26 / 79
第1章 ようこそ!獣人の国クモード王国へ
間話 都子の昔話〜動物園編②〜
……………………………………………………
間話 都子の昔話~動物園編②~
……………………………………………………
ダークさんから手紙を受け取った日…
また、懐かしい夢を見た。
…………………………………………
………………………………
……………………………
「クロ君ー!今日も遊びにきたよ。」
クロ「ぴゃーぴゃー…」
小さい頃…動物園でクロ君と遊んでいた頃の記憶
「わっ。ふふ甘えん坊さんだなぁ」
クロ「ぴゃー」ペロペロ
短い前足で私の腕を掴んだり、まん丸な黄金色の瞳で見つめる姿はとても愛くるしくて、私はクロ君の虜だった。
黒猫だと勘違いしていても、あの頃の私は黒豹は苦手じゃなかった。ううん寧ろ好きな動物に分類されていたと思う。
ただ、いくら動物に懐かれやすい体質持ちの私でも、最初からクロ君に好かれていた訳ではなかった。
初めて対面した時は、私に対して毛を逆立てて唸り、変な動きでもしたら襲いかかりそうなぐらい…警戒対象だったら。
ーーーーー
ーーーーー
出会った当初…たしか…6歳ぐらいだっけ。両親に連れられて、動物園の入り口から遠く離れた建物の中にクロ君がいた。
ザワ ザワ ザワ
クロ「ウゥ…グルル…」
クロ君は目の前にいる白衣の大人達に唸っていて、小さな体を小刻みにして震え…怯えていた。
白衣の大人達は嬉しそうな表情でクロ君を見ながら「実験は成功だ」とか「あとは成獣になれば証明される」と言う感じの事を言っていて…
(ここ…こわい。早くおうちに帰りたい。)
小学生の私でも異質と感じる空間に恐怖を感じた。
父(…なんて事を…まさか本当にやるなんて…いやそんな事より、小さいとは言え黒豹の放し飼いは危ない。まずは安全の確保を…)
母(いきなり呼ばれたと思ったら…こんなの生命の冒涜よ…青さん、少しずつ距離を取って部屋から出ましょう)
両親も何かを感じたのか、顔を合わせて私の手を引き部屋から出ようとした…が。
クロ「ゥゥゥ…ガァァァッ」
突然クロ君が私たち目掛けて突進をしてきた。
父「なっ…」
母「みっ都子!!」
いや…正確には私に目掛けて突進してきた。あまりの速さに両親の間をすり抜けられ…
ガブリッ!!
何故か私の手に噛みついてきた。
「いっ…!!」
傷が深く血がとめどなく流れてくる。普段であれば、あまりの痛さに大泣きするはずたったのに…
クロ「ゥゥゥ…」ブルブル
小さく体を震わせて、怒りと恐怖が入りじまった瞳で私を睨むクロ君を見たら泣けなかった。
そして、当時の私は何を思ったのか、クロ君を抱きしめて優しく撫でるという、今ではありえない行動に出ていた。
「大丈夫…大丈夫…こわかったね…」
クロ「ウゥ………」
「私は仲間。大丈夫…大丈夫」
クロ「……ピャー……」ペロペロ
落ち着きを取り戻したのか、クロ君は必死に手にできた傷を舐め始めた。…それがなんだかとても可愛くて…
「お父さん、お母さん、この猫ちゃん可愛いね。」
って…同意を求めように両親を見たら、2人は顔を青ざめていて…
母「……都子…貴方もその体質を持っていたのね。気づけなくてごめんなさい…」
…お母さんは顔を歪ませて小さな声でそう呟いた。
間話 都子の昔話~動物園編②~
……………………………………………………
ダークさんから手紙を受け取った日…
また、懐かしい夢を見た。
…………………………………………
………………………………
……………………………
「クロ君ー!今日も遊びにきたよ。」
クロ「ぴゃーぴゃー…」
小さい頃…動物園でクロ君と遊んでいた頃の記憶
「わっ。ふふ甘えん坊さんだなぁ」
クロ「ぴゃー」ペロペロ
短い前足で私の腕を掴んだり、まん丸な黄金色の瞳で見つめる姿はとても愛くるしくて、私はクロ君の虜だった。
黒猫だと勘違いしていても、あの頃の私は黒豹は苦手じゃなかった。ううん寧ろ好きな動物に分類されていたと思う。
ただ、いくら動物に懐かれやすい体質持ちの私でも、最初からクロ君に好かれていた訳ではなかった。
初めて対面した時は、私に対して毛を逆立てて唸り、変な動きでもしたら襲いかかりそうなぐらい…警戒対象だったら。
ーーーーー
ーーーーー
出会った当初…たしか…6歳ぐらいだっけ。両親に連れられて、動物園の入り口から遠く離れた建物の中にクロ君がいた。
ザワ ザワ ザワ
クロ「ウゥ…グルル…」
クロ君は目の前にいる白衣の大人達に唸っていて、小さな体を小刻みにして震え…怯えていた。
白衣の大人達は嬉しそうな表情でクロ君を見ながら「実験は成功だ」とか「あとは成獣になれば証明される」と言う感じの事を言っていて…
(ここ…こわい。早くおうちに帰りたい。)
小学生の私でも異質と感じる空間に恐怖を感じた。
父(…なんて事を…まさか本当にやるなんて…いやそんな事より、小さいとは言え黒豹の放し飼いは危ない。まずは安全の確保を…)
母(いきなり呼ばれたと思ったら…こんなの生命の冒涜よ…青さん、少しずつ距離を取って部屋から出ましょう)
両親も何かを感じたのか、顔を合わせて私の手を引き部屋から出ようとした…が。
クロ「ゥゥゥ…ガァァァッ」
突然クロ君が私たち目掛けて突進をしてきた。
父「なっ…」
母「みっ都子!!」
いや…正確には私に目掛けて突進してきた。あまりの速さに両親の間をすり抜けられ…
ガブリッ!!
