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1.5章 会合
No.3 レブキー
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ピッ、ウィーン、
「失礼します。」
ギュイン
ガガガ…
ガコーン、
「おやおや、フェルゴールデスか?」
レブキーはゴーグルを上げて、黒スーツの人間態フェルゴールの方を見た。
「え、何でわかったんですか。変幻使っているのに。」
「カラダから微弱なグラッヂを感じますデス。その凍てつく様なグラッヂは、フェルゴールしかいませんからネ。まだまだデス。」
「そうか、こうか…な?」
「よくなりましたデス。あとはラヴェイラとの訓練次第ですね。」
「あの、」
「?」
「すいませんでした。レブキー 。」
「ああ、気にしなくていいデス。現にアナタはもう直していマス。問題ではないデス。」
「ありがとう、ございます」
ここ、レブキーの開発室の壁一面にはレブキーの創った武器が並んでいた。
「すげえ…」
「おや、アナタには私の作品がわかるみたいですね。」
「一つ一つがカッコいいな。どれも全部デザイン凝り過ぎだろ…ん?」
寝台のようなものの上に、人型の何かが乗っていたのが垣間見えた。
「発明の途中でしたか?」
「そんなところデス。」
「No.32…」
「そう、アナタの次のデベルクデス。」
「…ねえ、」
「ハイ。」
顎に手を当てながら、フェルゴールは自分の思ったことを言った。
「コスパ悪くないか?」
「こすぱ?」
「コストパフォーマンス。要は、地球行って、結局ガーディアンズとかいう奴らにやられるなら大損じゃないか?費用や素材に見合った実力や効果があるのか?事実、今までヒトケタ以外のデベルクは俺以外やられているんだろう?」
「フム…では、どうすればいいと?」
フェルゴールは顎から手を離し、レブキーを見据えた。
「リサイクル、再利用すればいい。敗北したデベルクや…地球人を。」
「…どういうことデス。」
「お前がデベルクを何度創ってもやられるだけなら素材の無駄だ。だったら、やられる前に回収して戦わせて判明した弱点の修復やそのデベルク自体の強化をすればいい。その方が費用や素材を抑えられるのでは?」
「デスが、地球人が我々に協力するとは…考えにくいデスが。」
「ああ、地球人の方は全く問題がない。いくらでも被検体がいると思ってくれて構わない。なあ、レブキー 。地球人ってな、地球上最も愚かで欲深い生き物なんだ。同族への支配欲や復讐心、人を辞めたい奴や人を超えた力を欲する奴は喜んでデベルクになるだろうよ。下手をしたら、それでビジネスもできるぞ。それがダメなら無理矢理にでもやればいい。まあ、どちらにしろゼスタート様の仰る『建物を残すこと』は難しくなるかもしれないが…」
「カカカ…カァアアアアッカカカカカカカカッ!!!!!!地球人だったからこその観点デスネ、フェルゴール!」
フェルゴールはニヤリと口元を緩ませた。
「面白い、実に面白い!!費用はともかく、悪くない…悪くないアイデアデス!ゼスタート様に相談してみるか…しばらくは油断させる為にもジャリアーを地球に行かせて…このアイデアがゼスタート様に了承された時は、フェルゴール手伝え!いいな!」
「ああ、喜んで手伝いますよ。レブキー 。んっ?」
一つの大鎌に目がいった。
他の武器のデザインに比べて、随分とシンプルな作りをしていた。
「これは?」
「過去に、No.13…シニガミが使っていたカプセルアームズデス。」
「カプセル…アームズ?」
「超強力な携帯武器のことデス。ヒトケタや特異なデベルクが所持できマス。こういうのデス。」
そう言ってレブキーは懐から緑と黒のカプセルを取り出した。
するとカプセルは音もなく割れ、瞬きする間もなく中からすごいカッコいいデザインのブーメランが出てきた。
「ヒトケタは自分で各々のアームズを創り、特異なデベルクは私が創ってマス。ワタシがデベルクの身体を創っているので、どのようなアームズを創ればいいかはワタシが1番わかってマスからネ。」
「これ…多分、見たことある。ヴァルハーレが瞬時に杖を出したのって…」
「ええ、ヴァルハーレのカプセルアームズ『“闇”賢者の錫杖』デスネ。」
「じゃあ、この鎌もカプセルアームズなのか?」
「そうデス。」
「なんで、それがここに…?」
「シニガミの…彼の、遺品デス…」
「そう、か…」
かちゃり、
「ッ!マ、待て!」
レブキーが叫ぶも時すでに遅し。
フェルゴールはその大鎌を手に取った。
「軽い…」
「バカな…フェルゴール、アナタ…なんともないのですか!?」
「ああ、別にこれといって…うわっ!これ、ガトリング砲だ…すごい、地球の武器をここまで改良できるのか…」
(ってか、デザインが良すぎる…!)
