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・Day2/chapter3 男の後ろを知る代償は

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 青年にはどこをどう動けばいいのかというものは頭になかった。ただ本能のままに腰を打ち付ける。
 その根底に楽になりたいというのがあった。早くこの得体のしれない快楽の化け物を満足させて、すべてのことから逃れるのだと。だが、そんな甘いものではないということに、青年は気がついた。
「くぅっ」
 奥にズシリと差し込んだ際、青年は到達を感じた。全身に一気に快楽が溢れ出してきて、それに酔う。中身のない彼のペニスは腸内でどくどくと脈打つだけで、何も発することはなかったが、青年は果てた。
 苦しくて、息を荒くする。全身を持っていかれるような達成点に、青年は全身を細かく震わせ、獣のように低くうめいた。
「あ、あぁ、もう、いっちゃったのぉ」
 少年が悔しそうにもらした。使用人のペニスから唇を離すと、もう一方の使用人に指図した。
「それ、後ろから犯しちゃってよ」
 そのことばの意味すら、放ったあとのペニスを少年から抜き取ることすら忘れて、快感にへたり込んでいる青年には理解することができなかった。
「あへあへしてるにぃさんは可愛いけど、まだまだ動いてもらわないとっ!」
「けれど、彼にメスイキを教えるために今日はいらっしゃられたのではないですか?」
 少年は使用人の指摘にむっとする。
「それは、もういつでもいいじゃん、もっとハメハメしたいんだけどぉ」
「……承知いたしました」
 少年は使用人の返答に満足して、再びペニスをぱくんと口の中に入れた。どろどろと溢れてくる先走りが唇の先から溢れて、とろりと線になって少年の顎へと流れていく。
 もう片方の使用人は自らのペニスを取り出すと、そこはもう既に立ち上がっていたが、手で何度かすりあげてから、青年の腰を掴んだ。
「なっ!」
 ようやく事態を把握した青年だったが、それを回避することはかなわなかった。四肢に力が入らないのだ。とろりととけきってしまったように。
 確認するため、後ろ穴に使用人の指が入り込んでくる。拒もうと腹筋に力を入れようとしたがそんな抵抗などやすやすと突き破られてしまい、逆に青年は侵入してきた異物をより締め付けてしまい、感じた。
 それは限界寸前の快楽だった。
「オアぁ、ぐっ、うぉぉ」
 前立腺のシコリをほぐすように突かれて、わけのわからない意味を成さない叫びが口元から、こぼれていく。
「あぁん、気持ちよさそぅ」
 ぺろぺろと使用人の裏筋を舌で辿っていた少年は、その様子にうっとりとしていた。
「入れます」
 使用人はそう宣言すると指を引き抜き、ペニスを青年の後ろ穴にあてがった。
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