何故か私の手に噛みついてきた。
「いっ…!!」
傷が深く血がとめどなく流れてくる。普段であれば、あまりの痛さに大泣きするはずたったのに…
クロ「ゥゥゥ…」ブルブル
小さく体を震わせて、怒りと恐怖が入りじまった瞳で私を睨むクロ君を見たら泣けなかった。
そして、当時の私は何を思ったのか、クロ君を抱きしめて優しく撫でるという、今ではありえない行動に出ていた。
「大丈夫…大丈夫…こわかったね…」
クロ「ウゥ………」
「私は仲間。大丈夫…大丈夫」
クロ「……ピャー……」ペロペロ
落ち着きを取り戻したのか、クロ君は必死に手にできた傷を舐め始めた。…それがなんだかとても可愛くて…
「お父さん、お母さん、この猫ちゃん可愛いね。」
って…同意を求めように両親を見たら、2人は顔を青ざめていて…
母「……都子…貴方もその体質を持っていたのね。気づけなくてごめんなさい…」
…お母さんは顔を歪ませて小さな声でそう呟いた。
あなたにおすすめの小説
幼い頃に、大きくなったら結婚しようと約束した人は、英雄になりました。きっと彼はもう、わたしとの約束なんて覚えていない
ラム猫
恋愛
幼い頃に、セレフィアはシルヴァードと出会った。お互いがまだ世間を知らない中、二人は王城のパーティーで時折顔を合わせ、交流を深める。そしてある日、シルヴァードから「大きくなったら結婚しよう」と言われ、セレフィアはそれを喜んで受け入れた。
その後、十年以上彼と再会することはなかった。
三年間続いていた戦争が終わり、シルヴァードが王国を勝利に導いた英雄として帰ってきた。彼の隣には、聖女の姿が。彼は自分との約束をとっくに忘れているだろうと、セレフィアはその場を離れた。
しかし治療師として働いているセレフィアは、彼の後遺症治療のために彼と対面することになる。余計なことは言わず、ただ彼の治療をすることだけを考えていた。が、やけに彼との距離が近い。
それどころか、シルヴァードはセレフィアに甘く迫ってくる。これは治療者に対する依存に違いないのだが……。
「シルフィード様。全てをおひとりで抱え込もうとなさらないでください。わたしが、傍にいます」
「お願い、セレフィア。……君が傍にいてくれたら、僕はまともでいられる」
※糖度高め、勘違いが激しめ、主人公は鈍感です。ヒーローがとにかく拗れています。苦手な方はご注意ください。
※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。
【完】麗しの桃は攫われる〜狼獣人の番は甘い溺愛に翻弄される〜
こころ ゆい
恋愛
※完結しました!皆様のおかげです!ありがとうございました!
※既に完結しておりますが、番外編②加筆しました!(2025/10/17)
狼獣人、リードネストの番(つがい)として隣国から攫われてきたモモネリア。
突然知らない場所に連れてこられた彼女は、ある事情で生きる気力も失っていた。
だが、リードネストの献身的な愛が、傷付いたモモネリアを包み込み、徐々に二人は心を通わせていく。
そんなとき、二人で訪れた旅先で小さなドワーフ、ローネルに出会う。
共に行くことになったローネルだが、何か秘密があるようで?
自分に向けられる、獣人の深い愛情に翻弄される番を描いた、とろ甘溺愛ラブストーリー。
【恋愛】目覚めたら何故か騎士団長の腕の中でした。まさかの異世界トリップのようです?
梅花
恋愛
日下美南(くさかみなみ)はある日、ひょんなことから異世界へとトリップしてしまう。
そして降り立ったのは異世界だったが、まさかの騎士団長ベルゴッドの腕の中。
何で!?
しかも、何を思ったのか盛大な勘違いをされてしまって、ベルゴッドに囲われ花嫁に?
