144 / 286
・地下室調教編(Day7~)
二日目 3-2
しおりを挟む
「う……、よし、ふー……」
なんとか、自分の身体を落ち着かせようとする青年は、とりあえず、深く息を吸い、吐く。深呼吸して、なんとか、身体をさまそうとしていた。
しかし、奇妙なことに、彼がいかに、心臓をおだやかに、呼吸を深くして、落ち着かせようとしても、じわじわと奥から熱がやってきて、全然さめない。いや、それどころではない。だんだんと、体内から、叫びが渦のようになって、やってくる。
「……う、く、くそ……っ。この感覚、もしかして……!」
身体をむしばんでいく、じわじわとしたこの体感に、青年は覚えがあった。
屋敷につれてこられてから、盛られたことのある、ある薬品。心は静まろうというのに、身体が、ほてり、熱く、勝手に燃え上がって、いずれ心まで、興奮に染まっていく、あの感覚。それの導入部分に近かった。
「まさか……盛られた、のか……っ!」
びくびくと腰が勝手に震えだす。
媚薬といえど、用いられたものは、興奮を催すだけで、実際にそれから解放されるだけの快感をあたえてくれない。そのため、中途半端に高ぶらされた状態で、そのまま放置されているのと同じだ。
「うっ……」
青年は、必死で腰を動かしはじめる。
やめようと思っても、行き場のない昂ぶりと熱を放出したくて、何かにこすりつけようとして必死だ。
だが、拘束具が、音を立てるだけで、何かに触れることもできない。
いや、空気に触れて、自分の体温がいかに高まっているのか、それだけは、実感することができる。
「く、くそ……。あいつ……あいつめっ……」
脳裏に、あの男の顔が浮かび上がって来た。
シャープに整った男の顔が、冷酷な光を放ちながら、こちらを見下ろして、薄い笑みを浮かべている。
何故、いつも、こういうときに、彼のことを思い出すのだろうか。
いや、ここで、こんなふうにして、彼自身の思うままに己をコントロールし、支配下に置きたいが、ためのこと――。
青年は歯を食いしばった。
ここで負けてはいられない。
耐えろ。
「――っ、う、うう」
下半身だけでも足りなくて、上半身もくねらせ始める。
両胸に張り付いたローターの冷たい感触に、ひやりとして、身体を大きくふるわせた。
「あー……あ、ああ……っ!!」
びくびくと、太ももが痙攣する。
どっと、とろけた感覚が青年を襲ってきた。
だが、それは確かに到達に似たものだったが、それだけで、高ぶる熱を解放することは出来ずに、彼は余計に、鋭敏になったそこで、己の達したい欲望と、対峙しなくてはならなくなった。
なんとか、自分の身体を落ち着かせようとする青年は、とりあえず、深く息を吸い、吐く。深呼吸して、なんとか、身体をさまそうとしていた。
しかし、奇妙なことに、彼がいかに、心臓をおだやかに、呼吸を深くして、落ち着かせようとしても、じわじわと奥から熱がやってきて、全然さめない。いや、それどころではない。だんだんと、体内から、叫びが渦のようになって、やってくる。
「……う、く、くそ……っ。この感覚、もしかして……!」
身体をむしばんでいく、じわじわとしたこの体感に、青年は覚えがあった。
屋敷につれてこられてから、盛られたことのある、ある薬品。心は静まろうというのに、身体が、ほてり、熱く、勝手に燃え上がって、いずれ心まで、興奮に染まっていく、あの感覚。それの導入部分に近かった。
「まさか……盛られた、のか……っ!」
びくびくと腰が勝手に震えだす。
媚薬といえど、用いられたものは、興奮を催すだけで、実際にそれから解放されるだけの快感をあたえてくれない。そのため、中途半端に高ぶらされた状態で、そのまま放置されているのと同じだ。
「うっ……」
青年は、必死で腰を動かしはじめる。
やめようと思っても、行き場のない昂ぶりと熱を放出したくて、何かにこすりつけようとして必死だ。
だが、拘束具が、音を立てるだけで、何かに触れることもできない。
いや、空気に触れて、自分の体温がいかに高まっているのか、それだけは、実感することができる。
「く、くそ……。あいつ……あいつめっ……」
脳裏に、あの男の顔が浮かび上がって来た。
シャープに整った男の顔が、冷酷な光を放ちながら、こちらを見下ろして、薄い笑みを浮かべている。
何故、いつも、こういうときに、彼のことを思い出すのだろうか。
いや、ここで、こんなふうにして、彼自身の思うままに己をコントロールし、支配下に置きたいが、ためのこと――。
青年は歯を食いしばった。
ここで負けてはいられない。
耐えろ。
「――っ、う、うう」
下半身だけでも足りなくて、上半身もくねらせ始める。
両胸に張り付いたローターの冷たい感触に、ひやりとして、身体を大きくふるわせた。
「あー……あ、ああ……っ!!」
びくびくと、太ももが痙攣する。
どっと、とろけた感覚が青年を襲ってきた。
だが、それは確かに到達に似たものだったが、それだけで、高ぶる熱を解放することは出来ずに、彼は余計に、鋭敏になったそこで、己の達したい欲望と、対峙しなくてはならなくなった。
32
あなたにおすすめの小説
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零
BL
鍛えられた肉体、高潔な魂――
それは選ばれし“供物”の条件。
山奥の男子校「平坂学園」で、新任教師・高尾雄一は静かに歪み始める。
見えない視線、執着する生徒、触れられる肉体。
誇り高き男は、何に屈し、何に縋るのか。
心と肉体が削がれていく“儀式”が、いま始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる