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第1章 ウェリス王立学園編
17 クラスで最後の挨拶
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「それではレアンデル君。みなさんにお別れの挨拶をお願いします」
こんなふうにみんなの前に立つのも不思議な感覚だな。今日でこの教室ともお別れか……
僕は一つ息を吐きみんなに話しかけた。
「クラスのみんな。高等部一年生になってから約3か月という短い期間だったけど、僕にとってはかけがえのない時間でした。
僕は今日を最後に学園を休むことになりました。旅に出て自分自身を鍛えてきます。どれぐらいの期間か分からないけど、必ずまた戻ってくるのでそのときはよろしくお願いします」
僕はみんなを見つめる。本当に高等部の期間は短かったけど楽しかったな。
「ちょっと!? どういうことよ。学園を休む? 旅に出る? 意味が分からないわ! きちんと説明しなさいよ!」
アーシェが困惑した表情で僕に尋ねる。
「今は先生にお願いをしてみんなへのお別れの挨拶をさせてもらったんだ。このあと時間を作ってもらえないかな。そこで説明するから」
「そうなの……分かったわ。待ってるからきちんと説明してよね」
「うん、ありがとう」
みんなの前でアーシェと話すのも恥ずかしいけど、ここで言うしかなかったから仕方ないか、そう思ってたとき、
「ハハハハハッ! レアンデル、お前学園を出ていくのか! やっぱりそうだったのか! ハハハッ! 哀れな末路だな!!」
ジャインが僕の方を見て高笑いしている。
哀れな末路? なんのこっちゃ。相変わらず何を言ってるのか分からん。
「魔法も、剣も、どんなイカサマをしていたのか知らんが学園に見抜かれちまったんだな! とうとう追い出される羽目になったか! みんなこれで分かっただろう? こいつはインチキ野郎なんだよ!!」
なに言ってんだ? お貴族様はとうとう頭がおかしくなられたのか? あっ、一応僕も貴族だった。
「どうした、レアンデル? 何も言い返さないのか? フハハッ! 言い返したくても、イカサマがばれて言い返せないんだろうがな!」
気分良さげにジャインが僕を罵っているとアーシェが立ち上がった。
「ちょっと待ちなさいよ! 一方的に非難めいたことを言ってるけど何を根拠にそんなことをいってるのよ! レンがイカサマなんてするわけがないじゃないの!」
アーシェから非難されたジャインは努めて真面目な顔でアーシェに答える。
「アーシェス殿、とうとうこいつの化けの皮が剥がれたのです。勝手に学園を出ていっていつかは分からないが戻ってくるなんて、聞いたこともない話です。口からでまかせに決まっています。
そもそもあなたは公爵家、私は侯爵家の人間ですぞ。それなのに子爵家の分際でこいつは私に対する言葉遣いや態度がなっていません。特に公爵家令嬢であるあなたへの態度は目に余ります。
学園のルールでは生徒間の身分は平等などと言ってますが、そんなものは事実の前には何の意味もありません。こいつを庇う必要など全く無いのです」
ジャインが僕に当たるのは単純に僕がアーシェと仲がいいからだけじゃなくて、侯爵家として敬ってなかったこともあったのか。確かに敬ってないけどさ。
でも僕だって学園を卒業してからは家柄の違いで態度をあらためる必要があるのは分かってるよ。
学園の中ではそういう垣根を取っ払って親交を温めるのが大事だと思ってるからそうしてるだけだし。学園のルールもそういう意味が含まれて作ってあるんだと思うけどな。
さて、アーシェに守られてるだけじゃいけないな。
「ちょっといいかな」
僕はジャインの方を向いて話しかけた。
「ジャイン。君が僕のことをよく思ってないことには気付いていたし、周りのみんなも知ってることだと思う。
僕の敬わない態度や言葉遣いが気に入らないってことには気付いてなかったけど、僕は誰とでも、貴族とか家柄とか関係なく接するようにしていたんだ。