堅物騎士団長と恋愛経験皆無の喪女のラブロマンス?
【13章まで完結】25人の花嫁候補から、獣人の愛され花嫁に選ばれました。
こころ ゆい
恋愛
※十三章まで完結しました。🌱
お好みのものからお読み頂けますと幸いです。🌱
※恋愛カテゴリーに変更です。宜しくお願い致します。🌱
※五章は狐のお話のその後です。🌱
※六章は狼のお話のその後です。🌱
※七章はハシビロコウのお話のその後です。🌱
※九章は雪豹のお話のその後です。🌱
※十一章は白熊のお話のその後です。🌱
ーーそれは、100年ほど前から法で定められた。
国が選んだ25人の花嫁候補。
その中から、正式な花嫁に選ばれるのは一人だけ。
選ばれた者に拒否することは許されず、必ず獣人のもとに嫁いでいくという。
目的はひとつ。獣人たちの習性により、どんどん数を減らしている現状を打破すること。
『人間では持ち得ない高い能力を持つ獣人を、絶やしてはならない』と。
抵抗する国民など居なかった。
現実味のない獣人の花嫁など、夢の話。
興味のない者、本気にしない者、他人事だと捉える者。そんな国民たちによって、法は難なく可決された。
国は候補者選びの基準を、一切明かしていない。
もちろん...獣人が一人を選ぶ選定基準も、謎のまま。
全てをベールに包まれて...いつしかそんな法があること自体、国民たちは忘れ去っていく。
さて。時折、絵本や小説でフィクションの世界として語られるだけになった『花嫁たち』は...本当に存在するのだろうかーー。
皆が知らぬ間に、知らぬところで。
法によって...獣人の意思によって...たった一人の花嫁として選ばれた女の子たちが、個性豊かな獣人たちに溺愛される...これはそんなお話です。
甘い匂いの人間は、極上獰猛な獣たちに奪われる 〜居場所を求めた少女の転移譚〜
具なっしー
恋愛
「誰かを、全力で愛してみたい」
居場所のない、17歳の少女・鳴宮 桃(なるみや もも)。
幼い頃に両親を亡くし、叔父の家で家政婦のような日々を送る彼女は、誰にも言えない孤独を抱えていた。そんな桃が、願いをかけた神社の光に包まれ目覚めたのは、獣人たちが支配する異世界。
そこは、男女比50:1という極端な世界。女性は複数の夫に囲われて贅沢を享受するのが常識だった。
しかし、桃は異世界の女性が持つ傲慢さとは無縁で、控えめなまま。
そして彼女の身体から放たれる**"甘いフェロモン"は、野生の獣人たちにとって極上の獲物**でしかない。
盗賊に囚われかけたところを、美形で無口なホワイトタイガー獣人・ベンに救われた桃。孤独だった少女は、その純粋さゆえに、強く、一途で、そして獰猛な獣人たちに囲われていく――。
※表紙はAIです
主人公の義兄がヤンデレになるとか聞いてないんですけど!?
玉響なつめ
恋愛
暗殺者として生きるセレンはふとしたタイミングで前世を思い出す。
ここは自身が読んでいた小説と酷似した世界――そして自分はその小説の中で死亡する、ちょい役であることを思い出す。
これはいかんと一念発起、いっそのこと主人公側について保護してもらおう!と思い立つ。
そして物語がいい感じで進んだところで退職金をもらって夢の田舎暮らしを実現させるのだ!
そう意気込んでみたはいいものの、何故だかヒロインの義兄が上司になって以降、やたらとセレンを気にして――?
おかしいな、貴方はヒロインに一途なキャラでしょ!?
※小説家になろう・カクヨムにも掲載
英雄の可愛い幼馴染は、彼の真っ黒な本性を知らない
百門一新
恋愛
男の子の恰好で走り回る元気な平民の少女、ティーゼには、見目麗しい完璧な幼馴染がいる。彼は幼少の頃、ティーゼが女の子だと知らず、怪我をしてしまった事で責任を感じている優しすぎる少し年上の幼馴染だ――と、ティーゼ自身はずっと思っていた。
幼馴染が半魔族の王を倒して、英雄として戻って来た。彼が旅に出て戻って来た目的も知らぬまま、ティーゼは心配症な幼馴染離れをしようと考えていたのだが、……ついでとばかりに引き受けた仕事の先で、彼女は、恋に悩む優しい魔王と、ちっとも優しくないその宰相に巻き込まれました。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
獣人の世界に落ちたら最底辺の弱者で、生きるの大変だけど保護者がイケオジで最強っぽい。
真麻一花
恋愛
私は十歳の時、獣が支配する世界へと落ちてきた。
狼の群れに襲われたところに現れたのは、一頭の巨大な狼。そのとき私は、殺されるのを覚悟した。
私を拾ったのは、獣人らしくないのに町を支配する最強の獣人だった。
なんとか生きてる。
でも、この世界で、私は最低辺の弱者。