「…すごいな、レブキー !」
「…!カカ、そこまで褒めても…違う!話をそらすな!なぜお前が持っても倒れない!?それはシニガミにしか扱えなかった失敗作デスヨ!?」
「わからない…何が問題なんだ?」
「それは、No.13…シニガミの使っていたカプセルアームズ『死神の大鎌』。シニガミが持つと普通の大鎌から姿を変え、相手の生命力やエネルギーを一気に吸収できマスが、持ち主の生命エネルギーやグラッヂまで吸収する問題児。私が創り始めた頃に開発した武器なので仕方ないデスネ。…まあ、その分能力や実力もぶっ飛んでいますが…」
「俺が持っても、普通の大鎌の変わらない。どうすればいいんだろう…」
「仕方ないデスネ。まあ、問題ないデス。アナタ専用のカプセルアームズは、もうじき完成しますから…」
「能力の、オーラを…」
ヒュウウオオオオオオオ……
「これはオーラ…もう出せるようになったのデスか…!」
(もうオーラを出せるとは…ヴァルハーレ。アナタ相当、フェルゴールに入れ込んでいるみたいデスネ…!)
「纏わせる…!」
「なんと、形状が…!」
大鎌は形状の形状が変わった。
鈍色の刃で白い柄だった大鎌は、
刃が黒く変化し、柄がインディゴに染まった。そして何より、オーラが大鎌の周囲で舞っている。
「変わった…!」
「ナルホド、そういうコトデスか。」
「え、うわっと…」
フェルゴールの変幻が解けた。
『くっ…』
(オーラを纏わせるのに集中したせいで、変幻が疎かになったのか…)
「おや、随分と食われたみたいデスネ。」
『はぁ…な、なにがわかったんだ?』
「アナタの変化させた形態とシニガミの変化させた形態は異なっていたんです。」
『えっ…!?』
「つまりそれは死神の大鎌ではないということデス。彼の死神の大鎌は…白くまばゆい刃と、それに反した漆黒の柄デシタ…。」
『そう、か…』
(本当に…アイツは…!シニガミ、アナタは本当に消滅したのデスか…?この大鎌の変化が…なにかの兆しの気がしてならない…!ゼスタート様に逆らった、唯一のデベルクだったお前は!それとも…!)
