無表情な黒豹騎士に懐かれたら、元の世界に戻れなくなりました!〜個性豊かな獣人の国からコンニチハ!〜

カントリー

文字の大きさ
64 / 68
第2章 色んな種族さん!こんにちは〜材料集め編ー空色の革布〜

第4話 いざ料理スタート!の件について〜黒豹騎士に守られて〜1

しおりを挟む
……………………………………………………
第4話 いざ料理スタート!の件について~黒豹騎士に守られて~1
……………………………………………………

スープ部門の一次審査が開催間近。持ち場のキッチンに辿り着いた私は、目を見開いて固まってしまった。何故なら……

ダーク「待っていたぞ。」

「ダダダークさん!!どうしてここに?!」

クモード城にいるはずのダークさんが海上レストラン【アサナ】に居たから。

彼の姿はクモード城の甲冑に身をつつみ、槍まで持っていて…いかにも護衛する様な服装。まさかベアリ料理長が言っていた対策って…

ダーク「国王の命令で料理人の護衛だ。」

やっぱり!ベアリ料理長&リール国王…護衛を手配してくれてありがとう!これならもし妨害が起きたとしても防いでくれる。それと…護衛がダークさんで良かったぁ。

初めてのコンテストだから少し緊張していたけど、お友達…いやお友達と呼ぶのはおこがましいか。知り合いが隣にいるなら、落ち着いて料理に取り組める。


ダーク「ヨーグル?」

おっと…いけない。ダークさんという存在に安心して、思わず見入ってしまった。何か言わないと。

「おっお忙しいのに、護衛して頂きありがとうございます。」

ダーク「…仕事だ。気にするな。」

「実はコンテストに挑戦するのが初めてで緊張していたんです。だけど…ダークさんがそばにいてくれると安心します。」

ダーク「そうか…」ふいっ

相変わらずダークさんは無表情で、私から顔を背けてしまったけど…私には分かっている。彼の尻尾がユラユラと揺らいでいて、耳もぴこぴこと動いている事に。

ここ最近で気づいたんだ。ダークさんは顔には感情を出さないけど、耳と尻尾で感情を表現しているって。この様子だと…喜んでいるな。


「ふふっ喜んでる。良かった。(小声)」

ダーク「……………」じー…

「あっ…何でもないです!さあ準備をしなくては!コンテストが始まっちゃう!」

だっ、大丈夫だよね。ダークさんとの間は1mほど離れているし。聞かれていないはず!

ガチャ ガチャ ガチャ(キッチン用品の音)

独り言が聞こえていないか少し焦り、そそくさとキッチン用具の準備を始めた。だけど、私の独り言は…ダークさんにはバッチリ聞こえていたようで…

ダーク「…やはり我の感情は、今でも都子にはバレてしまうな。」

愛おしそうに私を見て微笑んでいた。



ーーーーー
ーーーーー

自分が予想していたより、前準備は念入りに手入れをした。

ダークさんの助言により、お湯でキッチン用品や皿を洗ったり、周辺を念入りにアルコール消毒をしたりして…


15分後…

「よしっ準備完了!念のためキッチン用品を洗ったし。食材は会場で用意した物を使用すれば…」

ダーク「……待て。この食材を使え。」

箱に入った食材を手に取ろうとした瞬間、箱ごとダークさんに取り上げられ、代わりに麻袋に入った食材を渡された。

「えっ…どうしてですか?」

ダーク「その箱の食材…変な匂いする。」
(……毒の匂い。ここの奴ら…クモード城の料理人の評判を下げる気か。)

「匂い?どれどれ…うーん人間の私じゃ分からないけど…。ダークさんありがとうございます!」

ダーク「いや、構わない。この食材は我が頂く。…そろそろコンテストが始まるな。」



ダークさんがそう言うと同時に、場内にアナウンスが流れた。

場内アナウンス「間もなく各部門の第一次審査が開始します。コンテスト参加者は持ち場で、準備をお願いします。」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜

こころ ゆい
恋愛
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました! ※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)  狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。  突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。  だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。  そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。  共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?  自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。

行き遅れのお節介令嬢、氷の公爵様と結婚したら三人娘の母になりました

鳥柄ささみ
恋愛
お節介焼きで困っている人を放っておけないシアは、数多のご令嬢達から人気の令嬢だ。毎日ファンレターが届き、社交界に出れば令嬢に取り囲まれるほどである。 けれど、それに反比例するように男性からの人気はなく、二十七だというのに嫁の貰い手もないため、毎日母から小言をもらっていた。 そんなある日のこと、突然公爵家から縁談の話が。 シアは公爵家がなぜ自分に縁談など持ち掛けるのかと訝しく思いつつ話を受けると、なんと公爵の後妻として三人の娘の母代わりになれと言われる。 困惑するも、自分へ縁談を持ちかけた理由を聞いて、お節介なシアは嫁ぐこと決めたのだった。 夫になるレオナルドはイケメンなのに無表情で高圧的。三人の娘も二女のアンナを除いて長女のセレナも三女のフィオナもとても反抗的。 そんな中でもお節介パワーを発揮して、前向きに奮闘するシアの物語。 ※他投稿サイトにも掲載中

ブスすぎて嫁の貰い手がないから閨勤侍女になれと言われたので縁を切ります、完全に!完全縁切りの先にあったのは孤独ではなくて…

ハートリオ
恋愛
ルフスは結婚が決まった従姉の閨勤侍女になるよう父親に命令されたのをきっかけに父に無視され冷遇されて来た日々を終わらせようとブラコン父と完全に縁を切る決意する。 一方、従姉の結婚相手はアルゲンテウス辺境伯とのことだが、実は手違いがあって辺境伯が結婚したいのはルフス。 そんなこんなの異世界ファンタジーラブです。 読んでいただけると嬉しいです。

【恋愛】目覚めたら何故か騎士団長の腕の中でした。まさかの異世界トリップのようです?

梅花
恋愛
日下美南(くさかみなみ)はある日、ひょんなことから異世界へとトリップしてしまう。 そして降り立ったのは異世界だったが、まさかの騎士団長ベルゴッドの腕の中。 何で!? しかも、何を思ったのか盛大な勘違いをされてしまって、ベルゴッドに囲われ花嫁に? 堅物騎士団長と恋愛経験皆無の喪女のラブロマンス?

獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。

真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。 狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。 私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。 なんとか生きてる。 でも、この世界で、私は最低辺の弱者。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。

じゃない方の私が何故かヤンデレ騎士団長に囚われたのですが

カレイ
恋愛
 天使な妹。それに纏わりつく金魚のフンがこの私。  両親も妹にしか関心がなく兄からも無視される毎日だけれど、私は別に自分を慕ってくれる妹がいればそれで良かった。  でもある時、私に嫉妬する兄や婚約者に嵌められて、婚約破棄された上、実家を追い出されてしまう。しかしそのことを聞きつけた騎士団長が何故か私の前に現れた。 「ずっと好きでした、もう我慢しません!あぁ、貴方の匂いだけで私は……」  そうして、何故か最強騎士団長に囚われました。

『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』

透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。 「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」 そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが! 突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!? 気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態! けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で―― 「なんて可憐な子なんだ……!」 ……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!? これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!? ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆

処理中です...