聞こえてしまった。
自分の体から精神が
出たんだね もう一人の僕
…ということは…
もう…
元に戻るんだね…
その証拠に僕の体が
消えかかってる
……元に戻りたくない
だけどこうなった以上
逆らえない
もう一人の僕が体から
出られないように
精神の壁を強めたのに
…しかたない
今回はもう一人の僕に
負けたな…
もう少しMiに僕の思いや
過去のことを伝えたかった
でも……
[Mi !!]
Mi[うさび君…て
体が…!!どうしたの
やっぱり調子が悪いのっ!?]
…消えかかる僕の姿見て
あたふたしている
Miには悪いけど内面クスッと
笑ってしまった
…もうしばらくは
この光景も姿も見れないのか
一秒、一秒が愛おしい…
[あと少しで呪われた僕と
変わる時間みたい
それとMi 先に言っとくね
ごめんね…]
Mi[え…?うさびく…]
ぐいっ!
言い終わらないうちに
素早く僕はMiの手を
引っ張り込んだ
Mi[わわっ!]
引っ張られ…よろめくMi
…もう一人の僕は何処かで
見ているだろうか
だったらなおさらだ…
Miがもう一人の僕に
何かされないようにしないと
うさび[………!!]
(おっ…おい!あいつ
Mi引っ張って何を…!)
姿はないがもう一人の僕に
見せつけるように
僕はMiに…
ちゅっ
彼女の頬にキスをおとした
…と同時に
うさび[ファァーー!!!]
奇声を発するもう一人の
僕の声がハッキリ聞こえた
…雰囲気ぶち壊しじゃないか
もう、次いつ会えるか
分からないのに
Mi[あっあの…う、う、うさび君…?!]
いきなりの事にMiは
狼狽える。
この反応…
僕が初めてだったんだろうな
本当にもう一人の僕が…
…純粋でよかった
…だったら
[もう時間だ僕の気持ち…
次会う時まで考えてね
またね!]
もう一人の僕…
君には絶対負けないよ
……こうして
僕の体は数秒も経たないうちに
ボワン!!
Mi[ほわっ!]
真っ白なけむりとなって消え、
僕の意識もここで途切れてしまった。
※本来のうさびside終わり
…………………………………………
………………………………
……………………………
あたり一面はきっと煙で
白い世界だと思う
うさび君…一体どうなったんだろう
いきなりの事で
ビックして咄嗟に目を
閉じちゃったけど…
[……………っ]
意を決して
閉じた目をそっと…開けると…
そこには…
[………!!]
…うそ…これは夢…?
煙とともに現れたのは…
私が一番会いたかった…
[うさび君!!]
うさび[あっ…あれ…元にもどった…]
うさび君はあたふたして
周りを見渡し
その後、私を見つけると
うさび[あっ!!Mi…!
本来のバカに何か………]
うさび君は私に何か
言いかけようとしたけど
私の顔を見るなり、ギョッと驚き
うさび[……ってどうしたMi?!
なんで泣いてるんだ!]
余計慌てふためいていた。
[ごめん…]
…どうしよう…
会えた嬉しさのあまり
涙が止まらない…
…でもここで泣き続けたら
ダメだ…私はうさび君に
この言葉を伝えたい…
ボロボロこぼれる涙を少しだけ止め
大きく深呼吸をして
[おかえり…うさび君…]
震える声で想いを伝えた。
うさび[Mi…]
うさび君にとっては
たった5日かも知れないけど
私にとって
うさび君に会えない5日間は長かった
本当に…
[会いたかったよ…]
…………………………………………………………
※うさびside
[…っ!!]
…そんな可愛い顔されると
こっちが恥ずかしいじゃんか
……あぁもう、
俺の気も知らないで
俺だってMiの会えない5日間は
長くて とても辛かった…
[…ただいま!!Mi !!]
俺だってMiに会えて
嬉しいに決まってんだろ!
[あっ…でもその前に…]
ガサゴソ…
Mi[うさび君…?]
…途中から見てたぞ
本来の俺から手を握られたり、
見つめあったりしまいには…
ほっ…ホッペにチューとか
あのバカ破廉恥すぎるだろ!!
[…というわけでまずは除菌!!]
ブシュー!!
Mi[えっなんで除菌?!]
ヤキモチだっつーの!
あいつの触れられた所なんて
なかった事にしてやる!