『レブキー…?』
「…!イヤ、なんでもない。なんでもないデス…。」
『そう、か。』
(まさか…イヤ、それはないデショウ。そう、思いたいモノデス。)
「これでは、ワタシがアームズを創ったイミがないデスネ。」
『え、でも、完成してないんだろう?俺のカプセルアームズを創ってくれるのは、嬉しいけど…俺のカプセルアームズって何?どんな武器?」
「目の前にあるそれデス。」
『え、マジ…本当に!?』
「?ええ、本当デス。」
『このガトリングが!?俺の!?』
「そうデス!まだ改良は必要デスが…」
『レブキー!』
「なんデス!近い!どうしたんデス!?」
『手伝わせてくれ!俺の武器だろう!?』
「…ハァ、」
『わかった。手伝わせたら、インスピレーション満載の面白い所に連れて行こう。その上、俺の知ってる地球の武器の情報や知識を提供しよう。これでどうだ!?』
「乗っ、たァァァア!!!」
『よし、じゃあ…この大鎌の使い方教えてくれ。』
「待て。アナタ、コッチじゃなくて、その大鎌使うつもりデスか?」
『いや、両方使うつもりだが。』
「ハ?」
『だって、レブキーが武器の扱い方教えてくれるんでしょう?でも、そのガトリングは完成していない。なら、せっかくだから両方使う。レブキーが創ったすごい武器なのに、誰も使えないからと放置されているのは不憫すぎる。この鎌は、俺が使う。異論はある?』
「どうせ言っても聞かないデショウ!」
『ああ、悪い。2つ共気に入った。2つ共使いたい…!』
「全く…!ワガママデスネ。わかりましたヨ!その鎌が、あの死神の大鎌と同じ効果を持っているなら、面倒で仕方ないですが…身をもって教えてあげましょう。カプセルアームズの扱い方を!」
『ああ、頼む…!』
「もちろん、ここではやりませんヨ。」
『それくらいは俺でもわかるわ!なに?俺今のわがままでバカだと思われたのか!?おい!どういうことだレブキー!』
♢♢♢
「ゼスタート様、お手数かけて頂き申し訳ありません。」
『構わん。どうした、レブキー。』
今ここには、ゼスタート、レブキー、ヴァルハーレ、ゲンブ、そしてラヴェイラがいる。
レブキーがゼスタートに頼み、中枢エリアに皆を集めた。
「フェルゴールが、シニガミのカプセルアームズ『死神の大鎌』を装備できました。」
『そうか』
「本当か、レブキー。」
「ええ、ただ死神の大鎌ではなくなりました。彼がオーラを通したことによって、死神の大鎌が形状を変え、彼のアームズに…!」
「なんじゃと!?オーラ、あやつ…もう出せるようになったか!」
「当たり前だ。誰があいつに教えていると思ってる。」
「今の問題はそこじゃないでしょう。問題は死神の大鎌よ。シニガミはもう消滅したはずでしょう?なぜあのアームズが今更…」
「ワタシは…なにかの前触れの気がしてならない…やはり、アイツにシニガミのパーツを使用したのが悪かったのだろうか…」
「だが、今までもシニガミのパーツは使用してきたのだろう。」
「ええ、フェルゴールに使ったのが、ラストデス。」
『お前達。』
「「「「っ!」」」」
『お前達は、根本的に間違っている。』
『シニガミとフェルゴールを比べてはならぬ。フェルゴールは、シニガミとは同じデベルクでも、違う。事実、シニガミと違い、フェルゴールは私に忠誠を誓った。フェルゴールは地球人から受けた痛みを知り、我々と共有している。シニガミと一緒にしてはならぬ。フェルゴールはフェルゴールだ。』
「ゼスタート様…」
『むしろ喜ぶべきではないか、死神の大鎌というレブキーの狂った武器を操れる奴が現れたのだ。』
ゼスタートが言葉を続ける。
『あやつのカプセルアームズが、死神の大鎌と根本的に違かったとしても、データが死神の大鎌のものしかない。戦闘データもシニガミのものだけ。どう育てるかは、お前達に任せるぞヴァルハーレ、ゲンブ、レブキー。』
「「「ハッ!」」」
『さて、レブキーよ、フェルゴールの言っていたことはなんだ。』
「ハイ、フェルゴールのアイデアなんですが…震えましたヨ!」
レブキーが生き生きとフェルゴールのアイデアを話した。
デベルクをやられる前に回収するようにし、その度に補修や強化を施すようにすること。そして、地球人をデベルクに出来ないかという、アイデア。
「な…!」
「地球人を…」
「デベルクに…!?」
「可能デショウか?」
『命名の儀を行わないため、デベルクには劣るだろう。だが、可能だ。』
「本当ですか!?」
『だが、グラッヂを媒介する道具が必要だな。レブキー、頼めるか。それとフェルゴールにも手伝わせてやれ。』
「了解デス!あ、デスが…フェルゴールが『建物を残すことは難しくなるだろう』と…」
『そうか。近いうちに、ヒトケタを全員集める。話はそのときだ。』
「っ!」
「ゼスタート様。お言葉ですが、No.4は来ないかと。」
「ワシもそう思いますぞ。」
『いや、来る。絶対に、な。』
「失礼します。」
ギュイン
ガガガ…
ガコーン、
「おやおや、フェルゴールデスか?」
レブキーはゴーグルを上げて、黒スーツの人間態フェルゴールの方を見た。
「え、何でわかったんですか。変幻使っているのに。」
「カラダから微弱なグラッヂを感じますデス。その凍てつく様なグラッヂは、フェルゴールしかいませんからネ。まだまだデス。」
「そうか、こうか…な?」
「よくなりましたデス。あとはラヴェイラとの訓練次第ですね。」
「あの、」
「?」
「すいませんでした。レブキー 。」
「ああ、気にしなくていいデス。現にアナタはもう直していマス。問題ではないデス。」
「ありがとう、ございます」
ここ、レブキーの開発室の壁一面にはレブキーの創った武器が並んでいた。
「すげえ…」
「おや、アナタには私の作品がわかるみたいですね。」
「一つ一つがカッコいいな。どれも全部デザイン凝り過ぎだろ…ん?」
寝台のようなものの上に、人型の何かが乗っていたのが垣間見えた。
「発明の途中でしたか?」
「そんなところデス。」
「No.32…」
「そう、アナタの次のデベルクデス。」
「…ねえ、」
「ハイ。」
顎に手を当てながら、フェルゴールは自分の思ったことを言った。
「コスパ悪くないか?」
「こすぱ?」
「コストパフォーマンス。要は、地球行って、結局ガーディアンズとかいう奴らにやられるなら大損じゃないか?費用や素材に見合った実力や効果があるのか?事実、今までヒトケタ以外のデベルクは俺以外やられているんだろう?」
「フム…では、どうすればいいと?」
フェルゴールは顎から手を離し、レブキーを見据えた。
「リサイクル、再利用すればいい。敗北したデベルクや…地球人を。」
「…どういうことデス。」
「お前がデベルクを何度創ってもやられるだけなら素材の無駄だ。だったら、やられる前に回収して戦わせて判明した弱点の修復やそのデベルク自体の強化をすればいい。その方が費用や素材を抑えられるのでは?」
「デスが、地球人が我々に協力するとは…考えにくいデスが。」
「ああ、地球人の方は全く問題がない。いくらでも被検体がいると思ってくれて構わない。なあ、レブキー 。地球人ってな、地球上最も愚かで欲深い生き物なんだ。同族への支配欲や復讐心、人を辞めたい奴や人を超えた力を欲する奴は喜んでデベルクになるだろうよ。下手をしたら、それでビジネスもできるぞ。それがダメなら無理矢理にでもやればいい。まあ、どちらにしろゼスタート様の仰る『建物を残すこと』は難しくなるかもしれないが…」
「カカカ…カァアアアアッカカカカカカカカッ!!!!!!地球人だったからこその観点デスネ、フェルゴール!」
フェルゴールはニヤリと口元を緩ませた。
「面白い、実に面白い!!費用はともかく、悪くない…悪くないアイデアデス!ゼスタート様に相談してみるか…しばらくは油断させる為にもジャリアーを地球に行かせて…このアイデアがゼスタート様に了承された時は、フェルゴール手伝え!いいな!」
「ああ、喜んで手伝いますよ。レブキー 。んっ?」
一つの大鎌に目がいった。
他の武器のデザインに比べて、随分とシンプルな作りをしていた。
「これは?」
「過去に、No.13…シニガミが使っていたカプセルアームズデス。」
「カプセル…アームズ?」
「超強力な携帯武器のことデス。ヒトケタや特異なデベルクが所持できマス。こういうのデス。」
そう言ってレブキーは懐から緑と黒のカプセルを取り出した。
するとカプセルは音もなく割れ、瞬きする間もなく中からすごいカッコいいデザインのブーメランが出てきた。
「ヒトケタは自分で各々のアームズを創り、特異なデベルクは私が創ってマス。ワタシがデベルクの身体を創っているので、どのようなアームズを創ればいいかはワタシが1番わかってマスからネ。」
「これ…多分、見たことある。ヴァルハーレが瞬時に杖を出したのって…」
「ええ、ヴァルハーレのカプセルアームズ『“闇”賢者の錫杖』デスネ。」
「じゃあ、この鎌もカプセルアームズなのか?」
「そうデス。」
「なんで、それがここに…?」
「シニガミの…彼の、遺品デス…」
「そう、か…」
かちゃり、
「ッ!マ、待て!」
レブキーが叫ぶも時すでに遅し。
フェルゴールはその大鎌を手に取った。
「軽い…」
「バカな…フェルゴール、アナタ…なんともないのですか!?」
「ああ、別にこれといって…うわっ!これ、ガトリング砲だ…すごい、地球の武器をここまで改良できるのか…」
(ってか、デザインが良すぎる…!)
