【第2章完結】無表情な黒豹騎士に懐かれたら、元の世界に戻れなくなった私の話を切実に聞いてほしい!!

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第1章 ようこそ!獣人の国クモード王国へ

第0話 元の世界へ帰る瞬間、黒豹騎士が帰路をぶっ壊した件について①

私は大空都子。日本出身の『異世界転移者』だ。

でも…その肩書きは今日で終わる…何故なら…

「やっ…やっと元の世界へ帰れるんだ。先生や友達…みんなに会える!」


月明かりが差し込む小さな泉の前で座り込み、元の世界へ帰れると言う喜びを噛み締めた。

いやぁ長かったよ…ここまでたどり着くのに1年ぐらいかかった。帰る方法を探して…必要な材料を探して…苦労したな私。

それもこれも…親友のルビーちゃんやミカヅキちゃんにリール国王のおかげ…彼女達がいなかったら、元の世界へ戻るチャンスなんて来なかった。

ルビーちゃん…ミカヅキちゃん…お別れは寂しいけど…彼女達が費やした時間と魔法を無駄にしたくない。

あと…私はこの世界とってイレギュラーの存在だから。


「……ありがとう…3人とも。…よしっ!」

掛け声と共に立ち上がり、カバンから空色の靴を取り出して地面に置く。

空色の靴は魔法でキラキラと輝いて眩しい。これを履いたら元の世界へ繋がる…元の世界に戻ったら靴は消えるんだよね。綺麗なのに…勿体無い。

「……さようなら…クモード王国…」

そう小さく呟き、靴を履こうとした瞬間。



ドンガラガッシャーン!!(雷の音)


突然、雷音がして続け様に焦げ臭い匂いがした。何だと思い匂いの正体を探すと…

「………!!うっうそ!靴が焦げてる!!」

今まさに履こうとした空色の靴が真っ黒に焦げ煙が出ていた。

そんな…これだと元の世界に帰れない。

真っ黒な靴を見て呆然としていると…突然、草むらが揺れ出した。

ガサ ガサ ガサ

「…………………」

…雷が発生した時点で分かっていた。誰がやったかなんて。最後まで私が元の世界へ帰る事に反対していて…黒豹の獣人で…女性からモテまくって…クモード王国精鋭の騎士の…





『ダーク・スカイ』
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