君が言うように学園のルールが形骸化してるところはあると思うけど、その理念には共感しているし、僕は身分とか関係無しにみんなと仲良くしたいと思ってたんだ。
それが君の気分を悪くさせていたようだけど、僕はこのルールは素晴らしいと思うんだよね」
僕はあらためて全員の顔を見渡しながら話を続けた。
「ジャインが言うように僕の魔法や剣術がイカサマだと思うかどうかはみんなが判断してくれ。
僕が今日で学園を休むということは事実なんだ。ただ成長して必ず戻ってくる。そのときには今よりすごい魔法や剣術を見せられるように頑張ってくるよ。
突然の話だし、僕のことに興味なんてない人もいるだろうけど僕はみんなと出会えたことに感謝してる――みんな、本当にありがとうございました」
僕はそれだけ告げると、エマ先生にお辞儀をして教室を出た。
ふぅ~。とりあえず挨拶は終わったな。ジャインが何か言ってくるかもとは思ってたけど、やっばり何か言ってきたな。
確かに旅に出るなんて、なにそれっていう話だから学園を辞めさせられたと考えるのも分からないではないかな……
「レン! どこに行くのよ! ちょっと待ちなさいよ!」
教室から出た僕をすぐにアーシェが追いかけてきた。
「アーシェ。話したいことがあるんだ。今からいいかな?」
「ええ! もちろんよ。私の馬車で話しましょう」
そうしてグランベルム家の豪華な馬車にアーシェと一緒に乗ることになった。
「私はレンと話があるから適当に走ってくれるかしら?」
アーシェが御者に指示を出すと馬車がゆっくりと走り出す。
「それで旅に行くってどういうことなの?」
「実は父上のご友人の旅に同行することになったんだ。そのご友人は世界中を回っていて、その旅の道中で魔法や剣術の修行をつけてくれるんだ。
その方に教わることができるのはこの機会を逃すと二度と無いそうだから、急な話なんだけど父上の指示で付いていくことになった。
このことは父上がウェスタール王にも報告して了承をいただいている。だから学園を休むのも復帰するのも問題ないという特例を貰うことができたんだよ。
もちろん旅の間に勉強もするから復帰したときにみんなに付いていけないなんてことが無いように頑張るよ」
これは対外的に説明するときのために作った筋書きだ。僕が旅に出る理由に火龍様やルシアの話を出したらとんでもないことになるということで、父上が王様に報告するときに宰相様の発案で作ったんだって。
「――やっぱり単なる旅に行くという話じゃないのね。ウェスタール王にも話が通っているなんて、それは取りやめられるようなものじゃないわね。旅に出るのも内容も分かったわ。それで大体でいいんだけど、どれぐらいで帰ってこれそうなの?」
「う~ん。父上のご友人にお聞きした感じだと数年はかかるだろうってことしか分からないんだ」
「えっ? そんなに長いの!?」
「うん。ご友人の用事がどれぐらいで終わるかはっきりしないんだって。とりあえず1~2か月で終わるような旅じゃないみたい」
「そうなんだ……ここで私が何を言っても仕方ないわね。分かったわ。必ず帰って来るのよね?」
「もちろん! アーシェがビックリするぐらい成長して帰ってくるつもりだよ。楽しみにしてて」
「絶対よ! 絶対に無事に帰ってくるのよ!」
僕はアーシェの目をジッと見つめて、アーシェの手を取り心の底から誓った。
「アーシェ、ありがとう。必ず無事に帰って来ることを約束するよ」
「な、な、何よ! 急にそんなに格好つけたポーズを決めちゃって。と、とにかく、無事にそしてなるべく早く帰って来るようにしなさいよ!」
何だろう。アーシェの顔がすごく赤くなってる。
「分かったよ。明日の午後には出発するんだ。アーシェも勉強も魔法も頑張ってね!」
「うん。ありがとう。私も頑張るわ」
馬車の窓を少し開けると、入ってきた風がアーシェの金色の髪をなびかせて、アーシェの横顔を太陽の光が照らす。何かとても絵になる構図だな。ただでさえ綺麗な表情が光と合わさってキラキラ光ってみえる。