「…すごいな、レブキー !」
「…!カカ、そこまで褒めても…違う!話をそらすな!なぜお前が持っても倒れない!?それはシニガミにしか扱えなかった失敗作デスヨ!?」
「わからない…何が問題なんだ?」
「それは、No.13…シニガミの使っていたカプセルアームズ『死神の大鎌』。シニガミが持つと普通の大鎌から姿を変え、相手の生命力やエネルギーを一気に吸収できマスが、持ち主の生命エネルギーやグラッヂまで吸収する問題児。私が創り始めた頃に開発した武器なので仕方ないデスネ。…まあ、その分能力や実力もぶっ飛んでいますが…」
「俺が持っても、普通の大鎌の変わらない。どうすればいいんだろう…」
「仕方ないデスネ。まあ、問題ないデス。アナタ専用のカプセルアームズは、もうじき完成しますから…」
「能力の、オーラを…」
ヒュウウオオオオオオオ……
「これはオーラ…もう出せるようになったのデスか…!」
(もうオーラを出せるとは…ヴァルハーレ。アナタ相当、フェルゴールに入れ込んでいるみたいデスネ…!)
「纏わせる…!」
「なんと、形状が…!」
大鎌は形状の形状が変わった。
鈍色の刃で白い柄だった大鎌は、
刃が黒く変化し、柄がインディゴに染まった。そして何より、オーラが大鎌の周囲で舞っている。
「変わった…!」
「ナルホド、そういうコトデスか。」
「え、うわっと…」
フェルゴールの変幻が解けた。
『くっ…』
(オーラを纏わせるのに集中したせいで、変幻が疎かになったのか…)
「おや、随分と食われたみたいデスネ。」
『はぁ…な、なにがわかったんだ?』
「アナタの変化させた形態とシニガミの変化させた形態は異なっていたんです。」
『えっ…!?』
「つまりそれは死神の大鎌ではないということデス。彼の死神の大鎌は…白くまばゆい刃と、それに反した漆黒の柄デシタ…。」
『そう、か…』
(本当に…アイツは…!シニガミ、アナタは本当に消滅したのデスか…?この大鎌の変化が…なにかの兆しの気がしてならない…!ゼスタート様に逆らった、唯一のデベルクだったお前は!それとも…!)
