エリートオメガ受佐美の秘密

TERRA

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エリートオメガ受佐美の苦悩

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薄暗い空間の片隅で、受佐美はロープで縛られていた。
汗ばんだシャツが乱れ、ぐったりとソファに横たわっている。
乱れた髪が顔にかかり、かすかに小さく息をしているだけだ。

顧客は満足げに一息つくと、ふと國立の方へ視線を向けた。

「……君も中々だ。國立君、次は君の番だ。」

國立の表情がわずかに揺らぐ。

「……私はアルファです。」
低く張り詰めた声。それでも顧客はくすりと笑った。

「だから何だ?こっちは客だぞ。とっとと脱げ。」

その場の空気がさらに重くなる。
國立の眉がひくつき、一瞬だけ顧客を睨む。
だが、すぐに息を吐き、無言でジャケットを脱ぎ始める。

「……私相手では、愉しめないと思いますが。」

震える手元を抑え込むようにしてボタンを外していく。
普段は絶対的な支配者である國立が、命令に従わざるを得ない姿はどこか痛ましく、しかし妖しい。

顧客はあざけるような笑みを浮かべる。
「ふ、口は達者だな。脱いだら、そこに跪け。」

國立はシャツを脱ぎ捨てると、ほんの一瞬だけ悔しさを滲ませながらも、ゆっくりと顧客の前に膝をつく。

「……これで、よろしいですか。」
その声はまだ冷徹さを保ってはいるが、わずかに震えが混じっていた。

受佐美は遠くからぼんやりとその様子を見ている。
意識が朦朧とする中で、自分の知らない國立の姿を目の当たりにし、心の奥底で言い知れないざわめきを感じていた。
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