出発前にいつもと同じアーシェの笑顔を見ることができて安心できたのと同時に、あらためて自分が成長できる旅にすることを決意した。
こんなふうにみんなの前に立つのも不思議な感覚だな。今日でこの教室ともお別れか……
僕は一つ息を吐きみんなに話しかけた。
「クラスのみんな。高等部一年生になってから約3か月という短い期間だったけど、僕にとってはかけがえのない時間でした。
僕は今日を最後に学園を休むことになりました。旅に出て自分自身を鍛えてきます。どれぐらいの期間か分からないけど、必ずまた戻ってくるのでそのときはよろしくお願いします」
僕はみんなを見つめる。本当に高等部の期間は短かったけど楽しかったな。
「ちょっと!? どういうことよ。学園を休む? 旅に出る? 意味が分からないわ! きちんと説明しなさいよ!」
アーシェが困惑した表情で僕に尋ねる。
「今は先生にお願いをしてみんなへのお別れの挨拶をさせてもらったんだ。このあと時間を作ってもらえないかな。そこで説明するから」
「そうなの……分かったわ。待ってるからきちんと説明してよね」
「うん、ありがとう」
みんなの前でアーシェと話すのも恥ずかしいけど、ここで言うしかなかったから仕方ないか、そう思ってたとき、
「ハハハハハッ! レアンデル、お前学園を出ていくのか! やっぱりそうだったのか! ハハハッ! 哀れな末路だな!!」
ジャインが僕の方を見て高笑いしている。
哀れな末路? なんのこっちゃ。相変わらず何を言ってるのか分からん。
「魔法も、剣も、どんなイカサマをしていたのか知らんが学園に見抜かれちまったんだな! とうとう追い出される羽目になったか! みんなこれで分かっただろう? こいつはインチキ野郎なんだよ!!」
なに言ってんだ? お貴族様はとうとう頭がおかしくなられたのか? あっ、一応僕も貴族だった。
「どうした、レアンデル? 何も言い返さないのか? フハハッ! 言い返したくても、イカサマがばれて言い返せないんだろうがな!」
気分良さげにジャインが僕を罵っているとアーシェが立ち上がった。
「ちょっと待ちなさいよ! 一方的に非難めいたことを言ってるけど何を根拠にそんなことをいってるのよ! レンがイカサマなんてするわけがないじゃないの!」
アーシェから非難されたジャインは努めて真面目な顔でアーシェに答える。
「アーシェス殿、とうとうこいつの化けの皮が剥がれたのです。勝手に学園を出ていっていつかは分からないが戻ってくるなんて、聞いたこともない話です。口からでまかせに決まっています。
そもそもあなたは公爵家、私は侯爵家の人間ですぞ。それなのに子爵家の分際でこいつは私に対する言葉遣いや態度がなっていません。特に公爵家令嬢であるあなたへの態度は目に余ります。
学園のルールでは生徒間の身分は平等などと言ってますが、そんなものは事実の前には何の意味もありません。こいつを庇う必要など全く無いのです」
ジャインが僕に当たるのは単純に僕がアーシェと仲がいいからだけじゃなくて、侯爵家として敬ってなかったこともあったのか。確かに敬ってないけどさ。
でも僕だって学園を卒業してからは家柄の違いで態度をあらためる必要があるのは分かってるよ。
学園の中ではそういう垣根を取っ払って親交を温めるのが大事だと思ってるからそうしてるだけだし。学園のルールもそういう意味が含まれて作ってあるんだと思うけどな。
さて、アーシェに守られてるだけじゃいけないな。
「ちょっといいかな」
僕はジャインの方を向いて話しかけた。
「ジャイン。君が僕のことをよく思ってないことには気付いていたし、周りのみんなも知ってることだと思う。
僕の敬わない態度や言葉遣いが気に入らないってことには気付いてなかったけど、僕は誰とでも、貴族とか家柄とか関係なく接するようにしていたんだ。
君が言うように学園のルールが形骸化してるところはあると思うけど、その理念には共感しているし、僕は身分とか関係無しにみんなと仲良くしたいと思ってたんだ。