『レブキー…?』
「…!イヤ、なんでもない。なんでもないデス…。」
『そう、か。』
(まさか…イヤ、それはないデショウ。そう、思いたいモノデス。)
「これでは、ワタシがアームズを創ったイミがないデスネ。」
『え、でも、完成してないんだろう?俺のカプセルアームズを創ってくれるのは、嬉しいけど…俺のカプセルアームズって何?どんな武器?」
「目の前にあるそれデス。」
『え、マジ…本当に!?』
「?ええ、本当デス。」
『このガトリングが!?俺の!?』
「そうデス!まだ改良は必要デスが…」
『レブキー!』
「なんデス!近い!どうしたんデス!?」
『手伝わせてくれ!俺の武器だろう!?』
「…ハァ、」
『わかった。手伝わせたら、インスピレーション満載の面白い所に連れて行こう。その上、俺の知ってる地球の武器の情報や知識を提供しよう。これでどうだ!?』
「乗っ、たァァァア!!!」
『よし、じゃあ…この大鎌の使い方教えてくれ。』
「待て。アナタ、コッチじゃなくて、その大鎌使うつもりデスか?」
『いや、両方使うつもりだが。』
「ハ?」
『だって、レブキーが武器の扱い方教えてくれるんでしょう?でも、そのガトリングは完成していない。なら、せっかくだから両方使う。レブキーが創ったすごい武器なのに、誰も使えないからと放置されているのは不憫すぎる。この鎌は、俺が使う。異論はある?』
「どうせ言っても聞かないデショウ!」
『ああ、悪い。2つ共気に入った。2つ共使いたい…!』
「全く…!ワガママデスネ。わかりましたヨ!その鎌が、あの死神の大鎌と同じ効果を持っているなら、面倒で仕方ないですが…身をもって教えてあげましょう。カプセルアームズの扱い方を!」
『ああ、頼む…!』
「もちろん、ここではやりませんヨ。」
『それくらいは俺でもわかるわ!なに?俺今のわがままでバカだと思われたのか!?おい!どういうことだレブキー!』
♢♢♢
「ゼスタート様、お手数かけて頂き申し訳ありません。」
『構わん。どうした、レブキー。』
今ここには、ゼスタート、レブキー、ヴァルハーレ、ゲンブ、そしてラヴェイラがいる。
レブキーがゼスタートに頼み、中枢エリアに皆を集めた。
「フェルゴールが、シニガミのカプセルアームズ『死神の大鎌』を装備できました。」
『そうか』
「本当か、レブキー。」
「ええ、ただ死神の大鎌ではなくなりました。彼がオーラを通したことによって、死神の大鎌が形状を変え、彼のアームズに…!」
「なんじゃと!?オーラ、あやつ…もう出せるようになったか!」
「当たり前だ。誰があいつに教えていると思ってる。」
「今の問題はそこじゃないでしょう。問題は死神の大鎌よ。シニガミはもう消滅したはずでしょう?なぜあのアームズが今更…」
「ワタシは…なにかの前触れの気がしてならない…やはり、アイツにシニガミのパーツを使用したのが悪かったのだろうか…」
「だが、今までもシニガミのパーツは使用してきたのだろう。」
「ええ、フェルゴールに使ったのが、ラストデス。」
『お前達。』
「「「「っ!」」」」
『お前達は、根本的に間違っている。』
『シニガミとフェルゴールを比べてはならぬ。フェルゴールは、シニガミとは同じデベルクでも、違う。事実、シニガミと違い、フェルゴールは私に忠誠を誓った。フェルゴールは地球人から受けた痛みを知り、我々と共有している。シニガミと一緒にしてはならぬ。フェルゴールはフェルゴールだ。』
「ゼスタート様…」
『むしろ喜ぶべきではないか、死神の大鎌というレブキーの狂った武器を操れる奴が現れたのだ。』
ゼスタートが言葉を続ける。
『あやつのカプセルアームズが、死神の大鎌と根本的に違かったとしても、データが死神の大鎌のものしかない。戦闘データもシニガミのものだけ。どう育てるかは、お前達に任せるぞヴァルハーレ、ゲンブ、レブキー。』
「「「ハッ!」」」
『さて、レブキーよ、フェルゴールの言っていたことはなんだ。』
「ハイ、フェルゴールのアイデアなんですが…震えましたヨ!」
レブキーが生き生きとフェルゴールのアイデアを話した。
デベルクをやられる前に回収するようにし、その度に補修や強化を施すようにすること。そして、地球人をデベルクに出来ないかという、アイデア。
「な…!」
「地球人を…」
「デベルクに…!?」
「可能デショウか?」
『命名の儀を行わないため、デベルクには劣るだろう。だが、可能だ。』
「本当ですか!?」
『だが、グラッヂを媒介する道具が必要だな。レブキー、頼めるか。それとフェルゴールにも手伝わせてやれ。』
「了解デス!あ、デスが…フェルゴールが『建物を残すことは難しくなるだろう』と…」
『そうか。近いうちに、ヒトケタを全員集める。話はそのときだ。』
「っ!」
「ゼスタート様。お言葉ですが、No.4は来ないかと。」
「ワシもそう思いますぞ。」
『いや、来る。絶対に、な。』
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