…俺は気がすむまで
Miにリセッシュをぶっ掛け
リセッシュをぶっ掛けられた
Miは数日間、
フローラルの香りが続いた
……こうして本来の俺の
5日間は幕を閉じ…
俺としての1日が、また始まった。
本来の姿編E.N.D
第3話 ただいま②
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※本来のうさびside
[…………]
もう一人の僕の声が
自分にも聞こえてしまった。
自分の体から精神が
出たんだね もう一人の僕
…ということは…
もう…
元に戻るんだね…
その証拠に僕の体が
消えかかってる
……元に戻りたくない
だけどこうなった以上
逆らえない
もう一人の僕が体から
出られないように
精神の壁を強めたのに
…しかたない
今回はもう一人の僕に
負けたな…
もう少しMiに僕の思いや
過去のことを伝えたかった
でも……
[Mi !!]
Mi[うさび君…て
体が…!!どうしたの
やっぱり調子が悪いのっ!?]
…消えかかる僕の姿見て
あたふたしている
Miには悪いけど内面クスッと
笑ってしまった
…もうしばらくは
この光景も姿も見れないのか
一秒、一秒が愛おしい…
[あと少しで呪われた僕と
変わる時間みたい
それとMi 先に言っとくね
ごめんね…]
Mi[え…?うさびく…]
ぐいっ!
言い終わらないうちに
素早く僕はMiの手を
引っ張り込んだ
Mi[わわっ!]
引っ張られ…よろめくMi
…もう一人の僕は何処かで
見ているだろうか
だったらなおさらだ…
Miがもう一人の僕に
何かされないようにしないと
うさび[………!!]
(おっ…おい!あいつ
Mi引っ張って何を…!)
姿はないがもう一人の僕に
見せつけるように
僕はMiに…
ちゅっ
彼女の頬にキスをおとした
…と同時に
うさび[ファァーー!!!]
奇声を発するもう一人の
僕の声がハッキリ聞こえた
…雰囲気ぶち壊しじゃないか
もう、次いつ会えるか
分からないのに
Mi[あっあの…う、う、うさび君…?!]
いきなりの事にMiは
狼狽える。
この反応…
僕が初めてだったんだろうな
本当にもう一人の僕が…
…純粋でよかった
…だったら
[もう時間だ僕の気持ち…
次会う時まで考えてね
またね!]
もう一人の僕…
君には絶対負けないよ
……こうして
僕の体は数秒も経たないうちに
ボワン!!
Mi[ほわっ!]
真っ白なけむりとなって消え、
僕の意識もここで途切れてしまった。
※本来のうさびside終わり
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あたり一面はきっと煙で
白い世界だと思う
うさび君…一体どうなったんだろう
いきなりの事で
ビックして咄嗟に目を
閉じちゃったけど…
[……………っ]
意を決して
閉じた目をそっと…開けると…
そこには…
[………!!]
…うそ…これは夢…?
煙とともに現れたのは…
私が一番会いたかった…
[うさび君!!]
うさび[あっ…あれ…元にもどった…]
うさび君はあたふたして
周りを見渡し
その後、私を見つけると
うさび[あっ!!Mi…!
本来のバカに何か………]
うさび君は私に何か
言いかけようとしたけど
私の顔を見るなり、ギョッと驚き
うさび[……ってどうしたMi?!
なんで泣いてるんだ!]
余計慌てふためいていた。
[ごめん…]
…どうしよう…
会えた嬉しさのあまり
涙が止まらない…
…でもここで泣き続けたら
ダメだ…私はうさび君に
この言葉を伝えたい…
ボロボロこぼれる涙を少しだけ止め
大きく深呼吸をして
[おかえり…うさび君…]
震える声で想いを伝えた。
うさび[Mi…]
うさび君にとっては
たった5日かも知れないけど
私にとって
うさび君に会えない5日間は長かった
本当に…
[会いたかったよ…]
…………………………………………………………
※うさびside
[…っ!!]
…そんな可愛い顔されると
こっちが恥ずかしいじゃんか
……あぁもう、
俺の気も知らないで
俺だってMiの会えない5日間は
長くて とても辛かった…
[…ただいま!!Mi !!]
俺だってMiに会えて
嬉しいに決まってんだろ!
[あっ…でもその前に…]
ガサゴソ…
Mi[うさび君…?]
…途中から見てたぞ
本来の俺から手を握られたり、
見つめあったりしまいには…
ほっ…ホッペにチューとか
あのバカ破廉恥すぎるだろ!!
[…というわけでまずは除菌!!]
ブシュー!!
Mi[えっなんで除菌?!]
ヤキモチだっつーの!
あいつの触れられた所なんて
なかった事にしてやる!
…俺は気がすむまで
Miにリセッシュをぶっ掛け
リセッシュをぶっ掛けられた
Miは数日間、
フローラルの香りが続いた
……こうして本来の俺の
5日間は幕を閉じ…
俺としての1日が、また始まった。
本来の姿編E.N.D
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