無表情な黒豹騎士に懐かれたら、元の世界に戻れなくなりました!〜個性豊かな獣人の国からコンニチハ!〜

カントリー

文字の大きさ
62 / 68
第2章 色んな種族さん!こんにちは〜材料集め編ー空色の革布〜

第3話 コンテスト開催!…が凶悪な幼馴染が登場した件について②

しおりを挟む
……………………………………………………
第3話 コンテスト開催!…が凶悪な幼馴染が登場した件について②
……………………………………………………

前回のおさらい!
ついにコンテスト当日!会場の「海上レストラン【アサナ】」で円陣を行っていた私を含めたクモード城の料理人達。

しかし、その円陣の中にシャーガスと言う白鮫の魚人が乱入して…突然ツバルさんを抱きしめた。

いきなりの出来事に固まってしまう料理人達。果たして2人の関係は一体…?

ーーーーーーー



シャーガス「…その表情…そそるなぁ…」

ツバル「……ひっ…」


抱きしめられてるツバルさんは、みるみる顔を青ざめて、尋常なくガタガタと震えている。一方、シャーガスさんの方は悦を浮かべ、怯えるツバルさんの反応を楽しんでいた。

くっ狂ってるよ。怯えた人を見て喜ぶなんておかしいよ。この人はツバルさんにとって一体…?

ただ、私でも分かった事がひとつ。どう見てもツバルさんにとって望んでいない再会だと思う。


ツバル「やだっ!はっ離して!」

怯える声でツバルさんは、両腕で必死にもがきながら、シャーガスさんの懐から出ようとするが…

ツバル「……グゥゥ」ギチィ

シャーガス「…よわいー力だなぁ。」

相手のシャーガスさんは体が大柄で筋肉質、小柄なツバルさんの抵抗をいとも簡単にあしらい、さらに抱擁を強めた。

シャーガス「只のツバメが白鮫のパワーに勝てる訳ねーだろ。相変わらずバカだなあ。」

ツバル「ーーっ」

絶体絶命のピンチ。だけどある1人の料理人の行動がツバルさんの状況を変えた。


ニャリンガ「そっ…その手を離すにゃ!ツバル君が痛がっているにゃ!!」

ツバル「ニャリンガさんっ…」ドキッ

なんとニャリンガさんが前に出て、ツバルさんの腕を引っ張り救出を始めた。

羊の料理人「おいっ俺様の仲間に何しとんじゃボケェ!!その汚い手を離せぇコラ!!」

鹿の料理人「うぅ力…つよっ。ヨーグルちゃんも手伝って!!」

「はいっ!!…ツバルさんを離しなさーい!」

孔雀の料理人「誰かぁー!!乱暴ですの!!出場停止にさせてくださいましぃ!!」

それと同時に他の料理人達もツバルさんの手を引っ張り始めたり。中には周りの人達に助けを求めたりした。

ベアリ「みんなっ…あと少し…外れた!!」

みんなの協力体制により、シャーガスさんの腕に捕らえられたツバルさんは救出された。そして、捉えられないよう男性陣はシャーガスさんの前に立ちはだかり、女性陣はツバルさんの周りをガードする。

完璧な鉄壁。私達の姿を見たシャーガスさんは舌打ちして、私達を睨みつけた。


シャーガス「……ちっ。悲しいなぁツバル。4年ぶりの感動的な再会なのに。この仕打ちはなんだ?」

ツバル「…今度は何の嫌がらせなの。もう僕に関わらないでよ!」

シャーガス「宣戦布告しに来たんだよ。ツバル、コンテストの優勝賞品を見たか?」

ツバル「優勝賞品と宣戦布告にいったい何の関係が……!!まさか……」

ツバルさんは何かに気づき、急いで招待状を取り出し内容を確認して…顔をさっと青ざめた。その様子にシャーガスさんはニヤニヤと笑い出す。


シャーガス「その様子だと俺の目的に気づいたな。ツバル、宣戦布告だ。俺はポワゾン部門で優勝する。

優勝賞品の願い事で、お前を俺の奴隷にするから覚悟しろ!!」

なっなんですって!そんな暴挙が許される訳が…同意を求めるようにニャリンガさん達を見ると、彼女達は険しい顔をしている。

つまり…シャーガスさんが言っている内容は事実。本当に彼が優勝してしまったら、ツバルさんは奴隷に…ってどどどうしよう。やばいじゃん!

ニャリンガ「そんなの非人道的にゃ!!おかしいにゃ!!」

孔雀の料理人「何が奴隷ですの?!強欲すぎますわ!」

私も他の料理人達がシャーガスさんの宣戦布告に大パニックの中、ベアリ料理長だけは比較的落ち着いていた。

ベアリ「…………」

シャーガス「なんだ?仲間が取られそうになるのに、お前だけ落ち着いているな?」

ベアリ「…大丈夫です。貴方は優勝できないですから。」

シャーガス「あっ…なんだとテメェ。何を根拠に」

ベアリ「なぜならポワソン部門には、優秀なツバル君も出場している。必ず貴方の優勝を阻止できる。ツバル君。彼に言いたい事があるんじゃないのかい。」

ツバル「ベアリ料理長…ありがとうございます。もう昔の僕じゃないんだ…」

そう小さな声でつぶやくと、ツバルさんはシャーガスさんに向けてハッキリとこう告げた。



ツバル「シャーガス。君の思い通りにはさせない。僕も優勝を目指すよ!」



しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜

こころ ゆい
恋愛
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました! ※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)  狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。  突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。  だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。  そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。  共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?  自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。

行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました

鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。 けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。 そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。 シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。 困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。 夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。 そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。 ※他投稿サイトにも掲載中

ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…

ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。 一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。 そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。 読んでいただけると嬉しいです。

【恋愛】目覚めたら何故か騎士団長の腕の中でした。まさかの異世界トリップのようです?

梅花
恋愛
日下美南(くさかみなみ)はある日、ひょんなことから異世界へとトリップしてしまう。 そして降り立ったのは異世界だったが、まさかの騎士団長ベルゴッドの腕の中。 何で!? しかも、何を思ったのか盛大な勘違いをされてしまって、ベルゴッドに囲われ花嫁に? 堅物騎士団長と恋愛経験皆無の喪女のラブロマンス?

獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。

真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。 狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。 私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。 なんとか生きてる。 でも、この世界で、私は最低辺の弱者。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

じゃない方の私が何故かヤンデレ騎士団長に囚われたのですが

カレイ
恋愛
 天使な妹。それに纏わりつく金魚のフンがこの私。  両親も妹にしか関心がなく兄からも無視される毎日だけれど、私は別に自分を慕ってくれる妹がいればそれで良かった。  でもある時、私に嫉妬する兄や婚約者に嵌められて、婚約破棄された上、実家を追い出されてしまう。しかしそのことを聞きつけた騎士団長が何故か私の前に現れた。 「ずっと好きでした、もう我慢しません!あぁ、貴方の匂いだけで私は……」  そうして、何故か最強騎士団長に囚われました。

『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』

透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。 「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」 そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが! 突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!? 気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態! けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で―― 「なんて可憐な子なんだ……!」 ……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!? これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!? ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆

処理中です...