それが君の気分を悪くさせていたようだけど、僕はこのルールは素晴らしいと思うんだよね」
僕はあらためて全員の顔を見渡しながら話を続けた。
「ジャインが言うように僕の魔法や剣術がイカサマだと思うかどうかはみんなが判断してくれ。
僕が今日で学園を休むということは事実なんだ。ただ成長して必ず戻ってくる。そのときには今よりすごい魔法や剣術を見せられるように頑張ってくるよ。
突然の話だし、僕のことに興味なんてない人もいるだろうけど僕はみんなと出会えたことに感謝してる――みんな、本当にありがとうございました」
僕はそれだけ告げると、エマ先生にお辞儀をして教室を出た。
ふぅ~。とりあえず挨拶は終わったな。ジャインが何か言ってくるかもとは思ってたけど、やっばり何か言ってきたな。
確かに旅に出るなんて、なにそれっていう話だから学園を辞めさせられたと考えるのも分からないではないかな……
「レン! どこに行くのよ! ちょっと待ちなさいよ!」
教室から出た僕をすぐにアーシェが追いかけてきた。
「アーシェ。話したいことがあるんだ。今からいいかな?」
「ええ! もちろんよ。私の馬車で話しましょう」
そうしてグランベルム家の豪華な馬車にアーシェと一緒に乗ることになった。
「私はレンと話があるから適当に走ってくれるかしら?」
アーシェが御者に指示を出すと馬車がゆっくりと走り出す。
「それで旅に行くってどういうことなの?」
「実は父上のご友人の旅に同行することになったんだ。そのご友人は世界中を回っていて、その旅の道中で魔法や剣術の修行をつけてくれるんだ。
その方に教わることができるのはこの機会を逃すと二度と無いそうだから、急な話なんだけど父上の指示で付いていくことになった。
このことは父上がウェスタール王にも報告して了承をいただいている。だから学園を休むのも復帰するのも問題ないという特例を貰うことができたんだよ。
もちろん旅の間に勉強もするから復帰したときにみんなに付いていけないなんてことが無いように頑張るよ」
これは対外的に説明するときのために作った筋書きだ。僕が旅に出る理由に火龍様やルシアの話を出したらとんでもないことになるということで、父上が王様に報告するときに宰相様の発案で作ったんだって。
「――やっぱり単なる旅に行くという話じゃないのね。ウェスタール王にも話が通っているなんて、それは取りやめられるようなものじゃないわね。旅に出るのも内容も分かったわ。それで大体でいいんだけど、どれぐらいで帰ってこれそうなの?」
「う~ん。父上のご友人にお聞きした感じだと数年はかかるだろうってことしか分からないんだ」
「えっ? そんなに長いの!?」
「うん。ご友人の用事がどれぐらいで終わるかはっきりしないんだって。とりあえず1~2か月で終わるような旅じゃないみたい」
「そうなんだ……ここで私が何を言っても仕方ないわね。分かったわ。必ず帰って来るのよね?」
「もちろん! アーシェがビックリするぐらい成長して帰ってくるつもりだよ。楽しみにしてて」
「絶対よ! 絶対に無事に帰ってくるのよ!」
僕はアーシェの目をジッと見つめて、アーシェの手を取り心の底から誓った。
「アーシェ、ありがとう。必ず無事に帰って来ることを約束するよ」
「な、な、何よ! 急にそんなに格好つけたポーズを決めちゃって。と、とにかく、無事にそしてなるべく早く帰って来るようにしなさいよ!」
何だろう。アーシェの顔がすごく赤くなってる。
「分かったよ。明日の午後には出発するんだ。アーシェも勉強も魔法も頑張ってね!」
「うん。ありがとう。私も頑張るわ」
馬車の窓を少し開けると、入ってきた風がアーシェの金色の髪をなびかせて、アーシェの横顔を太陽の光が照らす。何かとても絵になる構図だな。ただでさえ綺麗な表情が光と合わさってキラキラ光ってみえる。
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